タスク管理とは?方法・やり方・必要性 - コツや注意点も

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タスク管理とは?
タスク管理とは、仕事を効率的に進めるにあたって業務を細かい「やること」単位で分解し、優先度や量を決定して進捗を管理することです。タスク管理は個人単位やチーム単位で行い、やるべきことを適切な順番で対処できるように、そして忘れないようにする目的があります。
タスク管理と同じように利用される言葉として「ToDo管理」があり、期日設定があるかないかで厳密には違う意味とのことですが、ほぼ同じ意味として使われているケースが多いようです。
タスク管理の必要性
個人でタスク管理を行うべき理由として、タスクの対応漏れを防げることが挙げられます。複数タスクを同時に行う際には、「どの仕事をどの順番でいつまでにやる必要があるのか?」というのをハッキリさせなければ、タスクの漏れが発生してしまう可能性があります。
タスク管理によって優先度を決めることで、業務量が把握できるため、タスクの漏れや期限の超過を防げるでしょう。
また複数人でタスク管理を行うべき理由として、誰がどの業務を担当して、何をやるべきなのかが明確にできるという理由があります。複数人で一つのプロジェクトを実行する際には、重複や抜けがないように、タスクの可視化がいっそう重要となります。
タスクの作り方のコツ
タスク管理をする際には、次の4つの基本的な考え方を特に重視しましょう。
- タスクは可能なかぎり細分化する
- やるべきことが具体的に一目でわかるようにする
- 「どうなれば完了か」を明確にする
- 担当者や締切を明確にする
それぞれのタスクをどのように定義するかが、タスク管理のコツです。曖昧なタスクや着手しにくいタスクを作ってしまうと、それがボトルネックとなって、作業が進まずトラブルの火種になりかねません。項目を細分化することで、タスク管理が苦手な人でも簡単にできるようになるでしょう。
タスク管理の方法
タスク管理の方法には、主に4つの手法があります。
- タスク管理ツールを使った方法
- 表計算ソフト(エクセル・スプレッドシート)を使った方法
- メールを使った方法
- 紙とペンで手書きでやる方法
近年はクラウドベースのツールが増加してきており、アプリかつ無料で利用できるものも増えてきています。従来主流であったタスク管理のやり方も含め、それぞれの方法を解説していきます。
タスク管理ツールを使った方法
タスク管理ツールは、タスク管理を効率的に進めるために開発されたシステムです。やるべきタスクのToDoリストを作成可能で、スマートフォンやパソコンからアクセスできるため、いつでもどこでも簡単にアクセスできる点が魅力です。
また、ビジネスチャットツール「Chatwork」にはタスク管理機能がついており、他の機能と組み合わせて利用すること、でさらなる仕事効率化を実現できます。
- タスク管理ツール:期日設定やサブタスク、担当者などの設定も簡単
- プロジェクト管理ツール:タスク管理だけでなく工数管理、進捗管理、予算管理までやりたい人向け
- ビジネスチャットツール:タスク管理と業務のやりとりを並行してできる
- [SFA・CRM]:顧客管理や営業管理をタスクとして管理したい人向け
- 案件管理システム:案件をタスクとして管理したい人向け
表計算ソフトを使った方法
タスク管理には、エクセルやスプレッドシートを使った方法もあります。タスクを入力し、作成した日付や現在の状態、担当者などの項目を入力していくことで、誰でも簡単に一目でわかるタスク管理表が作成可能です。
Googleスプレッドシートはオンラインかつ自動更新、かつ共有相手も選べるため、複数人でタスク管理を行う場合は、エクセルよりもスプレッドシートでタスク管理を行うのがおすすめです。
スプレッドシートをタスクシート・ガントチャートとして運用する方法は、次の記事で解説しています。
また、Googleの提供するメモ・リストツールであるGoogle Keepを利用するのもいいでしょう。
メールを使った方法
普段の業務でメールを多用する人ならば、メールの受信ボックスをそのままタスク管理として利用する方法がおすすめです。
受信ボックスでやるべきこととそれ以外の連絡を振り分けるようにし、メールの未読/既読、保護やお気に入り機能を利用し、どのタスクを実行していないかを確認します。
また、OutlookにはToDoリストを作成できるタスク管理機能があるため、Outlookユーザーはぜひ活用してみてください。
紙とペンで手書きでやる方法
簡単で少ない量の業務ならば、紙とペンを使って手書きでタスク管理をする方法もあります。スケジュール帳や手帳、付箋などに、タスク内容や期日、担当や備考を記載しておくだけでいいでしょう。
他者との共有のしづらさやセキュリティ、紛失の可能性、検索性能の面を考えると、タスク管理ツールやスプレッドシートを利用する方が手軽でいいかもしれません。
「普段パソコンを使っているが、やっぱり付箋でタスク管理をしたい」という方は、Windows10で実装された付箋機能を利用するのも一つの手段です。
タスク管理時の注意点
タスク管理は、闇雲にやっていても失敗してしまったり計画通りに進まなかったりする場合があります。そこで、タスク管理が上手い人が気を付けている、5つの注意点を押さえておきましょう。
タスクを細分化する
タスク管理を行う際に気を付けたいポイントは、タスクの細分化です。タスクがあまり細分化できていないと、期日設定や進捗確認が難しくなり、管理ができなくなってしまいます。
たとえば「書類の提出」というタスクがあった場合、
- 文章作成
- チェック
- 印刷
- 封筒へ入れる
というように書類を提出するまでの過程を細かく分けることで、何をしなければいけないのかをしっかり管理できるでしょう。複数人で共有している場合も、ここまで細分化されていれば何をやらなければならないのかを見ただけで把握できるため、細分化しておくことが重要になります。
優先順位をつける
タスク管理ツールには、タスクの優先度を設定できるものが多いです。タスクの優先度を設定しておくことで期日漏れを防ぎ、どのタスクから対処しなければならないのかが明確になります。
また、後からタスクが追加された際にも、どれから手をつければいいのかを簡単に把握できるでしょう。
情報共有をする
複数人でタスク管理を実施する場合は、定期的に情報共有することが重要です。誰がどこまでどの作業を終わらせているのかを把握できれば、連携も取りやすくなり、結果としてチーム全体の生産性が向上するでしょう。
タスク管理ツールには、どの作業が完了しているのかを一覧で把握できたり、作業完了通知を送れたりするものもあるため、ぜひ利用してみてください。
進捗管理・工数管理を行う
タスク管理を行う際には、進捗管理や工数管理をあわせて実施することも重要です。タスクを書き出して並べ、期日を設定しただけだと、それまでにタスクが終わらず意味のないものになってしまいがちです。
タスクをしっかり確認する日課や時間を作り、進捗管理を行うとタスク管理は上手くいくでしょう。
そして、工数管理を行えば「どこにどれだけ時間がかかってしまっているのか」を可視化し、作業効率の改善やコスト削減のヒントにもつながります。
継続できるような工夫をする
タスク管理は入力や確認が手間になり、やらなくなってしまう事例も多く見られます。そこで、継続してタスク管理を行える、次のような工夫をすることが重要になるでしょう。
- リマインドメールを設定する
- タスク管理ツール内の通知を有効活用する
- 確認の時間をカレンダーに登録する
- チームでの確認の時間を作る
他にもSlackに代表されるビジネスチャットツールのリマインダー機能を利用する方法もあり、自社や個人に合わせた工夫をすることで、タスク管理の習慣化ができるようになるはずです。
タスク管理を効率化するクラウドツールのおすすめ
タスク管理を効率化できる、クラウドベースの代表的なサービスを紹介します。個人利用はもちろん、チームで取り入れることで、他の人のタスクの進捗状況もリアルタイムで把握できるようになるでしょう。
次に紹介するツールも含めタスク管理ツールをさらに比較したい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
Jooto(ジョートー)- 株式会社PR TIMES
画像提供:PR TIMES
20万人もの利用ユーザー数を誇るJooto(ジョートー)は、カンバン方式にのタスク管理ツールです。基本操作はドラック&ドロップのみ、付箋を貼ったりはがしたりするような感覚で誰でも簡単可能。またプロジェクトを横断して、複数の同時進行しているタスクの進捗が一覧で確認できます。
4名まで無料のフリープランと、1ライセンス417円(税別/月額)〜のスタンダードプラン、同980円〜のエンタープライズプランを用意しており、規模に応じたプランを選べます。特にエンタープライズプランでは、堅牢なセキュリティと充実した導入サポートで安心して利用できます。英語対応しているのもポイントです。
無料人数 | プラン | 対応機種 | アプリ |
---|---|---|---|
〜4人 | フリー:4ユーザーまで スタンダード:1ライセンス月額500円 エンタープライズ:1ライセンス月額980円 |
Windows/Mac | iPhone・Android |
Asana(アサナ) - Asana Japan 株式会社
画像出典:Asana公式サイト
Asanaは仕事の進捗状況がかんたんに把握できる、多機能なタスク管理ツールです。ボードを付箋のように移動させ、追加したアイテムをドラッグ&ドロップするだけでタスクの整理が可能です。タイムライン機能を活用してプロジェクト計画を作成することで、スケジュール通りの進行がしやすくなります。また、GoogleカレンダーやMicrosoft Outlook、Slackといったさまざまな外部ツールと連携できるので、業務効率化を進めて生産性の向上がはかれます。
無料人数 | プラン | 対応機種 | アプリ |
---|---|---|---|
15人(1プロジェクト) | Basic:0円 Premium:月額10.99$ Business:月額24.99$ Enterprise:要問い合わせ |
Windows/Mac | iPhone・Android |
Asanaの使い方はこちら
arata(アラタ) - 株式会社サイダス
画像出典:arata(アラタ)公式サイト
arata(アラタ)は、テレワークをより効率的に行うためのプロジェクト管理ツールです。メンバーはそれぞれ自分のタスクを登録しておけば、完了時には手間をかけることなく報告が行えます。また、メールやSlackにタスクの進捗状況を自動通知することも可能です。マネージャーは、誰がどこで何の仕事をしているのか全体の進捗を一目で確認できるので、管理工数の削減および業務改善の推進を図れます。
無料人数 | プラン | 対応機種 | アプリ |
---|---|---|---|
- | プラン(1ユーザーあたり):300円/月 | - | - |
Backlog
Backlog バックログは1万社以上に導入されている国産のプロジェクト管理ツールです。
ファイル共有やWiki、バージョン管理など、コミュニケーションを促進するための機能を幅広く備えているのが特徴の一つです。料金プランが月額2,400円からとなっており、シンプルにガントチャートだけを使いたいという場合だと少し高く感じるかもしれませんが、多彩な機能を組み合わせてプロジェクト管理を進めたいと検討している方にはおすすめのサービスです。30日間の無料トライアルがあります。
無料人数 | プラン | 対応機種 | アプリ |
---|---|---|---|
- | スターター:月額2,400円(30人まで) スタンダード:月額11,800円 プレミアム:月額19,800円 プラチナ:月額50,000円 |
Windows/Mac | iPhone・Android |
Wrike
Wrikeは、あのGoogleやKasperskyなども利用するプロジェクト管理ツールです。カンバン方式のプロジェクト管理であれば、テンプレートを使ってドラッグ&ドロップするだけでできるため、難しい操作は必要ありません。
ガントチャートも作成でき、ダッシュボード機能やグラフ機能など、視覚的にタスクを把握できる機能が揃っています。
無料人数 | プラン(1ユーザーあたり) | 対応機種 | アプリ |
---|---|---|---|
〜5人 | Free:0円 Professional:月額9.80$(〜15ユーザー) Business:月額24.80$(200ユーザー) Enterprise:要問い合わせ |
Windows/Mac | iPhone・Android |
Trello
Trelloは、タスクにチェックリストを紐付けられるので、階層化されたタスクもまとめて進捗管理ができます。複数のメンバー間のタスクのやり取りも簡単なので、複数人でリレー形式で取り組んだり、複数人でチェックが必要なタスクについてもウェブ上でもれなく管理できます。
無料人数 | プラン(1ユーザーあたり) | 対応機種 | アプリ |
---|---|---|---|
- | 無料:0円 Business Class:月額9.99$ Business:月額24.80$(200ユーザー) Enterprise:要問い合わせ |
Windows/Mac | iPhone・Android |
TimeCrowd
チームで時間を共有するということを目的にしたツールです。タスクリスト管理だけでなく、内容をチームで共有し、稼働時間も管理できます。在宅社員などの働き方チェックに利用する方法もおすすめです。
すべての機能が利用できる、2週間の無料トライアルもあるため、ぜひ使ってみてください。
無料人数 | プラン(1ユーザーあたり) | 対応機種 | アプリ |
---|---|---|---|
1人 | 個人利用:0円 通常プラン:月額500円 エンタープライズプラン:月額800円 |
Windows/Mac | iPhone・Android |
タスク管理を行うメリット
タスクを管理することで確実に期日を守って仕事をでき、顧客に信頼される要因にもなるでしょう。ひいては、上司に評価されます。ビジネスでもプライベートでもこれが上手くできている人はスムーズに物事を進められるといっても過言ではありません。
- コア業務に集中できる
- 業務の優先順位が決められる
- 仕事効率化につながる
タスク管理にはこういったメリットが存在するため、日ごろから実践していくといいでしょう。
タスク管理ツールを導入するなら
仕事でも、プライベートでも、自分のやりやすい方法でタスクを管理するとストレスから開放されます。
また、タスクを管理して効率的に作業をすすめるには正確なプロジェクト管理が欠かせません。
次の記事では低コストで導入できるクラウド型のプロゼクト管理ツールを比較、紹介してますのでぜひ御覧ください!
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