アウトバウンド用CTIおすすめ10選 | 機能・価格・インバウンドとの違い

アウトバウンド用CTIとは？

アウトバウンド用CTIは、企業が顧客や潜在顧客へ積極的に連絡を取るための電話発信に特化したシステムです。

コールセンターのオペレーターの架電を効率的にすることを可能にし、とくにテレマーケティングや顧客へのフォローアップ、アンケート実施などの場面で使用されます。

アウトバウンド用CTIは、自動ダイヤリングやキャンペーン管理、レポート作成機能などを備えており、営業効率を飛躍的に向上させます。また、顧客データベースとの連携によって、よりパーソナライズされたコミュニケーションが可能になり、顧客エンゲージメントの向上にもつながるでしょう。

インバウンド用CTIとの違い

インバウンド用CTIは、顧客からの問い合わせやサービス要請に対応するための電話着信に特化したシステムです。

インバウンド用CTIは顧客の問い合わせに迅速かつ効率的に対応することを目的とし、主に顧客サービスやサポートセンターで利用されます。

対して、アウトバウンド用CTIは企業から顧客へのアクティブなコミュニケーションに特化しており、目的は主に営業活動や顧客関係の構築です。

インバウンド用CTIとアウトバウンド用CTIは使用目的が違うため、搭載する機能も異なります。

アウトバウンド用CTIを導入するメリット

アウトバウンド用CTIの導入は、営業効率を向上させるとともに、顧客体験の質を高めます。

テレマーケティング、アポイントメント設定、顧客のフォローアップなど、さまざまなアウトバウンド活動を効率的に行えます。

アウトバウンド用CTIの導入メリットを紹介します。

架電業務の効率化

アウトバウンド用CTIは、架電業務の自動化と効率化に役立ちます。

たとえば、プレディクティブダイヤリング（顧客リストへ一斉に自動架電し、応答した通話のみオペレーターにつなぐ方式）は、オペレーターが次の通話に移るタイミングを予測し、自動的に次の顧客に電話をかけます。これにより、オペレーターの待機時間が減少し、一日あたりの通話数が増加します。

さらに、キャンペーン管理機能を通じて特定の顧客セグメントに焦点を当てたコールも実施でき、ターゲットに合わせてカスタマイズされた営業活動が行えるでしょう。

在宅コールセンターの構築に役立つ

アウトバウンドCTIは、在宅でのコールセンター運営にも適しています。

インターネットベースのCTIシステムにより、オペレーターは自宅や離れた場所からでも、中央のデータベースにアクセスし、通常どおりに架電業務を行えます。

これにより、企業は地理的な制約なく優秀な人材を確保でき、また、オペレーターは柔軟な勤務体制を享受できます。

顧客情報の管理

多くのアウトバウンド用CTIには、顧客管理機能が組み込まれており、CRMやSFAシステムとの連携も容易です。

これにより、オペレーターは顧客との通話中に顧客情報を照会したり更新したりでき、一貫性のある顧客対応を提供できます。

たとえば、過去の購入履歴や問い合わせ内容にもとづいて、よりパーソナライズされた営業提案が可能です。また、顧客データの集約により営業戦略やマーケティング活動の洞察を深めることにもつながるでしょう。

アウトバウンド用CTIの機能・料金比較表

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アウトバウンド用CTIの選び方

アウトバウンド用CTIを選ぶ際は、次の流れで確認しましょう。

• アウトバウンド用CTIの導入目的を確認する
• アウトバウンド用CTIの機能を確認する
• アウトバウンド用CTIを導入する際の注意点を確認する
• アウトバウンド用CTIの料金・価格相場を確認する

アウトバウンド用CTIの導入目的を確認する

アウトバウンド用CTIの導入を検討する際は、まず導入目的を明確にしましょう。主な導入目的は次のとおりです。

導入目的	詳細
架電業務の効率化を図りたい	自動ダイヤリング機能やキャンペーン管理機能を搭載するCTIがおすすめ
顧客データの管理を強化したい	CRMやSFAとの連携機能を搭載するCTIがおすすめ
在宅勤務のオペレーターをサポートしたい	リモートアクセス対応やクラウドベースの管理機能を搭載するCTIがおすすめ
顧客との関係構築を強化したい	通話録音や高度な分析機能、顧客フィードバック収集機能を搭載するCTIがおすすめ

アウトバウンド用CTIの機能を確認する

アウトバウンド用CTIで利用できる主な機能は次のとおりです。導入目的と照らし合わせて必要な機能を洗い出しましょう。

【基本的な機能】

機能	詳細
自動ダイヤリング	通話リストをもとに自動で電話を発信できる機能。効率的な架電業務を実現します。
通話録音	通話内容を記録できる機能。品質管理やトレーニングのために活用できます。
キャンペーン管理	特定の営業キャンペーンに合わせて通話リストを管理する機能。効果的なアウトリーチを行えます。
リアルタイムレポート	通話結果やオペレーターのパフォーマンスをリアルタイムで分析できます。
CRM連携	顧客情報をCTIシステムと連携させ、個別顧客への対応を最適化します。

【特定の課題・用途・業界に特化した機能】

機能	詳細
プレディクティブダイヤリング	システムが自動で次々と発信し、顧客が応答した時点でオペレーターにつなぐ機能。オペレーターの待機時間を最小限に抑えられます。
モバイル統合	オペレーターがモバイルデバイスを使用して架電業務を行える機能
カスタマイズ可能なスクリプト	営業やサービスのシナリオに合わせて、オペレーター向けの通話スクリプトをカスタマイズできる機能
マルチチャネルサポート	電話メール、ソーシャルメディアなど複数のチャネルに対するコミュニケーションをサポートする機能
セールスパフォーマンス分析	営業成果を詳細に分析する機能。営業戦略の改善に役立てます。
架電先管理機能	架電の結果を架電先リストに反映する機能。顧客リストの管理をしやすくします。

効率的な架電業務を行いたい場合は自動ダイヤリングや通話録音、よりターゲットに特化した営業活動を行いたい場合はキャンペーン管理やリアルタイムレポートがあるサービスがおすすめです。

アウトバウンド用CTIを導入する際の注意点を確認する

アウトバウンド用CTIを導入する際、失敗しないために次の項目も確認しておきましょう。

確認事項	詳細
通話品質	CTIシステムの通話品質が高いかどうかを確認し、クリアな通話環境であるか
連携サービス	CRMシステムやSFAツールなど、他のビジネスツールとの連携が可能か
多言語対応	外国人従業員がいる場合やグローバル企業の場合は、多言語に対応しているか
セキュリティレベル	通話記録や顧客データのセキュリティ対策が自社の基準を満たすか
導入形態	オンプレミス型かクラウド型かなど、自社のインフラに適合するか
サポート体制	システムトラブルや操作の問い合わせに対するサポート体制が整っているか

アウトバウンド用CTIの料金・価格を確認する

CTIの料金・価格は、クラウド型かオンプレミス型かによって、初期費用と月次利用料が異なります。必要とする機能や要件を満たすシステムのコストを見極めましょう。

また、クラウド型CTIの場合、初期費用が不要なサービスもあります。

アウトバウンド用のCTIは通話料金が発生してしまうため、システムを選ぶ際には秒単位や分単位といった課金方式を確認することが重要です。

アウトバウンド用CTIおすすめ10選

• AIによる通話内容の分析・可視化で電話スキル向上へつながる
• アウトバウンド・インバウンドのどちらにも対応可能
• スマートフォンがあればオフィスと同じように使える

MiiTel Phoneは、AIを使用して通話内容を分析・採点できるコールセンターシステムです。外出時の通話録音やCRM連携による顧客情報ポップアップ機能がスマートフォンでも使えて、SalesforceやkintoneなどのSFA・CRMツールとも自動連携できます。導入から活用までのサポートも充実しており、情報共有や蓄積が効率的になるシステムです。

• 複数チャネルの顧客対応を一元管理
• AIオペレーターによる音声・チャット対応が可能
• 繁閑に応じた従量課金制でコスト管理がしやすい

NICE CXoneは、コールセンター向けRPAを備えたコンタクトセンターソリューションです。電話、メール、チャットなどの顧客接点を一括で管理し、応対品質や顧客満足度を自動で評価できます。オペレーターのスキルや顧客データに基づき問い合わせを振り分け、AIオペレーターでの自動対応や複数システム間の業務自動化にも対応しています。

• 音声通話やビデオ通話、SMS、ミーティング機能が標準搭載
• 求めるニーズや規模、国などに合わせてカスタマイズできる
• 幅広いビジネスアプリやツールと連携可能

Zoom Phoneは、通話・会議・SMSなどの機能を統合したクラウドPBXサービスです。自動応答や自動着信呼分配装置など多機能で、音声通話からZoom Meetingsへとスムーズに移行できる点が特徴。SalesforceやSlackといったビジネスアプリとも連携でき、顧客情報ポップアップや通話記録の自動化が行えます。

• 世界各国で導入されているコールセンターシステム
• 電話番号の発行も可能
• 秒単位で課金される通話料金体系が採用されコストを抑えやすい

AmeyoJは、インバウンドとアウトバウンドの両方に適したコールセンターシステムです。モニタリングやIVR、CRMといった機能を備え、要件に合わせたカスタマイズも可能です。秒単位の従量課金制を採用しており、フリーダイヤル着信も含め通話コストの削減にもつながります。

• 綿密な分析機能で架電効率を向上
• 商材やプロジェクトごとにステータスをカスタマイズ可能
• 社内回線の利用で低コスト運用できる

List Navigator.（リストナビゲーター）は、高い架電効率を誇るクラウド型アウトバウンドCTIシステムです。5種類の架電機能を備えており、とくに独自のプレディクティブ発信機能は、ターゲットユーザーへのアプローチを効率化します。追加設備投資は不要で、社内回線を使用し低価格で高品質な通話を提供。効果的な電話営業支援と充実したサポートが魅力です。

• CRM、SFAの画面からクリックのみで架電開始
• 通話内容の自動音声・テキスト化が可能
• CRM/SFAへの自動入力・共有で入力漏れ、ブラックボックス化、属人化問題を解決

pickupon（ピクポン）は、通話内容を自動で音声・テキスト化し、CRMやSFAへ自動入力・共有できるCTIシステムです。AIによるニーズ分析や顧客プロファイルの自動作成によって複数部署で顧客情報を共有でき、効率的な電話営業シーンの最適化に貢献します。

• 物理的なPBX不要のクラウド型CTI
• インターネットとパソコンがあれば最短5営業日^※でコールセンターを構築
• 金融機関も導入する高度なセキュリティ対策を実現

BIZTEL コールセンターは、PBXとCTI機能を統合したクラウド型CTIシステムです。管理者は通話の監視とアドバイスが可能で、CRMなどの外部連携により業務効率を向上させます。また、対応中の顧客向けに、カスタムされたオリジナルのガイダンスや待ち人数のアナウンスも提供しています。

※出典：シナジー「No.1クラウド型コールセンターシステム・CTI」（2024年1月18日閲覧）

• 通話費が最大50%削減の実績^※
• アウトバウンドコールセンターで必要な機能を全網羅
• パソコン・ヘッドセット・インターネット環境があれば最低2席から利用可能

Mostable（モスタブル）は、アウトバウンドコールに特化したクラウドCTIです。リアルタイムモニタリングやウィスパリングでオペレーター支援ができます。使い勝手にフォーカスした設計で、顧客情報のリスト管理や架電成績、集計機能の効率化や人件費削減へと貢献します。

※出典：シナジー「クラウド型アウトバウンドCTIシステム Mostable（モスタブル）」（2024年1月18日閲覧）

• 1席^※からの柔軟な導入対応
• 稼働と顧客管理のリアルタイム化を実現
• 自動保存される対応履歴で品質向上と戦略策定を支援

CALLTREE（コールツリー）は、クラウド型アウトバウンドCTIで、稼働状況のリアルタイム管理と詳細な通話分析が可能です。すべての通話を自動で録音し、内容をさまざまな条件で検索可能。受発信管理やモニタリングなどのマネジメント機能も備え、ニーズに合わせたカスタマイズにも対応しています。

※出典：ジーシー「CALLTREE（コールツリー）はアウトバウンドコンタクトセンター・コールセンターの自動架電テレマーケティングシステム。クラウド型CTIシステムです。」（2024年1月18日閲覧）

Callbility

• 通信費もシステム費用にインクルード
• 最短2日での導入が可能^※
• 増席時のクラウド上での簡単手続きで迅速に対応

Callbility（コールビリティ）は、高機能で低価格なクラウド型のアウトバウンドコールセンターシステムで、営業効率と稼働時間の最大化に貢献します。テレマーケティングの多様な機能を備えており、中小企業から大企業まで幅広く対応可能。導入は最短2日で開始でき、規模拡大時にも柔軟に対応しています。

※出典：シナジー「コスト削減 | コールセンターシステム Callbility | 低価格CTI」（2024年1月18日閲覧）

アウトバウンド用CTIを導入して架電業務を効率化しよう

CTIの中には、アウトバウンド業務に特化したシステム、アウトバウンド・インバウンド両方に適したシステムがあります。

アウトバウンド用CTIは電話発信に特化したCTIシステムで、電話営業や顧客関係の構築に最適化・効率化に役立ちます。

アウトバウンド用のCTIシステムを探している場合は、本記事で紹介した選び方を参考に各サービスの機能や料金を比較してみてください。

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