建設業界・建築業界におすすめのSFAシステム!活用事例も

目次を開く
SFAで解決できる建設会社の課題
建設業界では慢性的な人手不足が発生しており、人員の確保だけではなく生産性の向上、業務効率を高めることが重要な経営課題です。この解決策としてSFAを活用した業務効率化があげられます。
SFAを活用することにより解決できる課題としては「営業活動の情報共有に時間がかかる」「若手に経験・顧客情報の共有ができない」「予実管理ができない、不十分である」が挙げられます。
営業活動の情報共有に時間がかかる
建設業界の場合は営業担当が顧客へ訪問するだけではなく、施工現場に様子を見に行くなど外出している機会が多いと考えられるので、営業状況のスムーズな共有は大きな課題として挙げられます。
営業状況の情報共有が社内でなされていない、または遅い場合にはSFA活用が有効です。SFAを通じてリアルタイムで営業状況を報告することにより、営業担当や事務所などに問い合わせがきたときも情報を把握しやすくなります。
若手に経験・顧客情報の共有ができない
OJT中心の会社の場合、若手への経験の伝授や顧客情報の共有には時間がかかりがちです。顧客情報やノウハウが営業個人に蓄積されており、それを会社として共有されていないケースが多いからです。
そういった会社は、優秀な営業の退職によって引継ぎ不十分で顧客が離脱したり、若手がいつまで経っても採算が取れなかったりといった事態になりがちです。
SFAを活用すれば社内の営業ノウハウや顧客情報がシステムに蓄積されていくので、若手の早期戦力化、顧客情報の共有などが容易になります。
予実管理ができない、不十分である
営業が外回りに出ていてなかなか情報が更新されないと、営業が抱えている案件のボリュームや進捗がわからない、数か月先の売上の見込みを立てられなくなります。
売り上げの見込みを立てられないと新しい案件の仕込みをしたり、事業のために思い切った予算を割いたりすることが難しくなります。特に建設業界の場合は一案件に必要な営業の工程が多くなることも多いので、未来を見通すのが難しいと考えられます。
SFAを使えば営業の予実管理が可能になるので、受注数や案件の進行状況に合わせて未来の仕込みや投資が可能となります。

建設業におけるSFA導入事例
すでに多くの建設事業者がSFAを導入して業務の効率化に取り組んでいます。SFAを活用した建設会社の事例として「日本空調サービス」「菅野建設工業株式会社」「尾鍋組」の3社の事例を紹介します。
日本空調サービス
日本空調サービスでは、営業活動を行っている中で見込み案件が埋没し、結果として受注できていたと考えられる案件を取りこぼす事態が発生していました。
この課題を解決するためにSFA導入を検討し、使い勝手の良さを基準にシステム選定をした結果、eセールスマネージャーを導入しました。
Excelで営業管理していた頃よりもタイムリーに情報をマネージャーが把握でき、指示のスピードも向上しました。さらに名刺管理もeセールスマネージャーに集約して、営業担当者が名刺交換したことがなくても、過去に他の担当者が接点を持っていたか、どういった商談を行ったかといった情報がわかるようになり、顧客へのアプローチが容易になりました。
出典:ソフトブレーン「タイムラインの活用でリアルタイムマネジメントと情報伝達の漏れをなくすことに成功したCRM/SFA活用法」(2021年8月19日閲覧)
菅野建設工業株式会社
菅野建設工業では社内の各部署で同じ情報を入力しなければならず業務の二度手間が発生している、紙の資料の社内回覧に時間がかかるのでリアルタイムで情報共有ができないといった課題があったため、NECソリューションイノベータに相談してSalesforceを導入しました。
導入した結果、顧客情報のスムーズな共有が可能になり、従業員が協力できる働きがいのある企業文化を醸成、顧客満足度が高まることによる紹介案件、リピーター案件の増加、業務スピードアップなどの効果が発生したとのことです。
出典:NECソリューションイノベータ「導入事例 菅野建設工業株式会社 様」(2021年8月19日閲覧)
尾鍋組
公共土木を中心に事業を行っている尾鍋組では社内営業プロセスの変革と業務効率改善といった取り組みのためにGrooForceを導入しました。
ただシステムを導入するだけではなく、代理店を通じて営業の基礎、プロセス、スキル、案件確度、マーケティング手法に関する研修を受けて営業力自体も磨き、定着するまで従業員に周知徹底するといった粘り強い取り組みを続けました。
その結果、社員数を変えずに実績202%アップという成果を達成しました。
出典:アスペックス「導入ユーザー様の声」(2021年8月19日閲覧)
建設・建築業に人気のSFAシステム
業種・業界・事業規模によってもおすすめのSFAが異なりますが、特におすすめのSFAシステムについて5サービスを紹介します。
Salesforce Sales Cloud - 株式会社セールスフォース・ジャパン
- パソコン・スマートフォンなどさまざまな媒体から情報チェック・更新可能
- 取引先管理、案件管理、売上、レポート機能など自由度が高く機能が豊富
- 連携できる外部システムが豊富
Salesforce Sales Cloudは世界で最も活用されているSFAの1つで、PC、スマートフォンなどさまざまな媒体から情報の更新とチェックができるので、多くの現場や顧客を訪問しなければならない建設業の営業にとって便利なSFAです。システムの自由度が高く、カスタマイズできる項目は多岐に渡りますし、Salesforceの他の業務システムシリーズ、API連携できる外部のシステムを通じて相乗的な業務効率アップが期待できます。
eセールスマネージャーRemix Cloud - ソフトブレーン株式会社
- マルチデバイスに対応したシステム
- 伴走型のサポートサービス
- マネジメントの自動化が可能
eセールスマネージャーRemix CloudはSFAの中でも現場に定着しやすいツールの1つで、サポート体制が充実しています。あらかじめ設定しておいた条件に当てはまる報告、商談が発生すると、自動でメール送信やリスト追加ができる機能もあるのでマネジメント業務の自動化にも役立ちます。
Microsoft Dynamics 365 - 日本マイクロソフト株式会社
- Dynamics 365シリーズと連携して総合的に業務効率を向上
- Office 製品と連携して業務効率向上が図れる
- カスタマイズの自由度が高い
Microsoft Dynamics 365 for salesはマイクロソフトが提供しているSFAで、Dynamics 365シリーズと連携して、マーケティング、人材管理などさまざまな業務を効率化できます。また、Word、Excelといった広く普及しているソフトとも連携しやすいのが特徴です。カスタマイズの自由度が高く、Microsoft Power Appsを活用してコーディングの知識がない人材でもシステムをカスタマイズできます。
営業管理WAO - 株式会社チェプロ
- 建設業向けの営業管理システム
- プロジェクト案件の集約および分析が可能
- 各案件のプロセス管理が可能になる
営業管理WAOは建設業向けに特化したSFAです。各案件の発生から、受注、売上回収までのプロセスをシステムを通じて可視化できて、上長への申請・許可といったワークフローも同時に管理できます。また、プロジェクト案件の集約および分析が可能で、見積・積算WAOと連携させれば営業時における赤字工事受注の防止、また売上回収のこぼれ防止にも役立ちます。
AnyONE - エニワン株式会社
- 工務店の経営に関わるさまざまな情報を可視化できる
- 導入者10,000人以上※
- 2,700社以上が導入※
AnyONEは工務店の経営管理に特化したシステムで、SFA機能だけではなく見積もり作成、原価発注管理、書類・写真管理といった工務店経営に必要なさまざまな業務をサポートしてくれる機能が豊富に搭載されています。1人あたり月額6,000円から使用できて、継続率94.6%※と満足度も高い傾向にあります。
※ AnyONE公式サイトより 2022年1月時点
業界問わずおすすめのSFAはこちらの記事で比較しています。あわせてご覧ください。

SFAで建設業の営業を効率化
建設業界の場合は若手人材不足によって、営業を平準化、業務効率を向上させることが求められます。そういった場面において活躍するのがSFAツールです。
SFAを活用することにより営業の見える化、予実管理、若手への引継ぎの円滑化といった多くの建設業界企業の頭を悩ませる課題を解決できる可能性があります。
Sales CloudやZoho CRMをはじめとしてさまざまなSFAシステムがリリースされているので、ぜひ自社にあったシステムを選定して、営業の平準化と業務効率アップを達成してください。

おすすめSFAの資料を厳選。各サービスの料金プランや機能、特徴がまとまった資料を無料で資料請求可能です。資料請求特典の比較表では、価格や細かい機能、連携サービスなど、代表的なSFAを含むサービスを徹底比較しています。ぜひSFAを比較する際や稟議を作成する際にご利用ください。
BOXILとは
BOXIL(ボクシル)は企業のDXを支援する法人向けプラットフォームです。SaaS比較サイト「BOXIL SaaS」、ビジネスメディア「BOXIL Magazine」、YouTubeチャンネル「BOXIL CHANNEL」、Q&Aサイト「BOXIL SaaS質問箱」を通じて、ビジネスに役立つ情報を発信しています。
BOXIL会員(無料)になると次の特典が受け取れます。
- BOXIL Magazineの会員限定記事が読み放題!
- 「SaaS業界レポート」や「選び方ガイド」がダウンロードできる!
- 約800種類のビジネステンプレートが自由に使える!
BOXIL SaaSでは、SaaSやクラウドサービスの口コミを募集しています。あなたの体験が、サービス品質向上や、これから導入検討する企業の参考情報として役立ちます。
BOXIL SaaS質問箱は、SaaS選定や業務課題に関する質問に、SaaSベンダーやITコンサルタントなどの専門家が回答するQ&Aサイトです。質問はすべて匿名、完全無料で利用いただけます。
BOXIL SaaSへ掲載しませんか?
- リード獲得に強い法人向けSaaS比較・検索サイトNo.1※
- リードの従量課金で、安定的に新規顧客との接点を提供
- 累計800社以上の掲載実績があり、初めての比較サイト掲載でも安心
※ 日本マーケティングリサーチ機構調べ、調査概要:2021年5月期 ブランドのWEB比較印象調査
