多言語対応のチャットボットのおすすめと選び方
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- チャットボットとは
- 多言語対応のチャットボットが求められる背景
- 日本在住の外国人への対応
- 外国人観光客への対応
- 外国人労働者の増加
- グローバル市場での競争力強化
- 多言語対応のチャットボットの導入が向いている企業や業界
- 観光業界
- Eコマース企業
- ITサービス企業
- 教育機関
- 医療機関
- チャットボットが多言語対応であるメリット
- グローバルなユーザーとのコミュニケーションが可能
- 24時間365日のサポートで時差の影響を受けない
- 現地スタッフの負担軽減
- 言語データの蓄積と分析
- 多言語対応のおすすめチャットボット
- ChatPlus(チャットプラス)
- チャネルトーク
- AIさくらさん
- hitobo
- ObotAI
- 失敗しない多言語対応チャットボットの選び方
- チャットボットのタイプを選ぶ
- 必要な機能が備わっているか
- 必要な言語に対応しているか
- 導入と運用コストと
- 言語ごとのカスタマイズが可能か
- 多言語対応のチャットボットの導入でグローバルなビジネス展開を目指そう
チャットボットとは
チャットボットとは、人工知能(AI)を活用して自動的に会話を行うプログラムのことです。ユーザーからの質問や要望に対して、あらかじめ設定されたルールや学習データにもとづいて適切な応答を返します。
テキストやボイスによるチャットインターフェースを通じて、ユーザーとリアルタイムでコミュニケーションを取れるのが特徴です。
24時間365日稼働し、多数のユーザーに同時に対応できるため、カスタマーサポートの効率化や顧客満足度の向上に役立ちます。
多言語対応のチャットボットが求められる背景
チャットボットはさまざまなシーンで活躍するツールです。なかでも多言語対応のチャットボットが注目される理由としては、次のようなことが挙げられます。
日本在住の外国人への対応
近年、日本在住の外国人の数が増加しており、多言語対応が求められています。留学生や労働者、国際結婚などで日本に滞在する外国人が増える一方、彼らが日常生活で直面する言語の壁は依然として高いままです。
日常的に必要な情報のほか、万が一の災害時にもスムーズに避難できたり正しい情報を収集できたりするよう、言語環境を整えることが欠かせません。
多言語対応のチャットボットは、公共サービス、医療、教育などの分野で、外国人への情報提供やサポートを強化するための重要なツールとなります。
これにより、外国人が日本での生活に安心感をもち、社会に溶け込みやすくなります。
外国人観光客への対応
日本を訪れる外国人観光客の増加も、多言語対応のチャットボットが求められる背景の一つです。外国人観光客が増加する一方で、対応できる日本人スタッフが少ないことは大きな課題として懸念されています。
しかし、観光地やホテル、交通機関などでの言語対応は、観光客の満足度を大きく左右されるため、対応しないわけにはいきません。
そこで多言語対応のチャットボットを導入すると、観光客は母国語で情報を得られ、旅行中の疑問や問題を迅速に解決可能です。これにより、観光地の魅力を高め、リピーターの増加や口コミによる新たな観光客の誘致につながります。
外国人労働者の増加
国際的なビジネスの拡大に伴い、外国人労働者の増加やコミュニケーションの機会が増えています。多様な言語背景がある労働者をサポートするためにも、多言語対応のチャットボットが必要です。
これにより、外国人労働者が社内手続きや業務内容を理解しやすくなり、労働環境の改善にもつながります。また、多言語対応のチャットボットは、外国人労働者とのコミュニケーションの円滑化や、彼らの定着率向上にも貢献します。
外国人労働者が働くうえでのトラブルや不安点なども、多言語対応のチャットボットであれば、スムーズに解決可能です。
グローバル市場での競争力強化
企業が国際市場で競争力を維持するためには、グローバルな顧客対応が欠かせません。多言語対応のチャットボットは、異なる言語を話す顧客に対して、迅速かつ効率的にサービスを提供する手段として非常に有効です。
これにより、企業は国際市場での競争力が強化され、競合他社との差別化を図れます。多言語対応のチャットボットを導入することで、顧客満足度の向上と市場シェアの拡大が期待されます。
多言語対応のチャットボットの導入が向いている企業や業界
多言語対応のチャットボットは、国際的な顧客基盤をもつ企業や、外国人とのコミュニケーションが頻繁に必要な企業にとって不可欠なツールです。次に、具体的に導入が向いている企業の例を紹介します。
観光業界
観光業界は、多言語対応のチャットボットを導入することで大きなメリットを享受できます。訪日外国人観光客が増加するなかで、宿泊施設や観光案内所、交通機関などでは、多言語でのサポートが必要です。
チャットボットを活用することで、観光客が母国語で情報を得たり、質問に対する迅速な回答を得たりでき、観光体験の質を向上できます。
これにより、観光業界全体のサービスレベルが向上し、リピーターの増加や口コミによる新たな顧客獲得が期待できます。
Eコマース企業
Eコマース企業にとって、多言語対応のチャットボットは国際市場での競争力を高めるための重要なツールです。オンラインストアでは、世界中の顧客が商品を購入するため、複数の言語でのサポートが求められます。
チャットボットは、顧客が商品についての質問を母国語で行い、リアルタイムで回答を得られるため、購買意欲を高められます。また、カスタマーサポートの効率化にも寄与し、人件費の削減や業務のスムーズな運営が可能です。
ITサービス企業
ITサービス企業は、多言語対応のチャットボットを導入することで、グローバルなクライアントとのコミュニケーションを円滑に行えます。とくに、ソフトウェアやクラウドサービスは国を跨いで使われることも一般的であり、多言語での技術サポートが求められることも多いです。
チャットボットを利用することで、ユーザーの技術的な質問に対して迅速かつ的確に対応でき、顧客満足度を向上できます。また、24時間体制のサポートが可能となり、異なるタイムゾーンのクライアントにも対応できる点が、大きな利点です。
教育機関
国際化が進む教育機関においても、多言語対応のチャットボットは非常に有用です。留学生や外国人教職員が増加するなかで、学内手続きや生活に関するサポートを多言語で提供することは欠かせません。これは、海外に留学した日本人にとっても、同じことがいえます。
チャットボットを活用することで、留学生は母国語で必要な情報を得られ、学習や生活の不安を軽減できます。また、外国人教職員に対しても、業務に関するサポートを多言語で提供することで、コミュニケーションの円滑化が可能です。
医療機関
多言語対応のチャットボットは、医療機関でも効果を発揮します。外国人患者が増加するなかで、言語の壁が診療や治療の障害となることは多いです。
受付や問診票の記入をデジタル化させたうえでチャットボットを導入すれば、患者は母国語で症状を説明し、必要な情報を得やすくなります。これにより、医師や看護師とのコミュニケーションがスムーズになり、良質な診療が可能です。
チャットボットが多言語対応であるメリット
多言語対応のチャットボットは、異なる言語を話すユーザーに対して、一貫したサービスとサポートを提供するための強力なツールです。次に、多言語対応のチャットボットを導入することで授受できる主なメリットを紹介します。
グローバルなユーザーとのコミュニケーションが可能
言語の壁が原因で、本来であれば獲得できたはずの海外の顧客を逃してしまうことがあります。多言語対応チャットボットを導入することで、こうした言語の壁による機会損失を、最小限に抑えられます。
多言語対応のチャットボットにより、世界中のユーザーとのコミュニケーションが可能になると、ユーザーは言語の壁を感じません。母語でチャットボットとやり取りできるため、快適なユーザーエクスペリエンスを提供可能です。
これにより、企業はグローバルな市場でのプレゼンスを高め、新たな顧客を獲得するチャンスが得られます。また、多言語対応によって、ユーザーの満足度や信頼度も上がり、ブランドイメージの向上にもつながります。
24時間365日のサポートで時差の影響を受けない
多言語対応チャットボットを活用することで、人的リソースの制約を受けずに、24時間365日の多言語サポートを提供可能です。これにより、世界中のユーザーからの問い合わせに迅速に対応でき、顧客満足度の向上が期待できます。
また、時差の問題を気にすることなく、ユーザーはいつでも都合の良いタイミングでサポートを受けられるようになります。さらに、人件費の削減にもつながるため、企業はコスト面でもメリットを享受しやすいです。
現地スタッフの負担軽減
海外拠点をもつ企業では、現地スタッフが外国語での問い合わせ対応に追われ、本来の業務に支障をきたすことがあるかもしれません。多言語対応チャットボットを導入することで、現地スタッフの負担を大幅に軽減できます。
チャットボットが一次対応を行うことで、現地スタッフはより重要な業務に専念できるようになります。
言語データの蓄積と分析
多言語対応チャットボットとのやり取りを通じて、各言語での顧客の嗜好や行動パターンに関するデータを蓄積可能です。
このデータを分析することで、言語ごとのユーザーの特性や国民性を理解し、よりパーソナライズされたサービスの提供やマーケティング戦略の最適化が可能になります。
また、蓄積された多言語データは、自然言語処理の研究やサービス改善にも活用可能です。
多言語対応のおすすめチャットボット
次に、多言語対応が可能なおすすめのチャットボットを紹介します。
ChatPlus(チャットプラス) - チャットプラス株式会社
- シナリオ型、一問一答型、有人チャットにも対応
- AIによる自動回答、会話が可能
- 社内ヘルプデスクや問い合わせ窓口、マーケティングまで幅広く活用できる
ChatPlus(チャットプラス)は多様なカスタマイズが可能で、豊富な機能をもつチャットボットです。ユーザーの質問に対して、自然な会話で迅速に回答できます。
日本語・英語・スペイン語・ドイツ語・フランス語・中国語などに対応しており、管理画面上で表示される言語を多言語に変換できます。
有人対応への切り替えもできるため、必要にあわせた対応ができユーザーにとっても安心して利用できる仕様です。
項目 | 言語 |
---|---|
対応言語 | ・日本語 ・英語 ・中国語(繁体字) ・中国語(簡体字) ・韓国語 ・ドイツ語 ・フランス語 ・スペイン語 ・ポルトガル語 ・ロシア語 ・タイ語 ・ベトナム語 ・インドネシア語 など |
チャネルトーク - 株式会社Channel Corporation
- サイトやLINEなどの顧客とのコミュニケーションを一元管理
- よくある問い合わせは自動化し、必要に応じて担当者に自動振り分け
- 顧客情報にもとづくパーソナルな接客をサポート
チャネルトークは、AIチャットボットにより、よくある問い合わせ対応を自動化できるCSツールです。
自動翻訳に対応し、英語や韓国語の問い合わせを日本語に翻訳し対応できるほか、顧客がアクセスしたブラウザの言語設定に合わせ、表示言語を自動で変えられます。
VIPからの問い合わせや、クレームのような問い合わせを、内容に応じ担当者に自動で振り分けられるので、顧客対応のクオリティも向上できます。
項目 | 言語 |
---|---|
対応言語 | ・日本語 ・英語 ・韓国語 ・ベトナム語 ・インドネシア語 ・タイ語 ・ドイツ語 ・ロシア語 ・スペイン語 ・イタリア語 ・フランス語 など |
- AIによる自動学習でメンテナンスや調整を自動化
- アバターは業務にあわせて自由にカスタマイズ可能
- LINE連携にも対応
AIさくらさんは、日本語を含む複数の言語に対応し、自然な会話が可能なAIチャットボットです。
日本語・英語・中国語・韓国語などの多言語に対応し、24時間体制で外国人ユーザーからの問い合わせ対応や受付業務が可能です。AI搭載型でユーザーの意図を理解し、適切な情報を提供できるため、幅広く活用できます。
項目 | 言語 |
---|---|
対応言語 | ・日本語 ・英語 ・中国語(繁体字) ・中国語(簡体字) ・韓国語 ・フランス語 ・スペイン語 ・ポルトガル語 ・タイ語 ・ベトナム語 ・インドネシア語 ・ミャンマー語 など |
hitobo
- URLやPDF、問い合わせ履歴など自社データから自動でQ&Aを生成
- AI技術による自動認識で表記揺れにも対応
- ChatGPT APIの利用で高い精度を誇る
hitoboは生成AIを導入したチャットボットのため、質問の意図を柔軟に解釈した返答が可能です。多言語対応機能により、日本語のほか、主要な外国語にも対応しています。生成AIによって、登録されているQ&Aの言語にかかわらず、質問した言語で回答できます。
ObotAI
- 各言語のネイティブスタッフによりリアルな会話を実現
- 各種SNSやAIスピーカーなど多様なインターフェースと連携可能
- 多言語でのタッチパネル入力や音声入力・音声出力が可能
ObotAIは、海外スタッフが育成するAIを活用した高度な会話能力のあるチャットボットです。自治体や観光業界、サービス業界など幅広い導入実績があります。
日本語・英語・中国語(繁体字・簡体字)・韓国語をはじめとする基本的な言語から、ウクライナ語やネパール語といった珍しい言語まで幅広く対応しており、母国の文化や風習にあわせて会話の意図や心情を理解した対応が可能です。
項目 | 言語 |
---|---|
対応言語 | ・日本語 ・英語 ・中国語(繁体字) ・中国語(簡体字) ・韓国語 ・ロシア語 ・ウクライナ語 ・タイ語 ・ベトナム語 ・インドネシア語 ・ネパール語 |
失敗しない多言語対応チャットボットの選び方
多言語対応のチャットボットを導入する際は、次のことに気をつけて選びましょう。
チャットボットのタイプを選ぶ
チャットボットには、大きく分けてAI型とシナリオ型の2つのタイプがあります。
AI型のチャットボットは、自然言語処理(NLP)と機械学習を活用し、ユーザーの質問に対してまるで人間が回答するように柔軟で自然な応答を生成します。複雑な問い合わせや多様なユーザー対応が求められる場合には、AI型のチャットボットがおすすめです。
一方、シナリオ型のチャットボットは、あらかじめ設定された質問と回答のシナリオにもとづいて応答するもので、ある程度質問内容が決まっている場合におすすめです。
求めるニーズにあわせて、どちらのタイプが適しているかを慎重に選びましょう。
必要な機能が備わっているか
多言語対応のチャットボットを選ぶ際には、求める機能が備わっているかを確認しましょう。たとえば、自動翻訳機能、ユーザーの意図を理解するAI機能、有人対応への切り替え機能などがあります。
これらの機能が揃っていることで、顧客の多様なニーズに対応できるチャットボットを導入できます。
また、特定の業界や用途に特化した機能をもつチャットボットも存在するため、事前に必要な機能をリストアップし、比較検討することもおすすめです。
必要な言語に対応しているか
チャットボットを多言語で利用したい場合には、ターゲットとする顧客が使用する言語に対応しているかも、選定の重要なポイントです。
ツールによっても対応できる言語が異なるため、対応言語の範囲を事前に確認し、顧客層にあったものを選ぶ必要があります。また、言語対応の品質も欠かせない要素です。
自動翻訳の精度や、特定の言語での自然な対話が可能かどうかを評価することで、適切なチャットボットを選べます。
導入と運用コストと
多言語対応チャットボットの導入コストも重要な選定ポイントです。初期導入費用だけでなく、運用コストやメンテナンス費用も考慮する必要があります。
また、導入によるROI(投資利益率)を評価し、長期的に見てコストパフォーマンスが高いかどうかも判断しましょう。
具体的には、チャットボットの導入による業務効率の向上や顧客満足度の向上がどの程度見込めるかを分析し、投資がどれだけの利益をもたらすかを計算すると、より効果的な導入が進みます。
言語ごとのカスタマイズが可能か
多言語対応のチャットボットを選定する際には、ローカライズ対応の品質に限らず、各言語に応じたカスタマイズが可能かどうかも重要です。単に複数の言語に対応しているだけでなく、それぞれの言語に対して特有のニーズや文化的背景を考慮した応答ができるように設定できると、より良い顧客体験を生み出せます。
たとえば、特定の国や地域に特有のフレーズや表現を使えるようにすることで、より自然で親しみやすい対話が実現可能です。
このようなカスタマイズが可能なチャットボットを選ぶことで、ユーザーの満足度を高めることにつながります。
多言語対応のチャットボットの導入でグローバルなビジネス展開を目指そう
多言語対応のチャットボットは、グローバルなビジネス展開を目指す企業にとって、コミュニケーションの効率化と顧客満足度の向上に大きく貢献するツールです。適切なチャットボットを選ぶことで、企業は国際的な市場での競争力を高められます。
チャットボットはツールによって機能や対応言語が大きく異なります。比較検討して、自社の目的に最適なチャットボットを選びましょう。