オンプレミス型のRPA4選!クラウド型やインストール型との違い
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- RPAとは
- クラウド・インストール・オンプレミスの違い
- クラウド型
- インストール型
- オンプレミス型
- オンプレミス型RPAのメリット
- カスタマイズ性が高い
- 障害の影響を受けずに安定稼働できる
- オフラインのためセキュリティリスクが低い
- オンプレミス型RPAのデメリット
- 導入にかかる期間やコストが大きい
- 運用・保守の負担が大きい
- システムがブラックボックス化しやすい
- オンプレミス型のRPAの選定ポイント
- 連携をはじめとした機能
- 自動化できる対象
- 導入や運用のコスト
- 使いやすい操作画面
- おすすめのRPAの機能・料金比較表
- オンプレミス型のRPAツール4選
- Automation Anywhere
- Blue Prism
- WinActor
- pengu - オムロン株式会社
- オンプレミス型のRPAはカスタマイズに強い
RPAとは
RPAとは、「Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)」の略称で、これまで人間が手作業で行っていた定型的なパソコン作業を、ソフトウェアロボットが代行する技術のことを指します。
具体的には人間によるマウスやキーボードの操作を再現することで業務を自動化。業務効率の向上やミスの抑制、コスト削減などを期待できることから、多くの企業で導入が進んでいます。
クラウド・インストール・オンプレミスの違い
RPAの導入形態はクラウド型とインストール型、オンプレミス型の3つに分けられます。それぞれの違いは次のとおりです。
項目 | クラウド型 | インストール型 | オンプレミス型 |
---|---|---|---|
導入場所 | サービス提供会社のサーバー | 社内のパソコン | 社内のサーバー |
初期費用 | ◎ | ◯ | △ |
運用費用 | ◯ | ◎ | ◯ |
カスタマイズ性 | △ | ◯ | ◎ |
セキュリティ | サービス提供会社に依存 | 自社で管理 | 自社で管理 |
メンテナンス | サービス提供会社が実施 | 自社で実施 | 自社で実施 |
システム連携 | ◯ | △ | ◎ |
導入期間 | ◎ | ◎ | △ |
クラウド型
クラウド型は、サービス提供会社にインストールされたサービスを、オンラインにて利用する提供形態です。初期費用が安く、導入期間も短いのが特徴です。反面、セキュリティやメンテナンスはサービス提供会社に依存する形となるため、特に厳重なセキュリティが求められる業界では適さないケースがあります。
インストール型
インストール型は、ソフトウェアを対象のパソコン1台へインストールして使う提供形態です。初期費用が比較的安いうえ、少数のメンバーで使う場合には運用時の費用も抑えやすいのが強み。一方、複数名で使う場合にはそれぞれのパソコンへインストールするためのライセンスが必要な点、バージョンアップ時には再度ソフトウェアの購入を求められる点が弱みです。
オンプレミス型
オンプレミス型は、社内のサーバーへソフトウェアをインストールし、クライアントのパソコンを経由して利用する提供形態です。ソフトウェアの費用に加えサーバーの準備も必要なため、初期費用が高額になりやすいです。その代わり、カスタマイズ性が高くセキュリティを自社で管理できるため、中堅企業以上をはじめとした導入要件の厳しい企業に適しています。
オンプレミス型RPAのメリット
RPAを導入して得られるメリットは次のとおりです。
カスタマイズ性が高い
オンプレミス型RPAは、環境に合わせて自由にカスタマイズ可能な点が大きなメリットです。自動化対象のソフトウェアを柔軟に設定しやすいため、複雑な業務プロセスや特殊なシステムにも対応できます。既存のシステムに手をあまり加えなくてよいため、レガシーなシステムを抱える企業でも導入を検討可能です。
障害の影響を受けずに安定稼働できる
オンプレミス型RPAは社内サーバーに構築するため、インターネット回線の障害やクラウドサービスの停止に影響を受けず安定して稼働します。そのため、業務の継続性を求められる場合でも安心して利用できます。
オフラインのためセキュリティリスクが低い
オンプレミス型RPAは、社内ネットワーク内で完結するため、外部からの不正アクセスや情報漏えいのリスクが低いです。機密情報を扱う業務においては、セキュリティ対策さえすれば他の導入形態より安心感があります。
オンプレミス型RPAのデメリット
RPAには次のようなデメリットもあります。メリットとデメリットを天秤にかけ、最適な選択肢を取りましょう。
導入にかかる期間やコストが大きい
オンプレミス型のRPAはサーバーやソフトウェアの購入、環境の構築が必要なため、導入に時間がかかります。工数がかかると同時に初期費用が高いため、余裕のある予算編成が求められます。そのため、導入前に十分な検討と準備をしておきましょう。
運用・保守の負担が大きい
オンプレミス型RPAは、自社でシステムの運用・保守が必要なため、専門知識をもつ人材が不可欠です。システムのアップデートやトラブルも自社対応なため、運用・保守には負担がかかりやすいです。
システムがブラックボックス化しやすい
オンプレミス型RPAは、カスタマイズにおける自由度の高さがメリットなものの、その反面システムが複雑化でブラックボックス化しやすいデメリットも抱えています。仕様や動作原理を理解しにくいと、トラブルの原因究明や対応が困難になるでしょう。
オンプレミス型のRPAの選定ポイント
RPAを選定する際は、いくつかのポイントがあります。代表的なポイントについて解説します。
連携をはじめとした機能
オンプレミス型RPAを選ぶ際は、業務プロセスに合わせて必要な機能を検討しましょう。ExcelやWordとの連携、データベースとの連携、AI-OCR、バックグラウンドでの稼働などさまざまな機能があります。自動化したい作業内容に必要な機能を備えたRPAか調査しましょう。
自動化できる対象
RPAによって自動化できる作業やツールは異なります。たとえばWebブラウザの操作、Excelの操作、ファイルの転送、データの入力、メール送信などがあります。導入しているシステムとの相性も含めて、作業内容に適したツールか確認しましょう。
導入や運用のコスト
オンプレミス型RPAは、初期費用や運用コストが高額になりやすいです。そのため、導入前に予算を明確にし、複数の製品を比較検討することが重要です。比較時には運用・保守にかかる費用も考慮し、長期的なコストを見積もりましょう。
使いやすい操作画面
RPAは、専門知識を持たない従業員でも簡単に操作できるのが好ましいです。そのため直感的に操作しやすいRPAを選びましょう。マニュアルやサポート体制が充実しているとなおよいです。
おすすめのRPAの機能・料金比較表
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※ダウンロード可能な資料数は、BOXILでの掲載状況によって増減する場合があります。
オンプレミス型のRPAツール4選
オンプレミス型のRPAツールを紹介します。
Automation Anywhere
Automation Anywhereは、AIと構造解析を組み合わせ、安定稼働と広範囲の自動化を実現するRPAツールです。Automation Anywhereには、次のような特徴があります。
- 自動化の範囲が広い
- 安定した稼働
- UIのカスタマイズが可能
Blue Prismは、大企業向けに設計されたRPAツールで、多様な業務に対応でき、ロボットの一元管理が可能です。Blue Prismには、次のような特徴があります。
- 多様な活用方法
- ロボットの集中管理
- 充実したオンラインコミュニティ
WinActor - エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
WinActorはRPA導入における課題を解消し、成功に導くためのソリューションを提供します。WinActorには、次のような特徴があります。
- 2010年の研究開発から継続してアップデート
- 日本語に対応した操作画面やマニュアル
- APIや画面操作での自動化
pengu - オムロン株式会社
penguは、業務自動化ツールと育成プログラムがセットになった業務改善サービスです。penguには、次のような特徴があります。
- OCR、ETL、RPAの3つのツールが利用可能
- プログラミング不要で誰でも使える
- 専任SEによるマンツーマンの育成プログラム
オンプレミス型のRPAはカスタマイズに強い
オンプレミス型のRPAは、高いカスタマイズ性と安定性を求める企業に適した選択肢です。柔軟に自動化を進めたい企業、セキュリティ面を重視したい企業はぜひオンプレミス型のRPAを検討してみてください。
RPAを選ぶ際には、状況に合った機能が備わっているか、他システムと連携しやすいか、運用コストが適切かなどをふまえて検討しましょう。あわせて各サービスの口コミも見ておくとよいです。