企業ユーザー会のメリットとは? - 2つの事例、交流を深めた情報交換で課題解決
目次を閉じる
ユーザー会とは
ユーザー会とは、特定の製品やサービスを利用しているユーザーが参加し、勉強会や交流会などで活用法やTIPSなどの意見交換を行うものであり、ユーザー交流会と呼ばれることもあります。
このようなユーザーの交流は、従来からインターネットのユーザーフォーラムなどを利用し、活発に行われていました。
近年では、この流れをオフライン=実際の交流会として実施するのが増えつつあり、特にIT関連製品・サービスでのユーザー会が多くなっています。
IT関連製品・サービスのケースを中心に、ユーザー会を実施する目的やメリットを解説し、どのようなユーザー会があるのかを紹介していきます。
ユーザー会の目的とは
特定の業務や作業を効率化し、利便性を高めていくIT関連製品・サービスは、それこそさまざまな業種のさまざまな企業が、それぞれの目的に特化した用途で活用しているといえます。
ユーザー会の目的は、こうした異業種間ユーザーやベンダーが交流して意見交換し、製品の活用事例を共有して新たな利用法を見いだすこと、ベンダーから最新情報を収集することなどを目的としています。
事務局などを設置して、参加希望の会員を募集する方法が一般的なものの、ユーザー会のあり方自体もさまざまだといえるでしょう。
ユーザー会のメリット
ユーザー会の開催はユーザー、ベンダー企業、どちらにとってもメリットがあります。具体的にどのようなメリットがあるのか、それぞれ解説してみましょう。
参加するユーザーの4つのメリット
製品・サービスによるものの、ユーザー会のメンバーには個人はもちろん、ユーザー企業の担当者も多く存在します。それぞれが企業の代表として異業種間交流を行うことで、次のようなメリットがあると考えられます。
- 製品・サービスに関する疑問・課題の解消
- 活用方法などの情報共有による新たな発見
- ベンダー企業との直接交流で改善提案が可能
- メンバーとの交流による参加者のスキルアップ
いずれも、外部に目を向けることで得られるメリットであり、ユーザー会が貴重な機会となり得ることがわかります。
主催する企業の3つのメリット
一方、ユーザー会を主催するベンダー企業にとっても、メリットは小さくありません。
- 製品・サービスに対するフィードバックが得られる
- ユーザーとのエンゲージメントを高められる
- マーケティング素材として活用できる
ユーザーフィードバックは、製品を改善してより良くするために必要であり、普段得られない生の声が聞ける貴重な機会だといえます。
また、ユーザーとの直接交流によるエンゲージメント強化は、自社製品の基盤強化にもつながり、これらを広く活用することで、潜在ユーザーへのアピールも可能でしょう。
ITサービスのユーザー会の事例2選
それでは、具体的にどのようなベンダー企業が、どのようなユーザー会を運営しているのでしょうか。ITサービスのユーザー会を中心に、その事例をいくつか紹介します。
Salesforce Trailblazer Community
先駆者の意味を持つ「Trailblazer」をその名称に持つSalesforce Trailblazer Communityは、ユーザー、管理者、開発者を含めたSalesforce Trailblazerが集まるコミュニティです。
ユーザーフォーラムとしてのTrailblazer Communityサイトの運営、Facebook Fanページの運営を中心に、Meetup、勉強会、交流イベントなど、定期的なSalesforce Trailblazers Eventを開催しており、世界中のユーザーと知識・経験を共有し、課題の解決が目指されています。
目的や地域に応じて、さまざまなユーザー会、分科会グループが多数存在するのも特徴です。
Google Cloud 公式ユーザー会「Jagu'e'r」
Google Cloud 公式ユーザー会「Jagu'e'r」は、日本において、 Google Cloud を利用・推進しているユーザーやパートナー企業の親睦を深め、ソリューション活用の情報収集や意見交換の場を提供することを目的としています。
同時に、ベンダーからの最新情報入手、サポーター企業からの情報提供も考慮されており、有益な情報提供、コミュニケーションの場を設けています。
そのほかにも、よりコアな内容に特化した分科会も開催、Google+コミュニティでのフォーラム設置を含め、活発な活動を行っています。
ユーザーとのエンゲージメントを高めるには
企業がユーザー会に参加する大きなメリットには「課題の解決や使いこなしのヒントが得られる」ことが挙げられます。その目的は、ここで得られた知見をもとに、自社と顧客とのエンゲージメントを高めていくことにあるのではないでしょうか。
もちろん、担当者のスキルアップやノウハウ蓄積によって、それは実現に向かうかもしれません。しかし、相応の時間を要することも事実でしょう。
より素早く結果を出したいという場合は、コンサルティングサービス利用を検討するのもおすすめです。
ユーザー会活用で課題を解決
ツールやサービスを使いこなすには、それが持つ仕組みや機能を理解し、用途に応じて最適な機能を使い分けていく必要があるでしょう。
しかし、個人や企業内などの閉じられた世界では、ある一面でしかツールやサービスを把握できないのも事実です。
ユーザー会はこうした課題を解決し、ツールの機能や使い方を新たな側面から見直せる、貴重な機会となるのです。そこで得られた知識や知見は、自社の課題を解決して業務改善を実現し、生産性の向上にも寄与するでしょう。
現在活用中のツール・サービスに、ユーザー会が存在するのか、一度確認してみてはいかがでしょうか。
BOXILとは
BOXIL(ボクシル)は企業のDXを支援する法人向けプラットフォームです。SaaS比較サイト「BOXIL SaaS」、ビジネスメディア「BOXIL Magazine」、YouTubeチャンネル「BOXIL CHANNEL」を通じて、ビジネスに役立つ情報を発信しています。
BOXIL会員(無料)になると次の特典が受け取れます。
- BOXIL Magazineの会員限定記事が読み放題!
- 「SaaS業界レポート」や「選び方ガイド」がダウンロードできる!
- 約800種類のビジネステンプレートが自由に使える!
BOXIL SaaSでは、SaaSやクラウドサービスの口コミを募集しています。あなたの体験が、サービス品質向上や、これから導入検討する企業の参考情報として役立ちます。
BOXIL SaaSへ掲載しませんか?
- リード獲得に強い法人向けSaaS比較・検索サイトNo.1※
- リードの従量課金で、安定的に新規顧客との接点を提供
- 累計1,200社以上の掲載実績があり、初めての比較サイト掲載でも安心
※ 日本マーケティングリサーチ機構調べ、調査概要:2021年5月期 ブランドのWEB比較印象調査