大企業向けCRMおすすめ13選!選定のポイントと導入のメリット

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※2020年9月実施 株式会社ショッパーズアイ「SaaS比較メディアに関するイメージ調査」より
本記事では従業員1,000人以上を大企業とし、大企業がCRMツールを選ぶ際のポイントやおすすめのサービスを紹介します。
全企業向けや中小企業向けの選び方は下記で説明しています。「大企業の選び方とは何が違うのか」「中堅企業だから幅広いサービスを知っておきたい」という方におすすめです。
>【全ての企業向け】CRMツールの選び方とおすすめサービスを見る
>【中小企業向け】CRMツールの選び方とおすすめサービスを見る
※CRMツールの導入に携わった従業員数1,000人以上の企業に所属している全国20〜60代の男女1,829人へ、インターネット調査を実施。本調査の期間は2025/02/07〜2025/02/08。
目次を閉じる
- 大企業向けのCRMツールとは
- 大企業での顧客管理の課題
- 顧客データの統合と既存システム連携の困難さ
- ツールを導入しても使われない
- 部門間連携・情報共有ができていない
- 大企業でのCRMツール導入メリット
- 顧客データの統合と一元管理ができる
- 営業が入力しやすい仕組みが整っている
- 全社で同じ顧客データベースを利用できる
- 大企業でのCRMツールのシェア TOPはSalesforce
- 大企業でのCRMツールの費用
- 大企業向けCRMツールの選び方
- 複数のチャネルに対応しているか
- セキュリティは強固か
- 顧客データベースの上限は十分か
- 拡張性・カスタマイズ性や連携が充実しているか
- グローバル対応をしているか
- 大企業向けのCRMツール8選
- Salesforce Sales Cloud
- Sansan
- esm(eセールスマネージャー)
- kintone
- Microsoft Dynamics 365
- GENIEE SFA/CRM
- Zoho CRM
- HubSpot
- 大企業がCRMツールを導入する際の注意点
- CRMツールの比較ならBOXIL

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大企業向けのCRMツールとは
大企業向けのCRMツールは、多拠点・多部門にまたがる顧客情報の一元管理や組織横断のコラボレーションを実現するための機能を搭載しています。多国籍企業で利用されているCRMツールは、多言語・多通貨対応や各国法規制への準拠などグローバル企業向けの機能を備えています。
また、取り扱う顧客情報の数や種類が多くなるためセキュリティレベルも高く、基幹システムとの統合もしやすいようにAPI経由で他システムと連携しやすい設計になっていることも特徴です。
そのほかの特徴としては、次のような傾向があります。
- 対応できる業務の範囲が広い(営業・マーケティング・カスタマーサポート・問い合わせ管理・グループウェア・タスク管理・eコマースなど)
- SNSを含めた複数チャネルの顧客管理ができる
- 権限管理が柔軟
大企業での顧客管理の課題
顧客データの統合と既存システム連携の困難さ
大企業では、各部署・各人でデータを管理していて一元管理できていないケースが多く見られます。また、既存で複数システムに情報が散在しており、連携できていないこともあります。
具体的には、顧客管理において次のような状態になっていることが多いです。
- 長年の業務で蓄積された顧客データが複数のシステムやファイルに散在している
- 退職者がやり取りしていた顧客の情報がない
- Excelによる属人的な管理でどの情報が最新かわからない
- 自社開発のレガシーシステムから移行できない
- 営業担当者が複数システムに同じ情報を二重入力している
- 歴史が古い会社で経営層の承認を得られずシステム基盤が変更できない
こうした状況は顧客情報の統合を難しくし、対応漏れが起きたり分析が困難になったりする原因になります。
ツールを導入しても使われない
大企業では、経営層や経営幹部がCRMツールの刷新をしたとしても、現場の運用とマッチしておらず使われなくなるということもよくある課題です。結果的にコストばかりがかかってしまい、顧客管理のデータは更新されない状態になってしまいがちです。
導入目的を整理しきれておらず、現場の入力の手間を減らせないと、結局旧システムやExcelファイルとの二重入力が続いてしまい、顧客データが蓄積されない原因となってしまいます。
部門間連携・情報共有ができていない
大企業では、組織が縦割りになっているため同じ顧客に対して部署ごとに別々の情報を管理していることも多いです。その結果、同じ顧客へ何度もアプローチをしてしまい、クレームにつながる事態も起こり得ます。顧客のニーズに適切に対応できず、満足度低下や商機損失につながりかねません。
このように、部門間連携・情報共有ができていないことが、大企業で起こりがちな課題の一つです。
大企業でのCRMツール導入メリット
顧客データの統合と一元管理ができる
大企業向けCRMツールは、顧客データのインポートだけではなく、同じ情報のデータクレンジングと名寄せまで実施してくれるサービスもあります。その結果、既存顧客データが手間なく統合される点は大きなメリットです。大規模なシステム導入となると、導入サポートも手厚いことが多いため、そういった点でも安心して導入できます。
営業が入力しやすい仕組みが整っている
現場の従業員が入力しやすいようなUIになっているため、「導入したけど使われない」という事態が減少します。複数システムに二重で入力する必要もなくなるため、現場の工数の削減にもつながる点は大きなメリットと言えるでしょう。
全社で同じ顧客データベースを利用できる
CRMツールを導入することで、部署が多く縦割りになっている大企業だったとしても、全社で同じ顧客データベースが利用できるようになります。もちろん、共有も手間なく可能です。
同じデータベースを利用することで、確度の高い分析や施策をができるようになり、売上向上や営業組織力の強化にもつながるでしょう。
大企業でのCRMツールのシェア TOPはSalesforce
BOXILが実施したアンケート※によると、従業員1,000人以上の企業においてシェアが最も多かったCRMツールは「Salesforce」で47.98%と、大企業の約半数がSalesforceを導入している状況でした。次いで「Sansan」が13.05%、「esm(eセールスマネージャー)」が8.06%でした。続く「kintone」「HubSpot」の計5サービスでおよそ80%のシェアを占めています。
Salesforceは、大企業のみで見るとシェア率が10%程度高くなる傾向がありました。全世界的に有名で利用されているツールということで、セキュリティ面や機能面でも安心感があること、カスタマイズ性が高いことも導入につながっていると考えられます。
※調査概要:CRMツールの導入に携わった従業員数1,000人以上の企業に所属している全国20〜60代の男女521人へ、インターネット調査を実施。本調査の期間は2025年2月7日〜8日。本アンケート結果は小数点以下任意の桁を四捨五入しており、合計が100%にならない場合がある
大企業でのCRMツールの費用
大企業向けのCRMツールは、初期費用と月額費用、導入支援費用の合計でコストを算出するのが一般的です。中小企業向けのCRMツールでは、初期費用や導入支援費用が無料のサービスが多く見られます。一方で、大企業向けのシステムでは設定やカスタマイズ、さらにはサポート依頼に伴い、初期費用が必要なケースが一定数存在します。
月額費用は、利用人数に応じた従量課金であることがほとんどです。
CRMツールでは、API連携や追加ストレージ・メール送信数、AI機能、ワークフロー機能などなどによって基本料金以外にオプション料金が発生する場合もあります。要件を整理しておき、オプションも加味して費用の計算をしましょう。
大企業向けCRMツールの選び方
複数のチャネルに対応しているか
CRM自体が、電話やメール、SNSなど複数チャネルの管理に対応しているかを確認しましょう。大企業は顧客数が多いため、顧客とやり取りするツール(=チャネル)の種類も増えます。チャネルごとに管理方法が異なると担当者の負担が増大し、煩雑化によってヒューマンエラーも起こりやすくなります。
複数チャネルの情報を1つのプラットフォームに集約できれば、顧客数が膨大でもスムーズな管理が可能です。
セキュリティは強固か
大企業は中小企業と比べて扱う情報量が多いため、よりセキュリティの強固なCRMを選ぶべきです。たとえば、次のようなセキュリティ対策があげられます。
- データや通信の高度な暗号化処理
- 細かなアクセス権限の設定
- 不正ログインを防ぐための多要素認証
- ファイアウォールによる監視と遮断
大企業は知名度があるため、一度情報漏えいが起こると、被害も甚大になりやすいです。大切な顧客情報を厳重に守ってくれる、セキュリティの強固なシステムを選びましょう。
顧客データベースの上限は十分か
大企業の場合、取り扱う顧客のデータ数も多くなりがちなため、登録できる顧客情報の上限数を確認しておきましょう。とくに、数百万単位での顧客情報を扱う場合には注意が必要です。
拡張性・カスタマイズ性や連携が充実しているか
大企業では独自の運用ルールや業務があり、一般的なCRMツールでは業務内容がカバーできない可能性もあります。そのため、拡張性やカスタマイズ性をあらかじめ確認しておきましょう。標準機能だけで不足する場合でも追加開発やプラグイン等で拡張可能かを確認し、将来的なニーズ変化に対応できる柔軟性が重要です。
また、大企業では使用しているツールも多いため、それらと連携できるかどうかも重要なチェックポイントです。
グローバル対応をしているか
大企業は多拠点展開やグローバル展開をしていることも多いです。主に、次のようなポイントに注意しましょう。
- 多言語・多通貨対応をしているか
- 海外拠点での利用ニーズに応えられるか
- 日本語だけでなく英語を含めた主要言語に切替可能か
- 取引通貨や時区間の設定に対応しているか
- 海外現地法人とも同一システムを使えるか
大企業向けのCRMツール8選

おすすめCRMの資料を厳選。各サービスの料金プランや機能、特徴がまとまった資料を無料で資料請求可能です。資料請求特典の比較表では、価格や細かい機能、連携サービスなど、代表的なCRMを含むサービスを徹底比較しています。ぜひCRMを比較する際や稟議を作成する際にご利用ください。
Salesforce Sales Cloud - 株式会社セールスフォース・ジャパン
- 日本の大企業でも豊富な導入実績
- 拡張性や連携性が高く自社の業務に合わせやすい
- AI予測や自動化機能で営業効率と精度が上がる
- 会計ソフトとは基本的にCSV連携
初期費用 | 0円〜 | 月額費用 | 3,000円(税抜)〜 |
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無料トライアル | ◯(30日間) | ||
導入実績 | 三菱UFJ銀行/富士通/東日本電信電話/西日本旅客鉄道 など |
Salesforce Sales Cloudは、世界中で利用されているCRMツールです。ユーザー数が数万人規模でも快適に利用でき、権限管理や監査ログ、各種認証にも対応しており、内部統制やグローバル展開の要件も満たせます。
BOXILで実施したアンケートにてシェアが最も大きいサービスであったため、CRMツールの導入に迷うなら、まずは候補に入るサービスです。
料金は初期費用0円と小規模チーム向けのStarterプランでは月額1ユーザー3,000円(税抜)からですが、大企業では月額1ユーザー12,000円からのPro Suite、または月額1ユーザー19,800円からのEnterpriseプランがおすすめです。もちろん、大企業の中でもStarterプランを利用している企業はあります。
大企業においては、部門ごとに異なる複雑な営業プロセスを一つのプラットフォーム上で統合できる点が強みです。たとえば顧客データを一元管理しつつ、商談ステージや承認フローを自社に合わせて細かくカスタマイズ可能で、グローバル企業でも統一基盤上で地域・製品ごとの戦略管理ができます。
また、高度なレポーティングやダッシュボード機能により、経営層まで含めたリアルタイムな営業状況の把握と意思決定支援が行えます。導入にあたっては社内の運用ルール整備やユーザー教育が必要ですが、専任の担当者を置くことでその圧倒的な機能とデータ活用力を武器に業績向上を期待できるでしょう。
- AI+手作業で超高精度な名刺の情報化
- 100万件以上の企業データベースを搭載
- 名刺管理を起点にメール履歴や商談情報まで一元管理できる
- 名刺管理がベースなのでそれ以外の活用方法では機能が不足する可能性がある
- 料金体系は問い合わせになってしまう
初期費用 | 要問い合わせ | 月額費用 | 要問い合わせ |
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無料トライアル | ◯(2週間 ※延長可能) | ||
導入実績 | 伊藤忠テクノソリューションズ/三井不動産/コニカミノルタジャパン/日本通運/経済産業省 など |
Sansanは、名刺管理から顧客情報の共有を実現する営業DXサービスです。社内に眠る名刺・人脈情報をデジタル資産に変え、営業活動の効率化と売上拡大を後押しします。とくに大企業では部署ごと・個人ごとに散在しがちな取引先担当者とのつながりを見える化できる点が魅力です。
異なる事業部門が同一企業と接点を持っている場合でもSansan上で情報を共有し、統一したアプローチ戦略を立てられます。さらに、商談前の担当者紹介依頼や社内人脈の活用など、大企業特有の組織的営業にも威力を発揮します。導入に際しては既存顧客データとの重複管理や、名刺以外の情報管理方法をどうするか検討が必要ですが、社内の「出会い」を最大限ビジネスに活かすプラットフォームとして、大企業の営業力強化に貢献してくれるでしょう。
料金プランは非公開です。初期費用はこれまで蓄積された名刺をデータ化するための導入費用と、導入や運用支援を行うための導入支援費用です。月額費用は3つのプランの料金に加え、オプションとスキャナの利用料金が必要に応じてかかります。
導入に際しては既存顧客データとの重複管理や、名刺以外の情報管理方法をどうするか検討が必要ですが、社内の出会いを最大限ビジネスに活かすプラットフォームとして、大企業の営業力強化に貢献してくれるでしょう。
esm(eセールスマネージャー) - ソフトブレーン株式会社
- 手厚いサポートと高い定着率
- 営業プロセスの改善に必要な機能が網羅的に搭載されている
- 必要な機能があれば自身で追加できる
- マーケティング向け機能は別料金
- 動作環境がWindows OSのみ
初期費用 | 0円 | 月額費用 | 1ユーザー3,500円〜 |
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無料トライアル | ◯(30日間) | ||
導入実績 | クレディセゾン/日鉄テクノロジー/さわやか信用金庫/日立ソリューションズ東日本 など |
esm(eセールスマネージャー)は、見込み客の集客から商談管理、既存顧客へのフォローまで営業情報を一元化し、「シングルインプット・マルチアウトプット」をコンセプトに現場の負担を軽減するために作られたCRMツールです。
営業担当者は日々の活動報告を入力し名刺を撮影するだけで、顧客データベースに過去商談履歴や名刺情報が蓄積され、関連する案件管理やスケジュール、グラフレポートに自動反映されます。そのため、Excelでの報告資料作成やメール共有が不要になり、営業担当は一つのツールだけで営業報告が済むようになります。
マネージャー側では蓄積されたデータをもとにダッシュボード分析やパイプライン管理が可能で、チームの成果や進捗を可視化して的確な指示出しが行えます。大企業向けの31人以上で利用する場合は、月額1ユーザー11,000円の「Enterpriseプラン」があり、レコード単位の閲覧制限・ロール管理・監査ログなどセキュリティ強化につながる機能もあります。
導入前後には提供会社であるソフトブレーンの専門チームによるコンサルティング支援を受けられ、現場への定着まで伴走支援してくれるため、運用が複雑な大企業でも社内展開のハードルが下がるでしょう。
- 専門知識がなくても自社に合わせた顧客管理システムを作成できる
- 社内用語や独自業務プロセスがある大企業でも現場主導で改善できる
- 必要な機能があれば自身で追加できる
- 適切な項目設計や運用フローを自社で考える必要あり
- 要件によってはプラグインやコーディングが必要
初期費用 | 0円 | 月額費用 | 1人あたり1,000円(税抜)〜 |
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無料トライアル | ◯(30日間) | ||
導入実績 | みずほ信託銀行/ZOZO/星野リゾート/日清食品グループ/朝日新聞 など |
kintoneは、サイボウズが提供する業務アプリ作成プラットフォームです。ドラッグ&ドロップの直感的な操作で、顧客台帳から営業案件管理まで自在にアプリ化できるため、「Excelで管理していた顧客リストを共有データベース化したい」「自社独自の商談フローをシステムに落とし込みたい」といった要望に応えられます。大企業においては、IT部門が全社共通の基盤を用意し、各事業部が必要なアプリを追加するといった使い方がおすすめです。
利用時はまず少人数で試験運用し、使いやすさを確認しながら段階的に展開するとスムーズです。自社にフィットしたCRMを自ら作り上げていける点は、大企業にとって大きな魅力と言えるでしょう。料金プランを見ても、初期費用0円・月額1ユーザー1,000円から始められるのは、コスト面でもかなり大きなメリットがあります。
ただし、放置すると各部門で似たようなアプリが乱立したり名称ルールがバラバラになるリスクがあります。大企業で全社展開する際は、アプリ作成権限やルール策定をするようにしましょう。
自由度が高いためどの業種・どの業界の業務にも対応できるポテンシャルを持っており、自社でJavaScriptカスタマイズができる人材にとってはコストを抑えやすいサービスと言えます。
Microsoft Dynamics 365 - 日本マイクロソフト株式会社
- Microsoft製品との親和性が高く、使い慣れたUIで利用できる
- カスタマイズ性が高く拡張開発が容易
- グローバル展開企業に適した多言語・多通貨対応
- 機能やライセンス体系が複雑
- システム要件によってはカスタム開発が難しく導入・定着には開発の負担がかかることも
初期費用 | ー | 月額費用 | Sales Professional 9,745円(税抜)〜 |
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無料トライアル | ◯(30日間) | ||
導入実績 | パナソニック ソリューションテクノロジー/栗田工業/東京地下鉄 など |
Microsoft Dynamics 365はMicrosoft製アプリ群を統合したビジネスプラットフォームです。SalesforceのようなCRMツールと比較すると、汎用的なCRMというよりは、販売・マーケから会計・在庫まで企業活動を包括する基幹システムのような位置づけが特徴です。
とくに既にMicrosoftのERPやグループウェアを導入している大企業にとっては、Dynamics 365を採用することでシステム間の親和性が高まり、データの一元化と業務プロセスの自動化をよりスムーズに実現できるでしょう。
大企業向けの使い方としては、Sales(営業)モジュールとCustomer Service(顧客サポート)モジュールを軸に据え、必要に応じて自社ERPやPower BIと連携させることで、顧客接点からバックオフィスまでシームレスにつなぐといった方法が考えられます。
利用時の注意点として、導入支援体制の確保やライセンス設計の検討が重要です。社内にOffice製品のユーザーが多ければ受け入れられやすい反面、初期設定の複雑さもあるため、導入支援パートナーが必要になる可能性が高いです。予算に余裕がある大企業は、製品のポテンシャルを十分に引き出すためにパートナーの利用も検討してみてください。
GENIEE SFA/CRM - 株式会社ジーニー
- 徹底的にシンプルにこだわった操作画面
- 大企業向けの管理機能やセキュリティ対応も充実
- 必要な機能が一通り使えるのに低価格
- 機能の拡張性や周辺ツールとの連携では有名ツールと比較して課題
- 日本発のツールなので海外拠点への横展開や多言語での同時利用では機能が不足する可能性も
初期費用 | 要問い合わせ | 月額費用 | 34,800円(10ユーザー分)〜 |
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無料トライアル | ◯(14日間) | ||
導入実績 | イーピーエス/ECC/オムロン/全日空商事 など |
GENIEE SFA/CRMは、シンプルさと低コストを武器にした純国産の営業支援ツールです。必要な機能に絞った軽量なシステムでありながら、顧客情報の一元管理や商談状況の「見える化」など基本はしっかり押さえており、初めてSFA/CRMを導入する企業にも適しています。
大企業においては、まず一部営業部門で試験導入し、その定着率の高さや効果を確認してから全社展開するという使い方が考えられます。使いやすさや入力の手間を減らすようなサービス設計を重視しているため、「操作がわかりやすく入力が苦にならない」という口コミが多いです。
名刺管理やWebフォーム取り込みといった付加機能も内蔵しているため、大企業で点在しがちな単機能ツールを統合し、GENIEE SFA/CRMのみで営業業務のDXを推進できる可能性を秘めています。
導入時は自社の営業プロセスに沿った項目設定や活用方法をベンダーと擦り合わせ、シンプルな仕組みを最大限活かすことが重要です。価格面のメリットも大きいため、コストを抑えつつ全社の営業力を底上げしたい大企業にとって有力な選択肢となるでしょう。
- エンタープライズプランが他社と比較して半額程度
- 既存プロセスをなるべく変えずに運用開始できる
- 基本機能の網羅性が高く中小企業以上でもそのまま使える
- UIや操作性が独特かつ一部日本語対応をしていない部分も
- カスタマイズできる部分が限定的
初期費用 | 0円 | 月額費用 | 1,680円〜 |
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無料トライアル | ◯(15日間) | ||
導入実績 | サラヤ/星野リゾート/ミツバ など |
Zoho CRMは低コストながらグローバルで支持されるCRMツールです。大企業においては、既存の高額CRMからのコスト削減目的のシステム移行や、海外拠点も含めた共通ツールの採用などで役立ちます。
Zoho CRMは既存の営業フローを大きく変えずに運用できる柔軟性があるため、現場の混乱を抑えつつ段階的に改善を進めたい大企業にもマッチします。3ユーザーまで無料のプランや全機能が使えるトライアルがあるので、導入時はまず小規模で試し、自社要件に対する機能を確認できることが大きなメリットです。
1ユーザーあたり月額1,600円程度から利用できるのにも関わらず、他ツールでは上位プランだけでの提供になりがちな機能も利用可能です。エンタープライズプランは1ユーザー月額4,800円、最上位のアルティメットプランでも1ユーザー月額6,420円と、他の有名ツールと比較して高いコストパフォーマンスを誇っています。
ただし、サポートや拡張機能の日本語対応、マーケットプレイスで提供されている拡張機能を探して導入するなど、負荷なく運用するにはある程度の環境構築が必要です。必要に応じて外部パートナーの協力やZohoシリーズ全体の活用も視野に入れて運用体制を構築することが重要です。
- インバウンドマーケティングに強い網羅的な機能
- 2ユーザーまで永久無料
- 外部SaaSとのAPI連携を公式がサポート
- エンタープライズ向け機能は他大手ツールより少なめ
- カスタマイズできる範囲が限定的
初期費用 | 要問い合わせ | 月額費用 | 10,800円〜 |
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無料トライアル | ◯(14日間) | ||
導入実績 | 読売新聞グループ/パナソニック インダストリー/レバレジーズ など |
HubSpotは、マーケティング起点で顧客との関係構築を支援する統合プラットフォームです。大企業においては、新規顧客開拓や既存顧客育成のために、デジタルマーケティングを強化したいケースで効果を発揮します。
HubSpotは簡単に始められる反面、全社で使い倒すにはマーケティングと営業の連携フロー再構築が欠かせません。しかし、それを乗り越えれば顧客視点で統合されたCRM基盤が得られ、データに基づくきめ細かなマーケティング施策と営業アプローチが可能になります。
HubSpotは2ユーザーまで永久無料のため、大企業ではまず小規模チームで試験導入したあと、段階的に範囲を広げていくのがおすすめです。しかし、機能を選択して利用する料金体系であり、「シート」という単位で課金されるため、1ユーザーあたり月額1万円以上かかる点には注意しましょう。
費用対効果に留意しておけば、ウェブサイト経由のリード獲得から営業フォロー、問い合わせ対応まで一貫した顧客体験を提供できるのがHubSpotの魅力と言えます。
大企業がCRMツールを導入する際の注意点
大企業がCRMツールを導入する際には、データベースの項目の整理と洗い出しが最も重要です。関係部署が多いうえに、顧客情報を取り扱うため慎重を期すに越したことはありません。それ以外にも、気を付けるべきポイントは次のとおりです。
注意点 | 詳細 |
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無料トライアルや無料デモを現場メンバーにやってもらう | 使いやすさはデータの蓄積に直結するため、実際に入力してもらう従業員に触って操作感を確かめてもらいましょう。現場のメンバーにもメリットを伝えることで、使いやすい環境を整えられるようになります。 |
運用を統一するための業務フロー整備 | 多拠点の場合や海外拠点がある場合、同じルールで顧客管理ができるように業務フローになるように、マニュアル整備や運用上の課題の整備もあわせて進めましょう。 |
システム導入後の教育・フォローを欠かさない | システム導入後には、入れて終わりではなく教育体制を整え、使い方がわからないユーザーへのサポート体制も整えましょう。使い方や活用方法がわからないツールだと、結局使われなくなってしまいます。 |
セキュリティと内部統制は要件を満たすか | 大企業特有の厳しいセキュリティ要件や監査対応、アクセス制限、データ暗号化の要件に耐えられるか照らし合わせます |
CRMツールの比較ならBOXIL
BOXILでは、上記のCRMツールのサービス資料をマイページにて閲覧したりダウンロードしたりできます。請求した資料を使い、チームメンバーや上長へURLにて共有可能です。また、マイページにてカスタマイズできる比較表にて、料金や機能軸にてサービスを見比べられれば稟議にも役立つでしょう。
本記事で紹介したサービス以外にも、さまざまなCRMツールがあります。さらに比較したい方は、以下のサービスもぜひあわせてご検討ください。

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