Salesforce(セールスフォース)の使い方・導入事例 | ツールの評判・機能・価格を解説

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- Salesforce(セールスフォース)とは
- セールスフォース・ドットコム社とは
- 企業規模や業種にかかわらず利用可能
- スマホアプリでSalesforceが使える
- スタートアップ・中小企業向けの「Essentials」
- Salesforce(セールスフォース)の機能
- 顧客管理・商談管理
- ワークフロー機能・ファイル共有
- マルチデバイス・モバイル対応
- 正確で素早いデータ分析
- 外部システム連携・API連携
- ユーザーの独自のアプリとも連携可能
- ボクシルに寄せられたSalesforceの口コミ
- Salesforceの料金プラン・価格
- Salesforceの無料トライアル
- Salesforce(セールスフォース)の導入事例
- 陣屋(老舗温泉旅館)
- BEAMS
- HITACHI
- アクシスコンサルティング
- Mipox
- 他社のCRM/SFAとの違い
- 導入期間としやすさ
- カスタマイズ性と拡張性
- セキュリティ対策
- インフラ保守に関して
- 運用コスト
- システムの安定性
- Salesforceを導入して経営の効率化を図る
- 注目のCRM、サービス資料まとめ
- ボクシルとは
Salesforce(セールスフォース)とは
Salesforce(セールスフォース)とは、Salesforce.com(セールスフォース・ドットコム)社が提供する、クラウド型CRMアプリケーションです。大企業から中小企業まで世界中15万社以上(2020年12月時点)の企業で導入されており、CRM/SFAのマーケットシェアでもトップを誇っています。
もちろん、この数字はCRMの世界マーケットシェアトップであります。日本市場においても、日本郵便(旧・日本郵政公社)を始めとして、業種を問わず5,000社以上の企業で導入されています。
機能や実際の導入事例を紹介しながら、他のソフトウェアと一体何が違い、どこが優れているのかなどを紹介します。
セールスフォース・ドットコム社とは
Salesforce(セールスフォース)の提供元であるセールスフォース・ドットコム社は、米国カリフォルニア州に本社を置く企業で、1999年3月に設立されました。
SaaSタイプの本格的なクラウドコンピューティング・サービスの提供企業のパイオニアとされています。
複数地域に拠点を設けており、セールスフォースの日本法人も2000年に設立されました。CRMのベンダーとして実績を伸ばし、最近では多くの企業を買収して、プラットフォーム企業への転身を図っています。
企業規模や業種にかかわらず利用可能
Salesforceは、営業、マーケティング、企画などさまざまな分野で活躍できる多くの機能を備えています。
そのため、企業の規模や業種業態を一切問わないソリューションとして、高い評価を受けています。
これは日本のみならず世界中の、ありとあらゆる業種での導入事例がそれを証明しています。
スマホアプリでSalesforceが使える
Salesforceはスマホアプリにも対応しています。デスクトップと同等の操作が可能なため、外出先でも作業を進めることや、データの確認が可能です。中断していた作業もモバイルアプリでいつでも再開でき、業務効率が上がり、生産性が向上します。
iOS、Androidのどちらも利用でき、次のリンクからダウンロードできます。
iPhone・iPadの方向け | Androidの方向け |
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スタートアップ・中小企業向けの「Essentials」
スタートアップ、中小企業なら「Essentials」がおすすめ。ミニマムですぐ導入できるうえ、上位プランへスムーズに移行できるため、チーム単位でのスモールスタートにも最適です。
Salesforce Essentials - 株式会社セールスフォース・ドットコム
画像出典:Salesforce Essentials公式サイト
- Sales Cloudの中小企業・スタートアップ向けプラン
- ユーザー数は10名まで
- 低価格なのに高い営業パフォーマンスを実現
Salesforce(セールスフォース)の機能
Salesforceの機能や特徴についてまとめてみます。全世界中に導入されているサービスのため機能や特徴はたくさんありますが、基本的な内容に絞って説明します。
顧客管理・商談管理
取引に関する行動履歴や顧客の連絡先、やり取りなどの情報をまとめて管理・把握できます。また、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアの情報をSalesforceに取り組むことも可能です。
また、商談管理機能によりチームの案件をまとめて把握できます。進捗状況や見積の確認、商談を成功させるために必要な情報を管理できます。
ワークフロー機能・ファイル共有
Salesforceでは、Visual Workflowを使用することで、ドラッグ&ドロップの簡単操作で迅速にビジネスプロセスの設計ができます。また、ファイルの同期と共有も簡単に行えるため、最新の資料をリアルタイムで把握可能です。
Salesforceには、このような生産性の向上を実現する機能が豊富に搭載されています。
マルチデバイス・モバイル対応
スマートフォンやタブレットなどを使えば、いつでもどこでも顧客情報の確認、修正が可能です。
さらにその情報は、全社でリアルタイムに共有できます。
こうして顧客管理を徹底することで機会ロスをなくし、タイムリーな提案活動につなげられます。
正確な顧客情報に基づく効果的な提案は、顧客満足度の向上に役立ちます。
正確で素早いデータ分析
ダッシュボードで最新の情報にリアルタイムにアクセス、把握することで、分析もより正確に行えます。そして、優れたレポーティング機能は、迅速な意思決定をサポートします。
さまざまな角度からの情報で適切なタイミングを計り、優先順位に基づいて営業をすることで、会社全体の生産性向上にも貢献します。
外部システム連携・API連携
従来のASPサービスやオンプレミス型(自社運用型)システムでは、カスタマイズに費用と時間がかかります。
しかし、Salesforceでは、自ら個別にカスタマイズが可能であり、外部システム連携もAPIにより可能となっています。
これは、たとえばモバイルデバイス環境が必要なケースや、コールセンター業務などへの対応が、比較的簡単で自由度が高いことが特徴です。
ユーザーの独自のアプリとも連携可能
Salesforceは、「AppExchange」という複数アプリケーションを連携させるプラットフォームを提供しています。
各種サードパーティ製アプリとの連携を実現するばかりか、ユーザー独自アプリとの連携をも可能にします。
テスト専用のデータベースサーバー「Salesforce Sandbox」も提供しており、独自開発したアプリを丸ごとコピーしてテストできます。本番環境と同じ環境で行う動作検証で、トラブルを未然に防いでいます。
ボクシルに寄せられたSalesforceの口コミ
ボクシルでは、実際にSalesforceを導入して使ってみた企業からの評判・口コミを掲載しています。その中から、いくつかピックアップして紹介していきます。
Salesforceの料金プラン・価格
Salesforceの料金プラン・価格は次のとおりです。
プラン名 | 初期費用 | 月額利用料 | 概要 |
---|---|---|---|
Essentials | 無料 | 3,000円/人 | ユーザー数10名まで |
Professional | 無料 | 9,000円/人 | 基本機能を網羅 |
Enterprise | 無料 | 18,000円/人 | 細かいカスタマイズが可能 |
Unlimited | 無料 | 36,000円/人 | 24時間フルサポート |
すべてのライセンスに2日以内のサポート対応やカスタマーサポート、Webセミナー・イベント、ガイド付きジャーニーが付属しています。
追加費用を支払うことで、管理支援や24時間年中無休の手厚いサポートを受けれます。
Salesforceの無料トライアル
Salesforceは、全てのプランで無料トライアルを行っており、Essentialsでは14日間、その他のプランでは30日間ほぼ全ての機能が利用できます。
Salesforceの操作感やメリットを体感できるので、導入を検討している方は、まず無料トライアルの利用をおすすめします。
Salesforce(セールスフォース)の導入事例
最後に、Salesforceを実際に導入している企業について紹介します。それぞれ、導入前の課題、導入後の効果について簡単にまとめています。
陣屋(老舗温泉旅館)

事業内容:旅館・レストラン・ブライダルの運営
課題:手書きの宿泊台帳利用で顧客管理が困難
昔ながらの方法である手書きによる予約台帳で顧客管理していたため、情報共有が難しく、予約が重複することがあった。インターネット予約への反映にも時間がかかり、アナログ管理に限界を感じていた。
効果:予約状況をリアルタイムで全員に共有可能
旅館運営に必要な機能をすべてSalesforce上に開発した後は、予約状況を全従業員でリアルタイムに共有できた。ホームページの予約サイトと連携も可能となり、さらにソーシャルメディアを活用した次の段階へ突入が可能に。
BEAMS

事業内容:ビームス・レイ ビームスのショップ経営、ならびにオリジナルウエアの製造・販売など
課題:お客さまの購入動向が把握できない
一人ひとりのお客さまの購入動向が把握できないため、感性に頼りきった提案が続いていた。時代やお客さまの価値観が変化する中、ライフスタイルに合わせた提案ができなかった。
効果:One to Oneマーケティングが実現
Marketing Cloudを導入したことで、蓄積された購入データから詳細の分析が可能に。One to Oneマーケティングが可能になったことで、時代に合致したブランドの提案につながった。
HITACHI

事業内容:情報・通信システム、社会・産業システム、電子装置・システム、建設機械、高機能材料などの製造販売
課題:国ごとで案件管理がバラバラ
世界各国で、案件管理の管理指標や商談確度について統一した認識がなかった。同じ確度であっても、状況が全く異なるため、グローバル全体での正確な状況把握が不可能。
効果:標準化による最適なソリューション提案
Salesforceの導入で、営業プロセスをグローバルレベルで標準化。意味のある情報管理で、最適なソリューション検討も可能、製品開発にも情報が生かされるように。
アクシスコンサルティング

事業内容:コンサルティング業界、IT業界に特化した人材紹介事業、エグゼクティブサーチ事業、インキュベーション事業など
課題:人材管理システムが非効率かつ属人的
短期集中的な人材管理が前提のシステムを導入していたため、カスタマイズが困難で急速に拡大する市場に対応できず。そのため転職支援対象者とのリレーションが場当たり的に。
効果:人材の中長期的フォローができビジネスが拡大
Salesforceを導入して、大量の人材データを一元管理することで、転職支援者に対する中長期的サポートが実現。また、時間がかかっていたメール配信業務が効率化し、潜在顧客にもタイムリーにリーチができるように。
Mipox

事業内容:研磨フィルムから液体研磨剤、研磨装置に至るまで幅広い研磨材を提供、ならびにコンサルティングなど
課題:情報共有文化がなく、受身の営業スタイル
老舗企業で業界シェアトップでもあったため、経験ある個人のノウハウに頼る営業スタイルだった。
徐々に業績悪化するなか、受身の営業スタイルのままで情報共有する文化がなかったため、悪い流れがそのままに。
効果:営業効率が劇的に上がり、業績回復に貢献
Salesforceを導入して情報共有文化を徹底させることで、案件の進捗状況可視化に成功。
ガラス張りになることで、機会ロスが減り、さらに商談状況におけるタイムリーな指示で成約率も向上した。経営判断や稟議決済が高速化することで、営業利益がV字回復。
他社のCRM/SFAとの違い
他社のCRM/SFAと比較して、その違いを見てみましょう。
オンプレミス型とクラウド型という大きな違いもありますが、Salesforceが世界中で15万社以上の実績を誇る理由はまさにこれらにあります。
以下の記事では、ボクシル編集部がおすすめするCRM/SFAの紹介・比較を行っています。Salesforce以外のサービスにも興味がある方はぜひご覧ください。
導入期間としやすさ
Salesforceはクラウド型サービスのため、ハードウェアなどの設備投資が不要で初期費用を抑えることが可能です。
短期間でスモールスタートし、ビジネスの成長に合わせてシステム拡張できるため、導入におけるハードルは極めて低いです。
カスタマイズ性と拡張性
カスタマイズの容易さは大きな特徴です。自社の文化に合わせて画面のレイアウト変更はもちろん、外部システムとの連携や既存の独自システムとの連携も考慮されています。
セキュリティ対策
モバイル環境での利用は便利な一方、情報漏えいリスクが高まります。しかし、詳細な設定項目でアクセス制限をかけられます。
またデータの安全性については、高度な対策を施したデータセンターに預けているため、顧客自身での対策は不要です。
インフラ保守に関して
セキュリティ同様、セールスフォース・ドットコム社側での管理であり、顧客側でのインフラ保守は不要です。まさにクラウド型サービスの大きな特徴の一つといえます。
運用コスト
月額費用をSalesforceに支払う形で発生しますが、大きなカスタマイズがなければこの費用のみで完結します。
オンプレミス型の場合、莫大な初期費用の反面ランニングコストがかかりませんが、別途インフラ保守費用は継続してかかります。
また、再開発にはさらに大きなコストがかかるでしょう。
システムの安定性
システムが停止すると、ビジネスに甚大な影響をもたらしますが、そのリスクを最小限にするため、Salesforceはすべてにおいてデータが多重化されています。さらにセールスフォースの予定稼働時間に対しての達成稼働率は99.9%を保持しており、関連データは常に開示されています。
人気CRM3選の比較は次の記事をご覧ください。
Salesforce × Zoho CRM × Dynamic 365の機能比較はこちら
「Salesforceと他サービスの違いを具体的に比較したい!」
「CRMはどこに気をつけて選べばよいのだろう?」
というあなたには、CRMのサービス資料で比較・検討するのをおすすめします。
Salesforceを導入して経営の効率化を図る
CRMは導入してからシステムを育てていかなければならず、失敗に終わる企業も少なくありません。
そんな中、Salesforce はCRMマーケットでトップシェアを走り続けています。豊富な機能や他業種にわたる多くの導入実績などから、その理由が少しは理解できたでしょう。
この記事がCRM/SFAの導入に踏み出せない企業にとって導入のきっかけになれれば幸いです。
注目のCRM、サービス資料まとめ

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