ベンチャー転職を成功させるには | 後悔しないための注意点やリスクを紹介

ベンチャー企業やスタートアップに転職すると、「仕事の裁量が大きくなる」「成長につながる」といったメリットがある反面、リスクやデメリットもあります。
ベンチャー転職を検討している方は、メリットリスクの両面から転職すべきか検討すべきです。ベンチャー転職で失敗・後悔しないための検討材料として、転職のメリットやリスクをまとめます。
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- ベンチャー企業の特徴
- 組織ではなく個人の力を試せる
- 実力・成果で評価される
- 自らの力で会社を成長させた実感が持てる
- ベンチャー転職に伴うリスク
- 年収が下がる可能性がある
- 社内システム・規定・制度が整っていない
- 倒産リスクが高い
- ベンチャー転職に向いている人
- ベンチャー企業への転職を成功に導くには
- 目的を明確化する
- ストックオプションの有無を確認する
- 成功するベンチャー企業を見極める
- 適切なサイト・エージェントを選ぶ
- ベンチャー転職に使えるサイト・エージェント【特化型】
- Geekly
- Wantedly
- ベンチャー転職に使える転職サイト・エージェントTOP5【大手】
- 1位:リクルートエージェント
- 2位:マイナビエージェント
- 3位:ビズリーチ(BIZREACH)
- 4位:リクナビNEXT(リクナビネクスト)
- 5位:doda(デューダ)
- ベンチャー転職を理解して後悔のないキャリアを
ベンチャー企業の特徴
ベンチャー企業は年齢や入社年次に関係なく、結果を出せば評価される成果主義の世界です。自分の仕事が評価されて報酬や待遇に大きく反映される点は魅力です。
また、ベンチャー企業は人員が少ないことで、一人ひとりの裁量は大きくなります。「若いうちから大きな仕事を任されたい」など主体的で熱意に満ちた人に向いているといえます。

組織ではなく個人の力を試せる
ベンチャー企業は、大企業と比べてブランド力やリソースはありません。また、組織や具体的な業務内容が定まっておらず、分業もされていないケースが多々あります。そんな中で上司から指示を待っていても仕事は進みません。
こうした環境では、自分で目標達成に向けて主体的に動き、自分で仕事を作る能力が必要です。会社の仕組みやブランド(名前)を持たないベンチャーだからこそ、真の実力を把握できるでしょう。
実力・成果で評価される
大企業は、年功序列で横並びに評価される傾向が強いです。
一方でベンチャー企業は、年齢や入社年次に関係なく、結果を出せば評価される成果主義の世界です。自分の仕事が評価されて報酬や待遇に大きく反映される点はベンチャー転職の魅力です。

自らの力で会社を成長させた実感が持てる
ベンチャー企業は人員が少なく、裁量も大きいため一人ひとりの働きが大企業よりも会社の業績に反映されやすいです。会社の成長に貢献している実感を持てる点はベンチャー転職のメリットです。
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ベンチャー転職に伴うリスク
ベンチャー企業やスタートアップに転職すると、「仕事の裁量が大きくなる」「成長につながる」といったメリットがある反面、リスクもあります。
ベンチャー転職を検討している方は、このようなリスクもチェックしましょう。
年収が下がる可能性がある
大手企業からベンチャー企業に転職すると、高確率で年収が下がります。大企業と比べ、経営が安定しておらず、資金力も乏しいことが多いので、給料も低くなりがちです。
しかし、会社の成長とともに給与水準が上がったり、株式上場を目指すベンチャー企業の中には、会社の福利厚生としてストックオプション制度を用意したりしている企業もあり、必ずしも1年目の年収が持続するわけではありません。

社内システム・規定・制度が整っていない
ベンチャー企業の中には社内システムや規定、制度が十分に整っていないところも多くあります。
近年はユニークな福利厚生を用意して話題になるベンチャー企業もありますが、単純に福利厚生の充実度で比較すると大企業の方が条件は良いといえます。
しかし裏を返せば、大企業に根付く古い慣習にとらわれなくて済むということでもあります。大量の規則に縛られたくないという方には、ベンチャー企業の制度面での未熟さはメリットとなり得ます。
倒産リスクが高い
大企業と比べると倒産する可能性は高くなります。
ベンチャー企業は、成長に応じていろいろなステージがあります。
上場や買収(バイアウト)が視野に入った後半のステージの企業は独自で売上や利益をつくれます。一方、スタートして間もないベンチャー企業はベンチャーキャピタルからの投資によって赤字を前提にして事業を拡大していることも多いです。
資金調達の方法はさまざまあるとはいえ、大企業に比べて運転資金が少ないベンチャー企業は倒産リスクが高まります。事前に会社の財務状況を調査する慎重さ、冷静さが必要です。
ベンチャー転職に向いている人
ベンチャー転職で後悔をしないためには、自分がベンチャー企業に向いている人間かどうかを考える必要があります。
現在勤めている企業で、自分がどのように働いているか、または転職先でどのように働きたいかを考えましょう。
- 働くことをネガティブに捉えず、楽しんでやれる人
- 自ら物事を進めていくことができる人
- マルチタスクができる人
ベンチャー企業では、自分の判断が仕事に反映されやすい分、リスクを伴います。
ベンチャー企業に転職した後の自分を想像してみましょう。
ベンチャー企業への転職を成功に導くには
ベンチャー企業への転職を成功させるためにはベンチャー企業の特徴を理解したうえで、適切な転職サイト・エージェントを選ぶことが重要になります。
目的を明確化する
ベンチャー企業への転職は様々な不安が伴います。
労働環境が整っておらず、給与が減る可能性が高く、実力主義のためついていけるかも分からないため、転職後に現在勤めている企業との差が気になり、「転職しなければよかった」と考えてしまう可能性もあります。
後悔しないためには、なぜベンチャー企業に転職したいかを明確にすることが必要です。
ストックオプションの有無を確認する
ストックオプションとは企業の役員・従業員や社外の協力者があらかじめ定められた額で株式を購入できる権利です。将来的に株式の時価が上がれば、購入者は利益を得られます。
優秀な人材を集めたいベンチャー企業では、高額な報酬が払えない代わりに、ストックオプションを設けているところも多いです。
ストックオプションを導入している企業に入社し、株価が上がれば給与にプラスして報酬が得られるので、ストックオプションの有無は企業を選ぶ際の一つの指標になり得るでしょう。
成功するベンチャー企業を見極める
ベンチャー転職を成功させるには、成功するベンチャー企業に転職をすることが大切です。
- 経営者が信用できる人間であること
- オリジナリティがあり、先のある事業を展開していること
見極めるために注意するべき点は上記以外にもさまざまありますが、自分で判断をするのは難しいので、転職サイトや転職エージェントを頼るのが、一番確実です。
適切なサイト・エージェントを選ぶ
適切なサイト・エージェントを選ぶためには、それぞれの求人数やサポートの手厚さ、専門性の高さなどの比較が必要です。大手の転職サイトは多くの広告費が掛かるので、小規模なベンチャー企業は求人を掲載していないことも多々あります。
逆にいうと、大手転職サイトに求人を掲載しているということは、一定以上の規模で事業も安定しているベンチャー企業だと考えて良いでしょう。
また、求人数自体は少なくても、ベンチャー企業の求人を多く掲載している転職サイトもあります。
転職には複数のサイトへの登録がおすすめです。それぞれのメリットを存分に活かしベンチャー転職を成功させましょう。

ベンチャー転職に使えるサイト・エージェント【特化型】
大手転職サービスに比較的大手のベンチャー企業が集まるのに対して、まだ小さいベンチャー企業は採用にお金もかけにくいので、ベンチャー企業の転職に特化した転職サイトを利用していることも多いです。
転職者もこのようなサイトを利用した方がベンチャー企業に限定して求人を検索できるので企業選びをしやすいです。ベンチャー企業の求人に特化した代表的な転職サイトを2つ紹介します。
Geekly
■ポイント1:IT業界の専門的な仕事に対応
キャリアカウンセラーがIT業界に強く、ベンチャー企業についての相談にもしっかり対応してくれます。
■ポイント2:メガベンチャーの新規事業求人が多数ある
様々なメガベンチャーの新規事業の求人が多いため、安定しているベンチャー企業への転職を狙いやすいです。
■ポイント3:一般的には公開されていない求人が豊富
IT業界を幅広く網羅しているGeeklyは、一般的には公開されていない求人も多数掲載されています。
Wantedly
■ポイント1:日本初のビジネスSNSサービス
転職に特化したサービスというよりも、SNSに近いサービスで、ライトに企業とつながれます。
<■ポイント2:30,000社以上が登録
30,000社以上が登録しています。それもベンチャー企業、スタートアップの比率が高いです。
■ポイント3:企業からスカウトが受けられる
企業もあなたのアカウントを見て、逆にスカウトに来る可能性もあり、就職の幅が広がります。
ベンチャー転職に使える転職サイト・エージェントTOP5【大手】
また、紹介する3サイトは求人数が多いです。一般の就職活動と同様に求人数が多いサービスの方が良いベンチャー企業に巡り合える可能性が高くなります。
1位:リクルートエージェント
■ポイント1:転職成功の実績No.1。累計32万人の転職成功
リクルートエージェントは、累計32万人の転職成功実績、年間23,000人以上の転職支援を行っており、幅広い世代に対応した転職エージェントです。
■ポイント2:非公開求人件数約10万件で業界トップクラス
リクルートエージェントの登録者限定の非公開求人が約10万件と豊富。求人数が多いので、年齢に関係なく希望の求人に出会える確率もアップします。
■ポイント3:土日祝日・平日20時以降でも転職相談ができる
「仕事が忙しくて相談する時間が取れない」というアナタも安心。土日・祝日や平日20時以降でも転職相談に乗ってもらえます。
リクルートエージェントの登録・ログイン・利用方法や口コミ・評判はこちら
※実績No.1=転職市場定点調査による日本の有料職業紹介事業者の中で転職を実現した実績(2015年10月1日時点)
※累計32万人の成功実績=1977年のリクルートエージェント創業以来、累計転職成功実績約32万5,689名(2014年3月末時点)
2位:マイナビエージェント
■ポイント1:20代に信頼されている転職サイトNo1
20代の若手社員の転職サポートに実績があり、2018年楽天リサーチの調査では、20代に信頼されている転職エージェントNo.1に選ばれています。
■ポイント2:充実した転職サポート
職務経歴書のブラッシュアップや模擬面接などに利用回数や期間の制限は無く、都合に合わせて夜や土曜日にも面談をしてくれます。
■ポイント3:全国をカバーするネットワーク
全国視点があり、大手企業から地域の優良企業まで、さまざまな優良企業とコネクションを持っています。
3位:ビズリーチ(BIZREACH)
■ポイント1:年収600万円以上に支持される転職サービスNo.1
ビズリーチは年収600万円以上の転職経験者・検討している413人のアンケート結果で1番支持されている転職サービスです。年収600万円未満でも登録可能となります。
■ポイント2:登録ヘッドハンター数が2,000人以上
2,000人という圧倒的な数のヘッドハンターが求職者へ希望求人を紹介してくれます。管理職や経営層など、比較的年齢が上でも転職可能な求人を多く取り扱っています。
■ポイント3:テレビCMも公開
「ビズリーチ!」のキャッチーなテレビCMで近年知名度が急上昇中。
4位:リクナビNEXT(リクナビネクスト)
■ポイント1:登録者限定求人85%はリクナビNEXTのみ
リクナビNEXT登録者のみが閲覧・応募できる求人が約85%あります。他の求人媒体では掲載されておらず、リクナビNEXTだけにしかない求人を探せるのは魅力です。
また、「地元や好きな街で働きたい!」という人向けのI・Uターンの求人情報も紹介されています。
■ポイント2:転職者の8割が登録する転職サイト
2012年の調査で正社員転職者の8割がリクナビNEXTを利用しているというデータがあります。
■ポイント3:転職活動に活かせる豊富なコンテンツ
求人検索だけではなく、 グッドポイント診断による自己分析で強みを客観的に知れるコンテンツも用意されています。
リクナビNEXTの評判や口コミ、登録・ログインの利用の流れはこちら
5位:doda(デューダ)
■ポイント1:転職者満足度No.1の実績
担当のキャリアアドバイザーのサポート力が高く「登録者に寄り添う親身なサポート」に定評があります。
■ポイント2:10万件以上の求人からマッチした求人を紹介
「完全週休二日制」「年収500万円以上」「残業時間20時間未満」など希望にマッチするピンポイントな求人を紹介してくれます。
■ポイント3:自分のペースで転職活動ができる
転職エージェントだけではなく、転職サイトも用意されています。求人の調査段階は転職サイトを使って、転職意欲が高まったときに転職エージェントを使うなど、自分のペースに合った転職活動が可能です。
doda(デューダ)の転職サービス一覧や、口コミ・評判、利用するメリット・デメリットはこちら
その他のおすすめ転職サイトはこちらの記事で紹介しています。
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ベンチャー転職を理解して後悔のないキャリアを
ベンチャー企業への転職は理想だけでは実現しません。成長しやすい環境が存在する反面、給料や待遇が安定しにくいというリスクがあります。
ベンチャー企業に転職するリスクとリターンをきちんと理解したうえで、会社に依存するのではなく、自分のキャリアを自分自身で主体的に獲得していこうという意欲の高い人なら、たとえ結果として失敗したとしてもあまり後悔はしません。
就職した後で、思い描いていた理想と違うと後悔するのが一番もったいないので、ベンチャー企業への転職を理解して、後悔のない選択を行ってください。
