大企業向け人事管理システムおすすめ11選 シェアランキングと選定のポイント
人事管理システムには多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
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大企業に適した人事管理システムの特徴
人事管理システムとは、従業員の情報を一元的に管理し人事業務全般を効率化するシステムのことです。
特に大企業向けのシステムは、複雑な組織構造や等級制度、グループ企業管理に対応できる点に特徴があります。従業員数の多い大企業向けには、労務管理や給与計算といった周辺業務との連携がスムーズにできることも求められます。加えて、膨大な人事データを扱うため、セキュリティやサポート体制が充実している製品が多いです。
人事管理システムの基本について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
複雑な組織構造や等級制度、グループ企業管理に対応
大企業向けの人事管理システムは、階層型組織や多拠点展開に柔軟に対応できる設計が特長です。本社や支社、子会社といった多層構造をもつ部門体系を管理でき、人事異動の履歴も正確に記録できます。等級や職種、役職をかけ合わせたマトリクス管理ができ、職能資格制度や職種ごとのグレード設定、等級ごとの処遇差や昇格要件を柔軟に設定可能です。
製品によっては、グループ会社を横断したデータ統合や統制にも強みをもちます。複数法人や異なる給与体系を1つの基盤で管理しつつ、法人別や全体を統合した形での可視化を実現します。
労務管理、給与計算など周辺領域と連携しやすい
大企業向けの人事管理システムは、勤怠・給与・社会保険などの周辺システムや外部サービスと連携性が高く、同じデータを何度も入力する手間を省けます。
また、クラウド型の人事労務プラットフォームとして拡張性も高く、年末調整や電子申請、マイナンバー管理など幅広い業務領域にも対応可能です。人事データを一元的に扱えるため、業務効率化だけでなく法令対応や情報精度の向上にも役立ちます。
セキュリティやサポート体制が充実
大企業向け人事管理システムは、ISMS認証の取得やIP制限、多要素認証など高度なセキュリティ対策を備えています。さらに、権限やロールごとに閲覧・編集範囲を細かく制御でき、情報漏えいリスクを最小限に抑えられます。
導入後も専任スタッフによるコンサルティングやサポートを提供している製品が多く、安心して運用を続けられるでしょう。加えて、電子帳簿保存法や社会保険制度の改定といった法改正にも自動で対応できる製品も多く、最新の制度に即した運用を実現します。
人事管理システムの大企業シェア1位はカオナビ

BOXILでは、従業員数1,000人以上の大企業に勤める424人を対象に独自アンケートを実施しました。
その結果、シェア率がもっとも高かったのは「カオナビ」で7.08%。次いで「ジョブカン労務HR」「総務人事奉行クラウド」「マネーフォワード クラウド人事管理」がいずれも6.37%で並び、複数のシステムが競合する結果となりました。
※調査概要:インターネット調査にて人事管理システムの導入に携わった全国20〜60代の1,595人へ実施。本調査の期間は2025年7月12日~15日。本アンケート結果は小数点以下任意の桁を四捨五入しており、合計が100%にならない場合がある
大企業シェア率ランキングTOP10
次の表はBOXILが行った独自調査の結果です。調査によると、人事システム上位10製品のシェア率は次のとおりでした。
| 順位 | 製品名 | シェア率 |
|---|---|---|
| 1位 | カオナビ | 7.08% |
| 2位 | ジョブカン労務HR | 6.37% |
| 2位 | 総務人事奉行クラウド | 6.37% |
| 2位 | マネーフォワード クラウド人事管理 | 6.37% |
| 5位 | SmartHRタレントマネジメント | 5.90% |
| 5位 | freee人事労務 | 5.90% |
| 7位 | マネーフォワード クラウド社会保険 | 5.66% |
| 8位 | COMPANY人事管理システム | 4.95% |
| 10位 | タレントパレット | 4.48% |
| 10位 | HRBrain | 4.48% |
大企業での初期費用と年額費用の相場
同じくBOXILの独自調査によると、大企業での人事管理システム導入時の初期費用は「1万円未満」がもっとも多く27.83%、次いで「1万円以上5万円未満」が21.23%となりました。
年間費用では「1万円未満」が31.60%と最多で、「10万円以上50万円未満」が24.76%と続きます。導入企業の規模やシステムの料金形態によって負担額には大きな差があり、コストの幅広さが特徴といえます。
大企業向け人事管理システムは導入形態と機能性で選ぶ
人事管理システムを選ぶ際は、導入形態と目的に合った機能が備わっているかの2点を確認しましょう。本記事で紹介する製品を分類すると次の表のようになります。
| 導入形態 / 機能性 | 人事戦略支援型 | 人事労務効率化型 | 人事データ集約型 |
|---|---|---|---|
| クラウド |
カオナビ タレントパレット HRMOSタレントマネジメント HRBrain SmartHRタレントマネジメント |
freee人事労務 マネーフォワード クラウド人事管理 総務人事奉行クラウド |
ジンジャー人事労務 |
| ハイブリッド | ー | ー | ー |
| ERP/オンプレミス | ー | ー |
人事システム EXPLANNER/Ax COMPANY 人事管理システム |
導入形態(基盤タイプ)
近年の人事管理システムはクラウド型(SaaS)が主流で、インターネット環境さえあれば利用でき、初期コストを抑えてスピーディーに導入できる点が特長です。中小から大企業まで幅広く利用される形態です。
一方で、クラウドとオンプレミスを組み合わせたハイブリッド型は、既存システムを活かしながら新しい機能を取り入れたい企業に適しています。
ERPやオンプレミス型は基幹システムとして導入されるケースが多く見られます。カスタマイズ性や統合性に優れる反面、導入難易度やコストが高く、大規模な企業におすすめです。
ERPとは何か詳しく知りたい方、おすすめ製品を知りたい方は、次の記事もお読みください。
機能性(用途タイプ)
人事管理システムを機能性を軸に分類すると、人事戦略支援型、人事労務効率化型、人事データ集約型の3つに分けられます。それぞれの特徴や向いている企業は次のとおりです。
| タイプ | 特徴 | 向いている企業 |
|---|---|---|
| 人事戦略支援型 | 人材の見える化、育成、評価に強い |
・次世代リーダーの育成や適正配置を行いたい ・感覚人事から脱却し、データで配置や評価を支えたい |
| 人事労務効率化型 | 手続き業務の効率化に強く、現場実務向き |
・勤怠〜給与までの手作業を減らしたい ・年末調整や入退社手続きの煩雑さを解消したい |
| 人事データ集約型 | 拠点やグループごとに散在しがちなデータを統合し、組織の見える化に長ける |
・「人事情報がバラバラ」「各部門で別管理」など、情報分散が課題 ・グループ全体で人事データを統合管理したい |
それぞれに該当するシステムの特徴はこちらで紹介しています。
▼大企業におすすめの人事管理システム【人事戦略支援型】
▼大企業におすすめの人事管理システム【労務効率化型】
▼大企業におすすめの人事管理システム【人事データ集約型】
【比較表あり】大企業向け人事管理システムの選定ポイント
大企業向けの人事管理システムを選ぶ際は、次のポイントを意識しましょう。
- 既存の基幹システムと連携、あるいはリプレイスできるか
- 評価管理や採用管理など周辺機能が必要か
- セキュリティ要件を満たすか
- グループのデータを一括で管理できるか
大企業向け人事管理システムは、製品のタイプによって強みが大きく異なります。戦略支援型の製品(カオナビ、HRMOSなど)はUIが使いやすく、タレントマネジメントや人材戦略に特化していますが、給与計算や勤怠管理などの領域はカバー範囲が限定される傾向があります。
労務効率化型の製品(ジンジャー、奉行など)は、勤怠や給与といった日常業務の効率化に強いです。実務担当者の負担を軽減しますが、人材戦略に活かせる機能は限られます。
データ集約型の製品(COMPANY、Combosite)は複数法人や複雑な制度に対応できる業務要件の強さが魅力です。ただし、その分UIが複雑で、導入ハードルもやや高めです。
| システム名 | 導入形態 | タレマネ | 労務/給与 | 採用 | 評価 | グループ対応 | 操作性 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| カオナビ | クラウド | ◎ | △ | △ | ◎ | △ | ◎ |
| タレントパレット | クラウド | ◎ | △ | ◯ | ◎ | △ | ◎ |
| HRMOSタレントマネジメント | クラウド | ◎ | △ | ◎ | ◎ | △ | ◎ |
| HRBrain | クラウド | ◎ | △ | △ | ◎ | △ | ◎ |
| SmartHRタレントマネジメント | クラウド | ◯ | ◯ | △ | ◯ | △ | ◎ |
| freee人事労務 | クラウド | △ | ◎ | △ | △ | △ | ◯ |
| マネーフォワード クラウド人事管理 | クラウド | △ | ◎ | △ | ◯ | △ | ◯ |
| 総務人事奉行クラウド | クラウド | △ | ◎ | △ | ◯ | ◯ | ◯ |
| ジンジャー人事労務 | クラウド | △ | ◎ | ◯ | ◯ | △ | ◯ |
| 人事システム EXPLANNER/Ax | オンプレミス/ERP | ◯ | ◎ | ◎ | ◯ | ◎ | ◯ |
| COMPANY人事管理システム | オンプレミス/ERP | ◯ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | △ |
【凡例】
◎:大企業でも十分実用的で強みがある
◯:標準的な対応やオプション機能で対応
△:限定的または補完機能レベル
既存の基幹システムと連携、あるいはリプレイスできるか
大企業では、会計システムや給与計算システムなど、すでにさまざまなシステムを導入しているケースがほとんどです。そのため、人事管理システムを選定する際は、これらの既存システムと連携できるか、あるいはリプレイスできるかを十分に検討する必要があります。
連携できるシステムであれば、データの二重入力や転記ミスを防ぎ、業務効率を向上させられます。リプレイスする場合は、既存システムのデータ移行がスムーズかもチェックしましょう。
評価管理や採用管理など周辺機能が必要か
人事管理システムには、人事評価管理や採用管理など、さまざまな機能が搭載されています。ただし、システムごとに対応している業務領域が異なり搭載されている機能も異なるため、ニーズに合わせて、必要な機能が備わったシステムを選ぶことが重要です。
たとえば人事評価制度の見直しを検討している企業であれば、目標設定や評価結果のフィードバックなど、評価プロセス全体をサポートする機能が役立ちます。また、採用活動に力を入れている企業であれば、応募者管理や面接日程調整など、採用業務を効率化する機能が求められます。
1つのシステムですべてを賄える製品は多くないため、もっとも重視したい製品を人事管理システムとして導入し、周辺機能は別製品を使用してデータ連携を行うもの一つの手段です。
別製品として、大企業向けの労務管理システムを検討している方は、こちらの記事もお読みください。
セキュリティ要件を満たすか
人事管理システムには、個人情報や機密情報など、重要なデータが保管されます。そのため、セキュリティ対策は非常に重要です。システムのアクセス権限管理やデータの暗号化など、セキュリティ要件を満たすシステムの選定が必要です。
また、情報セキュリティに関する国際規格であるISO27001のような認証を取得しているシステムであれば、より安心して利用できるでしょう。
グループのデータを一括で管理できるか
大企業では、グループ全体の人事データや人事業務を一元管理したい場合もあるでしょう。そのため、制度や運用が異なる複数の会社で同じシステムを利用できる機能に対応しているかどうかも確認が必要です。
各社の人事部門での運用だけでなく、グループの人事業務を集約して一括で処理を行うシェアードサービス部門での運用が可能な場合もあります。これらの機能に対応したシステムを選べば、会社をまたいで従業員情報を活用でき、業務効率化につながります。
このあとは各製品を特徴別に紹介していきます。
▼大企業におすすめの人事管理システム【人事戦略支援型】
▼大企業におすすめの人事管理システム【労務効率化型】
▼大企業におすすめの人事管理システム【人事データ集約型】
大企業におすすめの人事管理システム【人事戦略支援型】
大企業におすすめの人事管理システムの中でも、人事戦略支援型のものを5つ紹介します。
| カオナビ | タレントパレット | HRMOSタレントマネジメント | HRBrain | SmartHRタレントマネジメント | |
|---|---|---|---|---|---|
| 導入形態 | クラウド | クラウド | クラウド | クラウド | クラウド |
| タレマネ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◯ |
| 労務、給与 | △ | △ | △ | △ | ◯ |
| 採用 | △ | ◯ | ◎(HRMOS採用と連携) | △ | △ |
| 人事評価 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◯ |
| グループ対応 | △ | △ | △ | △ | △ |
| 操作性 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
カオナビは、従業員の個性・才能を発掘し、戦略人事を図る人事管理システムです。
人材データベースで育成計画の進捗を把握・管理できる、成長モニタリング・育成計画進捗管理機能などが搭載されており、人材の成長度合いを一目で把握できます。
大企業だけではなく、全国のさまざまな規模・業種の企業に広く導入されており、戦略人事を加速させたいならおすすめのサービスです。他にも、カオナビには、次のような特徴があります。
- 顔写真つきの人材データベースを構築できる
- 組織のスキル分布をグラフで可視化
- 入社手続きや年末調整、Web給与明細など労務管理機能も充実
タレントパレット - 株式会社プラスアルファ・コンサルティング
タレントパレットは、人材の配置を会社が適正に行うことを可能にする人事管理システムです。
スキル状態を収集・把握し、スキルレベルを一覧で可視化できるほか、スキルを時系列でモニタリングできる機能が搭載されており、スキルと成長を見える化することで最適な育成計画を実現できます。
業界業種を問わず、大企業や先進企業を中心に広く導入されており、データ活用による適正な人材配置を行いたいならおすすめのサービスです。他にも、タレントパレットには、次のような特徴があります。
- 各社員の入社からの育成過程や異動の履歴を一元管理できる
- 入退社手続きやマイナンバー管理、電子申請など労務管理を効率化できる
- 評価の承認フローや甘辛調整など評価業務の効率化にも貢献
HRMOSタレントマネジメント - 株式会社ビズリーチ
HRMOSタレントマネジメントは、人事と経営をデータでつなぐ人事管理システムです。
一人ひとりのスキルを数値で可視化し把握できるスキル管理機能が搭載されており、常に最新の状況を把握し、プロジェクトアサインの参考情報や戦略的な人材配置の情報として活用できます。同一シリーズの採用・勤怠管理と連携させてさらに情報の活用を広げることも可能です。
ベンチャーから大企業まで広く導入されており、データを可視化し、最適な人材配置を実現したいならおすすめのサービスです。他にも、HRMOSタレントマネジメントは、次のような特徴があります。
- 複数のキーワード検索で対象の社員をすぐに絞り込める
- 異動や組織改変後の組織変化を分布図化できる
- HRMOS採用との連携で採用業務の効率的な管理が可能
HRBrainは、人事・労務業務、人材情報の一元管理と分析をサポートする人事管理システムです。
スキル定義を個社ごとに最適化し、簡単に収集・可視化できるスキル管理機能が搭載されており、スキル一覧により組織やチーム単位で配置・育成・採用を議論できるようになります。
大企業だけでなく、さまざまな規模・業界の企業から広く導入されており、人材データの一元管理で人事労務の課題解決を実現したいならおすすめのサービスです。他にも、HRBrainは、次のような特徴があります。
- 評価業務や人材データの一元管理、課題の発見と施策実行までサポート
- 評価データの自動集計はもちろん、相対調整やグラフ化に対応
- サーベイ結果と人材情報をかけ合わせるといった分析が可能
SmartHRタレントマネジメント - 株式会社SmartHR
SmartHRタレントマネジメントは、採用から人事評価、人材育成まで支援するタレントマネジメントシステムです。
従業員情報を1ページにまとめたキャリア台帳でデータの整理や共有も容易に行えます。組織や従業員の生産性向上をサポートする、使いやすさを担保したプロダクトデザインも特徴です。
大企業だけではなく、さまざまな業種・規模の企業で広く導入されており、採用から育成まで一気通貫で効率化したいならおすすめのサービスです。他にも、SmartHRタレントマネジメントには、次のような特徴があります。
- 雇用形態別・部署別などさまざまな条件による名簿作成が容易
- 人事業務から活躍人材の特定、育成までサポート
- 従業員サーベイでデータにもとづく人事施策が可能
大企業におすすめの人事管理システム【労務効率化型】
大企業におすすめの人事管理システムの中でも、労務効率化型のものを3つ紹介します。
| freee人事労務 | マネーフォワード クラウド人事管理 | 総務人事奉行クラウド | |
|---|---|---|---|
| 導入形態 | クラウド | クラウド | クラウド |
| タレマネ | △ | △ | △ |
| 労務、給与 | ◎ | ◎ | ◎ |
| 採用 | △ | △ | △ |
| 人事評価 | △ | ◯ | ◯ |
| グループ対応 | △ | △ | ◯ |
| 操作性 | ◯ | ◯ | ◯ |
マネーフォワード クラウド人事管理 - 株式会社マネーフォワード
マネーフォワード クラウド人事管理は、従業員情報や組織情報を一元管理できる人事管理システムです。
雇用契約書や電子締結などの入社手続きや従業員情報の収集・管理などが可能なほか、ニーズに応じて同シリーズの勤怠管理やマイナンバー管理システムなどと連携させることで、さらなる効率化が可能になります。
大企業以外にもさまざまな規模の企業から広く導入されており、さまざまな労務手続きをシームレスに行い効率化したいならおすすめのサービスです。他にも、マネーフォワード クラウド人事管理には、次のような特徴があります。
- 従業員情報をシステム上で容易に収集できる
- 従業員データは、過去履歴の自動作成や未来の情報も変更日を待たずに登録できる
- 雇用契約書といった書類を電子契約可能
freee人事労務は、勤怠から給与計算、年末調整まで一気通貫で管理できるクラウド型の人事労務システムです。
タイムカードの集計や転記作業を自動化することで、人的ミスや工数を大幅に削減できる点が大きな特徴です。さらに、ペーパーレス化によるマイナンバーや給与明細の安全管理、アラート機能による抜け漏れ防止なども搭載されています。
導入後は専任スタッフによるコンサルティングやサポートデスクが利用でき、法改正や制度変更にも自動で対応できるため、安心して運用を続けられるでしょう。他にも、freee人事労務には、次のような特徴があります。
- 勤怠データや従業員情報を取り込み、給与計算まで自動化できる
- Web給与明細や電子申請で業務をペーパーレス化できる
- 国際認証取得や暗号化技術による堅牢なセキュリティを備える
総務人事奉行iクラウドは、社員情報を起点に総務・人事・労務のプロセスを統合し、業務時間の大幅削減を実現するクラウド型システムです。
社員情報を50種超・1,100項目で一元管理し、組織改編の履歴や契約更新、昇給・賞与の試算まで自動化できます。奉行iクラウド各製品や外部サービスと連携でき、二重入力を排除できます。
総務人事奉行iクラウドの強みは豊富な管理項目と堅牢な基盤です。Azure上の運用に加え、SOC報告書やFISC準拠などで安全性を高め、自動更新で制度改正にも継続対応します。他にも、総務人事奉行iクラウドには、次のような特徴があります。
- 導入から稼働まで専門スタッフが丁寧にサポート
- 必要な業務単位で段階的に導入可能
- 自動バックアップで運用負担を軽減
大企業におすすめの人事管理システム【人事データ集約型】
大企業におすすめの人事管理システムの中でも、人事データ集約型のものを3つ紹介します。
| ジンジャー人事労務 | 人事システム EXPLANNER/Ax | COMPANY人事管理システム | |
|---|---|---|---|
| 導入形態 | クラウド | ERP型 | オンプレミス/ERP |
| タレマネ | △ | ◯ | ◯ |
| 労務、給与 | ◎ | ◎ | ◎ |
| 採用 | ◯(ジンジャー採用と連携) | ◎ | ◎ |
| 人事評価 | ◯ | ◯ | ◎ |
| グループ対応 | △ | ◎ | ◎ |
| 操作性 | ◯ | ◯ | △ |
COMPANY 人事管理システム - 株式会社Works Human Intelligence
COMPANY 人事管理システムは、入社から退職までの人事労務を網羅する統合人事管理プラットフォームです。
大企業の複雑な人事業務に対応できる網羅性の高い標準機能を搭載、また法改正・制度変更などの対応にも追加費用がかからずに長期的な活用が可能で、大手企業の人事業務におけるベストプラクティスを実現します。
大企業を中心に、さまざまな業種業態の企業に広く導入されており、高い網羅性を確保した統合型の人事管理システムを導入したいならおすすめのサービスです。他にも、COMPANY 人事管理システムは次のような特徴があります。
- 任意のタグを作成し、従業員をグルーピングできる
- 技能資格、評価、教育履歴などの項目も網羅的に管理できる
- グループ会社を含む統合データベースの構築が可能
ジンジャー人事労務は、従業員情報を時系列で確認できる人事管理システムです。
社内の人事情報を集約して常に最新情報を確認・一元管理できるほか、必要に応じて同シリーズの給与計算や勤怠管理システムと連携し、さらなる工数やミス削減を実現できます。
多拠点をもつ大企業のほか、さまざまな業種・規模の企業でも広く導入されており、一つのデータベースでさまざまな労務業務の効率化を実現したいならおすすめのサービスです。他にも、ジンジャー人事労務には、次のような特徴があります。
- 顔写真と名前を見ながら過去や未来の組織情報を確認できる
- 従業員データをCSVファイルで一括アップロード・ダウンロード可能
- 従業員情報の登録項目は柔軟にカスタマイズできる
人事システム EXPLANNER/Ax - NECネクサソリューションズ株式会社
人事システム EXPLANNER/Axは、NECが提供する大企業向けのERP人事システムです。人材データを一元管理しつつ経営力と生産性の向上を支援します。
基本情報や独自項目に加え、勤怠・給与の情報も統合管理でき、人事異動のシミュレーションやデータ分析が可能です。また、勤怠管理システムなど周辺サービスとの連携基盤を備えており、二重入力を排除して効率化を実現します。
フレキシブルに導入できる点も強みで、環境に合わせて部分導入から全社展開まで対応可能です。他にも、人事システム EXPLANNER/Axには、次のような特徴があります。
- 導入実績30,000本以上※の高い信頼性
- 必要な機能だけを選んで段階的に導入可能
- ERP基盤として人事以外の業務とも統合できる
※出典: 日本電気「人事システム EXPLANNER/Ax: ERPシステム:EXPLANNER/Ax | NEC」(2025年10月10日閲覧)
大企業の課題を人事管理システムで解決できる理由
大企業では、「人事データが拠点や支店に散在している」「OJTや配置転換の管理が煩雑」「人事業務の負担が大きい」など人事業務に関する課題があるものの、人事管理システムを使えばそれらの課題も解決できます。
大企業で起こりがちな課題を解決できる理由について、人事管理システムの機能や詳細とともに説明します。
散在している人事データを集約して一元管理できる
人事管理システムでは、すべての拠点や支社に散在する情報を一元管理できます。
クラウドベースのシステムを活用することで、リアルタイムで全社のデータを統合し、権限管理のもとで各拠点の情報を適切に閲覧・更新できます。
また、既存のERP(統合基幹業務システム)や労務管理システムとAPI連携することで、二重管理を防げます。
それにより、従来の紙やExcel管理のように、情報の把握や整合性を保つのが困難になるといったことがなくなり担当者の業務効率化が可能になるため、人材の活用もしやすくなるでしょう。
また、システム上で情報を一元管理することで、一度入力した情報は他の機能に反映されるため、転記作業を省略でき誤入力や紛失といったリスクの心配もなくなります。
情報共有が簡単にでき配置転換がしやすくなる
人事管理システムでは、人材育成やスキル管理などの機能でスキルや実績を集約・管理し、人材育成の進捗や成果の確認・分析が可能なため、大企業で起こりがちなOJTや配置転換が煩雑といった課題を解決できます。
一人ひとりの経験値や資格、能力などの情報を管理し視覚化できるため、配置転換や人材育成計画などの判断に活用できます。また、複数人で使用しても最新データをリアルタイムに共有できるため、OJT担当者の変更や引き継ぎの際にも、スピーディーに情報共有が可能です。
人事業務を一つのシステムで完結し効率化できるようになる
人事管理システムでは、労務管理・採用管理・人事評価・勤怠管理などさまざまな機能が総合的に搭載されているものもあるため、大企業で起こりがちな人事業務が多岐にわたり負担が大きいといった課題を解決できます。
また、労務管理業務の電子契約や電子申請に対応したシステムを利用すれば、紙のやり取りが不要になり、システム上で雇用契約書の作成や配布などのプロセスを完結できます。
法改正にも自動で対応するため、担当者自身が都度確認作業を行う必要もありません。そのため、煩雑な作業により担当者の負担が大きくなるといった課題解決に役立ちます。
大企業向け人事管理システムで人事業務を効率化しよう
人事管理システムは社内の人事情報を集約し一元管理できるため、大企業で情報が散在し情報の把握や共有に悩んでいる場合は、情報の確認や共有がスムーズになり管理の効率化を実現できるためおすすめです。
それだけでなく、人事管理システムは人事業務のさまざまな領域に対応し、企業規模を問わず目的や課題に応じて最適なシステムを導入して定型業務を自動化できるため、業務効率化につながるメリットもあります。
人事管理システムを選ぶ際は、状況に合った機能が備わっているか、他システムとの連携やリプレイスが可能か、セキュリティ要件を満たすかなどを踏まえて検討することが重要です。あわせて各サービスの口コミも見ておくとよいでしょう。
人事管理システムは、次の記事でも詳しく紹介しています。


