中小企業向け「給与計算ソフト」おすすめ9選!選定のポイントと導入のメリット
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- 給与計算ソフトとは?
- 中小企業における給与計算ソフトの必要性
- 中小企業が抱える給与計算業務の課題
- 業務が属人化してしまう
- 手作業による計算ミスが発生しがち
- 法改正のたびに運用の見直しが必要
- 従業員からの問い合わせ対応の負担もある
- 中小企業が給与計算ソフトを導入するメリット
- 担当者の負担が軽減される
- 専門知識を有する従業員が不要
- システム連携によるミスの削減
- さまざまな雇用形態にあわせた計算がしやすい
- 従業員満足度の向上
- 中小企業が給与計算ソフトを導入するデメリット
- 初期費用とランニングコストが発生する
- データ移行と初期設定に時間と労力がかかる
- 従業員の教育と習熟に時間がかかる
- 給与計算ソフトのタイプ
- 給与計算に特化したタイプ
- 他のtoBサービスと一体型になったタイプ
- 同じベンダーからのシリーズで連携できるタイプ
- ERPやグループウェアの一部として提供されているタイプ
- アウトソーシングと組み合わせた対応もできるタイプ
- 中小企業が給与計算ソフトを選定する際のポイント
- 導入形態はどうなっているか
- 時短勤務やフレックスタイム制に対応しているか
- 勤怠管理や人事管理などと連携できるか
- 使える帳票の種類やカスタマイズ性は豊富か
- コストパフォーマンスと将来性はあるか
- 中小企業におすすめの給与計算ソフト9選
- freee人事労務
- マネーフォワード クラウド給与
- ジンジャー給与
- PCAクラウド 給与
- 弥生給与 Next
- ジョブカン給与計算
- フリーウェイ給与計算
- 給与奉行クラウド
- Gozal
- サービス選びは比較して検討しよう
- BOXILとは
給与計算ソフトとは?
給与計算ソフトは、給与計算や関連する業務を効率的に処理するためのデジタルツールです。このソフトウェアは、基本給や諸手当の計算、税金や社会保険料の控除、給与明細の作成など、給与に関わるさまざまな作業を自動化できます。
多くの給与計算ソフトは、勤怠管理システムとの連携や、年末調整の処理、給与データの分析機能なども備えています。従来の手作業や表計算ソフトを使用した方法と比べ、作業時間の大幅な削減や人為的ミスの防止が可能となり、給与業務の効率化と正確性の向上が可能です。
給与計算ソフトについては、次の記事で詳しく説明しています。気になる方は、参考にしてみてください。
中小企業における給与計算ソフトの必要性
中小企業にとって、給与計算ソフトの導入は業務効率化に欠かせないツールです。人事部門の規模が小さく、担当者が限られている中小企業では、給与計算に多くの時間と労力を費やすことがあります。
給与計算ソフトを活用することで、これらの負担を大幅に軽減できます。また、頻繁に変更される労働法規や税制に対応するのも容易です。さらに、データの一元管理によるセキュリティ向上や、従業員からの給与に関する問い合わせへの迅速な対応も可能になります。
中小企業の成長に伴い、従業員数や給与体系が複雑化していくなかで、給与計算ソフトは経営の効率化と従業員満足度の向上のためにも、必要性の高いツールといえます。
中小企業が抱える給与計算業務の課題
中小企業の給与計算業務には、大企業とは異なる独自の課題が存在します。限られた人員と資源のなかで、正確かつ効率的に給与計算を行うことは容易でありません。
次に、中小企業がとくに直面しやすい給与計算業務の課題について詳しく紹介します。
業務が属人化してしまう
中小企業では、給与計算業務が特定の従業員に依存してしまう傾向にあります。この「属人化」は、業務の継続性や効率性に大きな影響を与えかねません。
給与計算のノウハウや手順が個人の経験や知識にもとづいて行われると、担当する従業員が不在や退職した際に業務が滞る危険性をはらんでいます。また、属人化により業務プロセスの標準化や改善が進みにくくなり、企業全体の生産性向上の妨げになることもあります。
さらに、特定の従業員に過度な負担がかかることで、ワークライフバランスの悪化やストレスの増加といった問題も発生しかねません。
手作業による計算ミスが発生しがち
中小企業の給与計算業務では、依然として手作業や表計算ソフトを使用している場合が多く、これが計算ミスのリスクを高めています。
給与計算には、基本給、諸手当、残業代、社会保険料、税金など多くの要素が絡むため、手作業での処理は非常に複雑です。とくに、従業員数が増えたり、給与体系が複雑化したりすると、ミスの発生確率は飛躍的に高まります。
計算ミスは、従業員との信頼関係を損なうだけでなく、修正作業に時間を取られるといった、業務効率の低下にもつながります。さらに、深刻な場合は法令違反や罰則の対象となる可能性もあり、企業経営に大きな影響を及ぼすかもしれません。
法改正のたびに運用の見直しが必要
給与計算に関連する法律や制度が改正される、中小企業にとっては都度の対応が大きな負担となります。労働基準法、社会保険制度、税制など、給与に関わる法規制は複雑で、改正内容を正確に理解し、適切に運用に反映させることは容易でありません。
とくに、専門の担当者がいない中小企業では、これらの情報を常に把握し、適切に対応することが難しく、法改正への対応が遅れがちです。
このような遅れは、法令違反のリスクを高めるだけでなく、従業員の不利益や不満にもつながる可能性があります。また、度重なる運用の見直しは、業務の混乱や効率の低下を招く要因にもなっています。
従業員からの問い合わせ対応の負担もある
給与に関する従業員からの問い合わせ対応も、中小企業の人事担当者にとって大きな負担です。給与明細の内容や控除項目の詳細、賞与の計算方法など、従業員からの質問は多岐にわたります。これらの問い合わせを迅速かつ正確に対応するためには、給与計算の仕組みや関連法規について深い知識が必要です。
しかし、中小企業では専門の担当者を置くことが難しく、限られた人員で対応せざるを得ない状況が多くあります。また、問い合わせへの対応に時間を取られることで、他の重要な業務に支障をきたすこともあります。
さらに、不適切な回答は不満や不信感につながる可能性があり、モチベーション低下といった問題を引き起こすかもしれません。
中小企業が給与計算ソフトを導入するメリット
中小企業が給与計算ソフトを導入して得られるメリットは、主に次のとおりです。
担当者の負担が軽減される
給与計算ソフトを導入すれば、担当者の業務負担が大幅に軽減されます。従来の手作業や表計算ソフトによる方法では、データ入力や計算、確認作業に多くの時間と労力を要していました。しかし給与計算ソフトは、これらの作業を自動化します。
たとえば、勤怠データの取り込みや各種控除の自動計算、給与明細の自動生成など、煩雑な作業が簡素化されます。これにより、担当者は他の業務に時間を割けるようになり、業務全体の質と効率アップが可能です。
また、繁忙期のストレスや長時間労働の軽減にもつながり、担当者のワークライフバランスの改善にも貢献します。
専門知識を有する従業員が不要
給与計算ソフトの導入により、専門知識をもつ従業員の必要性も低減します。従来の給与計算では、税法や社会保険制度など、専門的な知識が必要でした。しかし、給与計算ソフトはこれらの複雑な計算や最新の法令改正を自動的に反映します。
たとえば、所得税の計算や社会保険料の控除、年末調整などの処理も、ソフトが自動的に行います。これにより、専門知識がなくても正確な給与計算が可能になり、人材採用や教育にかかるコスト削減が可能です。
システム連携によるミスの削減
給与計算ソフトの導入により、他のシステムとの連携が可能となり、データ入力ミスや転記ミスが大幅に削減されます。
たとえば、勤怠管理システムと連携することで、労働時間データを自動的に取り込めます。また、会計ソフトとの連携により、給与データと会計処理の自動的な反映も可能です。
このようなシステム間の自動連携は、手作業によるデータ転記の必要性をなくし、人為的ミスのリスクを大きく低減します。さらに、データの一元管理が可能となり、異なるシステム間でのデータの整合性も保たれます。
これにより、業務の正確性と信頼性が向上し、ミスの修正にかかる時間と労力も削減可能です。
さまざまな雇用形態にあわせた計算がしやすい
給与計算ソフトは、多様な雇用形態に対応した給与計算も簡単に行えます。現代の中小企業では、正社員だけでなく、パートタイム、アルバイト、契約社員、派遣社員など、さまざまな雇用形態の従業員が混在しています。
給与計算ソフトは、これらの異なる雇用形態ごとに設定された給与体系や勤務時間、手当などを管理し、適切な計算が可能です。たとえば、時給制と月給制の併用や、複雑なシフト制の管理もできます。
また、短時間労働者の社会保険加入判定や、雇用保険の適用有無の自動判定など、雇用形態に応じた法令遵守も支援します。これにより、人事担当者は複雑な計算に悩まされることなく、公平で正確な給与計算が可能です。
従業員満足度の向上
給与計算ソフトの導入は、従業員側の満足度向上にもつながります。まず、給与計算の正確性と迅速性が向上することで、給与に対する信頼感が高まります。また、多くの給与計算ソフトには従業員向けのポータルサイトが用意されており、従業員自身が過去の給与明細を閲覧したり、年末調整の申告をオンラインで行ったりが可能です。
これにより、従業員は自身の給与情報に容易にアクセスでき、透明性が向上します。さらに、給与に関する問い合わせへの対応や、デジタル化した給与明細によるペーパーレス化など、利便性も向上します。
これらの要因が総合的に作用し、会社に対する信頼感や満足度アップが可能です。
中小企業が給与計算ソフトを導入するデメリット
給与計算ソフトの導入は多くのメリットをもたらす一方で、中小企業にとっては考慮すべきデメリットも存在します。主なデメリットは次のとおりです。
初期費用とランニングコストが発生する
給与計算ソフトの導入には、避けられない費用が発生します。初期費用には、ソフトウェアの購入やライセンス料、場合によっては導入時のコンサルティング費用、従業員のトレーニング費用などが含まれます。とくに、オンプレミス型のシステムを選択した場合、サーバーの購入や設置費用も必要です。
また、ランニングコストとして、月額や年額のライセンス料、保守・サポート費用、システムのアップデート費用なども継続的に発生します。
中小企業にとって、これらの費用は大きな負担となるかもしれません。導入直後は業務効率化による効果がまだ現れていない段階で費用が発生するため、短期的には財務面での圧迫要因となる可能性があります。
データ移行と初期設定に時間と労力がかかる
給与計算ソフトの導入において、既存のデータ移行と初期設定は避けて通れません。これには相当の時間と労力が必要となり、中小企業にとっては大きな負担となる可能性があります。
従業員の基本情報、給与履歴、税金や社会保険の情報など、膨大なデータを正確に移行する必要があります。また、企業独自の給与体系や手当、控除項目などをシステムに設定する作業も必要です。
これらの作業は専門知識が必要で、ミスが許されないため、通常業務と並行して行うのは困難です。さらに、データ移行中は一時的に二重管理が必要になるといった、業務負荷が増加する期間もあります。
従業員の教育と習熟に時間がかかる
新しい給与計算ソフトの導入には、使用する従業員の教育と習熟が欠かせません。
従来の手作業や古いシステムに慣れている従業員にとっては、新しいソフトウェアの操作方法を習得するのに時間を要する場合があります。また、場合によっては新たな業務フローを作り直す必要が出てくるかもしれません。
教育期間中は業務効率が一時的に低下する可能性があり、小規模な人事部門をもつ中小企業にとっては大きな負担となります。また、ソフトウェアの機能を十分に理解し、効果的に活用するまでには一定の期間が必要です。
給与計算ソフトのタイプ
給与計算ソフトは、ニーズや規模にあわせてさまざまなタイプが存在します。単独で給与計算機能を提供するものから、他のビジネスソフトウェアと統合されたものまで、選択肢は多岐にわたります。
各タイプには特徴があり、実際の状況や将来の成長計画に応じて最適なものを選ぶことが重要です。次に、主な給与計算ソフトのタイプについて詳しく説明します。
給与計算に特化したタイプ
給与計算に特化したソフトは、名前のとおり、給与計算業務に焦点を当てた機能が提供されています。このタイプは、給与計算に関連するさまざまな機能を網羅し、高度な計算や法令対応が可能です。
たとえば、複雑な手当の計算、社会保険料の自動計算、年末調整処理などが含まれます。給与計算に特化しているため、ユーザーインターフェースも直感的で使いやすく、給与業務に不慣れな担当者でも操作しやすいのが特徴です。
また、給与関連の法改正にも即座に対応するため、常に最新の制度に準拠した計算が可能です。中小企業や、給与計算業務の効率化を図りたい企業にとって、コストパフォーマンスの高い選択肢となります。
他のtoBサービスと一体型になったタイプ
他のtoBサービスと一体型になった給与計算ソフトは、給与計算機能に加えて、人事管理、勤怠管理、経費精算などの機能を統合したオールインワンのソリューションを提供しています。
このタイプにおける最大の利点は、データの一元管理と業務の効率化です。たとえば、勤怠データを自動的に給与計算に反映させたり、給与データを会計システムに連携させたりが可能です。
また、従業員情報を一元管理することで、人事・労務管理の効率も向上します。さらに、統合されたダッシュボードでさまざまな情報を一覧できるため、経営判断に必要なデータを迅速に取得できます。
成長期の中小企業や、業務プロセス全体の最適化を目指す企業におすすめのタイプです。
同じベンダーからのシリーズで連携できるタイプ
同じベンダーからのシリーズで連携できる給与計算ソフトは、給与計算を中心に、人事管理、勤怠管理、会計ソフトなどが同一ベンダーから提供され、相互に連携できるタイプです。このタイプの最大の利点は、各ソフトウェア間のシームレスな連携と一貫したユーザーエクスペリエンスにあります。
たとえば、給与計算ソフトで計算された給与データを、同じベンダーの会計ソフトに簡単に連携できます。
また、ユーザーインターフェースや操作方法が類似しているため、複数のソフトを導入しても学習コストを抑えられるといった点が強みです。さらに、カスタマーサポートも一元化されるため、問題解決が容易になります。
将来的な業務拡大を見据えつつ、段階的にシステムを導入したい中小企業に適しています。
ERPやグループウェアの一部として提供されているタイプ
ERPやグループウェアの一部として提供される給与計算ソフトは、基幹系システムの一部として機能するタイプです。
このタイプは、給与計算だけでなく、財務会計、販売管理、在庫管理、生産管理など、企業活動全体をカバーする包括的なソリューションの一部として提供されます。最大の利点は、企業における全データを一元管理できることです。
たとえば、人事情報、勤怠情報、給与情報が完全に統合され、リアルタイムでデータ連携が行われます。また、経営分析や意思決定支援機能も充実しており、給与データも含むさまざまな経営指標を総合的に分析できます。
ただし、導入コストや運用の複雑さから、主に中堅・大企業向けのタイプです。なお、事業規模の拡大や複雑化する業務プロセスの統合を目指す、成長期の中小企業にも検討の価値はあります。
アウトソーシングと組み合わせた対応もできるタイプ
アウトソーシングと組み合わせた給与計算ソフトは、ソフトウェアの提供に加えて、専門家によるサポートやアウトソーシングサービスを組み合わせたハイブリッドなタイプです。
このタイプでは、給与計算ソフトの利用と並行して、複雑な計算や法令対応、給与明細の作成・配布などを外部の専門家に委託できます。最大の利点は、内部リソースの制約を克服しつつ、専門的なサポートを受けられることです。
たとえば、通常の給与計算は社内で行い、年末調整や社会保険の手続きはアウトソーシングするといった柔軟な運用が可能です。また、法改正への対応や特殊なケースの処理も専門家のサポートを受けられるため、安心感があります。
人事部門の規模が小さい中小企業や、専門知識をもつ人材が不足している企業におすすめです。
中小企業が給与計算ソフトを選定する際のポイント
中小企業が給与計算ソフトを選定する際は、いくつかの基準が存在します。代表的な基準について解説します。
導入形態はどうなっているか
給与計算ソフトの導入形態は、大きくわけてクラウド型、インストール型、オンプレミス型の3つです。各形態には特徴があるため、ニーズや予算に応じて選択しましょう。
形態 | 概要 | 特徴 |
---|---|---|
クラウド型 | インターネット上でログインして利用するタイプ | ・初期費用が低い傾向にある ・定期的な自動アップデートが行われる ・場所を問わずにアクセスできる ・データのバックアップがしやすい ・セキュリティ対策はベンダー側が行ってくれる |
インストール型 | パソコンにソフトをインストールして利用するタイプ | ・インターネット環境が不要 ・カスタマイズがしやすい ・データを自社で管理できる ・一度の支払いで長期的に利用できる ・アップデートは手動で行う必要がある |
オンプレミス型 | 自社のサーバーにシステムを構築して利用するタイプ | ・高度なカスタマイズができる ・データのセキュリティを自社で管理する必要がある ・大規模な処理に適している ・初期費用が高い傾向にある ・導入や保守には専門的なIT知識が求められる |
中小企業におすすめなのは、費用があまりかからないクラウド型ないしインストール型です。クラウド型なら定期的なアップデートがかかるので、そういった観点でもおすすめです。
時短勤務やフレックスタイム制に対応しているか
近年、働き方改革の推進により、時短勤務やフレックスタイム制など、多様な勤務形態が増加しています。給与計算ソフトを選ぶ際は、これらの勤務形態に対応しているかどうかが重要なポイントとなります。
時短勤務の場合、通常の勤務時間と異なる給与計算が必要となり、フレックスタイム制では変動する労働時間の管理と適切な給与計算が必要です。また、時間外労働の上限規制への対応や、有給休暇の取得状況の管理機能なども欠かせません。
選定する給与計算ソフトがこれらの多様な勤務形態や労働時間管理に柔軟に対応できれば、正確な給与計算と労務管理が可能となり、満足度向上にもつながります。
勤怠管理や人事管理などと連携できるか
給与計算ソフトと他のシステムとの連携は、業務効率化の観点からも非常に重要です。とくに勤怠管理システムとの連携は、給与計算の正確性と効率性を大きく向上させます。
勤怠データを自動的に給与計算ソフトに取り込むことで、手作業によるデータ入力の手間とミスを削減できます。また、人事管理システムとの連携により、従業員の基本情報や給与体系の変更を一元管理し、給与計算への即座な反映も可能です。
こうしたシステム連携ができれば、データの整合性が保たれ、業務プロセス全体の効率化とデータの正確性向上が実現します。
使える帳票の種類やカスタマイズ性は豊富か
基本的な給与明細書や給与台帳はもちろん、源泉徴収票、社会保険関連の書類、年末調整関連の帳票など、法定書類を網羅しているかどうかも確認しましょう。さらに、これらの帳票をカスタマイズできる機能があれば、独自の要件にあわせた帳票作成が可能になります。
たとえば、給与明細書のレイアウト変更や、独自の手当の追加、定額減税のような期間限定での記載項目が柔軟に行えると便利です。また、帳票のPDF出力や電子化対応、マイナンバーの管理機能なども重要なポイントです。
豊富な帳票とカスタマイズ性があれば、法令遵守と業務効率化の両立が可能になります。
コストパフォーマンスと将来性はあるか
給与計算ソフトの選定において、コストパフォーマンスと将来性の評価も欠かせません。
初期費用や月額利用料などの直接的なコストだけでなく、導入後の運用コストや、業務効率化による人件費削減効果なども含めて総合的に判断する必要があります。また、将来的な事業拡大や組織変更に対応できる拡張性も重要なポイントです。
たとえば、従業員数の増加や新たな給与体系の導入に柔軟に対応できるか、他のシステムとの連携が可能かなどを検討しましょう。さらに、法改正への迅速な対応や、定期的な機能アップデートなど、ソフトウェアの継続的な改善も重要な判断基準です。
コストパフォーマンスと将来性が両立したソフトを選ぶことで、長期的な視点での業務効率化と企業成長を支援できます。
中小企業におすすめの給与計算ソフト9選
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※出典:ピー・シー・エー「PCAクラウド | 製品情報 | ピー・シー・エー株式会社」(2024年7月11日閲覧)
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