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振込依頼書とは?ひな形付きで記載事項を解説

最終更新日:(記事の情報は現在から195日前のものです)
振込依頼書とは、金銭を振り込む際に銀行窓口で振込内容を指示する書類ですが、それ以外の状況でも振込依頼書を使う場面があります。また、金融機関ごとに記入方法が若干異なりますが、その多くは各行で共通しているため、振込依頼書の標準的な記入内容や記入方法を知っておけば今後の役に立つでしょう。振込依頼書の種類や使用する状況とその時の記載内容を紹介し、記入方法や記入時の注意点について解説します。また、すぐに使える「振込依頼書」のひな形もダウンロード可能です。

振込依頼書とは

一般的に振込依頼書とは、銀行振込をする際に金銭を送金する相手の銀行口座や送金金額および依頼者の名称などを記載して、銀行へ依頼するための書類です。銀行に据え置かれた振込依頼書の必要事項を手書きで記入して、銀行窓口で下表にある書類を揃えて提出します。

氏名 性別
現金による送金 ・振込依頼書
・依頼金額分の現金
・10万円以上など一定額を超える場合には免許証を含む本人確認書類
口座振替による送金 ・振込依頼書
・通帳かキャッシュカード(振込依頼者がその銀行で持つ預金口座)
・届出印

なお、振込依頼書では「送金金額」以外にも送金する相手の口座などに関する下記の事項の記入を求められるのが一般的です。

  • 銀行名
  • 銀行の支店名
  • 預金種類
  • 口座番号
  • 受取人名

振込依頼書の種類

振込依頼書は大きく分けて3種類あります。振込依頼書の提出先と使用目的がそれぞれ異なります。

提出先 目的
銀行 ・自分が銀行窓口で送金内容を伝えるための種類
取引先 ・取引代金を当方の口座へ振り込むよう取引先へ依頼する書類
・取引先によっては取引ごとに用意して提出する必要あり
勤務先 ・給与振込先の銀行口座を勤務先へ通知する書類
・給与口座の通知ははじめの1回だけで、口座を変更する場合に再度提出

振込依頼書の主な記載事項

振込依頼書には、銀行へ送金内容を伝えて自分が望む送金を銀行へ指示する場合と、取引先や勤務先へこちらの振込口座を知らせる場合があります。

たとえば、銀行に備え付けの振込依頼書なら下表にあるような事項を記載します。

記載事項 概要
振込日 ・振込を依頼(実行)する日付
振込先 ・銀行名
・支店名もしくは出張所名
・預金科目(普通、当座、貯蓄、その他)
・口座番号
金額 ・振込金額
依頼人 ・住所と名称および電話番号

振込依頼書のひな形や記載事項は金融機関ごとに若干異なり、ATM機やインターネットバンクおよびアプリなどの振込依頼の方法によっても入力内容や操作方法が異なります。

銀行窓口で使用する振込依頼書は、「振込先の口座情報」が正しく記載されていなければ振込手続きができないため「銀行名、支店名もしくは出張所名、預金科目(普通、当座、貯蓄、その他)、口座番号、その他フリガナなど」を正確に記入しましょう。

一方で、取引先に提出する振込依頼書は振込を希望するこちらの口座が書かれたひな形があるため、指定する口座を誤ることはほとんどありませんが、取引ごとに異なるような取引金額や取引の摘要などを間違わないように気をつけましょう。

口座情報

口座情報には下記の内容が含まれます。

  • 銀行名
  • 支店名もしくは出張所名
  • 預金科目(普通・当座・貯蓄・その他)
  • 口座番号

いずれも、銀行の合併や支店などの統廃合によってまれに変更となることがあります。このとき、ATM機やアプリなどでは自動的に選択肢がプルダウン表示されるため誤った記載になることはありません。しかし、手書き式の振込依頼書で現状と異なる記載をした場合には、二重線と銀行登録印を使った訂正を求められる場合があり、場合によっては訂正が認められず新たな振込依頼書の書き直しが必要になることもあります。つまり、手書き式の場合は記載を誤ると余計な作業が増えて煩雑になるので注意が必要です。

また、いったん行った振込手続きを取り消して元の口座へ資金を戻す「組戻し」をする場合には、振込指示の誤りが原因の手続きであるため、銀行所定の手数料をこちらが負担しなければならない場合があります。したがって、手書きの振込依頼書を使用する場合にはこの点にも考慮して慎重に記入しましょう。

OCR(光学的文字認識)で読み取る場合に注意

銀行窓口に備え付けの振込依頼書のなかには、記入する部分が1文字ごとマス目で区切られたOCR用紙の場合があります。OCRとはOptical Character Recognitionの略で、光学的文字認識という画像認識技術です。

OCRがセンター試験などの試験解答用紙をはじめ銀行の振込依頼書にも採用されるのは、データの取得側が文字をコンピューターで解析して入力作業を軽減したり、文字データを保存して再利用や検索をしたりするという目的があるからです。ただし、文字認識精度は100%ではないため解析しやすいように下記の点に注意して記入しましょう。

【使用する文字】

  • 標準字体のカタカナ
  • アラビア数字
  • 「-」記号(長音またはハイフン)

【記入時の注意点】

  • 枠からはみ出さない
  • なるべく大きく丁寧に書く
  • 促音「ッ」や拗音「ャ」なども大きい文字で記入
  • 濁点、半濁点は1文字と同様の取扱い
  • 数字はマス目を全て埋め、4月1日なら04月01日と記入
  • 用紙は折り曲げない
  • 鉛筆やボールペンなど指定された筆記具で濃く書く
  • 振込金額

振込金額は税込かどうか、また振込手数料を含めるのかどうかを事前に確定させましょう。また、振込金額を記載する際に、金額の最大のケタ数字の左横に¥(円マーク)を付けるよう求められるケースがあります。さらに金額の記入欄がマス目で区切られたマークシート形式の場合には、数字を右詰めで記入し、コンピューターでスキャンして読み込むことを考慮して下記の点に注意しながら記入します。

  • 字体を崩して書かない
  • 数字を上下に貫く中心線が垂直に立つようにまっすぐ書く
  • 1文字を1マスに収めて書く
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振込開始日

振込を実行する日付は、必ず最短の日を記入するわけではありません。会計上の都合などから入金してほしい日付を先方から指定される場合も少なからずあり、誤った手続きで着金した場合には返金しても通帳に履歴が残ってしまいます。

いつ付けで振込みを実行するのか必ず確認して、先方の指示どおりの振込開始日で手続きを行いましょう。

振込依頼書のひな形(テンプレート)

振込依頼書の作成に利用できるテンプレートを用意しました。振込依頼書を作成する際にはぜひご利用ください。

振込依頼の方法

銀行窓口で振込依頼書を提出する以外の送金手段としては、下記の方法があります。

  • ATM機を操作して通帳かキャッシュカードを使って振込依頼をする
  • インターネットバンキングサービス(PCやスマホなど)から振込依頼をする

ただし、送金金額が高額になる場合などでは振り込め詐欺や窓口スタッフによる本人確認ができる銀行窓口での手続きに限定される場合があります。ちなみに、ネットバンキングやATM機で振込依頼をするよりも、窓口手続きのほうが手数料は多くかかるのがほとんどです。

振込依頼後にはその手続きの控えとして下表のような手続きの控えが残ります。たとえば、資格試験の申込手続きの中の試験料の振り込みの場合には、その振込依頼書などの控えを後から台紙に貼って郵送するなど手続きで使用する可能性があるため、控えは紛失しないよう注意しましょう。

送金手段 詳細
銀行窓口 手続きで使用した振込依頼書の「お客様控え」を窓口で受け取る
ATM機 ご利用明細(レシート)が自動的にATM機から発行される
アプリ 手続き完了画面をPDFでダウンロードもしくはスクリーンショットを保存
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