サンクスカードで組織のコミュニケーション活性化!失敗しない運用のポイント

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サンクスカードとは
サンクスカードとは、社員同士が感謝を伝え合ったり、褒め合うときに作成するカードのことをいい、オリエンタルランドやリッツ・カールトンなどで導入されたことで有名になりました。
個人個人で手書きのカードを作成する手法や、あらかじめフォーマットとなるカードを職場で用意しそれを交換し合うなど、企業によってさまざまな工夫がされています。
この取り組みによって職場の雰囲気がよくなり、結果的に業績アップにもつながったと公言している企業も多く、今では業界や業種にかかわらず、たくさんの会社で導入されはじめています。
失敗しないサンクスカード運用のポイント
仕組みとしてはとてもシンプルなサンクスカードですが、企業によっては導入が難しかったり、定着せず結局なくなってしまうケースもあるようです。社内のコミュニケーションを活性化するために新たな制度を導入しても、継続していかなければ意味がありません。
これからサンクスカードの導入をする場合は、以下のポイントをおさえておきましょう。
導入の目的を明確にする
基本的なことですが、サンクスカード導入の目的を明確にすることが重要です。「流行しているから」、「なんとなく職場の雰囲気をよくしたいから」といった漠然とした理由で導入してしまうと、現場に浸透せずに自然消滅してしまいかねません。
カードの導入によって解決したい課題や実現したい職場の姿などを明確にしておくと、導入後の改善がしやすくなり、結果として長続きするようになります。
「感謝」を手軽に伝えられるように工夫する
カードに手書きのメッセージを添えるやり方は昔から行われてきましたが、あまり凝った内容を求められるようになると、どうしても頻度が減ってきてしまいます。
そのため、手軽に感謝の言葉を伝えられるように工夫することが重要になります。カードの作成が必要以上の業務負担とならないように、気軽に感謝を伝えられる体制の構築が必要となります。
感謝を「見える化」する
感謝する本人に伝わることはもちろんですが、周囲にもその感謝が伝わることで全体のモチベーションのアップにつながります。
個人間でカードを交換するようなやり方でも、それの内容が全体にも周知される工夫がされていれば感謝の「見える化」は可能です。
効果をモニタリングする
導入して終わりにするのではなく、継続的に効果をモニタリング・検証して改善を繰り返すことが重要です。
それぞれの職場に合った体制にするには、ある程度の試行錯誤が必要でしょう。社員同士が意見を出しあって自社にとって最適な運用を模索することが大切です。
ピアボーナス®導入のススメ
サンクスカードの導入だけでは思うような効果が得られない場合は、少額のボーナスと一緒に感謝の言葉を送りあう「ピアボーナス®」の導入をおすすめします。
ピアボーナス®は、特に単純なカードの交換というやり方に行き詰った企業が導入するケースが多く、業界・業種を問わずコミュニケーションの活性化や有効な離職防止策としてとして注目されています。
ピアボーナス®とは
ピアボーナス®とは、Peer(組織内の仲間や同僚)によるボーナスという意味をもつ言葉で、仕事による成果やチームへの貢献に対して、仲間同士で金銭的報酬を含むボーナスを送り合うしくみをいいます。※
従来型の上司が部下に対して仕事の評価をしてボーナスを与える仕組みとは違い、同じ現場で働く社員同士が仕事の評価をしあうため、外部からは見えにくい貢献に対しても正しくフィードバックや評価が可能になります。
※「ピアボーナス®」はUnipos株式会社の商標です。商標権者から使用許諾を得ています。
ピアボーナス®の導入メリット
ピアボーナス®を導入する具体的なメリットとしては、主に以下の点が挙げられます。
・賞賛や承認により社員のモチベーションが向上
金銭的な報酬以外にも、他者からの賞賛や承認という心理的なインセンティブも付加されるため、自分の仕事にやりがいを感じられるようになり、長期的なモチベーションの維持が可能になります。
また近年では金銭的報酬はもちろんですが、仲間からのポジティブな評価によって「この仕事をしていてよかった」という満足感や達成感を得ることが、仕事をする上で重要な要素であるとされています。
・エンゲージメントの向上
ピアボーナス®を通じてコミュニケーションの機会が増えて職場の雰囲気が明るくなり、結果的に企業風土の改善にも役立ちます。社員の職場への帰属意識も強まり、チーム全体で組織の目標を達成しようとする意識も芽生えるようになります。
また、新入社員など新しく組織に配属されたメンバーにとっては、具体的にどのような行動が周囲から評価されるのかがわかるため、組織になじみやすくなるというメリットもあります。
おすすめのピアボーナス®ツール
ピアボーナス®を導入するメリットについて説明したところで、おすすめのピアボーナス®ツールをいくつか紹介します。
特別なシステムやツールがなくてもピアボーナス®制度を導入することはできますが、専用ツールを導入することでスムーズな制度化を実現できることは間違いありません。
インセンティブ・ポイント - 株式会社ベネフィット・ワン
- インセンティブや福利厚生に使えるポイントシステム
- 同僚に感謝を伝える「サンクスポイント機能」も
- 付与されたポイントで厳選されたアイテムと交換
インセンティブ・ポイントは、ポイント管理とアイテム交換をワンストップで提供するサービスです。
管理者が設定した基準に従いユーザーにポイントを付与。たまったポイントは多種多様なアイテムと交換できます。従業員のモチベーションアップ、代理店への販売促進報奨、顧客へのキャンペーン施策などに活用可能。従業員同士で感謝のメッセージとともにポイントを送り合える「サンクスポイント機能」もあり、コミュニケーションの活性化、エンゲージメント向上が期待できます。
Talknote - Talknote株式会社
- 社員同士で感謝、賞賛を伝えられる
- モチベーションアップが期待できる
- 独自の評価キーワードを自由に設定可能
Talknote(トークノート)は、コミュニケーションを活性化させて、仕事に対するモチベーションを向上させるエンゲージメントクラウドです。
コメント共有やメッセージ機能を通じて社内コミュニケーションの課題を解決。感謝、賞賛を伝えたい相手にメッセージを送れる「サンクス機能」を備え、メッセージを受け取ったメンバーのモチべーションアップが期待できます。項目は企業理念や行動規範に沿った内容にカスタマイズ可能。従業員満足度の向上や離職率低減といった効果も見込めます。
Unipos - Unipos株式会社
- 従業員エンゲージメント・働きがいを向上させる
- 人事の負担は最小限に、従業員の認め合いを促進できる
- 導入・運用・定着の徹底サポートで継続率は99%超
ピアボーナス®「Unipos」は、社員同士がオープンに感謝・賞賛の言葉を送り合えるシステムとしてメルカリ社をはじめ、200社以上の企業に導入され、99.5%という高い継続率を誇っています。
従業員が自ら使いたくなるプロダクト設計を強みとし、エンゲージメントや働きがいの向上に寄与します。他にも、部署・拠点を超えた連携強化・心理的安全性の醸成・行動指針の浸透など多くの経営課題にアプローチできることもあり、HR関連アワードを多数受賞しています。
ピアボーナス®「Unipos」については下記の記事でも詳しく紹介しています。

評価ポイント - 株式会社シーグリーン
特徴 | SNS連携できる人事評価システム
- SlackやChatWork、LINE WORKSとも連携可能
- 1on1ミーティングの記録を簡単に残せる
- 評価をグラフで可視化。モチベーション向上に
評価ポイントは、サンクスカード機能を持つ人事評価システムです。もらったポイントを評価と直結させ、人事評価を効率化。さらに「リアルタイムで頑張りを可視化」できるグラフ機能で社員のモチベーション向上に寄与します。LINE WORKSとも連携でき、慣れ親しんだ画面上でスタンプを用いながら情報を共有できます。
<導入企業>
エコミック、白亞、ぼてぢゅうグループ、リバースライフなど
社員同士で賞賛し合える機能のついたツール
ピアボーナス®を実現できるツールの他にも、社員同士で賞賛し合えるツールとして、以下のものがあります。
TUNAG - 株式会社スタメン
- 社内施策に必要な多彩な機能を搭載
- 組織課題にあわせた施策の実行が可能
- 専門のコンサルタントが徹底サポート
TUNAGは、国内初のエンゲージメント経営の実現に特化した、組織コンサルティングサービスです。
Webとアプリで利用できる「TUNAG」には、社内制度を一元管理してPDCAを回しながら最適に運用できる機能や、社内SNS・社内ポイントといった組織改善をよりスムーズに行える多彩な機能が搭載されています。活用データをもとに専門のコンサルタントが課題解決のための具体的なアクションの提案と施策運用のサポートをしてくれるので、担当者の負担を軽減しつつ積極的な取り組みの持続が可能です。
サンクスカードで職場のコミュニケーションを活性化
社内コミュニケーションを活性化するための施策として注目されているサンクスカードと、その延長線として業界・業種を問わず導入が進むピアボーナス®について解説してきました。
職場の同僚やチームメイトに対して感謝の言葉を伝える機会があまりないという方は少なくないでしょう。しかし、日常的に感謝や賞賛を送りあうことで職場の雰囲気がよくなり、各々の仕事のパフォーマンスも向上することが知られています。本記事で紹介したツールを積極的に活用して、積極的に社内のコミュニケーションを活発にしましょう。
