人事機能を搭載したERP9選 - 機能・料金比較

人事関連の機能を搭載したERPの選び方

具体的に必要な機能はなにか

人事についての機能と一言でいっても人事評価やタレントマネジメント、人材配置、採用管理、勤怠管理など多岐に渡ります。ERPとして導入すべき機能がどこまでを指すのかあらかじめ洗い出すことで、必要十分な機能にて運用を開始できます。

後から機能を追加できるか

ERPを選択する際には、成長や変化に対応できる拡張性が重要です。新たな機能や追加の従業員へ簡単に適応できれば長い期間の運用を視野にいれやすいです。ERPは機能が網羅的である以上、頻繁なシステム変更は難しいので先んじてチェックしておきましょう。

従業員が使いこなせるか

ERPは多機能だからこそ、従業員にとって使いやすいことが重要です。使いやすいERPはトレーニングや適応にかかる期間を短縮します。システム選定の際には現場の従業員にぜひ試用してもらいましょう。

人事関連の機能を搭載したERPの機能・料金比較表

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人事関連の機能のあるERP9選

マネーフォワード クラウドERPは、会計をはじめとしたバックオフィス業務を幅広く支援するグループウェアです。API連携によりマネーフォワードのサービス以外にも、他社システム、金融のシステムなどとも連携可能。手入力の工数を削減します。

人事管理ではERP全体に反映する従業員情報を収集します。勤怠管理や給与計算、社会保険、マイナンバーカードの機能が個別に提供されているので必要に応じてそれらも導入するとよいでしょう。

GRANDIT miraimilは商社や卸売業、ITなどに特化したクラウド型のERPです。経理や販売、人事を含む10種類以上の基幹システムをまとめて導入できます。

人材や給与など、人事部門の業務に必要な機能も充実。共通のデータとして保持することで他の基幹システムへ反映してくれます。

ProActive C4は会計、人事給与、販売管理、経費、勤怠管理の基幹業務全般に対応したERPです。必要な業務システムからの段階的導入や、グループでの利用に対応しています。雇用形態や国籍の異なる社員情報を一元化し、人員配置や年末調整など人事給与関連業務をサポートしてくれます。

従業員自身で直接入力できるセルフエントリー機能により、身上異動申請といった各種申請を電子化可能です。個人番号を含むグループ全体の社員情報を一元化し、従事業務履歴や人材MAP情報などを切り口に人材を検索できるため、人事戦略立案にも役立ちます。

Oracle NetSuiteは、37,000社以上^※に導入されている中小企業向けのERPです。財務会計からマーケティングまで、経営に必要な業務を1つのソフトウェアに集約します。

給与の計算やスキルの棚卸しなど、人事に関する機能も充実。住所変更や休暇確認のような基本的な機能も問題なく対応しています。

※出典：日本オラクル「Oracle NetSuite 公式サイト」（2024年2月29日閲覧）

SAP Business ByDesignは、中堅企業向けに開発されたクラウド型ERPです。会計、販売、顧客管理、プロジェクト管理など必要な機能を多く備えています。製造業や商社向けの機能のほか、グローバルに導入できるよう多言語展開しています。

勤怠管理や労務管理、給与計算などの人事に関する機能が多いのもポイントです。入社した従業員向けにオンボーディングがスムーズにできるような工夫もされています。

Plaza-iは1999年に販売開始された、実績と歴史のある純国産ERPです。国産でありながら海外に強く多通貨、多言語、複数会社、複数会計に対応可能。グローバル企業や大規模なグループ企業におすすめです。

人事機能としては、目標管理と人事評価を主に搭載。Excelや紙での人事評価プロセスから脱し効率化を実現します。

ALL-INは、中小企業に必要な機能をひとつにまとめたシステムです。会計や販売管理、人事としての機能はもちろん、グループウェア、プロジェクト管理、CRMといった多岐にわたるサービスを展開しています。

人事機能としては勤怠管理、給与計算を提供しています。他機能とあわせて使うことにより真価を発揮するので、これからさまざまなシステムの導入を検討しているのであれば候補に入るでしょう。

EXPLANNERシリーズは、NECが提供するERPです。会計や販売管理に強く中堅企業以上向けの「EXPLANNER/Z」、人事と給与の機能が搭載されている「EXPLANNER/Ax」を筆頭にシステムを提供しています。

人事管理、給与計算を備えているため幅広い使い方が可能です。製造業向け、建設業向けのような各業界に特化したサービスもあるため、あわせて確認するとよいでしょう。

GLOVIA iZは、富士通が提供する中堅企業向けのERPです。会計や人事給与など7つの基幹業務をクラウドまたはオンプレミスで利用できます。

人事や給与に関する機能も豊富です。たとえば人事評価や人材育成の機能であれば、多くの従業員のなかから組織構成と人材配置をシミュレーションできます。従業員規模が大きくなり煩雑な管理に悩んでいる企業へおすすめです。

ERPに搭載される人事関連の機能の詳細

ERPに搭載される人事の機能は多岐に渡ります。下記ではそのなかでも代表的ないくつかの機能を紹介します。

従業員の情報管理

従業員の情報管理は、ERPの代表的な機能の1つです。氏名や連絡先、役職などを管理し、組織図策定ないし配置転換へ役立てます。資格やスキルを記録すれば客観的なマネジメントにも役立てられます。

勤怠管理

勤怠管理は出勤や休暇、残業を管理する機能です。打刻や休暇申請を仕組み化し、担当者が正確な勤怠データを把握できるようにします。これにより給与計算の精度向上や労働基準法の遵守などが見込めます。

採用管理

採用管理では求人広告の掲載から応募者の受付、面接スケジュールの管理、採用時のフォローアップまでを支援します。適切な候補者をスクリーニングし、面接の設定や評価を簡略化するなどして採用活動の効率を改善します。

人事機能のあるERPのメリット

データ統合によるミスの防止

ERPで人事の機能まとめることで従業員のデータが一元化されます。個人情報や給与データ、勤怠情報が統合されることで個人情報にまつわるミスを防止。労務にデータを流用できるケースも多く、正確なデータは重宝されます。

自動化による工数削減

ERPで人事機能を統合することで、業務プロセスが自動化されます。たとえば、勤怠管理や給与計算、人事評価を仕組み化することで担当者との不要なやりとりが軽減します。作業の工数を減らし、より本質的な業務に集中できるようになるでしょう。

意思決定の支援

人事機能にて客観的な分析を可能にし、戦略的な意思決定を支援します。従業員のパフォーマンスや組織の人材需要を分析することで、意思決定が根拠にもとづき正確なものとなります。成長戦略の策定や人材の戦略的配置など効果的な意思決定が可能になるでしょう。

人事機能のあるERPのデメリット

導入にかかる費用と工数

ERPの導入には大きなコストがかかります。ERPそのものにかかる費用のほか、サポート費用、コンサルティング費用などが場合によっては発生します。また社内向けにはレクチャーが必要です。そのため導入に至るまでのプロセスをあらかじめ計画しておき、十分な予算と工数を確保するのが重要です。

一定のセキュリティリスク

ERPは多くの機能を搭載しておりセキュリティのリスクも一定存在します。機密情報や個人情報の流出するリスクをゼロにはできません。そのためシステム選定時には、セキュリティ対策に一定の基準を設け比較検討するようにしましょう。第三者認証をもとにおおまかな判断をするのも一つの手です。

人事機能搭載のERPを導入しよう

人事機能を搭載したERPを選ぶ際には、詳細な機能やセキュリティ対策に注目しましょう。人事機能を搭載しているERPのなかでも、他機能の有無で比較するといくつかのサービスに絞れます。

人事機能を搭載したERPのうち最適なサービスを選ぶには、要件や予算に合わせて、複数のシステムを比較検討することが大切です。

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