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加速するICT事業のサブスクリプション化!ビジネスプロセスの課題を解決する手法とは?

最終更新日:(記事の情報は現在から1621日前のものです)
サブスクリプションモデルはデジタルやインターネットの領域だけでなく、さまざまな企業が採用する方式になっています。サブスクリプションモデルとは何か、サブスクリプションモデルのサービスが注目される背景やメリット・デメリットを説明し、導入事例もあわせて解説。また、ICT事業でのサブスクリプションビジネス運営に必要な業務プロセスを支援するNTTPCのBPaaSの魅力に迫ります。

サブスクリプションモデルを解説

近年、月額定額制のサブスクリプション方式で提供されるサービスが増加しています。

特に米国では、オンラインでのサブスクリプションサービスだけでなく、映画見放題パスや音楽ライブ行き放題パスのようにオフラインでのサブスクリプションサービスも盛り上がっています。

サブスクリプションモデルのサービスや事例、成功させるためのポイントなどを解説します。

サブスクリプションモデルとは

サブスクリプションモデルとは、一定期間、継続的に受け取る商品やサービスに対して対価を払うことを意味します。「定額制」の料金形態がこのモデルとなります。

サブスクリプション化の波はデジタル領域だけにとどまりません。近年は、小売業界・飲食業界といった非デジタル領域でもサブスクリプション化しており、単発購入ではなく、継続的かつ安定的に収益を見込めるため、各業界で注目されています。

サブスクリプションモデルが注目される3つの背景

サブスクリプションモデルが今、あらためて注目される背景は何なのでしょうか。

(1)ユーザー意識の変化(所有から利用へ)

一つ目の背景として、ユーザーの購買行動の変化が挙げられます。

ユーザーは「所有すること」よりも、「使いやすいこと」が選択基準になってきており、所有価値から利用価値へと価値意識が変化をしていることが注目される背景と言えます。

(2)スマートフォンの普及

サブスクリプション化が普及した背景としてスマートフォンの普及と通信回線の高速化・安定化したことも挙げられます。音楽や動画などエンターテイメント領域において特に顕著にあらわれており、いつでもどこでも手軽に動画や音楽が楽しめる環境が揃ったことは大きな要因と言えます。

(3)カスタマーサクセスの重要性

サブスクリプションモデルに注目が集まっている背景として特に重要なのが、マーケティングにおいてカスタマーサクセスの重要性が高まっている点です。

サブスクリプション型のビジネスでは、顧客がサービスを購入したら終わりではありません。継続して利用してもらうことで利益が生まれます。

つまり、既存顧客をいかに満足させられるかに焦点を当てる必要があります。その方法として、顧客とのより良い関係性をサービス全体を通して提案し続けていくことが大切なのです。

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サブスクリプションモデルのメリット

では、サブスクリプションモデルをサービスに採用するするメリットとは何でしょうか。企業側とユーザー側に、それぞれメリットがあります。

企業側:継続的な収益が見込める、顧客管理しやすくなる

企業側からみると、次のようなメリットがあります。

  • ユーザーの定着に伴い、顧客ベースでの継続的な収益を見込めること
  • ユーザーとのデータ共有や相互コミュニケーションを行い、顧客管理がしやすくなる
  • ユーザーの利用状況やニーズからクロスセルが見込、休眠や離脱を防ぎやすくなる
  • 利用頻度が上がればロイヤリティの高い常連顧客化が狙える

顧客と長期的に良好な関係を構築することで、継続的な利益が見込める点がサブスクリプションの大きなメリットと言えるでしょう。

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ユーザー側:都度支払の手間を省ける、コスト管理しやすくなる

ユーザー側には、次のようなメリットがあります。

  • 前払いの義務がないため、自分次第でコストの管理・検討が可能になる
  • 一般的にはトライアルで使えるため、効果がでなければ一定期間後に解約できる
  • 必要な期間がわかっている場合に期間を決めて導入できる

サブスクリプションモデルのデメリット

一方で次のようなデメリットもあります。

  • 利用頻度や原価の計算がわかりにくく、初期の価格設定が難しい
  • 会員ユーザー解約で、減収が確実になること
  • 何がダメだったのかという心的不安が高まること

サブスクリプションモデルを採用したからといって、顧客が満足しなければ解約されるリスクも高くなります。顧客へのフォローを行い、顧客満足度の向上に取り組むことがサブスクリプション化を成功させるための重要な要素です。

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サブスクリプションモデル事例サービス4選

サブスクリプションモデルのサービスは、ITやWeb業界といったデジタルな領域を中心に広く普及してきました。加えて近年は、アナログな業界においてもサブスクリプションモデルの採用が進んでいます。代表的なサブスクリプションモデルを紹介します。

音楽ダウンロードサービス

「Apple Music」「Spotify」「Google Play Music」など音楽ダウンロードサービスもサブスクリプションモデルを導入しています。無料でもサービスを利用でき、月額ごとの利用料金を支払うことで、オフライン再生・時間・曲数の制限なくストレスなく視聴が可能です。

動画配信サービス

「Amazonプライム・ビデオ」「Netflix」「Hulu」「DAZN」など動画配信サービスもサブスクリプションモデルを導入しています。映画・ドラマ・スポーツ・アニメなどのコンテンツを月額料金で視聴が可能です。

自動車レンタルサービス

サブスクリプションモデルは、自動車業界にも進出しています。「タイムズカープラス」「SmartDrive Cars」「Anyca」といった毎月定額制のサービスも開始しています。自分で購入した際に必要な税金や保険の心配も不要です。

飲食サービス

「野郎ラーメン」「ALPHA BETA COFFEE CLUB(アルファ・ベータ・コーヒー・クラブ)」「ザ・ステーキ六本木」 など飲食業界でもサブスクリプションモデルは導入されつつあります。毎月定額で1日1杯飲食ができるといったサービス。熱狂的ファンにとっては嬉しいサービスです。

ICT事業におけるサブスクリプション化の動き

ICT(情報通信技術)事業に目を向けても、サブスクリプション化の動きは進んでいます。マイクロソフトが提供する「Microsoft Office 365」や、amazonが提供する「アマゾン ウェブ サービス(AWS)」などのサブスクリプションモデルは、その象徴と言えるのではないでしょうか。

これらに加えて最近では、光回線を活用した光コラボレーション事業や、音声通信・データ通信サービスを提供するMVNO事業などのサブスクリプションビジネスに参入する企業が増えてきました。

ビジネス転換における課題

しかし、従来の売り切り型のビジネスを展開してきた企業が、こうしたサブスクリプションモデルに転換する際には、受発注やお申し込み状況の追跡、課金・請求、カスタマーサポートなど、ビジネスプロセスのさまざまな面でノウハウが不足し、スムーズに進まないことがあります。ましてや、異業種であるICT事業への参入ともなれば、多くのリソースやコストが必要になります。

これらの課題を解決する手法が、業務システムの構築や運用を自動化することです。サブスクリプションモデルの運用を人手で行ってしまうと、導入時はもちろん、規模増加に伴いリソースやコスト面で行き詰まることがあります。そのため、業務プロセスは人手に頼るのではなく、システムを自動化して効率的に進めることが重要なのです。

ビジネスプロセスを支援するNTTPCのBPaaS

こうした企業のビジネスプロセスを支援するサービスとして注目したいのが、NTTPCのBPaaSです。NTTPCでは受発注やお申し込み状況の追跡、課金・請求などセールスに関わるプロセスを支援する「セールスサポート」機能と、カスタマーサポートのプロセスを支援する「オペレーションサポート」機能をクラウドサービスとして提供しており、業務プロセスをトータルでサポートしています。

セールスサポート機能

セールスサポート機能の特長のひとつが、課金・請求プロセスにおける毎月の料金計算や、決済代行会社への請求データ送付、入金管理などを自動化できることです。さらに、未納ユーザーの情報が企業に通知されるなど、一連の請求業務をワンストップで支援しています。

オペレーションサポート機能

特にサブスクリプションのICT事業を展開する場合、リアルタイムでサービスの正常性を把握する監視システムを準備し、故障発生時には早期回復の措置を取り、ユーザーに適切な情報を伝える必要があります。このようにセキュリティ対策や問い合わせ対応の一部を自動化し、企業の負担を軽減します。

まとめ

話題のサブスクリプションモデルを安定的に運用するために欠かせないのが、ユーザーとの関係を長期的に保っていくこと。つまり、購入して終わりではなく、購入後にユーザーが高い満足度を得られるように支援する=カスタマーサクセスの仕組み作りが重要となってきます。

その点、今回紹介したNTTPCのBPaaSなら、従量課金やネットワーク構築などさまざまなノウハウを持ち、ビジネスプロセスをトータルで支援してくれます。NTTPCのBPaaSでビジネスプロセスを自動化すれば、より効果的なカスタマーサクセスが実現できるはずです。

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