アプリプッシュ通知とは?効果とメリット・注意点・配信サービス9選
アプリプッシュ通知とは
アプリプッシュ通知とは、運用中のアプリから自動的にユーザーに向けて有益な情報を、スマートフォンで表示や音で通知する機能をいいます。
マーケティング目的で利用されるケースが多く、商品の割引クーポンやセール情報など、アプリ利用者にとって有益な情報を通知して売り上げの向上を狙ったり、顧客エンゲージメントを高めたりする使い方が一般的です。
スマートフォン利用者が増える現代において、アプリの認知やユーザーにとって有益な情報提供が企業のマーケティングにとって非常に重要となっています。そこで役に立つのがアプリへの「プッシュ通知」です。
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- アプリプッシュ通知とは
- iOSとAndroid、プッシュ通知の相違点
- アプリプッシュ通知2つのメリット
- (1)リテンション率の増加
- (2)自社サービスへの誘導
- アプリプッシュ通知・ユーザーの反応は?
- アプリ利用者の80%が通知を許諾
- ユーザーに読まれやすい内容とは?
- 週6以上のプッシュ通知は逆効果?
- アプリプッシュ通知の注意点
- ユーザーを引き付けるタイトル付け
- ユーザーが求める情報の配信
- 通知するユーザーを選別する
- 生活リズムに合わせる
- 嫌悪感を抱かせない
- アプリプッシュ通知おすすめサービス9選
- Repro(リプロ)
- Appvisor
- b→dash
- GMOおみせアプリ
- GENIEE MA
- Browser Messenger
- Push7
- Growth Push
- 最適なタイミングで情報提供を
- BOXILとは
iOSとAndroid、プッシュ通知の相違点
iOS(iPhone)のプッシュ通知は、ユーザーがアプリをダウンロードしてから通知を受け取るかを判断するのに対し、Androidのプッシュ通知はアプリをダウンロードすると自動的に通知を受信する仕様となっています。
端末がロック状態の場合、iOSではプッシュ通知を見るために画面を上から下にスワイプして通知履歴を確認する必要があるのに対し、Androidではデフォルトで通知がロック画面に表示されます。
アプリプッシュ通知2つのメリット
なぜプッシュ通知を実装するとコンバージョン率の増加や顧客エンゲージメントの向上につながるのか、その理由となるメリットを解説していきます。
(1)リテンション率の増加
リテンション率とは顧客維持率、つまり自社のサービスを継続して利用してもらえる確率のことをいいます。
プッシュ通知を活用することで、ユーザーにアプリを定期的に使用してもらえるため、結果としてリテンション率を増加させられます。
(2)自社サービスへの誘導
プッシュ通知を活用することでアプリの起動回数が上がるのみならず、自社のセール情報やニュースを通知することで即効性のある集客・販促が可能になります。
Webページへの誘導率は、メールの1~1.5%程度に比べ、プッシュ通知では10~15%と10倍以上の効果があると言われているため、顧客の反応を効率的に引き出せます。
アプリプッシュ通知・ユーザーの反応は?
アプリプッシュ通知を行うことでユーザーがどのような反応を示すのかを解説します。
アプリ利用者の80%が通知を許諾
2014年4月に開催された「アプリビジネス支援”グロースハック”サービス最前線!」でのJibeMobileの講演によると、PCや携帯端末にプッシュ通知を受信しても良いというユーザーは80%にもおよび、年代別では差異はないものの、全体の傾向として女性の方が許諾しやすいそうです。
女性向けの商品・サービスを提供している企業の場合は、積極的にプッシュ通知を活用した方が、顧客からより高い反応を引き出せるということになります。そのため、定期的に割引情報やクーポン情報などを配信するのが有効だといえるでしょう。
ユーザーに読まれやすい内容とは?
さまざまな角度からユーザーが求める情報を分析し、スマートフォンで通知する際に視覚的に「見てみたい」と思ってもらえるコンテンツを配信することが重要です。
アプリを起動して読みたいと思わせることが大事なので、いわゆるセールスライティングの技術などを積極的に取り入れるとよいでしょう。
週6以上のプッシュ通知は逆効果?
アプリプッシュ通知はアプリ制作側にとって大きなメリットがあるのは確かですが、自己中心的に送りつけてしまうと、ユーザーにアンインストールされてしまう可能性があります。
ユーザーは週に6通以上のプッシュ通知が送られてくるとアプリの利用をやめてしまうというアンケート結果があります。通知頻度とアンインストールの関係を理解し、適度な配信バランスをとることが大事です。
アプリプッシュ通知の注意点
プッシュ通知はユーザーにアプリの起動を促すよい手段であり、いかにユーザーの立場になって考えるかが重要です。そこでユーザーが求める通知の具体的な要素について解説します。
ユーザーを引き付けるタイトル付け
アプリのプッシュ通知の効果を最大化するためには通知のタイトルが重要になります。
メールやLP(ランディングページ)などのタイトルと同じで、読み手の興味を惹くタイトルでなければ、読んでもらえないため意味がありません。
多くのユーザーはタイトル次第でアプリを起動しメッセージを開封するかどうかを判断します。自社のメインユーザーがどういうニーズをもっているか、どういう情報に惹かれやすいかを理解し、それを反映したタイトル付けを行うことが重要です。
ユーザーが求める情報の配信
プッシュ通知の目的は、ユーザーが通知を受け取ったことで内容に興味を持ち、確実にアプリを起動させることにあります。
ユーザーが日ごろ興味をもっている物事を分析・把握しておき、しっかりと内容を取捨選択して配信する必要があります。
通知するユーザーを選別する
プッシュ通知によって高い反応を得るためには、ユーザーの興味分野や内容を理解し、それに見合った情報を配信することが大事です。
通知の対象をすべてのユーザーにするのではなく、実際のアプリ利用状況を的確に把握し、個々にあった情報を通知する必要があります。ユーザーの性別・年齢・居住地といった基本的な属性や、どういうシーンでアプリを利用しているかといった情報をセグメント化することが重要です。
生活リズムに合わせる
ユーザーに対して通知を行うタイミングも非常に大切です。
精度の高いプッシュ通知を配信しても、ユーザーに見てもらえなければ通知の意味がありません。確実に通知を見てもらえるように、アプリの対象ユーザーがどの時間帯に活発にスマホを利用するのかを見極める必要があります。
嫌悪感を抱かせない
あからさまにセールス目的の通知ばかり配信していると、売り込まれている感覚から通知に反応してもらえなくなり、嫌悪感を抱かれてしまいます。ユーザーにとって有意義な情報を提供することを第一に考えることが重要です。
アプリプッシュ通知おすすめサービス9選
まずはアプリプッシュ通知を送信する際に利用できる、おすすめのサービスを紹介します。コンバージョン率の増加や売上向上、顧客エンゲージメントの向上にお役立てください。
- 各種アナリティクス機能で課題を特定
- 分析から施策までを一気通貫で実現
- 手厚いサポート
Repro(リプロ)は、世界66か国7,300以上※の導入実績を持つ、分析から施策までを一気通貫で実現するWeb・アプリの成長支援ツールです。
ユーザーの離脱ポイントを発見するファネル分析、ユーザーの継続率がわかるリテンション分析など、自社のWeb・アプリの課題発見に必要な定量分析機能が備わっています。分析をもとにポップアップやプッシュ通知といったマーケティング施策を行うことで、CVR・継続率の向上につながります。ツールの提供にとどまらず、初期導入から運用に至るまでしっかりサポートしてくれるので安心です。
※Repro(リプロ)公式サイトより(2022年1月時点)
Appvisor - bravesoft.Inc
- アプリ起動数推移が一目でわかる
- 大手企業の導入実績多数
- 配信対象を細かく絞り込める
Appvisorは、国内最大級の効果的なプッシュ通知が簡単・安全に活用できるアプリ開発者向けプッシュ通知サービス(ASP)です。直近2週間のアプリ起動数推移グラフを確認でき、プッシュを打つことでアプリ起動数がどのくらいアップしたかなど日別・時間帯別で効果検証ができます。大手アプリに採用されており、専門スタッフによるきめ細やかな導入・運用サポートも魅力。アプリで取得している「性別」「会員ID」「ニックネーム」などの属性情報にのっとった、絞り込み配信も可能です。
- アプリへのプッシュ通知機能
- アプリの特定ページへの誘導も可能
- データマーケティングをこれ一つで
b→dashはアプリから狙ったタイミングで効果的なプッシュ通知を送信できるサービスです。アプリの特定ページへ直接の誘導も可能なため、コンバージョン率の増加が期待できます。
MAツールのためA/Bテスト、SMS配信、Web接客などの機能も備えており、データの取得・取込・処理・統合などのデータマネジメントなども誰でも簡単に利用できるツールとなっています。
GMOおみせアプリ - GMOデジタルラボ株式会社
- O2Oに必要な機能を網羅、顧客との関係性構築をサポート
- 導入実績2,000社以上
- 開発もアップデートもワンストップで
GMOおみせアプリは、店舗への集客、販促に必要な機能を搭載した店舗アプリ制作サービスです。オンライン予約、決裁、クーポン、プッシュ、ポイントカードなど、販促に必要な機能をアプリひとつで実装可能。来店誘導や購買率向上からロイヤルカスタマーの育成につながります。また、アプリ開発からストア申請までワンストップで担い、開発工数や業務負荷を軽減します。
- 狙ったセグメントユーザーのみに配信が可能
- 2,000以上の登録パートナー
- 充実したサポート
GENIEE MAは、2,000以上の登録パートナーを誇るアプリプッシュ通知サービスです。
単なるプッシュ通知サービスに留まらず、マーケティングオートメーション(MA)の機能と掛け合わせることによりアプリとユーザーの結びつきを強められることに加え、狙った属性のセグメントユーザーだけに配信が可能です。組み込みも簡単で、導入から運用まで丁寧にサポートしてくれます。
Browser Messenger
- eメールの開封率向上
- ワンクリックでリンク先に誘導
- 企業のCRMをパワーアップ
Browser Messengerは、ブラウザへのプッシュ通知によってユーザーにメッセージを送付できるサービスです。eメールの開封率向上や顧客エンゲージメントの向上に寄与します。
10万通単位のプッシュ通知でもストレスなくスムーズに配信できるのが特徴です。ユーザー登録もワンクリックだけで、メールアドレスなど個人情報は入力不要です。
Push7
- WebブラウザをはじめiOS、Androidで利用可能
- 5,000サイト以上の導入実績
- WordPressプラグインも利用可能
Push7は、WebブラウザをはじめiOS、Androidで利用可能なアプリプッシュ通知サービスです。有名IT企業を中心に5,000社以上の導入実績を誇り、わずか3分で導入完了な使いやすさが魅力です。
どんなサイトでも基本コードをコピー&ペーストするだけで導入できるので、だれでも簡単に運用でき、これからプッシュ通知を導入する企業でも安心して使えます。A/Bテストによる改善や日時指定での予約配信なども可能です。
Growth Push
- わずか10分で導入可能
- 累計200億配信
- 通知速度150万通/分
Growth Pushは1分に150万通の配信が可能で、顧客の属性や行動情報に基づいたセグメント配信や配信時間のA/Bテストなどに活用できます。繰り返し配信などにも適しているため、自社顧客の反応を確認しながら確実に反応率を高められます。
プッシュ通知サービスをまとめて比較したい方は、下記ボタンよりサービス資料の一括ダウンロードをご利用ください。
最適なタイミングで情報提供を
アプリプッシュ通知の概要と通知の具体的な設定方法、そしてプッシュ通知で気をつけるべきポイントについて解説しました。
アプリプッシュ通知において重要なのは、むやみに情報を通知するのではなく、ユーザーのニーズに合った適切な情報を分析し、相手の生活リズムに沿ったタイミングで通知することです。事前に得られる限りの情報を詳細に分析とともに、A/Bテストなどを活用して徐々にリリースのタイミングとコンテンツの精度を上げることが重要となります。
魅力的なタイトルでユーザーニーズにマッチした通知を送るために、ぜひ試行錯誤を繰り返してみましょう。
アプリだけではなく、Webプッシュ通知にも対応しているおすすめサービスは以下の記事で解説しているので、こちらもあわせてご覧ください。
BOXILとは
BOXIL(ボクシル)は企業のDXを支援する法人向けプラットフォームです。SaaS比較サイト「BOXIL SaaS」、ビジネスメディア「BOXIL Magazine」、YouTubeチャンネル「BOXIL CHANNEL」、Q&Aサイト「BOXIL SaaS質問箱」を通じて、ビジネスに役立つ情報を発信しています。
BOXIL会員(無料)になると次の特典が受け取れます。
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BOXIL SaaS質問箱は、SaaS選定や業務課題に関する質問に、SaaSベンダーやITコンサルタントなどの専門家が回答するQ&Aサイトです。質問はすべて匿名、完全無料で利用いただけます。
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