社内すべての契約書をまるっと管理!電子契約サービスの概念を広げる「マネーフォワード クラウド契約」提供へ
中小企業向けのクラウドサービスを展開するマネーフォワードは、新たに電子契約サービス「マネーフォワード クラウド契約」をリリースすると発表しました。2021年5月から提供を開始する予定です。
テレワークの拡大で、電子契約サービスを導入する企業が増えています。電子契約サービスでは、社員の出社を減らし、紙の契約書を発行する際に必要な印刷や押印、郵送などの手間を省き、時間とコストを削減することが期待できます。
既存の電子契約サービスは契約締結に特化したものが主流です。マネーフォワード クラウド契約では、電子契約サービスの領域を広げ、契約のワークフロー申請から契約締結・保管までをクラウド上で完結し、紙とオンライン上での契約を一元管理できる点が特徴だそう。クラウド上で社内すべての契約書を検索でき、閲覧権限の設定も可能です。
同社の広報担当者は「紙とオンラインでの契約の管理は煩雑になりがちですが、このサービスでは、契約書の管理台帳をクラウド上に作ることができます。過去にどんな契約が結ばれ、誰が承認したかなども一覧することができます」と話します。
マネーフォワードでは中堅企業向けバックオフィス統合ソリューション「マネーフォワード クラウドERP」を展開しており、債権・債務の発生、会計処理、経理、労務領域までの各種クラウドサービスと連携が可能。同リリースを皮切りに、法務領域を含めた包括的な課題解決を目指すとのこと。
また、将来的にはアグリゲーション技術などを用いて、取引先が他のサービスを使っていてもデータを自動取得できる機能開発を目指すとしています。
同社の新規事業開発部・小俣克行氏は「クラウド契約は、契約締結に付随する業務をサポートするプロダクトです。押印申請から契約締結、契約書管理における業務を、紙と電子契約が混在しても対応できることが特徴で、急速に拡大をしている電子契約で対応方法に迷っているユーザーの課題を解決します。管理部、法務部のみなさんがワクワクするプロダクトへと成長できればと思います」と話しています。
料金は未定。同社では今後、「マネーフォワード クラウド固定資産」「マネーフォワード クラウド人事管理」(2021年5月)、「マネーフォワード クラウド債権請求」(同年6月)、「マネーフォワード クラウド年末調整」(同年8月)など、中小企業のバックオフィスを支えるクラウドサービスを続々とリリースすることを予定しています。