レコグニション制度とは | 意味やメリット、効果的な人事制度の仕組みについて解説

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- レコグニションとは
- レコグニションが注目される背景
- ソーシャル・レコグニションとは
- レコグニション導入のメリット
- 社員のエンゲージメントを高められる
- 離職を防止できる
- レコグニション構築のポイント
- 迅速なフィードバックを心がける
- レコグニションの範囲を明確にする
- 認め合う組織文化を醸成する
- おすすめのピアボーナスツール
- インセンティブ・ポイント - 株式会社ベネフィット・ワン
- ピアボーナス「Unipos」 - Unipos株式会社
- TUNAG
- OKWAVE GRATICA
- Hey Taco!
- Osushi
- インセンティブ・プラス
- コミュニティオ
- レコグニションで社員のエンゲージメントを高める
- ボクシルHRとは
レコグニションとは
近年、企業の人事部門で「レコグニション」という言葉がよく使われるようになってきました。
「レコグニション」とは、語源的には「承認」「認識」といった意味ですが、企業で使われる場合は社員一人ひとりの仕事や能力を認め、お互いに承認・称賛し合う体制づくりまでを意味することが多いです。
具体的には業績が顕著な人を表彰する制度や、特別なインセンティブを与えるといった手法が挙げられますが、近年では必ずしも金銭的な報酬というわけではなく、周囲から賞賛される栄誉などの金銭面以外での報酬にも重きを置く傾向があります。
レコグニションが注目される背景
レコグニションがビジネス分野で使われるようになった背景としては、これまで一般的だった金銭的なインセンティブだけでは社員の長期的なモチベーションを維持するのが困難になってきたことが挙げられます。
最近のアンケート結果では、20代の離職の背景として「認められている実感が無い」という点がもっとも大きな理由として挙げられており、レコグニションによって特に若い社員のエンゲージメント向上や、日々の仕事に働きがいをもってもらうことが、企業の安定成長には欠かせない要素となってきました。
そのため、金銭面以外での報酬や、社員同士がお互いに称賛し合える環境を整えることが、企業風土の改善や離職防止の策として重要だと認識され始めているのです。
ソーシャル・レコグニションとは
企業がレコグニションを考える場合、特にソーシャルレコグニションの観点から導入を検討することも多いです。ソーシャルレコグニションとは、特に組織内でメンバー同士が承認し合える体制作りや仕組みのことを指します。
社員の業績表彰や金銭的な報酬も含めてレコグニションとみなすケースが多いですが、社員同士が褒め合い・認め合うためのサンクスカードの導入や後述するピアボーナスなどが注目されていることもあり、ビジネス分野ではレコグニションといえばソーシャルレコグニションを指すケースが多くなっています。
レコグニション導入のメリット
レコグニションをビジネスに取り入れるメリットとしては、以下の点が挙げられます。
社員のエンゲージメントを高められる
ビジネス分野でレコグニションを導入する場合、従業員エンゲージメントの向上を目的とするケースが多いです。
従業員エンゲージメントとは、簡単にいえば企業と社員とのつがなりを表した概念で、双方が互いに貢献し合っている状態を意味します。社員の企業に対するエンゲージメントを高める施策は、企業全体の方針や戦略が社員に浸透しやすくなり、組織全体のパフォーマンスの向上が期待できます。
昇給や賞与などの金銭面でのインセンティブによってエンゲージメントを高める手法もありますが、レコグニションによって社員同士の連携や仕事への満足感を高めることで企業全体の業績の向上につながりやすくなります。
離職を防止できる
優秀な人材の離職に頭を悩ませている企業が多いなか、離職防止策としてもレコグニションは有効です。すでに説明したように、特に20代の若者は金銭的報酬以上に「自分の仕事が企業に認められているか」「価値を認めてもらっているか」が、仕事をするうえで非常に重要な要素となっています。
レコグニションによって社員同士が互いに認め合える職場環境を構築できれば、それが仕事のやりがいにつながり、結果として離職を防止できるわけです。
レコグニション構築のポイント
続いて、組織内で実際にレコグニションを構築する際のコツやポイントについて解説します。
迅速なフィードバックを心がける
レコグニションを構築するうえで重要なのは、とにかく迅速なフィードバックを心がけるということです。時間を置いてしまうとフィードバックの効果が薄れてしまうだけでなく、当の本人が何のフィードバックなのかさえ忘れてしまっているケースもあります。
時間が経過すればするほど当事者意識が薄れてしまいますから、お互いに迅速なフィードバックを心がけましょう。
レコグニションの範囲を明確にする
表彰や褒章の対象範囲を明確にすることが重要になります。当然、一部の社員だけが評価されて他の社員はなかなか評価されないといった不公平な状態になってはいけません。
レコグニションのやり方は企業によってさまざまありますが、事前にどういった行動が評価されるのかを明確にしておき、それが全社員に適用できる体制を築く必要があります。
認め合う組織文化を醸成する
レコグニション導入にあたって、まずは「認め合う組織文化の醸成」に全社的に取り組む姿勢を明確にしましょう。
そのためには、社員を中心に据えて客観的な評価・報酬に基づいた社内制度を構築する必要があります。当然、職場のどんな人材でも正当・公平に評価されることを全社員の共通認識とするのは言うまでもありません。
特に近年は、そういった「認め合う文化」を醸成する施策の一例としてピアボーナスを導入する企業が増えています。
おすすめのピアボーナスツール
「ピアボーナス」とは、同じ職場で働く社員同士が仕事による成果や貢献に対して、お互いに金銭的な報酬を含むボーナスを送り合う仕組みです。社員同士で評価し合うことで、レコグニション制度において重要となる「認め合う組織文化の醸成」につながります。
ピアボーナス自体はどんな企業でも導入できますが、以下で紹介するような専用ツールを導入することでスムーズな制度化を実現できるのでご紹介しましょう。
インセンティブ・ポイント - 株式会社ベネフィット・ワン
画像出典:インセンティブ・ポイント公式サイト
- インセンティブや福利厚生に使えるポイントシステム
- 同僚に感謝を伝える「サンクスポイント機能」も
- 付与されたポイントで厳選されたアイテムと交換
インセンティブ・ポイントは、ポイント管理とアイテム交換をワンストップで提供するサービスです。管理者が設定した基準に従いユーザーにポイントを付与。たまったポイントは多種多様なアイテムと交換できます。従業員のモチベーションアップ、代理店への販売促進報奨、顧客へのキャンペーン施策などに活用可能。従業員同士で感謝のメッセージとともにポイントを送り合える「サンクスポイント機能」もあり、コミュニケーションの活性化、エンゲージメント向上が期待できます。
ピアボーナス「Unipos」 - Unipos株式会社
- 従業員エンゲージメント・働きがいを向上させる
- 人事の負担は最小限に、従業員の認め合いを促進できる
- 導入・運用・定着の徹底サポートで継続率は99%超
ピアボーナス「Unipos」は、社員同士がオープンに感謝・賞賛の言葉を送り合えるシステムとしてメルカリ社をはじめ、200社以上の企業に導入され、99.5%という高い継続率を誇っています。
従業員が自ら使いたくなるプロダクト設計を強みとし、エンゲージメントや働きがいの向上に寄与します。他にも、部署・拠点を超えた連携強化・心理的安全性の醸成・行動指針の浸透など多くの経営課題にアプローチできることもあり、HR関連アワードを多数受賞しています。
ピアボーナス「Unipos」については下記の記事でも詳しく紹介しています。
TUNAG
特徴 | SNS機能付きで人への興味がより強く
- 特徴1 個人プロフィールやタイムライン機能付き
- 特徴2 社内SNSで社内施策を共有。カルチャーが醸成される
- 特徴3 写真・動画投稿に対応。オリジナルスタンプも
TUNAGの最大の特徴は、社内SNS機能と社内制度管理機能にあります。この2つの機能で社員同士の信頼関係を構築しながら、組織の課題に合わせた社内制度の運用が可能になります。SNSを使いこなしている世代であれば、簡単に利用できるのもTUNAGのポイントです。
<導入企業>
TANITA、京都信用金庫、ヒルトン成田、TABIPPO、ミュゼプラチナムなど
OKWAVE GRATICA
- Webを通じてお互いに感謝の気持ちを伝えられるツール
- だれでも無料で利用できる
- 従業員満足度の向上が期待できる
OKWAVE GRATICAは、Webを通じて互いに感謝や賞賛を送り合えるツールです。職場の同僚やチームメイトに手軽に感謝を伝えられるため、ピアボーナスの運用ツールとして人気があります。
特に感謝の対象と内容を定量的・定性的に可視化できるのが特徴で、社内のコミュニケーションの活性化と従業員満足度の向上が期待できます。
Hey Taco!
- 感謝の印として「タコス」を送り合うユニークなアプリ
- Slack上で動作するため使いやすい
- 報酬に応じてさまざまな特典がもらえる
Hey Taco!は、感謝したい相手に「タコス」を送ることで気持ちを伝えるという非常にユニークなアプリです。ビジネスチャットとして多くの企業に導入されているSlack上で動作するため、ビジネス環境にもスムーズに適用できます。
タコスは1日5個まで送ることができ、その数に応じてさまざまな特典がもらえます。そのユニークさからピアボーバスの運用ツールとして人気があります。
Osushi
- 相手に「お寿司」を送れるユニークなサービス
- ブログなどにリンクを載せるだけでOK
- 受け取ったお寿司はさまざまな商品と交換可能
Osushiは、先に紹介した「タコス」のように、相手に感謝や称賛の気持ちとして「お寿司」を送れるというユニークなサービスです。ブログなどにリンクを載せるだけでOKで、それを見た人から簡単に送ってもらえます。
受け取ったお寿司はさまざまな商品と交換でき、ピアボーナスとしての運用はもちろん、自社サイトやブログに設置してメッセージを送ってもらえるようにもできます。
インセンティブ・プラス
- 働く人の「意欲」を引き出すインセンティブサービス
- ポイントはさまざまな商品と交換可能
- コミュニケーションの活性化に貢献
インセンティブ・プラスは、働く人の「意欲」を引き出すインセンティブサービスです。高い離職率に悩む企業や優秀な人材を辞めさせたくない企業に最適です。
具体的には、職場の同僚やチームメンバーに対する評価をポイントとして付与できるもので、スマートフォンからも簡単に送れます。送付されたポイントは6万点以上の商品と自由に交換できるほか、コンビニで利用したり、高額商品と引き換えたりなど、自分なりに使い方を選べます。
コミュニティオ
- オリジナルの仮想通貨を発行
- さまざまな商品と交換できる
- よい行動の習慣とモチベーションの最大化を実現
コミュニティオは、オリジナルの社内仮想通貨を発行できるサービスです。ピアボーナスとして「ありがとう」のメッセージとともに仮想通貨を送ることで、社内コミュニケーションの活性化や自主的な行動を促せます。
手に入れた仮想通貨は飲み物などと交換できるため、小さな組織でもピアボーナス運用ツールとして活用できます。
レコグニションで社員のエンゲージメントを高める
社員一人ひとりの仕事や能力を認め、お互いに承認・称賛し合う体制づくりとしてのレコグニションについて解説してきました。ピアボーナスなどの導入によって、職場内で気軽に感謝の言葉を伝え、お互いに「認め合う文化」を醸成する施策が近年注目されています。
レコグニション制度もその一環であり、実際に多くの企業に導入されて一定の成果を上げています。工夫次第でどんな企業でも導入でき、企業風土の改善や離職対策としても有効ですから、ぜひこの機会に導入を検討してみてください。
ボクシルHRとは
