1日3時間かかる「カルテ転記」ゼロに、ストレス軽減効果も - 「RPAロボパットDX」導入事例
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事例概要
株式会社FCEプロセス&テクノロジーが提供する、「RPAロボパットDX」の活用事例です。
サービス導入企業
- 企業名:地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪急性期・総合医療センター
- 業種:医療
- 従業員規模:1,000人以上
- 所在地:大阪府
- 設立年:1955年
受賞部門
「BOXIL SaaS AWARD 2023」導入事例セクション医療・製薬業界部門1位
※対象
医療・製薬業に関連する企業の生産性向上に貢献した事例を対象とする
導入前の課題
地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪急性期・総合医療センターでは、人手不足などが常態化していて、患者対応や事務処理に日々追われています。
職員のPCスキル差が生む属人化
患者の情報は電子カルテで管理しており、処理はPCを操作して行います。ただし、PCスキルは職員によって大きく異なっていて、職員がそれぞれ自分のやり方で処理していました。
そのため、事務業務が属人化し、これがさまざまな弊害を引き起こします。
患者対応に割くべき時間がとれない
医療業界は人手不足のため、事務作業を限られた人数の職員でこなさざるを得ません。その結果、職員の業務時間が圧迫され、職員が患者に対応できる時間も限定される状態です。
本来の業務である、患者対応に割ける時間を増やす必要がありました。
導入による効果
人手不足や時間不足という課題を解決するため、PC上の業務を自動化するRPAツール「RPAロボパットDX」を導入しました。
その結果、2022年に次のような効果が得られました。
手作業だった電子カルテと病院システムの連携を自動化
電子カルテの情報を病院システムに改めて登録する作業は、完全には自動化されておらず、手作業が残っていました。この作業は属人化していたこともあって、処理に職員2名が1日3時間かけていたのです。
これをRPAで自動化し、手作業の登録業務をゼロに。事務作業の負担軽減は、患者対応時間の充実に結びつき、全体的な医療の質向上につながりました。
職員の心的ストレス軽減にも効果あり
職員が処理すべき業務を振り分ける担当者にとって、忙しい職員に仕事をお願いすることは心理的ストレスの高い作業でした。この作業をRPAで自動化したところ、ストレスが軽減されました。
もちろん、振り分ける作業に費やしていた時間も削減できています。
効果をもたらした機能
- プログラミングの知識がなくても作業を自動化できる操作性
- 1ライセンスだけで複数PCを開発環境として使える「フローティングライセンス機能」により、抑えられる導入・運用コスト
- 導入組織に適した推進方法などをアドバイスしてくれるサポート体制
BOXIL SaaS AWARDとは
「BOXIL SaaS AWARD(ボクシル サース アワード)」は、SaaS比較サイト「BOXIL SaaS(ボクシル サース)」を運営するスマートキャンプ株式会社が、優れたSaaSを審査、選考、表彰するイベントです。年1回、SaaSの日(※)を記念し発表しているほか、Spring、Summer、Autumn、Winterの四半期ごとにも、優れたSaaSを表彰しています。
「BOXIL SaaS AWARD 2023」では、エントリー式で審査する「導入事例セクション」と、データを元に定量評価する「BOXIL SaaSセクション」「BOXIL EXPOセクション」「BOXIL SaaS質問箱セクション」の計4つのセクションを設けています。各セクションの選考基準に従い、部門ごとにもっとも評価の高いサービスを部門1位として選出します。さらに部門1位の中から総合1位を選出し、その証として「Best SaaS in Japan」の称号を付与します。
「BOXIL SaaS AWARD 2023」公式サイトはこちら
「BOXIL SaaS AWARD 2023」導入事例セクション受賞サービス一覧はこちら
※スマートキャンプが独自に定めた記念日で、毎年3月4日です