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MECE(ミーシー)とは?具体例・手法・フレームワーク - ロジカルシンキングのコツ

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MECE(ミーシー、ミッシー)とは、ロジカルシンキング(論理的思考)の基本ともいえる重要フレームワークです。MECEとは何か、具体例を挙げながら解説します。MECEをマスターして、論理思考を身につけるための実践的な問題解決の考え方を身につけましょう。

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MECE(ミーシー)とは

MECE(ミーシー)とは、Mutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの頭文字をとった言葉で、漏れなくダブりなくという意味を持ちます。つまり、必要な要素を網羅しつつ、重複しないようにする考え方です。

MECEは、ロジカルシンキングの基本とされている概念です。MECEを意識することで、全体的な視点から必要な事実を分類し、問題や課題に対して正しくアプローチできます。

mece 漏れなし、ダブりなし

MECEの発祥はコンサルティングファーム「マッキンゼー」

MECEの考え方は、世界最大手のコンサルティング会社「マッキンゼー・アンド・カンパニー」で使われていたフレームワークから始まりました。それが今では、マーケティングやビジネス戦略の用語として定着しています。

相手に何かを説明するとき、対象に「モレ」や「ダブり」があると説得力に欠け、結論をスムーズに理解してもらいづらくなるのです。そこで、MECEを意識することで説得力のある論理展開を可能にします。

ビジネスにおけるMECEの重要性

ビジネスにおいて、WBSの策定や営業先への商品企画プレゼン、市場調査といった場面でMECEに考えることが求められます。必要な要素やアイデアを漏れなくダブりなく考えると、何が本質的な問題なのかを整理できるようになるでしょう。

ビジネスマンに必要とされるスキルの中には、課題解決能力が挙げられます。課題解決力を高めるには、MECEに考えることが重要となるります。


他にもビジネスマンに必要とされるスキルは多くあるので、ビジネススキルを鍛えたい方は次の記事をご参照ください。

そもそもロジカルシンキングとは

ロジカルシンキングとは、物事を体系的に整理し筋道を立てて、矛盾なく考える思考法のことです。ロジカルシンキングは論理的思考とも呼ばれ、ビジネスマンには必須のスキルとなります。

企業に求められるロジカルシンキングとは、課題や問題に対して要素別に仕分けして結論を導き出すことや、多角的な視点から分析を行い解決策を検討することです。

MECEの具体例

MECEで重要なことは問題の全体像を捉え、いくつかの要素に分類することです。
問題や課題を構造化し、より考えやすく見通しやすい小さな要素に切り分けていくためには、それぞれの要素をMECEに考えていくのが基本です。

例として、自社の休憩スペースに設置する飲み物について検討するとします。世の中にたくさんある飲料を、どうすれば漏れもダブりもなくグループ化できるでしょうか。みなさんは、どのような考え方をしますか?

飲料水の事例をMECEに考える

MECEで飲料水を分類

自社の休憩スペースに設置する飲み物の分類を、コーヒーやお茶というように思いつくままに要素を並べる方法もあります。それだけでは、漏れが生じやすくなります。

MECEに考えるコツとは、まずどのような切り口で飲み物を捉えるのかということです。

今回の例だとメーカーごとに分類する方法や、容量別に分ける方法、あるいはアルコール飲料とノンアルコール飲料に分類する切り口があります。パッケージ別にするならば「缶飲料」「ビン飲料」「ペットボトル飲料」などに分類できます。

そうして大まかな分類を決めた後に、それぞれのカテゴリごとに品目を挙げていきましょう。さらにカテゴリの中で、「容量別」「メーカー別」に分ければ、漏れがなくなるでしょう。

MECEではない例

MECEになっていない例には、どのようなものがあるでしょうか?

パターンとしては「漏れがあるがダブりはない」「漏れはないがダブりがある」「漏れもダブりも両方ある」の3つの状態があります。

「漏れがあるがダブりはない」パターン

要素同士がダブってはいないものの、明らかに必要な要素が盛り込まれていないパターンです。

たとえば、売上を上げるための具体的な施策を考えるため、顧客を要素分解します。売上を「顧客数」×「顧客1人あたりが1回に使う金額(顧客単価)」と分解した場合、要素に漏れがないと言えるでしょうか。

実は、1人の顧客が来る頻度という要素が必要になります。それぞれの要素にダブるところはありませんが、施策を考えるうえで重要な顧客の利用頻度が抜けているのです。

「漏れはないがダブりがある」パターン

次に、全体の要素に漏れはないが重複、いわゆるダブりが生じているケースです。
たとえば、自社商品の提供ターゲットを「大人向け」「子供向け」「男性向け」「女性向け」「若者向け」「中年向け」「老人向け」に要素分解します。この場合、ダブりがあることはわかりますか。

すべての顧客ターゲットを網羅してはいるものの、互いにダブりがあることは明らかです。
男性も女性も大人と子供がいるので、この分類のままターゲットを選定してしまうと混乱する可能性が出るので注意しましょう。

「漏れもダブりも両方ある」パターン

最後に、分類に漏れもダブりもあるパターンです。実は多くのビジネスシーンで、根拠となるデータに漏れやダブりがある状態で結論が出されているので注意が必要です。

たとえば、学生向けの英語教材のターゲットとして、「小学生」「中学生」「高校生」「予備校生」「受験生」という要素分解は正しいでしょうか。

予備校生の多くは受験生であり、予備校に通う学生の中には現役の中学生や高校生なども含まれる場合があります。また「大学生」も学生ですが、要素から抜けています。これは、漏れもダブりも両方生じている一例です。

MECEに考えるための手法

物事や問題点をMECEに考えるための方法として、トップダウンアプローチとボトムアップアプローチの2つがあります。それぞれの手法の特徴を理解し、補完し合いながら使いましょう。MECEの基本はトップダウンアプローチですが、未知の分野の場合はボトムアップアプローチを試すこともあります。

  • トップダウンアプローチ:全体から詳細にブレークダウンする手法
  • ボトムアップアプローチ:詳細を集めてから全体像を描く手法

トップダウンアプローチ

トップダウンアプローチは、物事の全体像を捉え、全体を構成する要素を目的や課題に沿った切り口で分類していく方法です。全体像が明確に定義できるときに、有効となるアプローチといえます。

飲料の例の場合は、飲み物という誰にでも理解できる明確な領域が定まっています。そのため、全体から容量やメーカー別というように要素分類をし、カテゴリに当てはまる品目を挙げていくことになります。

トップダウンアプローチのメリット・デメリット

トップダウンアプローチのメリットは、次の2つです。
- 体系的、俯瞰的に物事を考えられる
- ゴールを意識しやすい

一方で、デメリットとした次のことが挙げられます。
- 全体像に誤りがあると漏れやダブりが発生する可能性がある

ボトムアップアプローチ

ボトムアップアプローチは、要素をひととおり洗いだし、グループ化することで全体像を導き出す手法です。全体像が不明瞭な場合や、要素分解の見当がつかないときに役立ちます。

ボトムアップアプローチのメリット・デメリット

ボトムアップアプローチのメリットは、あらかじめ適切な分類方法がわからないケースで有効と未知な領域でも思考を始められる点にあります。
一方デメリットは、全体像がわからないため要素に抜けや漏れが生じやすくなることです。

MECEに考えるコツ

MECEに物事を考えるうえで、どのような視点や切り口で分類を考えるのかは非常に重要です。MECEに考えるためのコツを4つ紹介します。

1.要素分解

全体像を把握し、それを構成する要素をピックアップする。

その後、分類した要素の合計が全体と一致するように考えます。年齢や性別といった人間の基本的な属性から、マーケティングの4Pや3C分析といったフレームワークもこの考えに基づいています。

2. 時系列にステップを分ける

時系列・ステップ分けは、対象を時系列や段階に従い行う分類方法です。バリューチェーンやプロダクトライフサイクル、AIDMAといったフレームワークが代表例です。

3. 対照概念

対象概念とは、主観と客観、量と質、メリットとデメリット、固定と変動のように対照的な概念を挙げていく方法です。1つの要素に対して、その反対は何を指すかを考えればよいので、比較的利用しやすい考え方といえるでしょう。

人に説明する際は、対照概念を意識することで伝わりやすくなります。

4. 因数分解

因数分解とは、分析したい対象を計算式で表し、それぞれの要素に分解していく方法です。

たとえば、ビジネスでの利益は(顧客の数)×(単価)×(リピート)となります。インターネットマーケティングの世界でよく言及されるCPC(Cost Per Click)は、広告のコストをクリック数で割った値(コスト/クリック数)となります。

MECEに考えるためのトレーニング法

MECEを使いこなすためには、ロジカルシンキングを実践する必要があります。実際に作成したアウトプットを上司や同僚に見てもらうことで、フレームワークを使いこなせているかがわかります。実際に、ビジネスで利用されるフレームワークを使って課題を分析することから始めましょう。

MECEに考えることは、一度挑戦すれば身につくものではないので何度も反復練習を繰り返します。また、小さなフレームワークでも構いませんので、毎日の生活での思考がMECEになるように意識しましょう。

MECEの注意点

MECEは物事を分類するうえで重要かつ便利な方法ですが、すべて分類できる訳ではありません。

たとえば、本を分類する場合2つあるいは3つのカテゴリーに同時に分類される書籍も少なくありません。漫画とビジネス書に分類した場合でも、ビジネス書だが扱う内容を漫画として描いている本や、歴史ミステリーの内容が含まれている推理小説といった分野の本も存在するのです。

上記のような場合は、分類する切り口によって属するカテゴリが変わります。境界が曖昧なものは、分類する人の主観や思い込みの影響を強く受けてしまうので注意が必要です。

MECEに考えるということは、あくまで手段でしかありません。何のために分類をするのか、という目的を忘れないようにしましょう。

MECEに考えるためのフレームワーク

際に役立つフレームワークの例をいくつか紹介します。一般的なフレームワークはすでに機能が高まっており、枠に当てはめていくだけでMECEを実現できます。

4P分析

4Pとはマーケティングによく使われる要素分解の方法で、ものを売るときにどこに対して施策を行うかというヒントを得るために使われます。4Pはそれぞれ「P」から始まる次の4単語を指します。

3C分析

3Cは事業計画やマーケティング戦略を決定する際に用いられるフレームワークです。これは外部環境(顧客・競合)と内部環境(自社)の両側面から考慮して会社の方針や、製品の売り方を決められます。それぞれ「C」から始まる次の3単語を指します。

7S分析

7S分析とは、組織を考えるうえで必要な7つの経営資源の相互関係を表すものです。
大手コンサルティングファームの「マッキンゼー」が提唱した分析方法であり、この7つの分析の要素は比較的変更が可能な「ハードの3S」と、変更に時間がかかる「ソフトの4S」に分類されます。

SWOT分析

SWOT分析のSWOTとは、次のことを指しています。

  • S:強み(Strengths)
  • W:弱み(Weaknesses)
  • O:機会(Opportunity)
  • T:脅威(Threat)

各要素を内部環境と外部環境、プラス要因とマイナス要因に分けて分析します。

AIDMA

AIDMAの法則とは、消費者が商品などのモノを認知して、そこから実際に購入につながるまでの「消費活動」の仮説です。人が購買に至るまでの過程を分析することで、効率的なマーケティング活動を実現できます。

AIDMAとは、次のことを指しています。

  • Attention(注意)
  • Interest(関心)
  • Desire(欲求)
  • Memory(記憶)
  • Action(行動)

PDCA

PDCAサイクルとは、事業の運営において「Plan(計画)⇒Do(実行)⇒Check(評価)⇒Act(改善)⇒再びPlan(計画)・・・」のサイクルを何度も繰り返すことで、活動のレベルを高めます。

このサイクルは汎用性が高く、事業のどんな領域でも適用でき、私生活にも活用できます。

ロジックツリー

ロジックツリーとは、問題の要因を分解して階層ごとに整理することで、根本となる原因を理解し解決策を模索するものです。MECEのような切り口で要素を分解していきます。分析のためには、5階層以上深く掘り下げるのが基本とされています。

バリューチェーン

バリューチェーン(価値連鎖)とは、企業が顧客に提供する付加価値の構造を捉え再構築するためのフレームワークです。事業活動を一連の価値(バリュー)の連鎖(チェーン)として捉え、時系列・ステップ分けで行われます。

プロダクトライフサイクル

プロダクトライフサイクルとは、製品が市場に登場してからなくなるまでを表したフレームワークです。これにより、自社の製品が顧客や市場に対して、どのような位置づけにあるのか把握できます。時系列・ステップ分けで行われます。

MECEができるようになるためにフレームワークを勉強しよう

「抜けや漏れ」をなくして考えるMECEについて、基本的な説明から事例まで説明してきました。あなたがビジネスマンならば、ぜひ身に着けておきたい考え方です。

私たちはつい物事を思いつくままに考えてしまいがちですが、体系的に考え抜くことによって、今まで思いつかなかった発想や結論を導けるようになるかもしれません。MECEに考えることをマスターするために、ますは一般的なフレームワークによる分析を何度も繰り返し、ロジカルシンキングを実践してみましょう。

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