従業員意識調査とは?目的・種類・実施方法・おすすめツール8選
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従業員意識調査とは?
従業員意識調査とは、従業員がどのような意識や態度で仕事に従事しているかを把握するための調査です。
特定の問題を解決したり、事業戦略を考えたりする際に、業務の内容や労働環境に対する従業員の意識を知ることで、企業や組織は課題の対策を検討しやすくなります。
また、人間関係の課題も把握できるため、組織の改善点を見出せます。
企業と従業員の対話につながるため、定期的な調査が効果的です。
従業員意識調査の目的
従業員意識調査は事業戦略の立案や策定、組織的な課題が発生した場合などに、問題点や課題を特定するために実施されます。
事業戦略を浸透させて生産性を向上させたり、企業の離職率を抑えたりしたい場合に、従業員が会社や組織、業務内容、職場環境をどのように考えているのかを把握することが、効果的な対策のきっかけとなるためです。
顧客満足度の向上にフォーカスされることが多かったものの、従業員が会社や組織を信頼して仕事に取り組むからこそ、顧客満足度も向上するといった考え方が浸透してきました。
近年では、企業と従業員の対話の機会として従業員意識調査を行い、改善策を講じながら、従業員や組織の状態をモニタリングする企業が増加しています。
従業員意識調査の種類
従業員意識調査には、次に挙げる2つの種類があります。
- 従業員満足度調査
- エンゲージメントサーベイ
それぞれの調査の目的を理解しておきましょう。
従業員満足度調査
従業員満足度調査とは、職場に対する従業員の満足度を測る調査です。
主に労働環境の改善を目的に実施されるのが特徴で、従業員が業務内容や職場環境をどのように感じ、何に満足しているか、どのような改善が必要かといった情報を収集・分析できます。
収集して分析した情報は、組織体制や人事評価、福利厚生などに反映でき、従業員が満足して働ける環境の整備につながります。
エンゲージメントサーベイ
エンゲージメントサーベイとは、従業員のエンゲージメントの度合いを測るための調査です。企業におけるエンゲージメントとは、企業と従業員の関係性や精神的なつながりを意味します。
エンゲージメントサーベイは、離職防止や生産性の向上を目的に実施され、従業員のエンゲージメントを数値化・定量化してモニタリングすることで、企業の活性化や業績向上のための対策を講じる際に役立ちます。
従業員意識調査の実施方法
従業員意識調査の実施方法や流れは、次のとおりです。
- 1.アンケート作成
- 2.調査の実施
- 3.結果の集計・分析
- 4.フィードバック
それぞれ詳しく解説します。
アンケート作成
まずはアンケートを作成します。効果的な意識調査を行うためには、適切な質問項目を作成することが重要です。
従業員意識調査の質問項目は、具体的な質問にすることが効果的です。働きやすさや職場環境、リーダーシップ、組織へのコミットメントなどに関する質問を作成しましょう。
調査の実施
アンケートが作成できたら、調査を実施します。
調査を実施する前に、アンケートの配布方法や回答期限を設定しておきましょう。なお、アンケートでは従業員の本音を聞き出すことが重要になるため、匿名で行うことがおすすめです。
匿名でのアンケートであることや、企業や組織に批判的な回答を行っても不利益を被らないことなどを従業員に周知しましょう。
結果の集計・分析
従業員からの回答が回収できたら、結果を集計して内容の分析を行います。回答された内容から、企業や組織、従業員の傾向を把握することで、今後の対策の立案や実行に役立ちます。
データを詳細に分析することで、組織全体の傾向に加えて、部署ごとや役職ごとの傾向を把握できたり、組織内の問題や課題を特定したりしやすくなります。
フィードバック
調査結果の分析が完了したら、従業員に対して分析結果のフィードバックを行います。結果を公表することで、組織が抱える課題を全従業員で共有できます。
さらに、調査結果から立案した改善策を周知・実施し、従業員の意識を向上させる行動を取ることが大切です。
従業員意識調査の実施ポイント
従業員意識調査を実施する際のポイントを紹介します。
フィードバックして終わりではない
従業員意識調査を実施する場合、結果の公表によるフィードバックをすれば終わりではありません。
従業員意識調査の目的は、組織が抱える課題の可視化と改善です。調査によって課題を可視化できたとしても、それを改善できなければ無意味に終わってしまいます。
また、可視化された課題に対して具体的なアクションがないと、経営陣や人事部への不信感につながる恐れがあります。
調査によって可視化された課題の解決方法の立案、効果的な対策による改善を目指すことが重要になることを覚えておきましょう。
ツールを使用する
従業員意識調査を効率的かつ効果的に行いたいなら、専用ツールを使用することをおすすめします。調査のためのアンケートの作成や配布、結果の集計、分析などのタスクは、専用ツールを使うことで効率的に行えます。
ツールを使用しなければ、調査や分析に多くの手間がかかってしまうため、定期的な調査を継続するのが難しくなる恐れがあります。
具体的なおすすめのツールは次項で紹介するので、ぜひ導入を検討してみてください。
おすすめ従業員意識調査ツールの比較表
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従業員意識調査におすすめのツール8選
Wevoxは、従業員の心理状態や特性、組織のカルチャーなどを可視化して、エンゲージメントの高い組織づくりに活用できるプラットフォームです。3分で回答できるサーベイによって従業員のエンゲージメントを測定できます。カスタムサーベイ機能を使えば、独自のサーベイの作成・配信も可能です。また、カルチャーサーベイ機能では、サーベイに回答するだけで組織内のカルチャーを可視化できます。
回答結果はリアルタイムで自動集計され、部署や役職、入社年、雇用期分などさまざまな属性で分析可能。2回目以降のサーベイからは、注目すべき変化項目を一目で判別できます。
HRBrain 組織診断サーベイ - 株式会社HRBrain
HRBrainは、組織診断サーベイツールのほか、タレントマネジメントや人事評価、労務管理など、さまざまな機能を使用できるクラウドツールです。組織診断サーベイでは、組織状態の可視化に加えて、従業員の体験を定量的に把握でき、個人や組織の課題を分析できます。
1回3~5分程度で回答が完了するパルスサーベイでは、企業やチームの課題、従業員のコンディションを把握可能。改善のための推奨アクションもシステムが自動提供してくれます。ストレスチェックを用いれば、従業員の離職・休職リスクをいち早く把握できるため、離職率抑制や定着率アップにも活用できます。
カオナビは、従業員のエンゲージメント調査やモチベーション分析にも活用できるタレントマネジメントシステムです。エンゲージメント調査機能では、パルスサーベイやアンケート調査によって社員の不満や満足度を定性的・定量的に可視化できます。従業員のコンディションや性格などを把握でき、エンゲージメントの向上に役立てられます。
従業員のモチベーション分析や離職分析も可能。たとえば、残業時間とサーベイの平均点などから離職リスクが高い従業員をピックアップし、追加調査を実施できます。ほかにも、人材データの一元管理や評価運用の効率化、スキル管理・人材育成など、企業の人事に関するさまざまな機能が搭載されています。
HRMOSタレントマネジメント - 株式会社ビズリーチ
HRMOSタレントマネジメントは、エンゲージメント向上や離職防止などに活用できるタレントマネジメントシステムです。組織診断サーベイ機能では、従業員のエンゲージメントと組織のパフォーマンスに関する課題を特定でき、組織改善に役立てられます。ピープルアナリティクスの専門家が作成した組織サーベイをもとに設問が設計されており、影響の大きい課題を特定可能です。
集計結果は前回結果や独自基準と自動で比較・分析するため、課題部分を客観的に把握できます。また、優先順位の高い組織課題を自動表示してくれるため、すぐにアクションに移行できる点もポイントです。ほかにも、個人のコンディションの変化をリアルタイムで察知できる個人コンディションサーベイ機能が搭載されています。
SmartHRタレントマネジメント - 株式会社SmartHR
SmartHRタレントマネジメントは、データ活用による組織改善や、人事・労務業務の効率化に活用できるタレントマネジメントシステムです。従業員サーベイ機能を使えば、組織や従業員の状態を可視化できます。従業員のエンゲージメントやキャリアパス、ハラスメントの有無など、さまざまな情報を収集可能です。プリセットされたサーベイがあるため、システム導入後すぐにサーベイを実施できるほか、システムで管理する従業員情報を使えば簡単にサーベイを配信できます。
回答は自動集計され、すぐに結果を参照できます。また、従業員情報とかけ合わせた分析が可能。オリジナルサーベイの作成機能や回答漏れを防ぐリマインダー機能なども搭載されています。
Geppoは、組織と個人の課題を可視化できるサーベイツールです。個人のパルスサーベイと組織診断サーベイを低コストで実施できるのが特徴です。個人と組織の両方からアプローチして、働き方の改善を目指せます。サーベイは毎月3問の設問に回答するだけで完了。ツールへのログインも不要で、従業員の負担が少ないため、高い回答率が期待できます。
アンケートの入力率や入力内容をリアルタイムでアップデートして変化を察知できるダッシュボード機能も搭載されています。結果のフィードバックに活用できるレポートは、わかりやすいフォーマットで課題の可視化を容易にします。
リアルワンの従業員満足度調査 - リアルワン株式会社
リアルワンの従業員満足度調査は、エンゲージメントサーベイや従業員満足度調査を委託できるサービスです。選択設問と自由記述設問、属性設問からなる調査によって、従業員が仕事や組織に対して抱く全体的な満足を調査します。仕事内容や組織、職場仲間、待遇など、さまざま側面からの領域別満足度の調査も可能です。スマートフォンやタブレットから回答できるため、隙間時間で回答できます。
調査結果は主要ポイントをグラフや表にまとめたレポートにして報告されます。結果の理解をサポートする考察コメント付きで、エンゲージメントや強み、課題を把握しやすいでしょう。
ラフールサーベイは、ウェルビーイング経営や人的資本経営をサポートする組織改善ツールです。組織や個人の可視化と行動変容の促進に活用できるのが特徴。サーベイによって、組織や個人の課題と要因、パフォーマンスを挙げるための要素を把握できます。
ショートサーベイとディープサーベイの2種類のサーベイを活用して、定点観測での改善点の把握、状況の包括的な状態把握が可能です。また、オリジナル設問の追加によって自社独自のアンケートも作成できます。回答結果はダッシュボードにまとめられ、課題に沿った改善策や対策の提案を受けられます。
従業員意識調査を効率的に実施しよう
従業員意識調査を行うことで、従業員の企業や仕事に対する意識を把握できます。組織改善や満足度・エンゲージメントの向上、離職防止など、さまざまな領域に活用できるでしょう。
従業員意識調査ツールを使用すれば効率的かつ定期的な意識調査が可能になるので、本記事を参考に自社のニーズに合ったツールの導入を検討してください。
従業員満足度調査ツールやエンゲージメントサーベイツールは、次の記事でも詳しく紹介しています。
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