One to Oneマーケティングとは?成功事例・手法

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One to One(ワントゥワン)マーケティングとは
One to Oneマーケティング(ワントゥワンマーケティング)とは、顧客一人ひとりのニーズに合わせて行うマーケティング活動のことです。
近年、インターネットが普及するにつれ、個人が触れる情報量は膨大なものになりました。消費者の嗜好は多様化し、ニーズもさまざまです。そのためOne to One マーケティングを行おうとすると、膨大な情報を分析しなくてはなりません。
このような背景から、顧客一人ひとりに合わせたマーケティングを行うために、MAツールを導入する企業が増えています。
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One to OneマーケティングとCookie
One to Oneマーケティングでは、Cookie(クッキー)の利用が重要です。Cookieは、ユーザーが訪れたサイトや入力データなどの情報がコンピュータに一時的に保存される仕組みのことです。
Cookieはユーザーにもサイト側にもメリットがあります。たとえばECサイトなどで2回目の購入をする際に、自動でフォーム情報が入力され省略できる場合があります。これは、Cookie情報を使った仕組みです。
またCookieに残されたデータからユーザーの訪問状況やセッションの長さなどが分析できるため、どのようなニーズが生じているのかがわかります。個別にデータを分析すれば、One to Oneマーケティングの重要な判断基準になるのです。

One to Oneマーケティングの手法
One to Oneマーケティングでは、次のような手法で、顧客一人ひとりに合わせたコミュニケーションが行えるメリットがあります。
- レコメンデーション
- マーケティングオートメーション(MAツール)
- リターゲティング広告
- メール配信・DM
- LPO
上記の手法でユーザーが求めている情報を提供できます。また、購買意欲の高いユーザーに効果的にアプローチ可能なため、購入率やリピート率も上昇させられます。
レコメンデーション
レコメンデーションとは、閲覧・購入などの行動履歴をもとに、商品をおすすめする手法です。Amazonでの商品ページに出てくる「おすすめ商品」がイメージしやすいかもしれません。中でもレコメンドは大きく4つに別れます。
レコメンドのタイプ | 詳細 |
---|---|
ルールベース | 決められたルールに従い商品をおすすめ (例) 商品A購入者→商品Bをレコメンド |
コンテンツベース | 類似性をもとに、関連商品をおすすめ (例)健康食品購入者→サプリメントのレコメンド |
協調フィルタリング | 行動・購入履歴をもとに類似属性のユーザーへレコメンド (例)A商品を買った人は、Bも購入しています |
ベイジアンネットワーク | 商品・属性・行動履歴などさまざまな情報をもとに、購入確率が高い商品のレコメンド |
マーケティングオートメーション(MAツール)
マーケティングオートメーションとは、マーケティングの自動化を行うツールです。具体的には、行動や購入履歴に応じてリピート・再来店してもらうために、メールシナリオを組み自動で配信するものです。

リターゲティング広告
この手法もCookieを使った1対1のコミュニケーションです。特定のページに来訪した関心の高いユーザーに対して、再訪してもらうように広告を表示し、購入などにつなげる施策です。
メール配信・DM
メール配信やDMという方法も有効です。ユーザーを獲得している顧客にはメールやDMを活用して、興味関心の強い情報を直接届けられます。閲覧履歴から製品のキャンペーン情報を配信するなどして、購買意欲を高める効果が期待できるでしょう。
DMは送料などのコストが発生しますが、開封率が高い傾向にあり、デザインを工夫して視覚的に情報を伝えられるメリットもあります。
LPO
LPOとは、「Landing Page Optimization(ランディングページオプティマイゼーション」の略で、ランディングページを最適化し顧客の購買率を上げる施策のことを言います。
ランディングページは、製品の購入やサービス申し込みに特化して作られたWebページのことです。これまでは、ABテストと呼ばれるテストにより効果を検証する方法が中心でした。しかし、近年ではパーソナライズしてone to one マーケティングへの活用が可能です。
検索流入時のキーワードなどに応じて表示するページを切り替えるなど、パーソナライズを行うことで、的確にユーザーニーズに応えられます。
One to Oneマーケティングの問題点
One to Oneマーケティングは非常に効果的なマーケティング手法ですが、データ管理や分析が難しい問題点もあるので注意しましょう。
顧客に関する属性・購買履歴などの顧客データは、オムニチャネルやO2Oなど、顧客接点が増えたことで膨大になりがちです。手作業でデータを管理するのは難しく、分析するのも大変です。
手作業でのデータ管理や分析が難しい場合は、「マーケティングオートメーションツール(MAツール)」や「Web接客ツール」などを利用すると、より効率的なマーケティングが可能になります。
ボクシルではマーケティングオートメーションツールのサービス資料を一括ダウンロード可能です!サービス導入を検討している方はぜひ、利用してみてください。
One to Oneマーケティングを自動化してくれるMAツール
MAツールはOne to Oneマーケティングの自動化や効率化に最適なサービスです。次の記事では、ECサイトなどのリピーター(再購入)獲得におすすめのCRM・マーケティングオートメーションツールを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。


MAツールを比較検討する際は、各サービスの料金や機能、特徴がまとまった資料を参考にしてください。
注目のMAツール(BtoC)サービス資料まとめ

BtoC向けMAツールの各サービス資料を厳選。無料でダウンロード可能です。メールマーケティングの自動化やWebコンテンツのカスタマイズなどさまざまな目的で導入されるMAツールの比較にお役立てください。サービス比較はこちら
注目のMAツール(BtoB)サービス資料まとめ

BtoB向けMAツールの各サービス資料を厳選。無料でダウンロード可能です。顧客情報のスコアリングやキャンペーン施策、効果測定などさまざまな目的で導入されるMAツールの比較にお役立てください。サービス比較はこちら
One to Oneマーケティングの成功事例
One to Oneマーケティング施策の成功例を複数紹介していきます。ぜひ、マーケティングオートメーション(MAツール)の検討と合わせてご一読ください。
行動履歴に合わせたメルマガ配信で、購買率が12.6倍ーリンナイ株式会社(メーカー)
ガスコンロメーカーで有名なリンナイ社。これまでメルマガの内容は、同じ内容をすべての顧客に一斉配信を行っていたそうです。しかし、押し付けがましく、不必要な情報を提供している状態であったため、退会する顧客も少なくなかったようです。
現在は、社内のデータベースから顧客の行動データをもとにセグメント配信を実施。特定の商品に関心を示しそうなユーザーだけに絞った結果、開封率で約3.7倍、クリック率で約2.4倍、購買率で約12.6倍の数値につながっています。
顧客一人ひとりに合わせたコミュニケーションが、非常に重要性であることがわかります。
顧客関係を意識したコミュニケーションで、購買率が向上ーファッション通販ZOZOTOWN(通販サイト)
ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」。2009年頃からはテレビCMを打ち、認知度80%、新規会員も増加し業績は好調でした。一方で、顧客と良好な関係が気づけているかの点では、危機感を抱き翌年からは、CRM戦略を実施しました。
今までのテレビCMなどのマスマーケティングは、認知獲得を高めるプロモーションの意味では、多くの顧客へリーチができました。しかし、一方的なのコミュニケーションのため、コンバージョンレートは低いと言えます。
そこで、顧客の行動変化を分析し適切なタイミングでサービスを提供することで、それまでと比較すると、5〜30%ほどコンバージョン率に差がでる結果になりました。
参照
顧客と友達のような関係を築くZOZOTOWNのCFM戦略、130種類以上のパーソナライズメールを自動配信-日経デジタルマーケティング
その他にも、One to Oneマーケティングの考え方は、商品の差別化戦略としても応用されています。
one to one マーケティングは、業種や事業内容を限定せず、顧客情報の収集や分析が可能であれば有効です。
ぜひ、顧客接点を通じたマーケティングだけでなく、商品・サービス開発も考えたい方は次の記事を参考にしてみてください。
One to Oneマーケティングで顧客との関係を再構築
顧客に合わせたコミュニケーションは、CRMやマーケティングオートメーション(MAツール)ツールで実現できます。
売上が伸び悩んでいる、顧客が離れる危機感があるといった方はぜひ、One to Oneマーケティングの実践を検討してみてください。
BtoC向けマーケティングオートメーションツール(MA・CRMツール)の商品一覧は、こちらよりご参照ください。
BtoB向けマーケティングオートメーションツール(MAツール)の商品一覧は、こちらよりご参照ください。
ボクシルではマーケティングオートメーションツールのサービス資料を無料で一括ダウンロードできるので、導入を検討している方はぜひ活用ください。
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