社内通貨ツールおすすめ6選!メリット・導入企業事例
目次を開く
社内通貨とは
社内通貨とは、企業が従業員に向けて発行する企業内限定で利用できる通貨のことです。
紙幣や硬貨といった通貨ではなく、アプリやシステムで使用できるポイントをやり取りするのが一般的です。
給与や賞与とは別に付与されるもので、従業員のモチベーションアップや企業内でのコミュニケーションの活性化、健康促進などの目的で使用されています。
サンクスカード(ありがとうカード)と組み合わせることで、感謝の気持ちを可視化できるほか、社内通貨を贈られた従業員の承認欲求を満たす効果を期待できます。
社内通貨は課税対象?
社内効果は、見方によっては福利厚生の側面があれば、インセンティブの側面もあります。インセンティブと見なした場合、課税対象となる点には注意しなければなりません。
全従業員を対象にして、明らかに福利厚生を目的として運用している場合、社内通貨は非課税となります。
一般的に、社内通貨を導入している企業は、正社員だけでなく、派遣社員やパート・アルバイトといった非正規社員も対象にしているケースがほとんどです。
その場合、福利厚生の扱いとなり、課税対象にはならない可能性が高いといえます。
また、社内通貨を何らかの製品と交換する場合でも、社員割引として商品を値引きする形で提供されることからも、非課税となるのが一般的です。
社内通貨を導入するメリット
社内通貨を導入することで、次のようなメリットがあります。
- 従業員のモチベーション向上につながる
- 賞賛し合う文化の醸成に役立つ
- 人材採用時のアピールポイントになる
それぞれ詳しく解説します。
従業員のモチベーション向上につながる
社内通貨を導入するメリットの一つが、従業員のモチベーション向上を期待できることです。
従業員の努力やプロセスに対して、社内通貨としてフィードバックする仕組みを整えることで、従業員は自身の行動が評価されていることを実感しやすくなります。
社内通貨を活用すれば、査定以外にも従業員の日常的な業務の中での小さな成果や貢献を評価できます。即効性の高い評価は、それぞれの従業員のモチベーションと、仕事に対する意欲の向上につながります。
日々の業務での努力が具体的なリターンとして感じられ、日々のタスクや目標達成の動機付けになるでしょう。
賞賛し合う文化の醸成に役立つ
賞賛し合う文化の醸成に役立つのも、社内通貨を導入するメリットです。
社内通貨を運用する方法の一つに、従業員同士で通貨ポイントを贈り合う運用があります。この運用では、サンクスカードと併用して運用し、感謝や賞賛の気持ちとともに通貨ポイントを相手に贈ります。蓄積された通貨ポイントは、ポイント獲得数に応じた表彰やギフト変換などを行います。
従業員は自身の貢献が周囲から認められることで、仕事への満足感ややりがいを感じるでしょう。
また、企業内での賞賛の文化が形成され、従業員同士が互いに高め合える職場環境の構築につながります。ポジティブな社内文化が醸成されれば、従業員満足度が向上し、離職率の低下にもつながるでしょう。
人材採用時のアピールポイントになる
人材採用時のアピールポイントとなるのも、社内通貨導入のメリットです。
近年の求職者は給与や福利厚生に加えて、職場環境や企業文化を重視する傾向にあります。
社内通貨制度を導入することで、ユニークな福利厚生の一環として求職者にアピールできるほか、他社との差別化につながり、企業の魅力を高める要素となります。
社内通貨ポイントの活用方法
社内通貨は独自に発行されるポイントによって運用されるケースがあります。そして、社内通貨ポイントは、次の方法で活用可能です。
- 表彰
- ギフト交換
- インセンティブ付与
それぞれ詳しく解説します。
表彰
社内通貨ポイントは、表彰制度に活用可能です。
月間や年間での成績優秀者や社内コンテストの受賞者といった表彰制度の報酬として、社内通貨を付与する方法があります。
ただし、一部の従業員ばかりに社内通貨が付与される状況が続いた場合、他の従業員のモチベーションダウンにつながる恐れがあるため、小さな評価や貢献に対しても社内通貨を付与できる仕組みの構築や工夫が必要になるでしょう。
ギフト交換
社内通貨ポイントは、福利厚生の一環としてギフトと交換する活用方法もあります。
景品と交換できるよう運用する場合は、事前に従業員にアンケートを行い、従業員が社内通貨と交換したいものを把握することがおすすめです。従業員が欲しい景品と交換できる仕組みを作れば、従業員のモチベーションが高まり、業務に好影響となるでしょう。
インセンティブ付与
社内通貨ポイントは、インセンティブとしても活用可能です。
商品券やギフト券のように、金銭と同じような役割を持つものと交換できることで、社内通貨を取得したり、貯めたりするモチベーションに寄与します。
また、業務に関係のある書籍の購入や資格の取得、セミナー受講の補助として社内通貨を利用できたり、社割として社内通貨分の割引制度を設けたりするといった運用も可能です。
ニーズに合わせて従業員のモチベーションアップにつながる仕組みを構築しましょう。
社内通貨ツールおすすめ6選
おすすめの社内通貨ツールを紹介します。
TUNAGは、従業員のエンゲージメント向上から業務DXまで、さまざまな組織課題を解決できる組織改善DXツールです。社内通貨ツールとしても活用でき、従業員の行動に対して独自のポイントを付与するよう設定できます。ポイントのリセットや個別での付与など柔軟な運用が可能です。
ポイント値も自由に設定できるため、より促進したい行動に対してポイントを多く設定するといった運用ができます。他にも、高いカスタマイズ性と豊富な業務DX機能が搭載されており、社内通貨ツールだけではなく組織力を最大化するためのツールとして活用できます。
THANKS GIFT - 株式会社Take Action
THANKS GIFTは従業員同士で手軽にコインを贈り合える社内通貨ツールです。賞賛や感謝を手軽に贈れることで、部署の垣根を越えた交流の活性化が期待できるほか、強固で質の高い人間関係構築に役立ちます。
独自の社内通貨を作れる「オリジナル理念コイン」は、企業の理念に合った行動を取った従業員に対して贈れます。従業員に対する賞賛の可視化に加えて、理念の理解や浸透を促進できるのがポイントです。
Uniposは、ピアボーナス®※を軸としたサービスで、さまざま組織課題の解決を実現できるツールです。Uniposに搭載された投稿機能では、従業員に対する感謝や称賛、激励などのメッセージに独自のポイントを添えて投稿できます。
貯まったポイントは、少額の金銭(ピアボーナス®)や寄付、オリジナルの褒賞など、ニーズに合った形のものに交換可能です。ポイントは1週間ごとにリセットされ、翌週以降には繰り越せない仕組みです。そのため、従業員にポイントの利用を促進できます。
※「ピアボーナス®」はUnipos株式会社の商標です。商標権者から使用許諾を得ています。
インセンティブ・ポイント - 株式会社ベネフィット・ワン
インセンティブ・ポイントは、従業員のモチベーションを最大化させるポイントプログラムです。導入する企業ごとにオリジナルのポイント付与基準やポイント名称を設定でき、企業文化やメッセージ性のあるポイント制度を運用できます。
貯まったポイントは、日常生活で利用できるアイテムや旅行・レストランなどの体験に交換可能。他にも、従業員同士でポイントを交換できるサンクスポイント機能も利用できます。
C-coin system
C-coin systemは、従業員同士が社内通貨を贈り合えるツールです。毎月月初に設置されたポイントが会社から従業員に付与され、感謝や称賛の気持ちを従業員同士で送り合えます。賞賛や感謝を伝えたい従業員に対して、メッセージに加えて通貨を添えて送付できるほか、会社から特定の従業員へのポイントの進呈も可能です。
貯まったポイントはランキング形式でツール内に表示されるほか、1ポイント50円相当として、3,000円から50,000円の間なら好きなものに交換できます。通貨の名称は企業で自由に設定可能です。
Grazie Coin
Grazie Coinは従業員同士のありがとうの気持ちを伝えあえる社内交流・福利厚生サービスです。アプリを通じて感謝の気持ちとともに社内コインを送付でき、貯まったコインは商品と交換できます。
選挙部屋を作成して組織内のMVPを決定できたり、グラッチェポイントの獲得数のランキングを作成できたりするため、従業員のモチベーション維持を期待できます。
社内通貨ツールの導入企業事例3選
社内通貨ツールを導入した企業の事例を紹介します。
- サンコミュニケーションズ
- 牛若丸
- アース製薬
サンコミュニケーションズ
イベントの企画や制作、プロデュースを展開するサンコミュニケーションズでは、新型コロナウイルス感染症の影響によるコミュニケーションの希薄化といった課題を抱えていました。
福利厚生の拡充も検討していたことから、社内ポイント制度についてリサーチしたところ、感謝や称賛を伝えることでポイントが貯まるTHANKS GIFTの採用に至ります。
代表本人が積極的にサンクスカードを送付したり、社内ポイントを付与したりすることで、社内では自然と制度が浸透したそうです。
社内ポイント制度ができてからは、チーム間での協力が増え、上司と部下の関係が良好化して、会社全体が明るい雰囲気になったとのことです。
※出典:Take Action「THANKS GIFT活用による「感情報酬」と「ポイント報酬」で従業員が家族や友人に誇れる会社を作る」(2024年6月25日閲覧)
牛若丸
美容院やネイルサロン、ブライダル、振袖レンタルなどの事業を展開する牛若丸では、情報共有ツールや教育方法が統一されていないこと、FAXでの申請作業の効率の悪さといった課題を抱えていました。
また、既存の褒めるツールのリニューアルを行うことから、利便性が高く、申請機能が搭載されたTUNAGの導入を決定します。
導入後は業務効率化やペーパーレス化を実現できたほか、以前からほめる文化の継続のためにTUNAGを運用。独自のポイントシステムによってツール利用を活性化しました。
現在も従業員間で感謝や賞賛の気持ちを贈り合う文化が継続しており、組織内でのコミュニケーションが活発に行われているほか、従業員のエンゲージメント向上に寄与しているとのことです。
※出典:スタメン「社内ポイント制度の活用で従業員のコミュニケーションが活性化「ほめ合う」文化でエンゲージメント向上を実現」(2023年6月25日閲覧)
アース製薬
虫ケア用品や除菌剤などの日用品を製造・販売するアース製薬では、社長から「埋もれがちな社員の後見を全社に伝える仕組み」を求められたことをきっかけに、社内コミュニケーションの活性化と従業員の貢献を可視化するため、Uniposを導入しました。
導入にあたっては社内説明会を開催して、全従業員を巻き込んで感謝のコミュニケーションを取ることを推奨。導入後の大きな効果として、35歳以下の従業員の離職率が大幅に減少したことに加え、他の部署の仕事内容が可視化されるようになったそうです。
また、一般社員だけではなく幹部層も積極的にUniposを利用しており、職務上の立場を越えたコミュニケーションが生まれています。
※出典:Unipos「全社員が活用!他施策との相乗効果で人材が定着」(2024年6月25日閲覧)
社内通貨ツールで手軽にオリジナル制度を構築しよう
社内通貨ツールを使えば、従業員の行動や貢献に対する感謝・賞賛を目に見える形で表現できます。また、従業員同士で社内通貨を贈り合うことで、従業員のモチベーション、エンゲージメント向上が期待できるでしょう。
ぜひ本記事を参考に、社内通貨ツールの導入を検討してみてください。
社内通貨ツールは、次の記事でも詳しく紹介しています。