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APAC成長企業500中、日本は39社 - バンドルカードのカンムが最上位

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デロイト トウシュ トーマツが、アジア太平洋地域の技術系企業を対象とする成長率ランキングの2019年版を発表した。上位500社のうち日本企業は39社で、最上位は18位のカンム。プリペイドVISA「バンドルカード」を提供するフィンテック企業だ。トップ10のうち6社を中国企業が占め、全体でも140社と昨年に引き続き存在感を示した。

成長目覚しい技術系企業は?

デロイト トウシュ トーマツが、アジア太平洋地域の技術系企業を対象とする成長率ランキング「デロイト 2019年アジア太平洋地域テクノロジーFast 500」を発表した。ハードウェア、ソフトウェア、通信、メディア、ライフサイエンス、クリーンテックという6分野について、成長著しい企業500社を毎年紹介するものだ。500社の売上高成長率は平均717%あり、2018年版ランキングの987%に次いで2番目に高い値だったそうだ。

500社のうち日本企業は39社で、最上位は18位にとどまった。残念ながらトップ10に日本企業は見当たらない。上位10社のうち6社が中国企業で、あとはオーストラリア企業が2社、台湾企業とインド企業がそれぞれ1社となった。

500社中140社が中国企業

全体の傾向と上位企業をみていこう。

トップ10のうち6社が中国企業

まず、上位10社は以下のとおりだ。これら10社の平均売上高は2,734万9,513ドル(約30億円)あり、売上高の平均成長率は8,569%となった。

順位 会社名 国・地域 業種 成長率
1位 WithYouWithMe オーストラリア メディア 13,361%
2位 Chengdu Suncadia Medicine 中国 ライフサイエンス 12,571%
3位 TaiMed Biologics 台湾 ライフサイエンス 11,511%
4位 Brighte Capital オーストラリア ソフトウェア 8,881%
5位 Smartpaddle Technology
Private Limited
インド ソフトウェア 8,271%
6位 Social Power Information
Technology (Shanghai)
中国 ソフトウェア 6,666%
7位 Sichuan Subao Network Technology 中国 通信 6,421%
8位 Hangzhou Tuya Information Technology 中国 ハードウェア 6,182%
9位 Beijing Geekplus Technology 中国 ハードウェア 6,033%
10位 Guangzhou Leyaoyao
Information Technology
中国 ソフトウェア 5,790%

トップ10企業は中国が6社でもっとも多く、全体でも500社中140社が中国企業だった。また、オーストラリア企業は1位に選ばれたほか、応募されたオーストラリア企業のほぼ全てに近い98社がランクインしたという。

分野別でも目立つ中国の成長

分野別では、6分野のうちライフサイエンスの平均成長率が1,080%でもっとも高かった。以下、メディア(970%)、クリーンテック(833%)、ソフトウェア(669%)、通信(539%)、ハードウェア(522%)と続く。

これまで分野別の成長率はソフトウェアが1位を維持してきたが、7年ぶりにトップにならなかったそうだ。ただし、上位10社のうち4社がソフトウェア企業になるなど、強さは健在だとしている。

分野別でも、中国企業の成長が目立つ。中国企業はライフサイエンス、ハードウェア、通信、クリーンテックの4分野で急速に成長した。

日本企業の動向

続いて日本企業に着目する。日本企業は500社中39社で、昨年の41社より数を減らした。

上位4社はソフトウェア企業

上位150社に入った日本企業は4社で、いずれもソフトウェア分野で事業展開している企業だった。4社の概要は以下のとおり。

【18位(国内1位):カンム

無審査で年齢制限がなく、入会費および年会費が不要な「Visa」ブランドのプリペイドカード「バンドルカード」事業を運営している。成長率は3,592.16%と日本企業のなかでは群を抜いて高く、1位になった。

バンドルカードのアプリから申し込むと、ネットショッピング用の「バーチャルカード」が1分で発行されるという。あとは、コンビニやドコモ払い、ビットコイン、ATM、ネット銀行などを介してチャージすれば、すぐ利用できる。物理カード版バンドルカードの「リアルカード」を発行すれば、実店舗での買い物も可能だ。さらに、世界各地のVisa加盟店でも使える「バンドルカード リアル+」も用意されている。

【81位(国内2位):AI inside

独自開発のAIを企業に提供している。ディープラーニング技術ベースのOCRシステム「DX Suite」の導入企業が増えたほか、DX Suite用の自社製ハードウェア「AI inside Cube」などにより、成長率971.56%を達成できたという。

帳票処理で活用され、東日本電信電話(NTT東日本)とも連携している。

【113位(国内3位):and factory

スマートフォン用アプリとIoTプラットフォームの開発を手がける企業。682.00%の成長を記録し、2018年の国内9位に続く2年連続ランクインとなった。

エンターテイメント、宿泊、ヘルスケアといった分野で事業展開しており、スマートホステル「&AND HOSTEL」を開業するなどした。

【148位(国内4位):Macbee Planet

売上予測モデルにもとづくマーケティングコンサルティング事業と、自社開発ツールを使ったマーケティング事業を展開しており、成長率551.12%を達成した。SaaS製品として、Web接客ツール「Robee」も提供中だ。

ランクインした国内SaaS企業

最後に、500社のうちSaaSを手がけている企業の動向を紹介する。

【229位(国内10位):サイバーセキュリティクラウド

AIベースのWebセキュリティサービス企業。クラウド型Webアプリケーションファイアウォールの代表格とされる「攻撃遮断くん」をリリースして急成長したそうだ。

【264位(国内13位):カオナビ

クラウド対応の人材管理システム「カオナビ」を提供している。顔写真を並べるインターフェイスから、人材の基本情報に加え、評価、スキル、キャリアなどの情報を可視化できるという。大手企業や金融機関の導入実績もある。

【279位(国内15位):toBeマーケティング

マーケティングオートメーションとCRMを組み合わせたサービスやコンサルティングを提供し、関連ツール、連携ソリューション「MAPlus」の販売も行っている。CRMシステム「Salesforce Sales Cloud」やマーケティングツール「Pardot」の導入支援も手がける。

【432位(国内32位):チームスピリット

勤怠管理、経費精算、工数管理などの業務を一体化させて処理可能にするクラウドサービス「TeamSpirit」を提供している。二重入力の削減、各種データの可視化などにより、業務の効率化が可能になるという。

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