社内SNSが盛り上がらない原因は?失敗しないための運用ポイント
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目次を閉じる
- 社内SNSが盛り上がらない状況とは
- 投稿数がそもそも少ない
- 特定の人物しか投稿していない
- 有益な情報が投稿されていない
- 投稿内容がいつも同じ
- 投稿に対するリアクションがない
- 社内SNSが盛り上がらない理由
- 利用の目的や投稿の必要性が理解されていない
- 経営陣や上司に萎縮している
- 使い方や利用のルールが定まっていない
- 逆に投稿に関する制約が多い
- 既存のコミュニケーション手段から移行できていない
- コミュニケーションツールが多すぎる
- 操作方法がわかっていない
- 投稿場所を細分化しすぎている
- 投稿するような内容がない
- 社内SNSが盛り上がらない具体的な場面
- 強制力がないのでそもそも投稿しない
- プライベートな情報によるSNS離れ
- 役職者の叱責で流れが止まってしまう
- 【原因・シーン別】社内SNSを盛り上げる方法
- SNSの導入に消極的な従業員が多い場合
- 上司とのコミュニケーションが少ない場合
- 利用ツールが多くばらつきのある場合
- 投稿する人が限られている場合
- 投稿する内容やネタがない場合
- 社内SNSの導入を成功させるためのポイント
- 明確なルールを作成する
- 利用を強制しない
- みんなで使ってみる時間を設ける
- 社内SNSを盛り上げるための投稿テクニック
- 適切なタイトルをつける
- 投稿内容を要約する
- 画像や動画を活用する
- 質問形式で投稿する
- 連載企画を立ち上げる
- 従業員も巻き込んだイベントを企画する
- ユーモアを交えて投稿する
- 共感されやすいエピソードを投稿する
- タグ付けを活用する
- 投稿の頻度とタイミングに気をつける
- 文字を見やすく装飾する
- 社内SNSが盛り上がることによるメリット
- 情報共有の促進と業務効率化
- コミュニケーションの活性化
- 一体感の醸成
- 働き方改革の推進
- 自社にあう社内SNSの導入で業務効率向上やコミュニケーション活性化を図ろう
社内SNSが盛り上がらない状況とは
社内SNSを導入しても、必ずしも円滑に運用できるとは限りません。投稿数の低迷、特定の従業員のみの利用、有益な情報の不足など、さまざまな要因により社内SNSが盛り上がらない状況は発生します。このような状況では、社内SNSの本来の目的である情報共有やコミュニケーションの活性化が達成できません。
まずは、どのような状況が「盛り上がっていない」に該当するのかを紹介します。
投稿数がそもそも少ない
社内SNSの投稿数が非常に少ない場合、利用率の低さが懸念されます。投稿数が少ないと、社内SNSがあまり活用されていない印象を与え、さらなる利用率の低下を招くことにもつながりかねません。
特定の人物しか投稿していない
社内SNSの投稿が特定の従業員に偏っている場合、情報の多様性が失われ、社内全体の知見が共有されにくくなります。特定の部署や役職の従業員のみが投稿している状態では、他の従業員が参加しづらい雰囲気になり、社内SNSの活性化が妨げられます。
有益な情報が投稿されていない
社内SNSに有益な情報が投稿されていない場合、従業員はSNS利用のモチベーションを失いかねません。業務に直結する情報や、知識向上に役立つ情報が少ないと、社内SNSを確認する意義が薄れてしまいます。
投稿内容がいつも同じ
たとえ社内SNSの投稿頻度が多くても、投稿内容が画一的で、バリエーションに乏しい場合は盛り上がっていない状況といえます。同じような内容の投稿が繰り返されると、そもそもSNSを確認する意欲が低下しがちです。
投稿に対するリアクションがない
社内SNSの投稿に対して、いいねやコメントなどのリアクションをもらえない状態が続くと、投稿者のモチベーションが下がります。投稿を頑張っている従業員がいたとしても、投稿に対して何もリアクションがなければ、疎外感を感じてしまいます。結果として、初めは投稿を頑張っていた従業員も、社内SNSの活用を辞めてしまうかもしれません。
これらの状況が続くと、社内SNSの運用がうまく進まず、本来の導入目的や効果が失われてしまいます。
社内SNSが盛り上がらない理由
社内SNSが盛り上がらない理由として考えられるのは、大きく分けて次のとおりです。
- 利用の目的や投稿の必要性が理解されていない
- 経営陣や上司に萎縮している
- 使い方や利用のルールが定まっていない
- 逆に投稿に関する制約が多い
- 既存のコミュニケーション手段から移行できていない
- コミュニケーションツールが多すぎる
- 操作方法がわかっていない
- 投稿場所を細分化しすぎている
- 投稿するような内容がない
利用の目的や投稿の必要性が理解されていない
社内SNSの導入目的や、投稿することのメリットが従業員に十分に理解されていない場合、利用が進みません。
社内SNSを活用することで、どのような情報を共有すべきなのか、どのような効果が得られるのかを明確に示し、従業員の理解を深める必要があります。
経営陣や上司に萎縮している
経営陣や上司の目を気にして、従業員が自由に発言や投稿できない雰囲気があると、社内SNSの活性化が妨げられます。
上司も含めて、従業員全員が気兼ねなく参加できる環境を整えることが重要です。経営陣や上司みずからが積極的に社内SNSを利用し、オープンなコミュニケーションを促進することが求められます。
使い方や利用のルールが定まっていない
社内SNSは、従業員が自由に情報共有やコミュニケーションを行えるツールですが、それゆえに、使い方や利用のルールが曖昧になりがちです。社内SNSの使い方やルールが明確でない場合、従業員は戸惑い、利用を躊躇してしまいます。
どのようなタイミングで、どのような内容を投稿すべきなのか、コメントやいいねはどのように行うべきかなど、基本的なルールを従業員全員で共有することが大切です。
逆に投稿に関する制約が多い
一方、社内SNSの利用ルールが厳しすぎても、自由な投稿が制限されてしまいます。業務に関連のない内容や、個人的な話題の投稿を過度に制限すると、社内SNSが堅苦しい印象を与え、利用が進まなくなります。一定の制約は必要なものの、自主性を尊重したルール作りが重要です。
既存のコミュニケーション手段から移行できていない
メールや電話など、既存のコミュニケーション手段との使い分けがうまくいっていないと、社内SNSの利用が進みません。社内SNSにどのような情報を集約し、他の手段とどのように連携させるのかを明確にし、混乱を防ぐ必要があります。
コミュニケーションツールが多すぎる
企業によっては複数のチャットツールを導入し、それぞれでやり取りをしている場合もあるでしょう。たとえば特定の部署ではChatworkを使い、別の部署ではSlackを使っているなどです。
社内で利用するコミュニケーションツールが多すぎると、従業員は使い分けに悩み、結果的に社内SNSの利用が進まなくなります。ツールの整理統合を行い、社内SNSを中心としたコミュニケーション環境を整備することが求められます。
操作方法がわかっていない
社内SNSの操作方法が従業員に十分に理解されていないと、利用が進みません。とくに、SNSに不慣れな従業員に対しては、丁寧な説明と研修が必要です。
操作マニュアルの整備や、問い合わせ窓口の設置など、サポート体制の充実化が重要です。
投稿場所を細分化しすぎている
社内SNS内の投稿場所を細分化しすぎると、従業員は投稿する場所に迷ってしまい、利用が進まなくなります。また、投稿場所が複数あることで、それぞれの場所における投稿頻度は相対的に下がってしまいます。
投稿場所は必要最小限にとどめ、シンプルな構成にすることが大切です。細分化しすぎず、従業員が迷わずに投稿できる環境を整えましょう。
投稿するような内容がない
従業員が社内SNSに投稿するような情報や話題が乏しいと、利用が進みません。従業員が投稿したくなるような話題を提供したり、投稿しやすくなるような施策を実施したりすることが重要です。
また、従業員同士が交流を深められるような企画によって、投稿意欲を高めることも効果的です。
社内SNSが盛り上がらない具体的な場面
社内SNSが盛り上がらない状況は、さまざまな場面で見受けられます。次に、具体的な場面を紹介し、社内SNSが直面する課題について考えてみましょう。
強制力がないのでそもそも投稿しない
社内SNSの利用が任意である場合、参加意欲が低くなりがちです。投稿するメリットを感じない従業員は、SNSを利用しようとしません。結果的に、社内SNSは低活性の状態が続き、情報共有やコミュニケーションの活性化といった目的を達成できなくなります。
投稿数の少なさは、社内SNSの存在価値を低下させてしまいます。情報が集まらないSNSは、従業員にとって魅力のないツールとなり、さらなる利用率の低下を招きかねません。また、投稿数の少なさは、SNSを通じた従業員間のコミュニケーションを阻害し、部署間の連携や協力体制の構築を難しくします。
かといって、社内SNSへの投稿を強制するのは避けるべきです。投稿が強制されてしまうと、従業員は義務感から形式的な投稿を行うようになり、本来の目的であるオープンなコミュニケーションや自発的な情報共有が損なわれてしまいます。
プライベートな情報によるSNS離れ
社内SNSにプライベートな投稿が多くなると、興味のない従業員はSNSから離脱してしまう傾向にあります。プライベートな話題は、身内感を与え、普段から交流のないメンバーは会話に入りづらくなりがちです。
そして、プライベートな投稿が増えすぎると、業務に関連する重要な情報が埋もれてしまい、SNSの本来の目的である情報共有が困難になります。また、プライベートな話題に興味がない従業員は、SNSを確認する頻度が減少し、重要な連絡事項を見落とすリスクも高まります。
さらに、プライベートな交流が中心となったSNSでは、業務に関する議論や意見交換が行いづらくなるかもしれません。従業員間の親密度に差が生まれ、自由に発言できない雰囲気が生まれてしまう可能性もあります。
役職者の叱責で流れが止まってしまう
社内SNSで役職者が叱責を行うと、投稿意欲が失われ、SNSの利用が停滞してしまうこともあります。
役職者の叱責によって萎縮してしまった場では、自由な意見交換をすることは困難です。とくに、公開の場で叱責された従業員は、他の従業員からの評価を気にするあまり、消極的な発言しかできなくなってしまいかねません。
また、役職者の叱責は、SNS上の雰囲気を悪化させ、他の従業員の投稿意欲も低下させます。一度悪くなった雰囲気はすぐに戻らず、しばらくは社内SNSを避けるようになってしまいます。
【原因・シーン別】社内SNSを盛り上げる方法
社内SNSを盛り上げる方法はさまざまです。次に、社内SNSが盛り上がらない理由に応じて、盛り上げる方法を紹介します。
SNSの導入に消極的な従業員が多い場合
SNSの導入に消極的な従業員が多い場合には、次のような対策を講じましょう。
目的を周知し理解してもらう
社内SNSの導入目的や利用メリットを従業員に丁寧に説明し、理解を促すことが重要です。
NSを活用することで、業務効率の改善やコミュニケーションの活性化がどのように実現できるのか、具体的な事例を交えて説明しましょう。従業員が社内SNSの価値を認識し、前向きに利用できるようになります。
窓口や担当者を設ける
社内SNSに関する質問や問い合わせに対応する窓口や担当者を設置することも効果的です。
SNSの使い方がわからない従業員や、トラブルに遭遇した従業員が気軽に相談できる体制を整えることで、利用に対する不安を解消し、積極的な利用を促せます。
社内SNS活用の成功事例を共有する
他社での社内SNS活用の成功事例を紹介し、導入効果を具体的にイメージしてもらうことで、従業員の理解を深められます。
業務改善や従業員満足度向上などの実績を数値データとともに示すことで、SNS導入の意義を訴求可能です。
SNS利用に関する従業員アンケートを実施する
社内SNSに対する意識や懸念点を把握するために、アンケート調査を行うこともおすすめです。
アンケート結果を分析し、従業員の意見を反映させながらSNS運用の改善を図ることで、不安を解消し、利用促進につなげられます。
上司とのコミュニケーションが少ない場合
上司とのコミュニケーションが少ない場合には、次のような対策が有効です。
上司が積極的に利用する
上司の目が気になり利用を躊躇しているケースが見受けられる場合は、まず経営陣や上司が社内SNSを積極的に利用することで、従業員が利用しやすくなります。上司が率先して投稿したり、コメントやいいねを残したりする姿勢を示しましょう。
上司が社内SNSを利用することで、従業員は上司との距離感が縮まり、コミュニケーションが円滑になります。また、上司が社内SNSを利用することで、従業員は上司の考えや感情に対する理解や信頼が深まります。
上司と部下の交流イベントを企画する
SNS上で、上司と部下の交流を深めるためのイベントを定期的に開催するのも一案です。
たとえば、業務に関する質問コーナーや、上司からのアドバイスを共有する企画などを通じて、上司と部下のコミュニケーションを活性化できます。
ただし、こうしたイベントごとを好まない従業員も一定数いるため、開催する際は慎重に企画しましょう。
上司向けのSNS活用研修を実施する
上司自身がSNSの利用方法や効果的なコミュニケーションの取り方を学ぶ機会の設定も大切です。
研修を通じて、上司がSNSを活用して部下との円滑なコミュニケーションができるスキルを身につけることで、SNS上での交流が円滑になります。
ガイドラインを策定する
SNS上でのコミュニケーションに関するガイドラインを策定し、上司と部下の適切なやり取りを促すことも効果的です。
たとえば、業務に関する指示や連絡事項はSNSで行うことを推奨したり、プライベートな内容の投稿は控えめにするよう定めたりすることで、SNSが建設的なコミュニケーションの場として機能するようになります。
利用ツールが多くばらつきのある場合
利用ツールが多く、利用頻度のばらつきがある場合や定着しない場合には、次のような方法が有効です。
社内SNSの利用メリットを知ってもらう
他のツールとの差別化として、社内SNSの利用メリットを従業員に知ってもらうことが重要です。従業員が社内SNSの利用メリットを知ることで、社内SNSを利用する背景や目的がわかります。
社内SNSの利用メリットとしては、情報共有や検索がスムーズであることやチームワークの強化、社内文化の醸成などさまざまなことが挙げられます。
また、必要に応じて他のツールとの比較、ツールの用途を明確に分けるなども行いましょう。
利用するツールを絞る
社内SNS以外のツールを複数導入している場合は、ツール利用の見直しやまとめられる情報はないか今一度見直し、社内SNSを主要なコミュニケーションツールとして位置づけましょう。
また、社内SNSは、メッセージやチャットなどのコミュニケーション機能だけでなく、ナレッジ蓄積や日報の作成・管理など、日々の業務をサポートする機能が備わっているものも多いです。
日ごろ利用していた内容やデータを社内SNSに一元化できる場合もあるため、検討しましょう。
投稿者へのインセンティブを設ける
積極的に投稿する従業員に対して、表彰制度やポイント制度などのインセンティブを設けるのも効果的です。投稿数や内容に応じて報酬を与えることで、投稿意欲を高め、SNSの活性化を図れます。
たとえばサンクスカードやピアボーナスといった制度を取り入れることで、コミュニケーションが活性化しやすくなります。
投稿する人が限られている場合
投稿する人が限られている場合には、次のような方法が有効です。
従業員が気軽に投稿できる環境にする
従業員が投稿することに抵抗感や不安感をもたないよう、投稿に対して積極的にコメントやリアクションをつけることはもちろん、批判的な意見や個人的な攻撃や中傷をしないといったルールを取り締まることも必要です。
上司や同僚が投稿内容を批判したり、否定的なコメントを残したりすることがないよう、SNS上のコミュニケーションルールを定めましょう。安心して利用できる環境を整えることで、自由な意見交換ができる場として、SNSを活用できるようになります。
利用方法についての研修を実施する
社内SNSの利用について、従業員がルールや方法を理解し、習熟することも重要です。そのために、利用方法についての研修を実施することも一つの方法です。
ただし、社内SNSの利用についての研修を行う場合には、定期的な開催やレベル・ニーズにあわせること、フィードバックやフォローアップを行うことなどに気をつけて実施しましょう。
投稿する内容やネタがない場合
そもそも投稿する内容やネタがない場合、何でも良いので投稿のキッカケを作ることから始めましょう。たとえば、次のような方法が有効です。
日報や定期連絡などの報告も社内SNS上で行う
日報や定期連絡などの業務報告を社内SNSで行うことを推奨しましょう。通常のメールやチャットでのやり取りをSNSに移行することで、情報の共有が進み、自然と投稿数が増えていきます。
業務報告をきっかけとして、従業員同士のコミュニケーションが活発化することも期待できます。
プライベートな内容の許容範囲を広げる
業務に直接関係のないプライベートな内容の投稿をある程度許容することも、投稿数増加に役立つ要素です。
従業員の趣味や興味、日常的な出来事などを共有することで、従業員同士の親睦が深まり、SNS上のコミュニケーションが活性化されやすくなります。ただし、公序良俗に反する内容や、個人情報の扱いには十分注意が必要です。
社外の話題や業界ニュースを取り上げる
業務に直接関係のない社外の話題や業界ニュースを投稿することで、関心を引きつけられます。
仕事に関連する情報を共有し、議論を交わすことで、知見が広がりSNS上のコミュニケーションも活発化します。
社内SNSの導入を成功させるためのポイント
社内SNSの導入を成功させるためには、次の3つのポイントが重要です。
- 明確なルールを作成する
- 利用を強制しない
- みんなで使ってみる時間を設ける
明確なルールを作成する
社内SNSを利用する際は、使い方や利用のルールを作成することがポイントです。ルールを作成することで、社内SNSの利用に関するトラブルや問題を防げたり、活性化を促したりできます。
たとえば、夜遅くの投稿や業務時間外の投稿を避けることや、投稿に関しては必ずコメントやリアクションを行うなど、時間や対応についてのルールを明確に示しましょう。
また、あまり細かくルールを設定すると盛り上がらない原因となる恐れがあるため、必要最低限守る項目を洗い出してから作成するといいでしょう。ルールは、明確で簡潔であることはもちろん、適宜見直しや改善を行うことも必要です。
利用を強制しない
社内SNSの利用を活性化したいために強制してしまうと、反対に抵抗感や不満感につながってしまいます。
また、従業員が社内SNSの利用を強制されると、社内SNSの利用の質や効果が低下します。
社内SNSの利用を強制しないためには、利用目的やメリットに対する周知と理解を促すことだけではなく、良い活用事例の紹介や、社内SNSの効果や成果の報告を従業員に行うなどの工夫が必要です。
また、SNSの利用が業務評価に直結しないことを明確にすることも重要です。SNSの利用が強制されていると感じると、社員はプレッシャーを感じ、本音をいえなくなってしまいます。自由な意見交換ができる場として、SNSを位置づけることが必要です。
みんなで使ってみる時間を設ける
社内SNSの導入当初は、従業員がツールに慣れるための時間を設けることもおすすめします。全社的にSNSを使ってみる期間の設定によって、従業員全員で利用方法の学習機会を作りましょう。
たとえば、「SNS体験週間」といったイベントを開催し、従業員同士が気軽にSNS上でコミュニケーションできる場を提供します。上司や先輩従業員が率先して投稿やコメントを行うことで、他の従業員も参加しやすくなります。
体験期間中は、SNSの利用方法に関する質問に答えたり、投稿のお手本を示したりするなど、従業員をサポートする体制の整備が大切です。みんなで使ってみる時間を通じて、従業員がSNSに慣れ親しみ、自然と利用が進むようになります。
社内SNSを盛り上げるための投稿テクニック
社内SNSを盛り上げるためには、リアクションを得やすい魅力的な投稿が重要です。次に、SNSを活性化させるための投稿テクニックを紹介します。
適切なタイトルをつける
投稿にはわかりやすく興味を引くタイトルが設定できると良いでしょう。タイトルは、投稿内容を簡潔に表現し、読み手の関心を惹きつけるものが効果的です。長すぎるタイトルや、内容と関係のないタイトルは避けましょう。
投稿内容を要約する
長文を投稿する場合、従業員が最後まで読むのを躊躇してしまうかもしれません。投稿内容を簡潔に要約し、ポイントを絞って伝えることが大切です。詳細な情報が必要な場合は、リンクを貼って別ページに誘導するといった工夫をしましょう。
画像や動画を活用する
文字だけの投稿では、読み手の注意を引きつけにくいです。投稿には、画像や動画を積極的に活用しましょう。ビジュアル要素を取り入れることで、投稿の印象度が高まり、関心を集めやすくなります。
質問形式で投稿する
従業員に問いかける形式で投稿するのも一案です。質問形式の投稿は、読み手の思考を刺激し、コメントを誘発しやすくなります。意見を求めることで、双方向のコミュニケーションが生まれ、SNSが活性化します。
連載企画を立ち上げる
定期的に更新される連載企画は、関心を持続させるのに効果的です。たとえば、業務で得た知見を共有する「業務ノウハウシリーズ」や、従業員のプライベートを紹介する「私の休日シリーズ」などを企画してみましょう。
従業員も巻き込んだイベントを企画する
SNS上でイベントを開催し、参加を促すのも良い方法です。たとえば、「お気に入りの仕事道具を紹介するイベント」や、「業務効率化のアイデアを募集するイベント」などを企画し、投稿を募ります。イベントを通じて、従業員同士の交流が活発化しやすくなります。
ユーモアを交えて投稿する
堅苦しい投稿ばかりでは、関心を引きつけにくいです。ときにはユーモアが交わった投稿を行い、和やかな雰囲気を作ることも大切です。ただし、不適切な冗談や、特定の個人を揶揄するような投稿は厳に慎みましょう。
共感されやすいエピソードを投稿する
業務で経験した失敗談や、困難を乗り越えたエピソードなどを投稿するのも効果的です。共感を呼ぶエピソードは心に響き、活発なコメントを生み出します。投稿を通じて、従業員同士の理解が深まり、一体感が生まれやすくなります。
タグ付けを活用する
投稿にタグ付けを行うことで、情報の整理と検索性の向上が図れます。関連する部署やプロジェクト、関連する投稿のタグをつけることで、興味関心のある従業員を投稿に誘導可能です。
投稿の頻度とタイミングに気をつける
投稿の頻度とタイミングにも気をつけましょう。投稿が少なすぎると、SNSの存在感が薄れてしまいます。かといって、投稿が多すぎると、従業員が情報に埋もれてしまう恐れがあります。1日1〜2回程度の投稿を心がけ、アクティビティが高まる時間帯を狙って投稿することがおすすめです。
文字を見やすく装飾する
投稿内容を読みやすくするために、文字の装飾を活用しましょう。太字や斜体、下線などを使って重要なポイントを強調したり、箇条書きやナンバリングを使って情報を整理したりすることで、従業員が内容を理解しやすくなります。ただし、装飾の使いすぎはかえって読みづらさを与えてしまうため、注意が必要です。
社内SNSが盛り上がることによるメリット
社内SNSが盛り上がることで、企業にはさまざまなメリットがもたらされます。最後に、社内SNSの活性化によって期待できる効果を紹介します。
情報共有の促進と業務効率化
社内SNSが盛り上がることで、部署や職種を超えた情報共有が促進可能です。SNSを通じて、従業員同士が業務で得た知見やノウハウを気軽に共有できるようになり、組織全体の知識レベルの向上が期待できます。また、重要な連絡事項もSNSで迅速に伝達できるため、情報伝達の効率化が図れます。
コミュニケーションの活性化
社内SNSの活性化によって、従業員間のコミュニケーションを活性化させる相乗効果があるのもメリットです。普段接点の少ない他部署の従業員とも、SNSを通じることで気軽にやり取りができるようになります。コミュニケーションが活発になることで、部署間の壁が低くなり、協力体制の構築が容易になります。
一体感の醸成
社内SNSが盛り上がることで、従業員の一体感を醸成可能です。SNSを通じて、従業員同士が互いの考えや価値観を理解しあうことで、仲間意識が生まれます。また、経営陣からのメッセージを直接発信することで、従業員と経営陣の距離感が縮まり、会社への帰属意識が高まります。
さらに、SNSを通じて従業員がみずからの意見を発信し、他者からのフィードバックを得ることによる、仕事へのモチベーションや満足度向上も可能です。
働き方改革の推進
社内SNSの活性化は、働き方改革の推進にも寄与します。SNSを使うと場所や時間に捉われないコミュニケーションが可能になるため、リモートワークやフレックスタイム制の導入がスムーズに進みます。また、SNSを通じて、働き方に関する意見を吸い上げることで、より働きやすい職場環境の整備も可能です。
このように、社内SNSが盛り上がることには多くのメリットが存在します。他にもメリットはあるので、詳しくは次の記事を参考にしてください。
自社にあう社内SNSの導入で業務効率向上やコミュニケーション活性化を図ろう
社内SNSは、従業員同士が情報共有やコミュニケーションを行うためのツールです。社内SNSを導入することで、業務効率の向上やチームワークの強化、モチベーションの向上などのメリットが期待できます。
一方で、社内SNSを導入しても、なかなか盛り上がらないケースも多いことは否めません。社内SNSが盛り上がっていない場合は、原因と解決するための施策を実施しましょう。
また、社内SNSの利用を活性化するためには、社内SNSのツールが自社にあうものであるかや、使いやすさを考慮して選ぶ必要があります。
社内SNSは機能や特徴がそれぞれ異なるため、自社にあうものを比較検討して選ぶことがおすすめです。