オープンソース(OSS)のERP7選 | 無料トライアルありも紹介

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ERPとは
ERPとは、Enterprise Resource Planning(企業資源計画)の頭文字をとった略称です。一般的には基幹業務に使うシステム群を指し「統合基幹業務システム」 とも呼びます。経営に関わるデータを集約し経営状態を定量的に把握することで、現場の課題を解決します。

オープンソースで利用できるERPもある
ERPには、ライセンス費用のかからないオープンソースのERPが存在します。ただし、ライセンス費用が無料であってもインフラ整備にかかるコストやサーバー費用、運用コストが無料になるわけではありません。ERPを導入するにあたっては社内リソースや導入後の運用をあらかじめ想定しながら選定しましょう。
なお、ERPの選び方についてはこちらの記事を参考にしてください。
オープンソースのERP7選
Odoo - 株式会社Pro-SPIRE
Odooは、全世界で700万人※に利用されているオープンソースのERPです。CRMや販売管理のほかに、運営をスムーズにするプロジェクト管理やヘルプデスク、経理担当者に役立つ請求管理や会計といった多くの基幹システムを搭載しています。学習プランやコミュニティなど導入に役立つ仕組みも充実。
※出典:Odoo「オープンソース ERP および CRM」(2022年1月28日閲覧)
Compiere
Compiereは、Compiereによって開発されたオープンソースのERPです。買収や合併を経てCompiereからConsona、Apteanへと社名を変更した現在でも無料で利用が可能。ただし、有料のERPをメインとして売り出している側面があり、オープンソースとしてのCompiereは近年バージョンが更新されていません。必要に応じて、後継のADempiereやiDempiereを利用しましょう。
ADempiere
ADempiereは、Compiereをもとに作られたオープンソースのERPです。在庫管理や財務管理にフォーカスをあてて設計されています。しかし、ADempiereの開発およびコミュニティはiDempiereに劣るため、これから新しく導入するのであれば後続のiDempiereを利用したほうが無難です。ADempiere Zetaは、ADempiereの導入をサポートしているサービスです。
iDempiere - 株式会社ネオシステム
iDempiereは、ADempiereより開発が進められたオープンソースのERPです。1番の特徴はOSGiというシステムが搭載されていることで、導入者は第三者によって開発されたプラグインを簡単に取り込めるようになっています。また、Javaで開発されているため、自身で機能を作成するのも容易です。
Apache OFBiz
Apache OFBizは、Apache Software Foundationが提供するオープンソースのERPです。会計やCRM、eコマース、在庫管理など広い範囲の機能を有しているのが特徴。また、Javaをもとに開発されておりこちらも機能の追加および拡張しやすいのが強みといえます。
Opentaps
Opentapsは、Apache OFBizをもとに作成されたオープンソースのERPです。「Open Source Climate Solutions」という記載があるように、気候やエネルギー管理に強みをもつシステムです。特化している分野がかなり特徴的なため、利用する場合には自身の業界が適しているかをよく確かめましょう。
ERPNext
ERPNextは、財務会計やCRM、在庫管理といった基本的な基幹システムとあわせて教育管理や健康管理まで可能なオープンソースのERPです。オープンソースとして利用するほかに、有料ながらクラウドとしての提供も行っているため、必要に応じて提供形態を選ぶとよいでしょう。
無料トライアル実施のERP2選
無料トライアルを実施しているおすすめERPを紹介します。データを一元管理すれば経営者も情報にアクセスしやすくなり、経営戦略や経営判断に役立ちます。オープンソースに比べてサポートを受けられるメリットがあるので、無料トライアルやデモを活用して使用感を試してみると良いでしょう。
Reforma PSA - 株式会社オロ
- 顧客管理やプロジェクト管理などさまざまな機能
- プロジェクトごとの経費や利益をひと目で確認できる
- 初期費用0円、月額6,000円から利用できる
Reforma PSA(レフォルマ ピーエスエー)は、ITやWeb、広告などのクリエイティブ業に適したERPです。業務で必要な顧客管理やプロジェクト管理、経費精算などさまざまな業務を包括的に行えます。プロジェクトごとの経費や利益をひと目で確認できるため、1つのERPツールで効率的に売上につなげたい企業にはおすすめです。さらに初期費用0円、月額料金6,000円からと中小企業でも導入しやすく低コストなのも魅力の一つです。
機能 | 詳細 |
---|---|
連携サービス | 要問い合わせ |
管理会計 | 〇 |
会計システム・ソフトとの連携 | 要問い合わせ |
無料トライアル | 〇(期間は要問い合わせ) |
ZAC - 株式会社オロ
- 案件・契約・プロジェクト単位で進行する業種に最適
- 会計ソフトとの連携で会計管理も効率化
- セミナーや講座でERPの使い方を支援
クラウドERP ZACは、プロジェクト管理・勤怠管理・販売管理などをベースに、管理会計や経営モニタリングの機能を搭載しているERPです。プロジェクト収支や部門収支の状況を常にモニタリングでき、財務会計システムとの連携で売上や経費のデータを会計ソフトに取り込めます。サポートとしてセミナーや講座も提供しています。
機能 | 詳細 |
---|---|
連携サービス | 楽楽明細、奉行シリーズなど |
管理会計 | 〇 |
会計システム・ソフトとの連携 | 〇 |
無料トライアル | 〇(期間は要問い合わせ) |


クラウドERPなら低コストで導入が可能に
ライセンス費用が無料のオープンソースもありますが、サーバーや社内インフラの整備、導入後の運用など完全に無料とはなりません。また日本語対応していない、プログラミングの専門知識が必要などのデメリットもあります。
クラウドならば柔軟にカスタマイズすれば、成長フェーズにあわせて導入できます。また、パッケージやオンプレミスに比べてクラウドは低コストなだけでなく、短期間で導入できる以外にもスムーズに運用できるメリットがあります。
ERPの導入を検討する際は必要な機能を洗い出し、各サービスの料金や特徴などの情報収集を念入りに行いましょう。
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