セルフサービスBIとは?従来型との違いや対応ツール

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セルフサービスBIとは
セルフサービスBIとは、BIツールのなかでも現場の担当者がみずから分析をして意思決定に活かせるものをさします。わかりやすいインターフェースでメンテナンスをしやすいことから、従業員が専門知識を有していない企業でも気軽に導入できるのが特徴です。
従来のBIとの違い
従来のBIツールとセルフサービスBIツールの違いは、操作画面のわかりやすさと分析へのハードルの低さです。これまでのBIツールは、分析にあたって情シスや開発の協力を仰いだり難しくて利用を投げ出したりされるケースが多々ありました。他方セルフサービスBIは、専門知識がなくても迅速に分析でき修正も容易です。
セルフサービスBIのメリット
セルフサービスBIには多くのメリットがあります。現場の担当者とBIツールを管理する情シスの視点に立ってそれぞれ確認していきましょう。
現場:時間をかけずにグラフを作成
セルフサービスBIには、定点観測に便利なダッシュボード機能を搭載していることが多く、現状を把握するのに役立つ情報をまとめられます。プレゼン資料作成や意思決定の場に役立つため、繰り返し図表を作成する手間から開放されるでしょう。
現場:データ活用の知見を獲得
セルフサービスBIなら現場の担当者が分析を進められ、ナレッジが蓄積されるのも利点です。情シス(情報システム部門)に依頼していた作業を現場が巻き取るため、担当者自身にノウハウがたまっていき分析へ役立てられます。
情シス:作成コストの減少
セルフサービスBIは現場が設定およびメンテナンスを担当するため、情シスとしてはコミュニケーションするコストを削減できます。現場からの急な呼び出しに駆り出される機会も減り、ほかの重要な業務に取り組めるようになるでしょう。
セルフサービスBIの比較
それでは、代表的なセルフサービスBIの比較をして紹介します。なお、より多くのBIツールから比較したい方は次の記事も参考にするとよいでしょう。

Qlik Sense - 株式会社デジタルスフィア
- ドラッグアンドドロップの簡単操作
- AI アシスタントによる深い洞察
- SaaS、オンプレミス、ハイブリットの導入に対応
Qlik Senseは、ドラッグアンドドロップにてAIもふまえた考察を得られるセルフサービスBIです。高度なAIアシスタント「Insight Advisor」を利用すれば、作業の自動化やスムーズな検索が可能。SaaSでもオンプレミスでも導入できるため、企業の要件にもこたえやすいのもよいポイントです。
- プログラミングせずに分析
- 豊富なテンプレートで作業を簡略化
- MAやWeb接客へ活用
b→dashは、プログラミングせずにデータを活用できるSaaSのマーケティングプラットフォームです。データ加工やデータ統合、定型レポート、シナリオといったテンプレートが多数用意されているため、いちから設計せずに済みます。MAツールやWeb接客ツールの機能もそなえているので、包括的にマーケティングへ対応できるのも強み。
MotionBoard Cloud - ウイングアーク1st株式会社
- 2,000社以上の導入実績※
- 業種や職種に最適化されたデータ活用
- パッケージ版とクラウド版を提供
MotionBoard Cloudは、2,000社以上※に導入されているセルフサービスBIです。プログラミングせずとも多くの図やグラフにて分析が可能。製造や金融、物流などさまざまな業種に最適化したデータ活用を実現できます。パッケージ版とクラウド版を利用できるので、適切な方で導入を検討しましょう。
※出典:ウイングアーク1st「データを集約・可視化 BIダッシュボード MotionBoard」(2022年1月28日閲覧)
Tableau - Tableau, A Salesforce Company
- ほぼすべてのデータベースへと接続
- ドラッグアンドドロップやワンクリックでの分析
- CRMと連携
Tableauは、企業の担当者にも個人利用にも向いているセルフサービスBIです。オンプレミスとクラウド、データの大小、サイズの形式などをとわず多くのデータベースをもとに分析が可能。ドラッグアンドドロップやワンクリックにて分析できるため初心者におすすめのBIツールです。
- Excelと似た操作感
- Microsoftのサービスと連携
- Accessとの接続が便利
Power BIは、Microsoftが提供しているセルフサービスBIで、Excelをはじめとしたソフトウェアからデータを取得し、グラフ化やモデル化をサポートします。Excelのように専門知識がなくても直感的な操作が可能なほか、レポートをチームで共有し容易に意思決定へ役立てられます。Microsoftの他製品と連携しやすいのも強みです。
Zoho Analytics - ゾーホージャパン株式会社
- CRMやWeb接客と連携
- AIによる分析サポートも利用できる
- ドラッグアンドドロップで使いやすい
Zoho Analyticsは、CRMやWeb接客といった同社が提供しているほかツールと組み合わせると便利なセルフサービスBIです。AIによる分析サポートも可能で、質問をすればレポートを自動で生成してくれます。過去のデータにもとづいてトレンドの予測も可能。操作がドラッグアンドドロップを中心としているのも初心者が使いやすい利用のひとつです。
セルフサービスBIでスピーディーに分析
セルフサービスBIは、現場の担当者が専門知識を有していなくても活用しやすいのが特徴です。さまざまなツールがリリースされているので、実際に使ってみて適切なサービスを選択しましょう。データ分析にもとづいたマーケティング戦略を構築したい企業には特におすすめしたいサービスです。
【参考記事】
・BIツールの比較
・BIツールの比較(オープンソース)
・BIツールの導入事例
・BIツールとExcelの違い
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