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PC管理とは?運用管理の必要性・IT資産管理ツール比較も

最終更新日:(記事の情報は現在から32日前のものです)
企業におけるPC管理について、その必要性や重要性を説明しながらおすすめのIT資産管理ツールをいくつか紹介します。企業のシステム管理者の方や、自社に新しくPCの導入をお考えの方はぜひお読みください。

PC管理とは

PC管理とはとくにクライアントPC管理と呼称され、主に企業内にある大量のパソコンの状態を把握して適切に管理すること、およびそれを支援するためのツールのことを指します。

いまや企業における社内情報の管理や資産管理は、社内のパソコンで運用されることが一般的で、パソコンを利用するスタッフが増えれば増えるほど管理に時間と手間がかかってしまうのは普通のことです。

そこで、効率的に社内のクライアントPCを管理するための手法やソフトウェアへのニーズが高まり、今では非常に多くの管理手法が提唱されています。また、状況に合わせて適切に情報を管理しつつ、安全なセキュリティを実現できるPC管理ツールも数多く登場しています。

こうした専用ツールを導入することで、これまでバラバラに管理することによって生じた情報漏えいリスクや、その他の管理上のリスクを軽減できるようになりました。

PC管理の必要性

現在ではどのような企業であっても、社内情報の管理にパソコンを導入しています。場合によっては一人のスタッフが複数台のパソコンを使用しているケースもあるでしょう。パソコン自体のスペックの向上も伴って、業務のほとんどをパソコンに依存しているのが実態といえます。

その際に、「社内で誰がどのパソコンを管理しているのかがあいまいになる」、「どのパソコンに必要な情報があるのかがわからなくなる」といった事態も増えてきました。

このような状態ではIT資産の管理も適切に行えませんし、必要な情報を手に入れるために余計な時間を浪費してしまうことにもなります。

事実、情報を効率的に扱うためのパソコンが原因で、日常の業務に時間がかかってしまうといった皮肉な事態に陥っている企業もけっして少なくありません。そういった事態から抜け出し、パソコン本来の強みを活かした業務運営のためにも、適切なPC管理が必要とされます。

PC管理を含むIT資産管理の必要性はこちらの記事でも紹介しているのでぜひ参照ください。

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PC管理の重要性

また、PC管理が徹底されていないと、業務で使用するさまざまなデータの共有に差し支えが出てきたり、整合性がとれなくなったりする問題につながる可能性があります。杜撰な管理が災いして、いつの間にかパソコンがウイルスに感染してしまっていたといったケースも実際に起こっています。

とくに近年はパソコンにインストールされるソフトウェアも増加し、より複雑なものが多くなりました。社内でも「Aさんはこのソフトを使いこなせるが、Bさんはまったく使えない」といった事態もけっして珍しくなく、誰がどのソフトを専用に使用しているかがわからないままで放置されているケースもあります。これでは万が一ソフトウェアの運用で問題が生じても、責任の所在が明らかにできません。

こういった管理上の問題点をまとめて解決するために、パソコンを固定資産として正確に把握するPC管理が注目を集めるようになりました。

PC管理の基本項目

現在主流となるPC管理では、主に資産管理・インベントリ管理・ライセンス管理などを基本項目として扱います。次の項目で詳しく解説します。

資産管理

多くの企業では、不動産や業務で使用する大型設備や機械類のような固定資産を、自前の台帳を用いて管理するのが普通の状態です。この固定資産台帳管理の項目に、IT資産管理としてパソコンを追加するケースが増えてきています。

パソコンを購入した時点で固定資産として台帳に登録し、定期的に調査して台帳に記録しておきます。減価償却をしながら廃棄するまでの間、他の固定資産と同様に管理するわけです。パソコンをIT資産として明確に位置づけることにより、セキュリティの強化やコンプライアンスの強化も期待できます。

PC管理も含めたIT資産管理のやり方については、こちらの記事でも紹介しているので参考にしてみてください。

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インベントリ管理

インベントリ(Inventory)とは在庫調査や棚卸しを意味する言葉であり、企業が取り扱う商品や固定資産の目録の意味もあります。実際に資産台帳に掲載されるインベントリ情報を収集し、適切に管理するための施策を練るのがインベントリ管理です。

企業内のパソコンも当然インベントリとして扱われ、一つひとつのパソコンが有するCPUの種類や性能、メモリやハードディスクの要領およびインストールされているソフトの名称などが記載されます。動作チェックも定期的に行われ、スペックの変更が行われた場合は、都度変更点が台帳に記載されていきます。

ライセンス管理

上記のインベントリ管理とともに、それぞれのパソコンが保有しているソフトウェアのライセンス情報の確認も行います。台帳上の情報とライセンス情報が一致していないケースも考えられるため、一つひとつのパソコン内のソフトウェアをひととおり調査し、適正なライセンスが確保できているかどうかを確認しなければいけません。

もしライセンス切れのものがある場合は、追加で購入したりソフトウェア自体の変更も視野に入れたりする必要があるでしょう。ソフトウェアは著作権法で保護されているため、万が一にも違法状態で使用することは避けなければいけません。

PC管理システムの選び方

PC管理を効率化するツールやシステムが数多く提供されています。導入の際には、次のポイントに注意してサービスを選びましょう。

  • 対応している機能
  • デバイスやOS

対応している機能

PC管理システムは無料で利用できるものから有料のものまでさまざまで、サービスにより搭載されている機能も異なります。そのため、まずは、どのような機能が必要かを洗い出し、求めている機能が搭載されたツールを選びましょう。

たとえば、IT資産管理機能はどのツールにも基本機能として搭載されています。ただし、他にも、ログ管理やセキュリティパッチ管理などのセキュリティ管理機能や、ワークフロー機能も搭載されているものもあります。

また、ツールによっては、管理できるパソコンの台数や期間・容量などがあらかじめ決められている場合もあるため、利用範囲が事業規模に合っているかどうかも確認が必要です。

デバイスやOS

対応しているOSや端末の種類も、システムごとにさまざまです。

PC管理システムのなかには、WindowOSしか対応していないツールもあるため、Macやスマートフォン・タブレットの管理も行う場合には、ツールの対応範囲に注意する必要があります。まずは社内で利用しているデバイスやOSをあらかじめ確認し、それらに対応したツールを選びましょう。

ただし、Macに対応しているツールでも、「Windowsメイン」のものと「Mac向け」として提供されているものがあるため、社内の状況と照らし合わせて使いやすいツールを選ぶとよいでしょう。

PC管理システム10選

それでは、おすすめのPC管理システムを紹介します。IT資産管理のサービスについては次の記事もぜひ参考にしてみてください。

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POLキッティングサービス - ペネトレイト・オブ・リミット株式会社

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  • 役職や業務内容に応じて、柔軟な個別設定が可能
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POLキッティングサービスは、安全性と利便性の高さが特徴のモバイル端末専用の設定代行サービスです。キッティング作業は専用スペースで行われ、希望する設定が完了した状態で端末は納品されます。ベテランの作業員が設定を行うため、設定ミスが原因の情報漏えいをはじめとした、さまざまなリスクを最低限に抑えられます。

SPPM3.0 - 株式会社AXSEED

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SPPM3.0は、1台から導入できる初期費用無料のPC管理ツールです。ユーザー情報と資産情報、デバイス情報を組み合わせ管理できます。休日や深夜も対応してくれる緊急時操作代行を追加費用なく利用可能です。

パソコン1台につき550円(税込)/月で利用でき、アンチウィルスに対応できるセキュリティパックもあります。

オフィスカルテ - 株式会社アイ・ピー・エス・プロ

  • オフィスのパソコンや複合機などIT機器の健康状態を診断
  • パソコンにエージェントアプリをインストールするだけ
  • IT機器のセキュリティ状況を自動でレポート化

オフィスカルテは、オフィスのIT機器の健康状態を診断し、トラブル防止をサポートするツールです。IT機器の情報を自動で収集し、IT環境の健康状態の診断、レポート化が可能です。

ウイルス対策やアップデート状況などのセキュリティに関するデータや、ディスク使用料といった機器管理データをグラフで確認できます。パソコンの個別診断のほか、ネットワークマップやIT機器一覧の作成もできるため、IT資産管理にもおすすめです。

iTAssetEye - NTTテクノクロス株式会社

  • 複数のインベントリ収集ツールと連携可能
  • ITリスクをアラートで通知
  • AIを活用した台帳作成

iTAssetEyeは、内部統制と業務効率化を実現するIT資産管理ツールです。今まで管理担当者が行っていた未知のソフトウェア名の検索や管理を、AIがサポートするので管理担当者の負担を大幅に軽減します。また、台帳情報とインベントリ情報を突き合わせ、是正すべきIT資産リスクを管理者や利用者に通知する機能を搭載しているのも特徴です。「ライセンス超過利用」や「保守期限切れ」など、アラートにより常に正しい状態でIT資産を管理し続けられます。

Freshservice - OrangeOne株式会社

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  • 資産管理、イベントリ管理、ライセンス管理に対応
  • SaaSアカントの契約、利用状況などを自動検知
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Freshserviceは、ITIL準拠のITSMプロセス管理に対応したサービスデスクツールです。社内問い合わせの一元管理からIT資産管理、IPアドレスによるアクセス制限といったリスク管理までサポート可能です。

パソコンやSaaSアカウントの入退社に伴う手配依頼を、サービスカタログから行えるほか、複数チャネルからの問い合わせ、IT資産からのアラートなどを自動でタスク化し抜け漏れなく管理できます。

FileWave - 株式会社ラネクシー

  • パソコンに加えモバイル、タブレットも一元管理
  • アプリケーションとファイルを自己回復する特許技術の搭載
  • 端末にリース契約期間といった任意の資産情報を付与可能

FileWaveは、複数のOSを一括管理できるツールです。プロファイルやポリシーの配信によって、操作制限をかけられ、ファイルやソフト、アップデートファイルの一括配信や予約配信が可能です。

配布したファイルやフォルダーをモニタリングし、自動で、破損ファイルを修復したり、誤削除されたソフトウェアをインストールしたりできます。資産管理や配信データ、ライセンス管理などの情報を一つの画面で一覧表示し、管理できます。

Ivanti - 株式会社ジャパンコンピューターサービス

  • いかなる状況でも社内パソコンと同じ環境で端末を管理
  • 社外でもセキュアな環境で安心して端末が利用可能に
  • ソフトウェアやパッチの配信にかかる工数を大幅削減

Ivantiは、IT資産やセキュリティ管理の負担を最小限にするIT資産管理ツールです。散在する国内や海外拠点のIT資産情報を、総合的に管理できます。導入後はインターネットに接続してさえいれば、多くの端末環境で安心して利用可能です。独自の配信技術により、ソフトウェアやパッチの配布にかかる工数の大幅削減も実現します。

i-FILTER ブラウザー&クラウド - デジタルアーツ株式会社

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企業・官公庁や、全国の学校・教育機関への導入実績があります。サーバー設置が不要なため低コストで利用でき、アプリケーションを問わないWebフィルタリングが可能です。端末のログ・レポート作成による可視化、機密データの消去まで、パソコンやスマートフォン、タブレット端末の問題を解消します。

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System Support best1(SS1) - 株式会社ディー・オー・エス

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  • 誰でも使いこなせるインターフェース
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System Support best1(SS1)は、株式会社ディー・オー・エスが提供するIT資産管理を実現するために開発された専用管理ツールです。

管理画面がわかりやすく、多くのビジネスパーソンになじみのあるOfficeソフトのような感覚で資産管理が可能です。基本的な管理機能に加えて、パソコン操作のログ収集やデバイス制限、さらにMicrosoft 365、Microsoft Intune連携などのさまざまなオプション機能も搭載されています。ニーズに合わせてカスタマイズして導入ができるので、コストパフォーマンスも高いです。

MaLionCloud

  • クラウドタイプの管理システム
  • IT運用管理に役立つさまざまな機能が満載
  • 豊富なレポートテンプレート

MaLionCloud(マリオンクラウド)は、インターコムが提供するPC管理をトータルで支援してくれるクラウドタイプのサービスです。OSがWindowsでもMacでも、どちらでも問題なく利用できます。情報漏えい対策からIT資産管理まで広く運用でき、管理上必要となるさまざまな分析に対応するレポートテンプレートを搭載しています。

また、パソコンのリモートコントロールや操作ログの収集など、運用管理に役立つさまざまな機能を追加料金なしですぐに利用できるのも強みです。

PC管理ツールの導入で効率的なIT資産管理を実現しよう

PC管理についての簡単な説明から、基本項目や具体的な専用ツールの紹介をしてきました。

たとえPC管理の専用ツールを導入したからといって、それだけでパソコンに関するすべての問題が解決するわけではありません。IT資産管理は重要であるとはいっても、実際には専門スタッフが時間をかけて管理業務に勤しんでいるのが実態といえるでしょう。

しかし、本記事で紹介したようなツールを導入することによって、管理者の作業負担は確実に減らせます。セキュリティの面からいっても安定した資産運用が可能になることは間違いないでしょう。ぜひ、これを機会に広い視点からPC管理について見直してみてください。

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