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eラーニングとは? e-Learningシステム・LMSのメリットや課題を解説

最終更新日時:
記事の情報は2022-05-26時点のものです。
eラーニング(e-Learning)とは、インターネットを利用した学習の形態やシステムのことで、社員や学生の教育に利用されています。新しい学びの形態としてニーズが高まる、eラーニングの歴史から目的やメリット・デメリット、LMS(学習管理システム)について解説します。

eラーニングとは

eラーニング(e-Learning)とは、「electronic learning」(電子化された学習方法)のことで、インターネットを利用した学習の形態やシステムを意味します。公的機関でよく使われる「ICT教育」、教育機関で行われる「オンライン学習」や「オンライン教育」と同義の言葉ですが、eラーニングという言葉は企業や医療機関などの組織で行われる、社員教育や人材教育にて使われる傾向があります。

eラーニングを支えるシステムが、次のLMS(Learning Management System)です。

LMSとは

LMSとは、「Learning Management System」の略称で、日本語では「学習管理システム」と訳されています。

LMS(学習管理システム)は、eラーニングに必要な学習者や教材、進捗、成績の管理を一元的に行うシステムです。LMSとeラーニングシステムは機能的に同じシステムですが、海外ではLMSが一般的に使われています。

代表的なLMSとしては、オーストラリア発のオープンソースLMSの「Moodle(ムードル)」が有名です。日本でも高等教育機関や医療機関でMoodleの日本語版が導入されています。

LMSとeラーニングの違いやLMSの機能については、次の記事で詳しく解説しています。

LMSとは?eラーニングとの違い | 機能やメリット
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企業向けeラーニングの内容

企業向けeラーニングの主な内容や講座は次のとおりです。

  • ビジネスマナー
  • ITスキル
  • プログラミングスキル
  • 営業やマーケティングのスキル
  • 語学研修
  • セキュリティやコンプライアンスの研修
  • マネジメント研修

企業向けeラーニングの用途は、新卒社員の研修から経営者の育成、特定部署のスキル定着、コンプライアンス要件の周知など多岐にわたります。企業で利用される場合と教育機関で利用される場合では機能が異なるため、企業向けeラーニングシステムやLMSを導入する際はシステムの内容をよく確認しましょう。

eラーニングの歴史

eラーニング(e-Learning)は、1950年代に米国で登場した、コンピューター利用した教育支援「CAI(Computer Aided Instruction / Computer Assisted Instruction)に端を発したものです。

eラーニングが注目され始めたのは、1990年代中期のMicrosoft Windows 95が登場したころからです。それからCD-ROM、PC、スマートフォン・タブレットといったテクノロジーの発展に伴って、eラーニングは進化を遂げてきました。

〜1980年代:オフラインの集合研修

1980年代以前の研修は、現場に集まって一斉にレクチャーするオフラインの集合研修が主でした。数十人〜数百人の会議室をおさえて講師が正面にたって講義する形式です。

オフライン集合研修のメリットは全員の学習を同時進行できる点、デメリットには全員の時間をあわせる必要がある点、習熟度がまばらになる点がありました。

1990年代:CD-ROMの登場

1990年代には、CBT(Computer Based Training:コンピューターによる教育研修)と呼ばれるコンピューターによる学習が可能となりました。当時はCD-ROMを受講者全員に配布して、PC上で学習していく形態をとっていました。

CBTやCD-ROM教育のメリットは、学習する時間を固定されない点です。反対にデメリットは学習状況を把握できない点、教材の修正やアップデートに工数や費用がかかる点です。

2000年代:インターネットの普及

2000年代は、WBT(Web Based Training:Webベースの教育研修)と呼ばれるインターネットを活用した学習が推し進められました。具体的にはWebにて配信された教材を受講者がオンラインで受講する形式です。WBTは今日的なeラーニングシステムの始まりと言えます。

WBTのメリットは教材のメンテナンスをしやすい点、スキルの習得状況を確認できる点です。デメリットとしてはインターネットがないと受講できない点があげられます。

2010年代〜:スマートフォン・タブレットの活用

2010年代以降は、スマートフォンやタブレットを活用したeラーニングが話題となってきました。2000年代後半に出現してきたスマートフォンですが、eラーニングに積極的に取り入れられたのはさらにその後となります。

スマートフォンやタブレットを活用したeラーニングのメリットは、時間や場所を問わず学習を進められる点、他の受講者と交流する集合学習に向いている点、教材を手軽に編集できる点です。デメリットは、デバイスの手配とコストや、ユーザーによる習熟度に差があることです。

eラーニングの目的・メリット

企業や組織がeラーニングシステムを導入する目的とメリットは、主に時間と場所を問わずに人材研修できる点があげられます。テクノロジーの発展によって、教材の制作者も受講者も負担をかけずに、オンライン教育のメリットを享受できるようになっています。

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スマートフォンやタブレットの利用

eラーニングのメリットの1つには、スマートフォンやタブレットで学習や教材制作が可能な点があります。オフラインの集合研修では時間と場所の制約を多分に受けていたところから、デバイス1つで制作者は教材のための撮影や編集が、受講者は閲覧およびテスト受験ができるようになりました。また、指先やスタイラスペンといった身体動作を取り入れた学習や、画像や動画を使ったインタラクティブな学習コンテンツで、受講者のエンゲージメントを高めるといった効果もあります。

進捗状況やスキルの可視化

eラーニングシステムやLMSを利用するメリットには、学習の進捗状況を可視化できる点があげられます。誰がどの講座を受講したのか、どの程度の習熟度なのかをひと目で把握できるようになったため、学習者へのフィードバック、教材の制作やコースの編成が管理しやすくなりました。

教材の修正・アップデートがかんたん

eラーニングのメリットとしては、教材の修正がかんたんなことも大きなポイントです。CD-ROMの時代にはメディアを焼き直していたのが、eラーニングシステムやLMSでは、オンラインで更新するだけで全員にアップデート版を届けられるようになっています。

eラーニングの課題・デメリット

eラーニングの課題やデメリットは、オンラインでは把握しづらいテレワークの状況と似ています。しかし、多くのテクノロジーによってこれらの点が改善されつつあるのも事実です。

モチベーション管理が難しい

eラーニングの課題の1つにはモチベーション管理をしづらい点があります。受講者が継続的に学習を進めるための意欲をオンラインで働きかけるのは容易ではないためです。対策として、ランキング形式で優秀者を表彰したり、習熟度に応じて修了証やバッジを配布したりといったアプローチがあります。LMSに備わっているフォーラムやチャット機能で、受講者同士が励まし合うように導くのも良い手段でしょう。

実技のチェックができない

eラーニングのデメリットとしては、実際に習得できているかを確認しづらい点があります。教材の閲覧やテストの点数はわかるものの、実践的に活用できるのかまでは把握できません。近年は、Web会議にてディスカッションするアイデアも話題となっています。組織によっては、eラーニングのコースと定期的なオフラインの集合研修を組み合わせて、確実なスキルや実技の習得へと導く試みも行われています。

管理者のLMSの習熟が困難

LMSは、オープンソースのシステムも多く、年々機能が複雑化する傾向があります。学習者のエンゲージメントを高めるために進化している側面もありますが、LMSの新しい機能や、アップデートされたインターフェースをキャッチアップしていくのは、eラーニングの管理者にとって無視できない負担になっています。また、厳格化する個人情報保護ルールやコンプライアンス、セキュリティの要件に適正に対処しながら、LMSを運用していく能力も求められています。

インターネット環境が必要

eラーニングを使ううえで避けては通れない課題が、インターネット環境の整備です。eラーニングシステムやLMSは、Webへアクセスできることを前提にシステムが設計されているため、アクセスできなければサービスを利用できません。ただし、近年は低コストで安定した回線を利用できるようになっているため、以前よりはデメリットとなりづらいでしょう。

eラーニングのやり方・流れ

eラーニングを進めるやり方・流れはおおよそ次のとおりです。オフラインでの研修では講習をして完了だったケースが多いのに対し、eラーニングではより良くするための改善サイクルを回すのが重要です。

  1. eラーニング教材の用意
  2. eラーニング教材の配信
  3. テストやアンケートの実施
  4. eラーニングの受講状況の分析
  5. eラーニング教材やコースの改善

1. eラーニング教材の用意

まずは、eラーニング用の教材を用意していきましょう。もし教材を内製するのであれば何度も修正が可能な点を活かして、一定品質でとりあえず作成して「5. eラーニング教材やコースの改善」の段階にで調整を施すのも有効です。LMSには、テストのテンプレートやコンテンツを複製して再利用できる機能もあります。

2. eラーニング教材の配信

続いて用意した教材を受講者へ配信します。eラーニングシステムやLMSを利用すればオンラインで公開するのみで、受講者の都合がつくタイミングで適宜学習してもらえます。

3. テストやアンケートの実施

受講してもらえたら、テストやアンケートを実施して教材に対する習熟度を測りましょう。今後提供する教材を設計するのに役立つほか、人事配置に適用できる箇所もあるはずです。

4. eラーニングの受講状況の分析

eラーニングのコースの受講状況およびテストの結果を分析します。eラーニングシステムやLMSでは、受講者ごとに数値を見たり、コースや教材単位で学習効果を確認したりできる、管理者が振り返るのに便利な機能が備わっています。

5. eラーニング教材やコースの改善

eラーニングの受講状況の分析が完了したら、さっそく教材やコースの作成へ反映していきましょう。eラーニングはWebで操作すれば受講者それぞれの画面にも反映されるため、迅速な改善が可能です。

運用しやすいeラーニング・LMSで効果的な人材教育を

eラーニングシステムやLMSには、無料で導入できるオープンソースのシステムもあります。一方、海外発のオープンソースLMSでは、日本語マニュアルや日本語ローカライズが不十分なために、英語やプログラミングの知識なしでは、トラブルに対処したり、インターフェースをよりわかりやすくカスタマイズしたりするのが難しいことがあります。

導入費用はかからなくても、運用のためのリソースや人的負担がかかってしまっては、長期的にはシステムは定着しません。長い目で見て、持続可能で効果の高いeラーニング・LMSを見極めるように心がけてください。

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