英語対応の契約書管理システムとは?選び方やおすすめ7選を比較
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英語対応の契約書管理システムの特徴
契約書管理システムには、契約書作成や管理の画面が英語のUIに対応している英語対応のサービスがあります。日本語と英語の切り替え機能だけではなく、海外企業との契約締結をスムーズに行えるように英語で記載された契約書内容のレビューが可能なものや、内容を英語に翻訳してくれる契約書管理システムもあります。
英語に対応した契約書管理システムの選び方
英語に対応した契約書管理システムを選ぶ際は、次の流れで確認しましょう。
- 契約書管理システムの導入目的を確認する
- 契約書管理システムの機能を確認する
- 契約書管理システムを導入する際の注意点を確認する
- 契約書管理システムの料金・価格相場を確認する
英語対応の契約書管理システムの導入目的を確認する
英語に対応した契約書管理システムの導入を検討する際は、まず導入目的を明確にしましょう。主な導入目的は次のとおりです。
導入目的 | 詳細 |
---|---|
契約書管理システムを英語対応させたい | 日本語から英語へのUIの切り替えができるシステムがおすすめ |
海外企業と契約したい | 海外の法律や国際規格に対応しているシステムがおすすめ |
多国籍の外国人労働者を受け入れたい | 複数言語で利用できるシステムがおすすめ |
英語対応の契約書管理システムの機能を確認する
英語対応の契約書管理システムでできること、利用できる機能は次のとおりです。上記の導入目的・課題をどのように解決できるか記載しているため、必要な機能を洗い出しましょう。
機能 | 詳細 |
---|---|
操作画面が日本語と英語で切り替えられる | 日本語に慣れていない人でも利用できるように、契約書管理システム自体が日本語と英語で切り替えられる機能 |
契約書を日本語から英語に翻訳できる | 海外企業との契約締結のために、日本語で作成した契約書を英語に翻訳できる機能 |
英語以外の多言語に切り替えができる | 多国籍の従業員を雇用することを想定し、英語以外の言語にも切り替えられて英語圏以外の人でもシステムを利用可能にする言語切り替え機能 |
多くの国からの外国人労働者を受け入れたうえで契約書管理システムを使いたいなら言語切り替え機能、海外と契約を締結するために契約書管理システムを使いたいなら、契約書の翻訳機能があるサービスがおすすめです。
英語対応の契約書管理システムを導入する際の注意点を確認する
英語対応の契約書管理システムを導入する際、失敗しないために次の項目も確認しておきましょう。
確認事項 | 詳細 |
---|---|
海外の契約慣習に対応しているか | 日本と海外では商習慣や契約に記載する内容、法律などが異なるため、トラブルにならないように海外基準の契約に対応していることが必要です。 |
国際規格に対応したセキュリティシステムをもっているか | 契約書の内容だけではなく、システムのセキュリティ要件も海外では日本より厳しい場合があります。事前にセキュリティ基準が海外対応しているか確認する必要があります。 |
英語対応の契約書管理システムの料金・価格相場を確認する
英語対応の契約書管理システムの料金は、国内で使う契約書管理システムと同様に次のようなものがかかります。
費用 | 詳細 |
---|---|
初期費用(クラウド/オンプレミス共通) | システムやサーバーの初期設定や、ユーザー希望のカスタマイズなどにかかる費用 |
月額費用(クラウド型) | 毎月のシステム利用にかかる費用。後述の月額費用の種類についても要参照 |
買い切り費用(オンプレミス型) | 買い切りのため継続費用は発生しないが、初期費用とともに一時的に大きな費用がかかる |
月額費用がかかるクラウド型サービスの費用は次のように算出されることが多いです。
費用 | 詳細 |
---|---|
固定の月額料金 | 契約条件にもとづき、変動しない費用が毎月発生する |
登録する契約書含む文書数による従量課金 | システムに登録した契約書や文書の登録数によって課金される方式 |
ユーザーアカウント数による従量課金 | システムを利用するユーザーのアカウント数によって課金される方式 |
固定費が変動しないケースや、契約書やユーザーの数で従量課金されるケースがあり、あらかじめどの程度の月額費用がかかるか計算してから契約を検討しましょう。
英語に対応した契約書管理システム
言語切り替え機能や翻訳機能、海外との契約にも対応する契約書管理システムを紹介します。電子契約システムと連携して電子契約から一括で対応できるシステムもあるので、既存で電子契約システムを導入しており、さらに契約書管理の体制を強化したい企業は導入を検討してください。
LegalForceキャビネ - 株式会社LegalOn Technologies
- アップロードするだけでAIが自動でテキスト化し契約書を一元管理
- AI研究の専門部門があり、京都大学とのAI共同研究
- 強固なセキュリティ実現のため第三者によるぜい弱性診断の実施
LegalForceキャビネは京都大学と共同研究したAIをサービスに反映させた、最先端の契約書管理ソリューションを提供する契約書管理システムです。契約書レビューシステムのLegalForceを活用すると次のような機能も利用できます。
- 日英合わせて70種類以上の契約書レビューが可能
- 主にニューヨーク州法に準拠し、英文契約書のレビューにも対応
- 有料オプションを使えば英文契約書の日本語訳も可能
- 特許取得の独自AI搭載で、契約書管理をサポート
- ワンクリックで英文契約書の日本語訳を表示
- 過去に使った言い回しはAIが自動で発見、翻訳結果も保存可能
LAWGUEは特許取得済みの独自AI機能で契約書管理をサポートするシステムです。英語で作成された契約書もワンクリックで精度の高い翻訳を行えて日本語で理解できるため、英文契約書にかかる手間を効率化します。
ContractS CLM - ContractS株式会社
- 契約書の管理のみでなく契約プロセスの最適化で業務効率化サポート
- 日英言語切り替え機能により外国人労働者の利用もサポート
- 多くのセキュリティ機能でセキュアに契約書管理
ContractS CLMは契約書管理ができるだけではなく、ワークフローの設定や契約ステータスの可視化で最適な契約プロセスを実現します。日英の言語切り替え対応もあり、外国人労働者の利用もサポートできます。
英語に対応した契約書管理もできる電子契約システム
次に、英語対応をしていて契約書管理までできる電子契約システムを紹介します。契約締結から管理までを一つのシステムで行いたい場合は、導入を検討してみましょう。
Docusign - ドキュサイン・ジャパン株式会社
- 署名できる言語も送信できる言語も非常に多くグローバルな契約でも安心
- 世界中の厳しいプライバシーやセキュリティ基準に準拠
- アメリカや日本を含む多くの国や地域で適法
Docusignは、アメリカのサンフランシスコに本社をもつグローバルな電子契約システムです。本社がアメリカにあり、多言語対応や国際規格への準拠は十分なうえ、日本法人もあるためサポートも充実していることがドキュサインの特徴です。電子契約を締結したら、ドキュサイン上で契約書管理を行えます。
電子印鑑GMOサイン - GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社
- 複数の言語切り替えに対応し、多国籍な外国人労働者のシステム利用をサポート
- 国際的な電子商取引保証規準にもとづく審査に合格済み
- 他社ではオプションであることが多い機能も標準搭載でコスパがよい
電子印鑑GMOサインは標準搭載の機能が多くコスパの高い高機能な契約書管理システムです。自社開発がゆえに実現できる低コストなシステムで、複数言語に対応していることから、多国籍な外国人の受け入れを検討している企業におすすめできるシステムです。
Adobe Acrobat Sign - アドビ株式会社
- 多くのソフトウェア開発を行うグローバル企業Adobe社の開発
- 世界各国のコンプライアンス要件に準拠
- 米国FDAをはじめとした世界中の業界特有規制にも対応
Adobe Acrobat Signは、イラストレーターやフォトショップなどの有名ソフトを開発したAdobe社の電子契約システムです。グローバルに活躍する企業が開発する電子契約システムだからこそ、世界各国のコンプライアンス要件にも対応しており、各国の業界に特有な規制にも対応できる契約書管理システムとしても強みをもっています。
Dropbox Sign - Dropbox Japan 株式会社
- 有名クラウドサービスであるDropboxにより開発されたシステム
- 頻繁に使うフォーマットを複数人に送信可能で業務効率をアップ
- 署名機能がモバイルにも対応しているため、パソコンなしでも契約作業が可能
Dropbox Signは業務効率化のための機能を複数有しており、モバイルからの署名機能にも対応しているため、契約書業務が効率化できます。非常に多くの言語にも対応しているので、グローバルな活躍を目指す企業にも利用をおすすめできるシステムです。
英語対応の契約書管理システムのメリット
英語対応の契約書管理システムのメリットは次のような点です。それぞれのメリットについて詳細を確認します。
- 国際郵便不要でコスト削減できる
- リードタイムが短縮される
- 専門用語の翻訳が可能
国際郵便不要でコスト削減できる
英語での契約に対応している契約書管理システムを利用すれば、国際郵便が不要になりコストが削減できることがメリットです。外国にある企業と契約書を締結する際、紙による押印で契約書の締結を行おうとすると国際郵便を利用しなければならず、契約するだけでもコストは通常より大きいです。
しかし、契約書管理システムや付帯する電子契約サービスを利用すれば、紙代・インク代・封筒代を含む国際郵便のコストがかからなくなるため、コストを削減できます。
リードタイムが短縮される
契約書管理システムと電子契約システムを利用すれば、オンライン上で書類のやり取りができるため郵送の期間を削減できることがメリットです。
外国企業と契約をするときにはリードタイムの長さも課題になります。契約書を作成し双方で確認、書類の郵送・返送期間を経て契約までにかかる期間は国内の企業と契約するときに比べて非常に長いです。最も時間がかかる郵送の期間を削減できるため、外国企業との契約にかかるリードタイムは大幅に削減できるでしょう。
専門用語の翻訳が可能
異なる言語を母語とする企業同士が契約を行う際に必要になるものが言語翻訳です。
契約書管理システムに契約書の翻訳機能があれば、専門用語も含めて翻訳が可能です。契約書は法律の専門用語や法曹界独特の言い回しが多く、専門用語や独特の言い回しに慣れていない場合には日本語でも理解が難しいと感じるケースは多いでしょう。
これは英語でも同様で、普段あまり使わない言葉や日常会話とは異なる表現があると翻訳して理解することも大きな手間になります。その点、契約書管理システムを利用すれば、契約書に特徴的な単語や独特の言い回しがあっても簡単に翻訳し理解できます。
契約書を翻訳して理解するための時間と手間を大きく削減してくれるため、翻訳機能があることをメリットに思うユーザーは多いでしょう。
英語対応の契約書管理システムのデメリット
英語対応の契約書管理システムには次のデメリットがあります。これらのデメリットについて、具体的な内容を確認します。
- システム導入にコストがかかる
- 運用体制構築に手間がかかる
システム導入にコストがかかる
新しいシステムを導入する際にはコストがかかってしまい、これをデメリットと感じるケースは多いでしょう。とくに英語対応部分はオプション機能であることも多く、余計なコストだと感じられる場合もあるでしょう。
しかし、実際には契約書管理システムは導入コストがデメリットにならない場合もあります。なぜなら、契約書管理システムの導入により、契約業務にかかっている紙代やインク代・郵送費などのコスト削減につながるためです。
従来の紙ベースの契約では、紙を印刷し郵送する作業に費用がかかっていました。この費用を契約書管理システムや電子契約システムは削減できるため、システム導入の費用を削減した費用でまかなえる場合や、むしろ費用が削減される場合もあります。
現在の業務にかかっているコストと契約書管理システムのコストを比較して、コストメリットがある方で業務を遂行しましょう。
運用体制構築に手間がかかる
運用体制構築に手間がかかることも新しいシステム導入のデメリットの1つです。
しかし、コストと同様にシステム導入にともなってこれまで発生し続けていたムダな手間が削減できると考えれば、一時的に発生する手間は問題にならないケースもあるでしょう。契約書を印刷し、封筒に宛名を記入し封入する作業は、契約の数が多くなればなるほど大きな手間になります。
この手間を契約書管理システムは削減できるため、一時的に導入の手間が増えたとしてもその後は継続的に書類送付の手間が削減できると考えれば、システム導入にも価値があるでしょう。
コスト同様に手間についても現在のままの作業工数とシステム導入の工数を比較して、どちらの方がメリットがあるか検討しましょう。
英語対応の契約書管理システムでグローバル化しよう
英語対応の契約書管理システムは、外国人労働者のシステム利用をサポートできる点や、契約書の翻訳を手間なくできるといったメリットがあり、外国企業と頻繁に契約を交わす方におすすめのサービスです。選定の際は次のポイントに注意して選ぶのをおすすめします。
- 契約先の企業が属する国の法律を守れているか
- セキュリティ品質は国際規格に対応しているか
- 翻訳機能があり契約書締結の際に手間が削減できるか
英語対応の契約書管理システムをより深く検討したい方は、サービス資料を請求し比較するとよいでしょう。