社内向け新規事業提案書(企画書)の無料エクセルテンプレートと項目例
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新規事業提案書作成における心構え
新規事業提案書を業務で作成しなければならない場合、本質的なゴールは完璧な提案書を作成することではありません。
本質的なゴールは、次の3つを満たすことです。
- 社内稟議を通過して新規事業の承認を得ること
- 提案相手のフィードバックや環境変化に対応して、より精度の高い計画にアップデートすること
- 計画をベースに新規事業を立ち上げて収益を得る
上記を前提として、もとの計画に固執することなく柔軟に調整できて、決裁者の納得を得られるような新規事業提案書を目指しましょう。
社内向け新規事業提案書のExcel(エクセル)テンプレート
新規事業の立案に際して、事業を行う妥当性や資金シミュレーション、集客計画など事業提案書に必要な項目は多くの事業で共通しています。そのため、はじめて新規事業に携わる際には、テンプレートを用いて提案書を作成すると便利です。
BOXILビジネステンプレートでは、社内向けの新規事業提案書のExcelテンプレートを公開しています。会員であれば誰もが無料でダウンロードできます。
色違いで8種類のテンプレートを用意しているので、好みに合わせて好きなテンプレートを使用してください。また、テンプレートには新規事業提案書に必要なオーソドックスな項目を盛り込んでいます。事業内容によっては項目の過不足があるため、適宜テンプレートの内容を調整して利用してください。
社内向け新規事業提案書に盛り込む項目例
社内向け新規事業提案書に盛り込まなければならない項目はある程度共通しています。一般的な項目を記載する際のポイントについて紹介します。
事業内容
「事業内容」とは項目名のとおり、どのような事業を行うのかを説明する項目です。
事業内容と一口にいっても、飲食店のように誰でもイメージできる事業から、IT技術を用いた新規事業まで千差万別の内容が考えられます。そのため、事業内容は提案書の読者のリテラシーに合わせて理解しやすいよう簡潔に説明しましょう。
とくに社内向けの新規事業提案書の場合は、なぜその事業を自社が行うのか、自社のどういった強みを新規事業に活かせるのかを事業内容と合わせて明示しましょう。
リスク/改善策
リスク/改善策とは新規事業においてどのようなリスクが想定されるか、そのリスクをどのように対処する計画なのかを示す項目です。
とくにリスクの想定が甘いと実際にリスクが顕在化したときに窮地に追い込まれるかもしれません。そのため、新規事業を検討する経営幹部層はどの程度リスクを正確に見込めているのか、それが発生した場合にどのように対応しようと想定しているかをチェックします。
もちろん実際に事業を開始すると想定外のトラブルが発生し得るものの、まずは机上でリスクチェック、対策立案を行いましょう。
資金計画
資金計画とは、事業に関わる設備や物件、備品などを用意するために必要な初期費用や、人件費・家賃といった毎月必要な運転資金の計画のことです。
資金が枯渇すると事業撤退せざるを得なくなります。そのため、運営に必要な資金の計算は計画を作成する際に算出しなければなりません。
また、資金を活用してどのようなペースで収益をあげるか、収支予測とも連動させる必要があります。社内向けのプレゼン資料の場合、資金調達の方法まで考慮しなくても良いかもしれません。ただし、無駄な出費をしないように必要な資金を精査しつつ、トラブルがあったときに対応できるように余裕のある計画を組むとよいでしょう。
事業ビジョン
事業ビジョンとはその事業にかける思いや将来の展望について記載する項目です。
その事業にどの程度将来性があるのか、自社にとってその事業が別事業とどうのようなシナジーを発揮する可能性があるのかなどを説明します。
社内の新規事業提案書の中で事業ビジョンを示す場合は、とくに会社の別事業の経営計画や経営陣の事業方針といった情報をもとに、その方向性と合致したビジョンを検討するとよいでしょう。
市場・顧客分析
狙っている市場やターゲットとする顧客に関する分析も欠かせません。これらの分析の精度が低いと事業の成功確率を下げる要因になり得ます。
市場分析では、市場の規模や商品・サービスの価格帯はもちろん、競合となる企業や今後の市場予測も実施しましょう。
顧客分析は、商品・サービスのターゲットを絞るためにも重要です。ターゲットを絞らずに商品・サービスを提供しようとすると、事業ビジョンやセールスプロモーションが曖昧になりがちです。
ターゲットがどのような悩みを抱き、どのようなニーズをもっているか、それらを解決するために新規事業がどのように役立つのかを調査内容から仮説立てしましょう。
セールスプロモーション
セールスプロモーションは、商品・サービスをどのように販売するのかといった戦略のことです。どれだけ質の高い商品・サービスであっても顧客に認知され、興味をもってもらわなければ販売には至りません。
そのため、セールスプロモーションをどのように行うか、資金がどれくらい必要かを計画に盛り込む必要があります。資金計画・収支計画の精度を高めるためにも重要な項目です。
収支予測
どの程度の収支予測を立てるかは企業のスタンスによっても異なりますが、損益計算や貸借対照、キャッシュフロー計算などに関して開始5年後までシミュレーションできれば差し支えないでしょう。
収支予測は複数のパターンが想定できます。計画に記載する収支予測は1パターンに留めたとしても、収支予測の前提を変更して何パターンかの収支予測をシミュレーションしておきましょう。
また、なぜ計画上の売上を獲得できるのか、経費が発生するのかなるべく根拠をもって計画を立ててください。
スケジュール
時間は重要な経営資源の一つです。よって、時間を無駄遣いしないためにも、新規事業開始までのスケジューリングも計画に盛り込む必要があります。スケジュールを組む際に重要なことは作業工程をきちんとイメージすることです。
作業工程をイメージしないと、作業に必要な量や質、時間を想定しにくくなります。
とくに新規事業の場合は予定外の作業が発生したり、思わぬトラブルに時間を浪費したりすることもあるので、スケジュールは余裕をもって組んでおきましょう。
社内向け新規事業提案書作成の際のポイント
社内向け新規事業提案書作成の際に注意すべきポイントの中からとくに重要な項目を3つ紹介します。
なぜ自社でその事業を始めるのか理由を明確にする
新規事業を提案する前提として、「なぜ自社でその事業を始めるのか」は重要な要素です。一般的に新規事業が成功する確率は低く、少しでも成功に近づけるためにはなぜその事業を始めるべきなのか深掘りする必要があります。
理想としては、別事業との顧客層が近く、自社の技術(強み)を活かせることに加えて、その市場の成長が期待できるといった条件を揃えているのが望ましいです。
会社の理念やビジョンに照らし合わせて、なぜその新規事業を始めるべきなのかを説明してもよいでしょう。ただし、新規事業といえども一定期間を経た後は収益を生まなければなりません。そのため、顧客や自社の強み、市場の成長性から事業の収益性を予測することも同時に必要になるでしょう。
効果検証の方法や撤退基準を決めておく
効果検証の方法や撤退基準を事業開始前に決めておくことも重要です。単体での収益性、別事業へのシナジー効果などさまざまな効果を狙って新規事業は展開されます。事業目的を定量的に設定して、これらの定量目標をどの程度達成しているのかをどのように検証するかは企画段階から設定する必要があります。
また、同時に撤退基準を決めておくことも重要です。事業の撤退基準を定めていないと、ずるずると赤字を垂れ流したり、社内のリソースを無駄遣いしたりして他のビジネスチャンスを逃がす可能性があります。
こうしたリスクを避けるためにも効果検証の方法および撤退の基準は計画段階から設定しておき、損切りのタイミングを逃さないようにしましょう。
数字を用いて定量的に根拠を示す
新規事業提案書の承認を得るには、定量的に説明するのはもちろん、予測の根拠についても数字を用いて明示することが望ましいです。
たとえば、新規事業の年間の売上目標を1億円とした場合、1億円の目標が根拠もなしに設定されていては計画の妥当性を検証できません。類似商圏での同規模同業種の売上から目標売上を設定したり、市場規模と獲得できそうなシェア率から設定したりとさまざまなアプローチが考えられます。
もちろん計画段階の事業に定量的な根拠を示すことは困難かもしれません。しかし、根拠を提示できない事業は、事業が開始しても失敗する恐れが高まるため、ステークホルダーからの承認を得るのは困難です。
計画の性質上、多少の推測や仮説が入るのは仕方がないので、可能な範囲で定量的な根拠を示すように心がけましょう。
新規事業の推進におすすめのプロジェクト管理ツール3選
新規事業提案書が承認されれば、次は新規事業を推進するフェーズです。新規事業プロジェクトには複雑な工程、多様なメンバーが関わるので管理は複雑になりがちです。そこで便利なのが、スケジュールの進捗具合やメンバーのタスク状況を可視化できるプロジェクト管理ツールです。おすすめのプロジェクト管理ツールを3つします。
※ダウンロード可能な資料数は、BOXILでの掲載状況によって増減する場合があります。
- チームでプロジェクト・タスクを管理するためのツール
- カレンダー、ビジネスチャットなどと連携してコミュニケーションを活性化できる
- スタンダードプラン以上であれば人数無制限で使用できる
Backlogは、チームの業務を見える化し、タスク漏れやスケジュールの遅延を防げるタスク・プロジェクト管理ツールです。ガントチャートやカンバンボードといった形式でプロジェクトを管理できます。さらにファイル共有、Wikiといった機能も搭載していて、メンバー間のナレッジ共有や情報共有にも適しています。スタンダード以上のプランであれば人数無制限で使用できるので大規模プロジェクトにも活用できます。
- Salesforceが提供するデータ管理、コミュニケーションのためのツール
- 数値を意思決定に変えるスプレッドシート
- 情報のサイロ化を解消するチャット
Quipを活用すれば「ドキュメント」「スプレッドシート」「スライド」といった資料をリアルタイムで作成、共有、編集できます。また、チャットを通じてメンバー内でコミュニケーションも図れます。新規事業のプロジェクトメンバー内のコミュニケーション活性化、情報共有を確実に実施するために便利なツールです。
- 工数管理に特化したプロジェクト管理ツール
- 脱表計算ソフト&脱自社システムで入力・管理の手間を削減できる
- 月次集計が不要でリアルタイムに状況をレポート可能
クラウドログは、工数管理のための機能を搭載したプロジェクト管理ツールです。簡単に工数の入力ができ、工数やプロジェクトの進行状況を一目で確認できます。面倒な集計作業の負担が大幅に削減できるため、プロジェクト・新規事業の推進に集中できます。プロジェクトの原価や損益管理のための機能も搭載されており、収益を管理するツールとしても活用できます。
テンプレートを活用して効率よく新規事業提案書を作る
新規事業提案書を作成する際は、基本的な要素を踏まえたうえで計画書を作成することが大切です。ぜひ、新規事業提案書のテンプレートを活用して効率よく作成してみてください。
また、新規事業の承認を受けて実際に事業をスタートさせると、今度はプロジェクトの管理が重要です。プロジェクト管理ツールは、次の記事で詳しく紹介しています。
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