サクセッションプランとは | 目的・プロセスの解説とツール4選

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企業の後継者育成(幹部候補育成)計画を意味する「サクセッションプラン」の目的や具体的事例、サクセッションプランの推進に役立つツールを紹介します。経営戦略の一貫として早期の後継者育成を考えている企業の方は、ぜひ参考にしてください。
人事タレントマネジメントシステム

サクセッションプラン(後継者育成)とは

サクセッションプランとは、企業にとって重要なポジションとなる予定の人材を早期に確保・育成するための後継者育成計画のことです。将来幹部候補になる人材の育成計画であり、そのための施策全体を指します。

サクセッションプランはなぜ必要なのか?

多くの企業が、サクセッションプランを企業の中長期的な成長や安定化のために必須であると考えており、東京証券取引所によって定められたコーポレートガバナンス・コードにも、CEO(最高経営責任者)をはじめとした経営ポジションにおける後継者育成の重要性が言及されています。

つまり、一流の企業として市場に評価されるためには、経営トップを中心にサクセッションプランの設定や実施が不可欠であり、それによって変化の激しい時代に適応し、中長期的に企業価値を高める必要があります。

サクセッションプランのプロセス

一般的に、サクセッションプランは「準備」「選出」「育成」「再構築」の流れで実施されます。それぞれの工程を詳しく解説します。

準備

サクセッションプランを実施するには、自社のビジョンやミッション、目下の経営課題について整理し、それを達成・解決するために必要な人材を定義する必要があります。

将来経営を担う人材なら必要となる知識、スキル、マインドセットなどを自社の経営理念と照らし合わせつつ明確化しましょう。どういう評価軸で人材を選抜し、育成するのかを明らかにしておきましょう。

選出

求める人材像と選抜の基準を明らかにしたら、具体的な人材要件(どういう要素をどのぐらい評価するか)について選定し、候補者の特定を行います。

選抜の際には、その時点で特定のポジションの後継者をピンポイントで選抜するのか、いずれ抜擢する予定の人材をあらかじめ選んでおくのかで、具体的な方法に違いが出てきます。

実務的な知識・スキルだけではなく、統率力やコミュニケーション能力、傾聴力など、社員をまとめるうえで必要な力をバランスよく評価する必要があります。

育成

候補者を決定したら、各々の候補者ごとに育成計画を作成し、実施します。

経営方針・経営課題への理解や、マネジメントの基礎などの座学はもちろんですが、実践的なOJTやトレーニングによって実地に経営を学べるポジションに配置する企業が多いです。

企業によっては、子会社に派遣して実践的なアクションラーニングをさせるところもあります。特に若手経営幹部の場合は、外部のトレーニング機関に依頼して指導してもらったり、広い視野を持たせるために海外に派遣したりするケースもあるようです。

いずれにせよ、経営者や経営幹部に求められる実務能力、あいまいな状況で的確な判断をする力や柔軟な思考力などのスキルと視点を養ってもらうための工夫が必要となります。

再構築

サクセッションプランは必ず見直しと修正・改善が必要となります。定期的にプランの進捗確認、見直しをPDCAを用いて行うことが重要です。もし、そこに問題があれば計画の変更や再構築を行わなければならない場合もあります。

サクセッションプランの事例

サクセッションプランの実践事例として、りそな銀行と日産自動車の取り組みについて紹介します。

りそな銀行

りそな銀行では、役員の選抜・育成を目的として2015年からサクセッションプランを作成し、独自の育成プログラムを実施しています。

具体的には、次世代のトップを担う候補者と新任の役員候補を階層分類し、幹部候補として必要な決断力や実行力、経営課題を多角的・論理的に考えて本質を見極める能力、そして将来のビジョンを描く力を養うための育成プログラムを外部のコンサルタントを交えながら行っています。

人材を評価するための指名委員会を組織し、役員として求められる人物かどうか7つの軸で評価を行い、最終的に幹部となる人材を慎重に見極める体制を整えています。

日産自動車

日産自動車では、中長期的な課題を乗り越えてグローバルな競争環境で生き残るために、2000年からグローバルタレントマネジメントを目的として、CEOをはじめとする役員で構成する人事委員会(Nomination Advisory Council)を立ち上げ、世界各地から次世代のリーダーを担う候補を発掘するためにキャリアコーチの選出を行っています。

各キャリアコーチはリーダーとして適した人材を発見すると、人事委員会に提案するとともに、各々の人材向けに独自のサクセッションプランを作成し、提案する仕組みになっています。これによって、グローバルに通用するマネジメントスキルと高い専門性を備えた役員の育成を図っています。

サクセッションプランニングツール比較4選

サクセッションプランの重要性を理解していても、設定や実施をしたことがない場合には「準備」「選出」「育成」「再構築」をどのように行えばいいのかわかりませんよね。サクセッションプラン作成をサポートする便利なサービスについて紹介します。

カオナビ

  • 社員のスキルやキャリアを可視化
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  • 人材の配置・評価・定着に効果アリ

カオナビは、各々の人材のもつスキルやキャリアなどの情報を可視化できるタレントマネジメントシステムです。

現場社員の強みや個性などをわかりやすく共有・把握できるため、サクセッションプランの実施や社内コミュニケーションの活性化に寄与します。シンプルな画面と直感的な操作性で、だれでも簡単に人材管理ができるのも魅力です。

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HRMOS CORE

  • 従業員と組織の情報を正確に可視化
  • オートメーション機能で日常業務を自動化
  • 従業員全員で活用し業務効率化

HRMOS COREは、面倒な人事業務を効率化し、人事データ活用をサポートしてくれるタレントマネジメントシステム/人事情報システムです。

従業員及び組織の過去から現在までの情報を一元管理でき、従業員数推移、退職率、平均勤続年数など必要な情報をレポート機能で簡単に出力可能。入社対応や人事異動、休暇/退職対応、従業員情報の転記作業などあらゆる日常業務を効率化します。また、全従業員が自ら入力した個人情報や変更事項の内容を人事が承認するだけで、従業員情報が最新の状態にアップデートできます。

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タレントパレット

  • 人事戦略や人材配置戦略にマーケティング的思考を応用
  • ドラック&ドロップ操作で人材の最適配置が可能
  • 人事戦略に関する経営課題をスムーズに解決

タレントパレットは、人事戦略や人材活用分野にマーケティング的な思考を持ち込むことで科学的人事戦略を実現するタレントマネジメントシステムです。

人材の見える化や人事情報の多角的分析、人材の最適配置などをドラック&ドロップ操作でカバーでき、採用ミスマッチ防止や離職防止、経営の意思決定支援まで幅広く対応できるのが特徴です。適材適所の人材配置で生産性を上げたい企業や、人事情報を意思決定の重要要素として捉えている企業におすすめです。

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HITO-Talent

  • 人事部門と共同開発、実務に即した機能
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https://rc.persol-group.co.jp/hito-talent/は、OKRや1on1ミーティングをベースとした目標管理と成果の進捗を確認できるクラウドサービスです。パーソル総合研究所の人事コンサルタントが人事部門とともに設計し、社員7,000人の運用を通して改良を加えたシステムで、実務に即した便利な機能が満載です。

自社の要件によって柔軟に管理項目の設定を変更でき、組織の構造を参照して自動でアクセス権限を制御できるのが特徴で、マニュアル要らずの直観的な操作で簡単に人材管理が可能です。

サクセッションプランは企業成長の重要な経営戦略

幹部候補や次世代を担うリーダーを育成する重要性について理解している企業は多いですが、具体的なプランにまで落とし込んで実行しているところはけっして多くはないようです。

しかし、コーポレート・ガバナンス・コードにも記載されているように、グローバルな環境で企業価値を向上させ続けるには必須要素であるのは間違いありません。

長期的に考えて、もっともリターンの多い投資は将来を担う人材への投資ですから、ぜひこの機会にサクセッションプランの策定について検討してみてください。

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