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会計とは?経理・財務との違いや仕事内容、業務を進める際の注意点

最終更新日:(記事の情報は現在から11日前のものです)
会計とは何か、経理や財務との違いや会計の種類についてわかりやすく解説します。日次・月次・年次の具体的な業務内容、会計業務を進めるうえでの注意点も紹介するので、これらを意識して慎重に業務を進めましょう。

会計とは

会計とは企業の経済活動を数値化し分析・報告する一連のプロセスのことです。これにより経営者はもちろん、株主や投資家、金融機関などさまざまなステークホルダーが財務状況を客観的に把握できます。

経理との違い

経理は日々の取引を記録し、伝票処理や帳簿への記帳などを行う、いわば会計の実務部分を担います。その一方で会計は、経理で集計されたデータをもとに財務諸表を作成したり経営分析をしたりと、より広範な活動を指します。経理が記録だとすれば、会計は分析・報告といえるでしょう。

財務との違い

財務は資金の調達や運用、投資などで資金を効率的に管理し、利益を最大化する活動です。会計が過去の経済活動を記録・分析するのに対し、財務は未来に向けた資金計画や意思決定に焦点を当てます。会計が過去を振り返るのに対し、財務は未来を見据えるといえるでしょう。

会計の種類

会計はその目的や対象によって、大きく3つの種類に分けられます。

財務会計

財務会計は株主や投資家、債権者など外部のステークホルダーに対して、財務状況を報告するための会計です。貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書といった財務諸表を作成し、経営成績や財政状態を明らかにします。いわば、通信簿のような役割を果たす会計といえるでしょう。

税務会計

税務会計は法人税や消費税など、企業が納めるべき税金を計算するための会計です。税法にもとづいて適切な税額を算出し、申告します。財務会計と似ているものの、収益や費用の面においてやや考え方が異なるため、区別して税務会計と呼びます。

管理会計

管理会計は、企業内部の経営者が意思決定をするために必要な情報を提供する会計です。過去の業績分析はもちろん、将来の業績予測や予算策定など、経営戦略の立案をサポートします。いわば、企業の羅針盤のような役割を果たす会計です。

会計の仕事内容

会計の仕事内容は、経済活動を計算し財務諸表を作成することです。これらの業務は企業の規模や業種によって異なりますが、一般的には日次、月次、年次といったサイクルで行われます。

日次業務

日次業務は、主に取引の記録と確認をします。具体的な業務としては、現金出納帳への記帳、売掛金や買掛金の管理、預金残高の確認などが挙げられます。これらの業務を正確にこなし、財務状況を正しく把握しましょう。

業務名 業務の概要
請求書や領収書の処理 受領した請求書や領収書を確認した後、起票、支払い、消し込みなどをします。
現金出納帳への記帳 現金の出入りを記録する帳簿に、その日の取引を記入します。
未払金や立替金の処理 未払金や立替金を各方面に支払って処理します。

月次業務

月次業務は、日々の取引をまとめて集計し、その月の収支をまとめる業務です。また、企業によっては月次決算を行う場合があります。これらの業務を通して、経営状況を定期的に把握し、経営判断に役立てます。

業務名 業務の概要
給与計算 給与を計算し支給します。
請求書発行 取引先へ請求書を発行します。
試算表の作成 勘定科目ごとの残高を集計し、貸借の金額が一致しているか確認するための表を作成します。
月次決算 1か月の取引を締め切り、損益計算書や貸借対照表を作成します。
売掛金・買掛金の管理 商品やサービスを販売した代金(売掛金)や、仕入れた代金(買掛金)の状況を管理します。

年次業務

年次業務は、1年間の取引をまとめて集計し、決算書を作成する業務です。また、税務申告を行い、納税を行います。これらの業務は財務状況を外部に公表するため、特に正確性が求められます。

業務名 業務の概要
決算書の作成 1年間の取引を締め切り、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書などを作成します。
税務申告 法人税や消費税を計算し、申告・納付します。
株主総会資料の作成 株主総会で報告するための資料を作成します。
監査対応 会計監査人が決算内容を確認するための資料作成や説明をします。

会計業務の注意点・ポイント

会計業務は、財務状況を正確に把握し、経営判断の基礎となる情報を提供する重要な業務です。そのため、業務をする際には、いくつかの注意点を常に意識する必要があります。

公正妥当な会計を意識する

会計処理をする際には、常に公正妥当な会計を意識することが大切です。これは特定の意図や偏見を持たずに、客観的な事実と証拠にもとづいて会計処理することを意味します。恣意的な判断や不正な処理は、信頼を損ない、重大な問題を引き起こす可能性があります。

業務は溜め込まず日々消化していく

会計業務は、日々発生する取引を記録していくため、どうしても業務が溜まりがちです。業務を溜め込むとミスや不正の原因になりかねないだけでなく、月末や期末の業務が集中し、多大な負担を強いられます。そのため、日ごろからこまめに業務を処理し、常に最新の状態を維持することが重要です。

書類を正しい方法で保存する

会計業務では請求書や領収書、伝票など、さまざまな書類が発生します。これらの書類は、税務調査や監査の際に必要となるため、適切な方法で保存しておく必要があります。書類の紛失や破損は、企業にとって大きな損失となる可能性があるため、注意深く取り扱いましょう。

会計ソフトを使って負担を減らす

会計の業務を正確かつ期限内に処理するためには効率化が欠かせません。その点、会計ソフトであれば請求書の取り込みによるOCR処理、登録済データをふまえたデータ化、財務諸表の発行などが簡単にできます。クラウド型なら最新の法改正にもすぐに対応してくれます。

自社に合う会計ソフトを使って会計業務を効率化しよう

会計業務の効率化やミス防止に役立つのが会計ソフトです。最適な会計ソフトは、企業の規模や業種、業務内容によって異なります。費用や機能、使いやすさ、サポート体制、将来的な拡張性などを参考に導入を検討してみましょう。会計ソフトが気になる企業、どのソフトを選んでいいかわからない企業は、次の記事が参考になります。

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