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製造業界向けERPのメリットや機能 - MESとは | 比較4選

最終更新日時:
記事の情報は2021-10-21時点のものです。
製造業がERPを導入すると、製品の生産や販売の状況を一元管理できるメリットを受けられます。具体的な強みを、必要な機能、MESの概要、おすすめサービスとあわせて見ていきましょう。

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製造業は仕入や生産、販売など多くの面にて管理が必要です。ERPは財務会計や人事管理のほか、製造業の在庫管理や生産管理にも対応。ほか業界以上に管理する要素の多い製造業は、ERPの活用によってさらに業務を効率化できるでしょう。本記事では、そんな製造業に特化したERPを紹介します。

製造業における課題

製造業においては競争力の確保、古いシステムからの脱却が重要な課題です。そしてこれらの解決策として期待されるのがERPの導入です。まずは製造業が抱えている課題について説明します。

競争力の確保

人件費を考慮すると、日本国内の製造業よりも、人件費の安い新興国の方が安価な製造ができます。このような理由から国内の製造業が近年苦戦しており、海外企業にシェアを奪われた、海外に生産拠点を移転した事業も数多く存在します。

日本国内の製造業はこのような環境において競争力を確保するためには、付加価値の高い製品を製造するのと並んで、製造コストを削減すること、余計な在庫、材料を持たず生産体制を最適化する必要があります。

古いシステムからの脱却

ERPを導入していない製造業の企業の中にはいわゆる「レガシーシステム」と呼ばれる独自の生産管理、在庫管理などのための古いシステムを使っている会社も珍しくありません。

レガシーシステムは経営上大きなリスクになります。システムが古いOSにしか対応していない場合、そのコンピューターが壊れればシステム自体が稼働しなくなるかもしれませんし、システム障害、仕事の効率低下などさまざまなトラブルの発生原因にもなります。

製造業にERPを導入するメリット

製造業がERPを導入するメリットは、煩雑になりがちなリソースの管理が最適化される点にあります。仕入れた原料、組み立てた製品、出荷の状況など管理の対象および状態が多岐にわたるため、紙やExcelでは管理するだけで一苦労です。そのような状況を打破するためにも、製造業に強いERPを選定しましょう。

システム間連携が最適化

製造業向けのERPは、生産管理や在庫管理の機能において製品を一元管理できます。従来の分割されていたシステムと比べて、データに抜け漏れがなくなるほか必要なデータをスピーディーに取得できるのがメリットです。製造業の場合は、管理するリソースが他業種より多くなりがちなためERPの恩恵を受けやすいでしょう。

すばやいコスト管理と売上管理

ERPを導入することで、費用や売上を適切にかつスピード感をもって計測できます。紙やExcel、単体の基幹システムにて管理していたころは、それぞれのシステムから数値を探し出し突き合わせる必要がありました。対してERPなら経営に必要な数値を、工数をかけずに算出可能です。

すばやくコスト管理、売上管理ができることは経営の意思決定スピード向上にもつながります。そして、意思決定のスピードが速いことは競争力を高めることにつながります。

海外拠点への対応

製造業向けのERPのなかでも大企業向けのシステムであれば、複数の国にまたがった運用へ対応しているケースが多いです。ERPが存在していない時代は、現地の税金や法律へ対応するために逐一調査する必要がありました。他方、海外の運用に対応しているERPであれば、税率の自動計算、法律に対応した販売など細かな点で柔軟に対応してくれます。

生産状況をコントロールできる

たとえば食品製造業のように製品や材料に消費期限が存在する場合、需要に基づいて適切な生産量を維持することが必要になります。

仮に、過剰に生産すると在庫が余れば、作った製品を廃棄するコストがかかります。また、生産できるスピードでは消費しきれない材料を抱えると材料が消費期限切れとなり、また余計な費用が発生します。

ただし、生産状況をコントロールするためには営業の状況、在庫の状況、材料の購買状況、生産の状況といった幅広い情報を統合的に管理しなければなりません。そのためにはERPが有効です。


製造業向け以外のERPにおけるメリットは次の記事にて紹介しています。

ERPのメリット・デメリットは?データ一元化で得られる強み
企業の業務データを一元管理し、ビジネス戦略の構築に活かせるERPの特徴と、導入のメリット・デメリットを解説します。...
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製造業にERPを導入するデメリット

導入することによってさまざまなメリットが期待できるERPですがいくつかのデメリットも存在します。ERPは一般的に高価なうえ、導入するとさまざまな部署の業務に影響を与えるので、中途半端にERPを導入するとかえって経営効率が悪くなるかもしれません。

導入に手間と費用がかかる

製造業に限らず、一般的にERPは導入のために手間も費用も必要なシステムです。製品の種類が多く、機能も広範なので選定までに時間がかかりますし、細かなカスタマイズを含めれば導入費用も他のシステムと比較して非常に高価です。また、本格的に稼働させるためにはシステムを使いこなすための従業員研修も必要で、関係部署が多い分だけ手間もかかります。

しかし、一度ERPが稼働しはじめると、合わないからといって急にシステム変更もできないので、導入には手間も費用もかけるべきです。

セキュリティ、システム更新に費用が必要

ERPは導入しておしまいではなく、セキュリティ、システム更新などに毎年一定の金額が発生します。

たとえば、システム更新を怠っていたり、セキュリティリスクを抱えたままERPを稼働させたりしていると、サイバー攻撃によってERPに蓄積された情報が流出するケースも考えられます。

ERPを導入する目的

製造業においてERPを導入する目的はビジネスモデル全体を合理化するためです。どの業界・業種においてもDXが求められており、製造業も例外ではありません。

製造業の場合はとくに、原材料の購入、商品の製造、販売までを一貫して行わなければならないので、各工程を管理するシステムが異なれば会社全体としてビジネスモデルのDX化が推進困難となります。

ERPは製造業が抱えるさまざまな工程を一括で管理することにより、ビジネスモデルをDX化するために不可欠なツールです。

製造業のERPに必要な機能

ERPのなかでもとくに製造業に必要な機能が一定数存在します。たとえば生産管理や在庫管理、原価管理といった資源の状態を管理する機能です。これらの機能のうちどのようなものが製造業には必要なのか、またどのような要素に注目すればよいのかを説明します。

必要な機能一覧

製造業のERPに必要なおおよその機能は次のとおりです。いずれも資材や製品がどれくらい、どのような状況にあるのかを整理するのに役立つ機能です。また、下には記述していない機能であっても、会計や経費精算のようにデータ連動して勝手に計算してくれるのがERPの強みだといえます。

仮に、システムがそれぞれの管理システムで分離していると各システムへの手入力が必要になったり、入力ミスによって情報に齟齬が発生したりとトラブルの原因になります。こういったトラブル防止のためにもERPは有効です。

なお、ERP全般において必要とされている機能は次の記事にて紹介しています。

ERPの機能一覧!会計、人事・労務、販売管理・在庫管理に分類
ERPは多くの企業にとって、欠かせない業務システムになっており、これからERPの導入を考えている企業も少なくないで...
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必要な要素

それでは、製造業に適したERPとは、どのような要素を持っているべきでしょうか。

PSIの実現

製造業のERPには、まずPSIの管理が求められるでしょう。PSIとは、Production(生産)Sales(販売)Inventory(在庫)の略で、精度の高い販売計画と、正確な在庫状況をもとに、最適な生産計画を立てていくことです。効率的な経営を行っていくには必要不可欠PSIを実現するには、ERPによるデータの一元管理が必須です。

トレーサビリティの確保

トレーサビリティとは、原材料のロット番号、完成品のシリアル番号を管理し、仕入れから出荷後までトレース(追跡)できるようにするものです。これによって、不良発生時の原因究明から、影響範囲の予測までを可能にします。生産までと出荷以降でシステムが分離している場合トレースは難しくなりますが、ERPで統合されていれば容易に実現できます。

現場でのリアルタイム管理

生産状況をリアルタイムに更新するため、原材料の入庫時、生産過程時、完成時などにハンディーターミナルを活用した正確な管理を行う企業もあるでしょう。ハンディターミナルを利用する場合は、手入力によるミスを最小限にできるほか、すべての関連データをリアルタイムにアップデートできます。

ERPとMESの連携

ERP導入によって一元管理を進めている製造業界。その一方で、ERPとは別にMESとよばれる製造実行システムを、製造現場へ導入して効率化をはかる流れも出てきています。

MESとは

MESとは、Manufacturing Execution Systemの頭文字をとったものであり「製造実行システム」と訳されます。MESは製造過程における品質、コスト、納期を継続的に改善していくためのシステムです。秒単位で現場情報を収集し、評価・分析できます。ERPによる生産管理をより詳細に実行し、生産現場に特化した改善が可能です。

MESで解決したい課題

MESが注目されている理由には、グローバル展開を行う製造業が、次のような課題を抱えているからだといえます。

  • 多数の海外製造拠点展開により、情報収集が困難
  • 品質・コスト・納期に対する顧客要求の高度化

つまり、物理的にも状況の把握が難しいケースでは、MESにて詳細データを管理し本社のERPに反映し、そのERPにもとづく指示をMESに返すといった連携が行われます。特殊な課題を持つケースではMESも考慮に入れるとよいでしょう。

ERPとMESの違い

ERPとMESはしばしば混同されることがあります。ただし、本記事の説明からわかるとおり、ERPは経営全体を見渡すシステムなのに対して、MESは製造工程のみに特化したシステムなので両者がカバーしている業務領域や機能は異なります。

ただし、製造管理に特化したMESシステムの方が経営全体を広くカバーするERPよりも、細かく製造工程を管理できる、より効率よい製造体制を構築しやすいシステムです。

よって、製造業においてはERPとMESを連携して活用することが期待されます。

製造業におけるERPの導入事例

生産システムのリプレイス時に、ERP導入を計画する製造業が増加しているのは上述したとおりです。それでは、実際に個別のシステムからERPへ刷新した、導入事例を紹介しておきましょう。

ビッグバン導入を成功させたS社

企業名:S社事業内容:高品質な接着剤の製造・販売などの化学薬品事業

建材や自動車などに使用される高品質な接着剤の製造・販売を主力とするS社は、従来生産過程に特化した個別最適システムを活用していました。しかし、親会社のシステム廃止を受け、全体最適化の可能なERPへと全面刷新する「ビッグバン導入」を決断しました。

オールインワンシステムで業務標準化を目指す

個別最適システムを活用していたS社では、二重入力によるミスが多く、生産や販売の効率化に課題を抱えており、親会社によるシステム廃止は、ERP導入のいいきっかけだったようです。

導入に際しては、オールインワンですべてを一元管理できるもの、製造業界に最適化されたシステムを、できる限りカスタマイズせずに活用することで、業務標準化を実現したいと考えていました。

全社的な協力で仕様変更も乗り切る

導入過程では、特殊な原価計算による仕様変更、親会社との物流連携の必要が生じ、カスタマイズせざるを得ない状況にも遭遇しましたが、S社の協力もあり無事解決。

トレーニングもトップが率先して従業員を鼓舞してくれたため、期限までに稼働できました。

データの一元管理による効率化が実現

サービス開始後には、分離されていたデータベースが一元化されたことにより、生産管理の二重入力や会計伝票入力が不要となり、効率化が実現されました。その結果、販売・会計・生産などの連携が見違えるほど向上したそうです。

現在は、さらにERPを有効活用するため、生産管理業務の改善や、BIツールによる経営の可視化に取り組んでいます。

製造業界におすすめのERP4選

多くの場面において効率化が必要な製造業ですが、それを実現できるERPを紹介します。本記事で紹介しているERPのさらなる詳細や、紹介しきれなかったサービスについては次のボタンから無料で確認できます。また、ERPの選び方についてはこちらの記事を参考にしてください。

GEN - GEN株式会社

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  • ノンプラグラミングで自由にカスタマイズ
  • 誰もが使いやすいように機能を洗練させている
  • 業種に合わせた7つのクラウドサービス

GEN(ジェン)は、バックオフィス業務を効率化する中小向けのクラウド型ERPです。運用ハードルが低くなるように複雑な仕様を排除したことに加え、ECサイトのような親しみやすいインターフェースを採用することで、多くのユーザーが満足する高い定着度を実現しました。7つの業種に対応したクラウドのERPを提供しており、もちろんERPにも対応しています。

iDempiere - 株式会社ネオシステム

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iDempiereは、購買管理、在庫管理、販売管理、生産管理、会計管理、顧客管理など、一連の業務機能と搭載しながら、低コストでの運用と導入を実現するオープンソースのERPです。搭載されている機能から、必要なものだけを選択できるため、まずは在庫管理だけしっかりしたい、といったようなスモールスタートも可能です。また、多言語、多通貨対応が標準で実現されているため、海外拠点を持つ企業でも、安価に導入できます。

NetSuite - Shearwater Japan

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NetSuiteは、オラクルの提供するクラウド型ERPです。財務会計・在庫管理や顧客管理、eコマース機能を統合でき、企業活動をひとつのデータベース、ひとつのアプリケーションで管理・運営できます。多言語、多通貨に対応し、現地の商慣習や税制も考慮したオペレーションが可能なNetSuite OneWorldで、グローバル展開にも適しています。

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CAM MACS - 株式会社キャム

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CAM MACSは、中小企業の受発注管理や在庫管理、財務会計、物流管理などを可能にしたERPです。月額7万円ながらサポートも付帯しているため、コストを抑えながら利用できます。POSシステムや決済代行システムとの連携も可能なため、必要に応じて新しい技術を取り入れることにも対応。

ERPで市場変化に柔軟な対応

国内市場の縮小、グローバル化による競争激化のほかにも、インターネットとモバイルデバイスの進化により、カスタマーが瞬時にあらゆる情報を入手できる状況は、製造業にとってけっして追い風であるとはいえません。

また、顧客嗜好の多様化により、製品自体のライフサイクルも短縮していく傾向もあり、これらを踏まえた対応策は、市場にマッチした新製品を、最大限効率化してのリリースし続けることなのかもしれません。

そのための指標となり、生産性向上を実現するのがERPであり、もはや製造業にはなくてはならないものといえます。

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