中途採用に適した時期はいつ?求人スケジュールも紹介
目次を閉じる
中途採用に適した時期は?
中途採用を通年実施するのもよいですが、転職市場が活発になる時期を狙うことでより効率的に採用活動を進められます。一般的に中途採用に適しているといわれている時期は次のとおりです。
- 1月~2月
- 6月~7月
- 9月~10月
それぞれの時期に転職市場が活発になる理由を解説します。
1月~2月
1月〜2月は、冬のボーナスを受け取って退職した人が転職市場に現れる時期です。また、新しい年度がはじまる4月入社を目指す人も、1月〜2月に転職活動を開始します。効率よく中途採用活動をするなら、1月〜2月は注力すべき時期といえるでしょう。
1月〜2月は、新卒社員の対応で忙しくなる前であり、人事にも時間的な余裕があります。入社前研修や決算期末で何かと慌ただしくなる3月に入る前に、中途採用活動の区切りを付けておきましょう。
6月~7月
6月〜7月は、9月入社を目指す人が転職市場に現れる時期です。夏のボーナス受け取り後に退職を考えている人は6月、遅くとも7月には転職活動を始めるため、対応できるように準備をしておきましょう。
9月~10月
9月〜10月は、1月入社を目指す人が転職市場に現れる時期です。冬のボーナスを受け取ってから退職しようと考えている人の中には、退職後すぐに新しい職場で働けるように9月頃から転職活動を始める人もいます。優秀な人材は早く転職先が決まります。乗り遅れないためにも、9月から1月入社向けの中途採用活動を開始しましょう。
中途採用に向かない時期と理由は?
次の時期は、中途採用には向かないとされています。
- 3月・4月
- 5月・8月
- 11月・12月
採用活動に注力できるメンバーを十分に確保できない場合は、効率性を高めるためにも上記の時期は避けるほうがよいかもしれません。それぞれの時期が中途採用活動に向かない理由について解説します。
3月・4月
3月〜4月は、新卒入社への対応で忙しい時期です。内定者を対象としたイベントの開催や入社前研修、新人研修などが目白押しなため、中途採用活動にまで手が回らない企業も多いのではないでしょうか。
忙しい時期にあえて中途採用を行うよりは、まずは新卒入社向けの活動に専念し、早期離職を防ぐことが大切です。また、新卒入社の離職を防ぐことで中途採用で確保すべき人員数が減るため、間接的に中途採用活動の負担を軽減することにもつながります。
5月・8月
ゴールデンウイークや夏季休暇などの長期休暇中は、転職活動をする人は減る傾向にあります。5月と8月は、中途採用活動を一時的に休止するのもよいかもしれません。
なお、長期休暇の期間中に、自分自身の働き方について見直す人も多いようです。実際、長期休暇が終わると一気に離職者が増える傾向にあります。5月と8月は、離職を減らすための活動に注力する時期、そして、6月と9月の中途採用活動に備える時期として位置づけましょう。
- 離職防止のアイデアや離職率を改善する施策を紹介!離職防止ツールも
- 若手社員が辞める理由5選!早期離職防止の取り組み例も|離職防止ツールを紹介
- AI搭載の離職防止ツールおすすめ5選!退職者の傾向やリスク分析ができる
- 離職防止ツールの市場規模を解説!最新の市場や成長率
11月・12月
11月に転職活動をする人もいますが、年末に近づくにつれ離職者は減り、転職市場も落ち着いていきます。効率よく中途採用活動をするためにも、11月〜12月は一旦休んでもよいかもしれません。
とりわけ、12月は部署を問わず多忙であり離職者が減る時期です。その反動で、1月は離職する人や4月入社を目指して転職活動を始める人が増えます。1月は中途採用活動が忙しくなることを踏まえ、採用フローの見直しなどをしてもよいかもしれません。
【時期別】中途採用活動のポイント
中途採用活動の時期によって、注意すべきポイントが変わります。効率よく中途採用活動を進めていくためにも、時期ごとのポイントを押さえておきましょう。
採用活動が活発になる時期
1月・2月・6月・7月・9月・10月の採用活動が活発になる時期に中途採用活動をすることで、次のようなメリットが得られます。
メリット
- 求職者が多く、多くの母集団の中から採用できる
- 年度末や年末と重なるため、入社のタイミングを調整しやすい
求職者が多い時期に中途採用活動を行うと、多くの候補者の中から採用できるため、優秀な人材も見つけやすくなります。また、1月・2月・6月・7月・9月・10月に採用活動を行うと、1月・4月・9月といった区切りの時期に入社時期を調整できるのもメリットです。
デメリット
該当する月に中途採用を行うメリットはありますが、当然デメリットもあります。とりわけ、次の点には注意が必要です。
- 他社でも活発に中途採用活動を実施するため、求人広告が埋もれてしまう可能性がある
- 複数の企業に応募している人も多く、内定辞退につながることがある
転職市場が活発に動く時期に中途採用活動を実施すると、他社の求人広告に埋もれてしまい、求職者に情報が届かない可能性はあります。また、複数の企業に応募している求職者も多いため、採用した人がそのまま入社してくれるとは限りません。
デメリットを回避するためにも、1月・2月・6月・7月・9月・10月に中途採用活動をするときは、次のポイントを心がけましょう。
採用活動を成功させるポイント
- 求人広告が目立つように工夫する
- 求職者個人にアプローチする
- 応募者の他社選考状況を確認する
求人広告が埋もれないように、広告のデザインやキャッチコピーなどを工夫しましょう。また、予算にもよりますが、できれば求人サイト内でも目立つ位置に掲載してもらえるようにしてください。
求職者の中にどうしても採用したい人が見つかったときは、スカウトメールを送り、求職者個人にアプローチしましょう。また、面接の際には応募者に他社選考状況を尋ね、採用したい人材が採用できる状態にあるのか確認することも大切です。
採用活動が落ち着く時期
3月・4月・5月・8月・11月・12月の採用活動が落ち着く時期に中途採用活動をすることには、次のメリットがあります。
メリット
- 競合が少ない
- 優秀な人材が見つかることがある
採用活動が活発な時期ではないため、競合となる企業は少ないと考えられます。そのため、内定辞退も出にくく、採用者を確保しやすくなるでしょう。
また、優秀な人材の中には、転職活動が活発な時期に活動ができず、あえて夏季休暇中やゴールデンウイークに転職活動をしている人もいます。思わぬ人材に出会える可能性もあるため、通常の時期以上に気持ちを引き締めて採用活動を進めていきましょう。
デメリット
3月・4月・5月・8月・11月・12月の採用活動には、次のようなデメリットもあります。
- 母集団を形成しにくい
- 採用側の人材を確保しにくい
転職活動をしている人材が少ないため、母集団を形成しにくい傾向です。面接や説明会にも人が集まりにくく、少人数ずつ何度も実施することにもなりかねません。
また、長期休暇中は採用担当者も休暇中であるため、採用側の人材確保が難しくなります。採用活動が滞り、予想以上に時間がかかってしまうこともあるでしょう。
採用活動を成功させるポイント
この時期、効率よく中途採用活動を実施するためにも次の点に注意してください。
- 個人もしくは少人数をターゲットとした採用活動に切り替える
- 採用担当者のスケジュールを調整する
母集団を形成することを前提とした採用活動では、時間がかかるだけでなく、求職者が他社に流れる可能性があります。個人もしくは少人数をターゲットとした採用活動に切り替え、優秀な人材を逃さないようにしてください。
円滑な採用活動ができるように、担当者のスケジュールを調整することも大切です。長期休暇中に中途採用活動を実施するのであれば、早めに担当者と相談し、スケジュールを調整してもらえるようにしましょう。
通年
医療・福祉・建設などの通年転職活動が活発な業界は、中途採用活動も通年実施する必要があります。また、IT関係の技術職も人材不足の傾向にあるため、優秀な人材が転職市場に出たときにすぐに対応できるよう、通年中途採用活動を実施することが望ましいです。
【時期別】中途採用に利用したいツール
採用ツールを使うことで、中途採用活動を効率よく進められます。採用時期別におすすめのツールを紹介します。
採用活動が活発になる時期におすすめのツール
採用活動が活発になる時期は、多くの応募者の中から適切な人材を見つけなくてはいけません。優秀な人材にピンポイントでアプローチできる「ダイレクトリクルーティング」のツールを活用しましょう。
ダイレクトリクルーティングとは、人材データベースを活用して条件に合う人材を見つけ、個別にメールや電話でアプローチをする採用方法です。ダイレクトリクルーティングに活用できるツールは種類が多いため、自社に合ったデータベースを備えているツールを選ぶことが必要です。
次の記事では、ダイレクトリクルーティングに活用できるツールを新卒採用・中途採用別に紹介しています。ぜひ参考にしてください。
採用活動が落ち着く時期におすすめのツール
採用活動が落ち着く時期は、新入社員への対応など、中途採用以外の活動に忙しい時期でもあります。時間をかけずに求職者を募る、掲載型のツールを活用して効率よく優秀な人材にアピールしましょう。
次の記事では掲載型のツールを紹介しています。ぜひ参考にして、効率よく人材確保につなげてください。
通年必要なツール
採用管理システムを活用すると、採用活動を見える化でき、より効率的な中途採用活動を実現できます。通年利用したい採用管理システムについては、次の記事をご覧ください。システムの選び方や価格も紹介しています。
ツールを活用して効率的に求人活動を進めよう
中途採用活動は、活発な時期だけでなく落ち着いている時期にも相応のメリットがあるため、通年実施することが望ましいといえます。しかし、時期によって求職者の人数や層が異なるため、その時期に合わせたツールを使い、効率的に求人活動を進めていきましょう。
また、採用管理システムで採用活動を適切に管理することも必要です。採用管理システムは通年使用するため、無料で利用できるシステムなら、採用活動にかかるコストを抑えやすくなるでしょう。次の記事では無料システムを紹介しています。
また、LINEに連携できるシステムを使うと、採用担当者の負担を軽減できます。次の記事ではLINE連携が可能なシステムをまとめています。ぜひご覧ください。
離職者を減らすことでも、中途採用活動の効率性を高められます。次の記事では定着率が高いとされるリファラル採用に活用できるツールを紹介しています。ぜひご覧になり、リファラル採用も併用してはいかがでしょうか。