福利厚生代行とは?おすすめ代行サービス・会社と導入メリット

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- いま福利厚生が注目される理由
- 福利厚生を「アウトソーシング」?
- 福利厚生代行サービスとは
- 福利厚生代行サービスが拡大した背景
- 中小企業におすすめできる理由
- 福利厚生代行サービスを導入する5つのメリット
- 業務削減と効率化を実現できる
- 常に最新のサービスを提供できる
- 今必要な福利厚生を選択的に導入できる
- 社員の利用状況に応じて柔軟な変更が可能
- 低コストで企業イメージのアップにつながる
- 福利厚生代行サービスの選び方
- 福利厚生代行サービスの形態
- 福利厚生代行サービスのシェア
- 福利厚生代行サービスおすすめ6選
- ベネフィット・ステーション
- バリューHR カフェテリアサービス
- 中小こそ福利厚生代行サービスを積極的に利用しよう
- BOXILとは
いま福利厚生が注目される理由
近年、労働市場の人手不足や政府主導による働き方改革、同一労働同一賃金などの経済動向が背景となり、企業の福利厚生が注目を浴びています。
社会保険料の負担や通勤手当、家族手当といった基本的なものに加え、最近では企業が独自に制定した福利厚生制度を導入するケースも目立っており、社員の生産性の向上や仕事の「やりがい」の促進を実現する事例が増えてきています。
なかでも、費用対効果の高い“福利厚生代行サービス”を利用する企業が増えており、大企業に比べて資本力のない中小企業でも大きな成果を上げています。今後も業界・業種を問わず福利厚生をアウトソーシングし「専門業者に任せる」という流れが広がることが予想されます。
そこで本記事では、福利厚生代行サービスについて詳しく説明するとともに、代行サービスを利用する具体的なメリット、おすすめの福利厚生代行サービスを紹介します。なお、福利厚生の概要や種類については、次の記事で詳しく解説しています。

福利厚生を「アウトソーシング」?
まずは、福利厚生の代行(アウトソーシング)サービスの基本的な内容についてみていきましょう。
福利厚生代行サービスとは
福利厚生代行サービスとは、その名のとおり、福利厚生サービスの実施を専門業者が引き受けてくれるサービスです。企業にかわりアウトソーシング先が各サービスの提供や管理を行います。
特に従業員1人あたり月額500円程度の会費を企業が負担し、従業員は英会話や映画鑑賞、宿泊などを優待価格で利用できる「会員制サービス」が人気。ベネフィット・ワンが提供する「ベネフィット・ステーション」や、リロクラブの「福利厚生倶楽部」などが知られています。
このほか、細分化されたサービスをピンポイントで提供するものもあり、社員寮の提供や保育所の設置、食事補助領域にあたるオフィスコンビニやフードデリバリーの代行などさまざまな種類があり、企業が自社に必要なサービスを選択的に導入できます。
福利厚生代行サービスが拡大した背景
福利厚生代行サービスが拡大した背景には、社会環境の変化により、中小企業でも福利厚生制度の充実が求められるようになったことが考えられます。
人手不足が拡大するなか、給与以外を重視する人が増加。中途・新卒を問わず働きやすい環境を提供する企業ほど人材が集まりやすい傾向にあります。そのため、より多くの優秀な従業員に長く働いてもらうことを目的に、福利厚生を充実させることで社員のエンゲージメントを高め、働きやすい環境の整備に力を入れる企業が増えているのです。
経団連が行った福利厚生費の実態調査によると、2017年度に企業が負担した福利厚生費は、従業員1人あたり10万8,335円/月(社会保険料など法定福利を含む)。現金給与総額に対する比率は19.4%でした。金額は年々増加傾向にあります。
しかし自社だけでまかなうには、費用的にも人員的にも限界があります。そこで、福利厚生のサービス部分だけを専門業者にアウトソーシングすることで、効率的に質の高いサービスを提供する流れが拡大してきたのです。
中小企業におすすめできる理由
福利厚生代行サービスは特に中小企業を中心に利用者が増えています。
制度が確立された大企業と比べて、中小企業は充実した福利厚生を提供するためのリソースをもっておらず、専門的な知識やノウハウもありません。福利厚生代行会社は専門的にサービスを提供しているので、自社で賄うよりもコストを削減でき、費用対効果の高い福利厚生を従業員に提供できるのです。
また、社員数が数名から利用できる代行サービスも多く、小規模企業でも手軽に利用できます。自社の成長に必要な要素として福利厚生制度を戦略的に使う事例もあります。
福利厚生代行サービスを導入する5つのメリット
福利厚生代行サービスを導入する具体的なメリットとしては、以下の5つの点が挙げられます。
業務削減と効率化を実現できる
自社で福利厚生を提供する場合は、それぞれの部署に担当者を配置しなければなりませんでしたが、代行サービスを利用することで福利厚生の提供に割いていた自社のリソースを削減でき、コア業務に振り分けることで生産性の向上や業務効率化を実現できます。
特に中小企業の場合、慢性的に人手不足に陥っているケースが多いですが、福利厚生に係る人員を利益に直結する部署に振り分けられるので、売り上げの向上に寄与します。
常に最新のサービスを提供できる
専門業者が管理・運用を行ってくれるので、常に最新のサービスを従業員に提供できるのもメリットの一つ。例えばベネフィット・ステーションでは、季節にあわせた料理・宿泊プランや、旬のエンターテイメント作品、グルメカテゴリでも新規店を開拓するなど、常に新しいサービスを提供しています。
また引っ越しや冠婚葬祭、資産形成をサポートするサービスでは、トレンドや社会情勢、法令の改正などに合わせた制度を設計してくれます。自社でフォローするには難しい領域でも、専門業者に任せることで、最新の福利厚生サービスを提供できるようになるのです。
今必要な福利厚生を選択的に導入できる
アウトソーシングを利用すれば、自社が今現在必要としている福利厚生サービスだけを選択的に導入でき、逆に不要になった時点で別サービスにすぐ切り替えられます。そのため、導入や廃止にかかるコストを大幅に削減できるメリットがあります。
また、一口に福利厚生といっても、入社したばかりの社員とベテラン社員では求めるものが違っているのが当然ですが、代行サービスを利用すれば、それぞれの年代や性別に適したサービスを選択的に提供できます。「健康経営」「教育・研修」といった昨今注目されている領域のサービスも、自社で制度を構築するより素早く導入できるでしょう。
社員の利用状況に応じて柔軟な変更が可能
どれほど便利なサービスであっても、実際に導入してみなければ社員からの評判はわかりません。代行サービスならば従業員の利用状況も把握でき、どんなニーズがあるのかを汲み取り、よりエンゲージメントを向上させる取り組みに反映できます。
特に福利厚生代行サービスのなかには、社員の利用状況に関するデータを効率的に収集・分析できるものも多いので、有効活用するとよいでしょう。
低コストで企業イメージのアップにつながる
福利厚生の充実は企業イメージの向上にもつながります。近年はいかに社員に快適な労働環境を提供しているかが企業評価に直結する時代であり、さらに良質な福利厚生を提供することで周囲から注目を集められるため、企業PRにもなります。アウトソーシングでコストを抑えられれば、まさに一石二鳥。
特に慢性的な人手不足に陥っている企業は、低コストで福利厚生を充実させることで優秀な人材が集めやすくなるメリットもあります。
福利厚生代行サービスの選び方
総合型福利厚生代行サービスの提供形態(プラン)は、基本的に、「パッケージ型」「カフェテリア型」の2種類にわかれています。どちらがより自社にあっているかを見極めるのが、代行サービス選定時のポイントです。
福利厚生代行サービスの形態
プラン名 | 概要 | メリット |
---|---|---|
パッケージ型 | あらかじめ提供されるサービスがまとめられており、従業員は会員向けサイトなどを通じて映画の割引券、宿泊施設への申込みなど、好きなサービスを利用できる | 社内手続きが楽で、福利厚生に係る仕事を全面的に業者に任せられる |
カフェテリア型 | 企業が独自に制度やサービスをパッケージ化して提供できるプラン。従業員は支給されたポイント内で、カフェのように好きなサービスを選べる | 各々の社員のニーズを反映した柔軟なサービス提供が可能 |
どちらも従業員が利用できる個々のサービス自体には大きな違いはありませんが、手間を軽減したいならパッケージ型、オリジナル度を高めたいならカフェテリア型がおすすめです。
また多くのサービスで「補助金制度」を利用可能。宿泊や保育など特定のサービスを利用した従業員に対して、一定額(1,000円程度〜)を企業が負担するというシステムで、より一人ひとりにあわせた利用を促進できるのがメリット。不公平感を軽減できる点も特徴です。利用しなかった補助金を返金する仕組みを持つサービスも。料金プランとあわせて確認しましょう。
福利厚生代行サービスのシェア
福利厚生代行サービス提供会社のシェア内訳をみると、利用企業数・会員数ともにトップクラスのベネフィット・ワン、パイオニアで中小企業向けに強みを持つリロクラブ、ユニークなオプションが魅力のイーウェル、この3社で6割以上を占めているとされています。
ほか、旅行サービスに特化したJTBベネフィットの「えらべる倶楽部」や自社運営のホテルを宿泊施設として提供しているリソルライフサポートのサービスなど、もともとの専門分野をいかした福利厚生サービスを提供している企業もあります。サービスを導入する際には、まず自社に必要なものをしっかりと見極め、さまざまな業者を比較して最適なものを選択することが重要です。
福利厚生代行サービスおすすめ6選
福利厚生代行サービスのうち、従業員が好きなサービスを選んで割引などを受けられる会員制のおすすめサービスについて、特徴や料金プランを紹介します。
また、こちらでは福利厚生サービス・代行サービスの人気ランキングを紹介しています。各サービスの評判・口コミとあわせてご覧ください。
ベネフィット・ステーション - 株式会社ベネフィット・ワン
特徴 | 人生のあらゆるシーンで利用できる会員制サービス
- 企業規模問わず1万1,000社以上への導入実績を持つ
- 140万件以上の施設やサービスが割引に
- 映画、旅行、英会話、食事、ショッピングなど、あらゆるカテゴリをカバー
<料金プラン>
入会金 | 月会費(1社あたり) | 月会費(1人あたり) |
---|---|---|
2万円〜 | 6,000円〜 | 600円〜 |
バリューHR カフェテリアサービス - 株式会社バリューHR
特徴 | 健康管理業務をワンストップで提供
- 健康づくりに役立つサービスが豊富
- さまざまなニーズに対応可能なメニュー
- 福利厚生や保険事業に関する作業を効率化
<料金プラン>
入会費 | 月額会費(1人あたり) |
---|---|
都度見積もり | 都度見積もり |
>>バリューHR カフェテリアサービスの詳細・口コミ・評判はこちら
社食デリバリー(弁当宅配)サービスやオフィスコンビニサービス領域では、ほかにも多くのサービスが。オフィスコンビニは地震など緊急時の災害食としても機能します。食に特化した福利厚生サービスを検討したい方は、次の記事もご覧ください。
>>社食デリバリーサービス比較紹介 - オフィスにお弁当やお菓子を配達!
>>おすすめオフィスコンビニサービス - 仕組み・評判・導入メリット
中小こそ福利厚生代行サービスを積極的に利用しよう
近年、従業員エンゲージメントや定着率の向上を目的に、福利厚生制度を充実させる企業が増えています。なかでも、法定外福利に関わる福利厚生サービスの提供をアウトソーシングできる福利厚生代行サービスについて、概要やメリットを紹介しました。
福利厚生といえば社内で制度を構築し運用するのが一般的でしたが、近年は、低コストで質の高いサービスを提供できる福利厚生代行サービスの利用が進んでいます。特に中小企業は、福利厚生代行サービスを積極的に利用することで、人員を有効活用しつつ低コストで質の高い福利厚生サービスを提供でき、企業イメージの向上にもつなげられます。
代行サービスを効果的に用いて経営改善に役立てましょう。
BOXILとは
BOXIL(ボクシル)は企業のDXを支援する法人向けプラットフォームです。SaaS比較サイト「BOXIL SaaS」、ビジネスメディア「BOXIL Magazine」、YouTubeチャンネル「BOXIL CHANNEL」、Q&Aサイト「BOXIL SaaS質問箱」を通じて、ビジネスに役立つ情報を発信しています。
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