エンゲージメントスコアの算出ができるサーベイツールおすすめ10選!
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エンゲージメントスコアとは
エンゲージメントスコアとは、従業員の企業に対する愛着心や信頼感、貢献したい意欲などを数値化した指標です。一般的には、企業と従業員の関係性を定量的に評価したり、組織の健康状態や従業員のモチベーションを把握したりするために用いられます。
従業員のエンゲージメントスコアが高い場合、企業や組織、チームでの生産性が向上したり、離職率が低下したりするなどの効果があるほか、想像的なアイデアや意見が活発に出やすくなることから、企業の競争力強化につながります。
エンゲージメントの可視化が注目される背景
労働人口の減少にともない、人材の定着や一人ひとりの生産性向上が各企業の大きな課題です。
近年では、生産性や業績への貢献が高い従業員の多くが「エンゲージメント」が高い、つまり企業への貢献意欲が高いことがわかってきました。さらに、従業員のエンゲージメントが高いと離職が少なくなることから、人材の定着の観点でも注目を集めています。
しかし、エンゲージメントが高いのか、低いのかを客観的かつ定量的に測れなければ、どのようにエンゲージメントを高めるべきかを判断できません。そのため、エンゲージメントを可視化するために、スコア化するITツールが続々と登場しました。
エンゲージメントの状況を客観的にデータで把握できれば、適切な人材マネジメントが可能になります。さらに、組織単位で測定・分析することで、課題の特定や施策の立案にも活用できます。
このように、エンゲージメントを可視化することで、より具体的な人材施策を行えることから、人材マネジメントにおける有効な手段として位置づけられています。
エンゲージメントが高スコアのメリット
エンゲージメントスコアが高い場合のメリットは次のとおりです。
- 生産性やサービス品質の向上
- 離職率の減少
- ブランドアップにつながる
生産性やサービス品質の向上
エンゲージメントスコアが高い従業員は、企業に対する愛着心や信頼感が強く、自発的かつ積極的に業務に取り組む傾向があります。仕事に対するモチベーションが高く、効率的に業務を遂行するため、企業やチーム内でも全体の生産性が向上します。
顧客対応や提供するサービスの質も向上するため、顧客満足度が高まり、リピーターの増加や新規顧客の獲得が期待できます。
離職率の減少
エンゲージメントスコアが高い従業員は、企業に対する不満が少なく、長期的に働き続ける意欲が高い傾向があります。そのため、企業は優秀な人材を長期間にわたって確保できます。また、離職率の低下により、新たな人材の採用や育成コストを抑えられます。
従業員の定着率が高まることで、組織の安定性が向上し、長期的な戦略の実行がしやすくなるでしょう。
ブランドアップにつながる
エンゲージメントスコアが高い場合、従業員が企業の価値観やビジョンに共感し、積極的にブランドをサポートする傾向があります。企業の良い面を外部に発信することが多いため、企業のイメージが向上しやすいほか、認知度アップにより、ブランド価値も向上します。
ブランドイメージが向上すれば、優秀な人材の応募が増加し、企業は質の高い人材を確保できる可能性が高まります。
エンゲージメントスコアの算出方法
エンゲージメントスコアを算出するには、エンゲージメントサーベイを実施することが一般的です。
定期的に実施して従業員のエンゲージメントの変化を把握できるほか、従業員のモチベーションや貢献意欲、職場環境の満足度など、さまざまな視点からエンゲージメントを評価できます。
具体的な調査方法として、従業員のエンゲージメントを評価する設問を設計します。たとえば、次のような設問です。
- 企業のビジョンを理解・共感しているか
- 業務を通じて成長の実感や達成感を得られているか
- 部署・チームで一体感を持って働けているか
- 親族・友人にもこの会社に入社することをおすすめできますか?
設計したサーベイを従業員に配布し、回答を収集し、スコアを算出します。スコアの算出には、単純分析やクロス分析、相関分析などを行うことが多いです。
分析方法 | 特徴 |
---|---|
単純分析 | 質問項目ごとの数値を回答数で割り、平均値を算出する方法。全体の回答傾向を把握できる |
クロス分析 | 年齢層別や部署別などで単純分析を行う方法。属性による差を把握できる |
相関分析 | エンゲージメントの高い従業員の傾向を分析する方法。エンゲージメントの高い従業員の傾向を分析できる |
この際、エンゲージメントサーベイツールを使用すれば効率的なデータ収集とスコア分析が可能です。
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エンゲージメントスコアを算出できるサーベイツール10選
Wevoxは、従業員の心理状態や特性、組織のカルチャーなどを可視化して、エンゲージメントの高い組織づくりに貢献する、組織力向上プラットフォームです。わずか3分で回答可能なエンゲージメントサーベイ機能が搭載されているのが特徴。リアルタイムでの自動集計や、蓄積されたビッグデータの解析によって、組織の特徴や傾向、課題を特定できます。
また、AIを活用した個人やチームの改善サポート機能では、個人ごとのサポートの優先度を可視化できるほか、チームの特徴や改善点を示唆。改善のための施策を検討しやすいでしょう。
カオナビは、社員の個性や才能を発掘して、戦略的な人事を加速するタレントマネジメントシステムです。社員アンケートを用いたエンゲージメントサーベイが可能で、調査結果はワンクリックでグラフ表示。内容の分析やエンゲージメント向上のための施策立案に活用できます。
さらに、調査の対象者の絞り込みや、深掘りした設問による追加アンケートも可能です。ほかにも、簡易ストレス調査による従業員のストレスの可視化、労務負担分析など、従業員に関わるさまざまな調査・分析が可能なシステムです。
HRMOSタレントマネジメント - 株式会社ビズリーチ
HRMOSタレントマネジメントは、人事と経営をデータでつなぐ人財活用システムです。従業員のエンゲージメントと組織パフォーマンスの観点から、ピープルアナリティクスの専門家によって作成された74問の組織サーベイをもとに、企業や組織が抱える課題の特定が可能です。
回答結果は、阻害要因のカテゴリごとに表示されるほか、前回の結果や独自の基準との比較値を自動算出するため、課題となるポイントを客観的に把握できます。
SmartHRタレントマネジメント - 株式会社SmartHR
SmartHRタレントマネジメントは、人事業務の業務効率化や、データ活用による組織改善に活用できるツールです。従業員サーベイ機能が搭載されており、エンゲージメントやキャリア希望、組織内でのハラスメントの有無など、組織や個人の状態を可視化できます。
SmartHRタレントマネジメントに登録された従業員情報を使用でき、同システムが用意したプリセットサーベイによってすぐにサーベイを実施可能。
部署や役職、勤続年数など、複数の従業員項目をかけ合わせた分析ができるほか、結果を自動集計してスムーズに可視化します。
Geppoは、個人と組織の課題を可視化するサーベイツールです。個人サーベイによる個人の課題の可視化と、組織サーベイによる組織課題の可視化ができます。従業員は毎月3問の設問に回答するだけ。ツールへのログインも不要のため、回答のための負担はほとんどかかりません。
回答内容はダッシュボードに瞬時に可視化されます。リアルタイムで更新されるほか、組織や職種、性別などのマスタデータと組み合わせた分析が可能です。
クアルトリクス 従業員エクスペリエンス(EX)|Qualtrics - クアルトリクス合同会社
クアルトリクス 従業員エクスペリエンス(EX)は、企業や組織と従業員とのエクスペリエンスギャップを埋めるためのソリューションツールです。従業員エンゲージメント調査によって、個人や組織の全体像を把握できるほか、将来性のある施策の立案が可能です。
また、分析機能にも優れており、重大なエクスペリエンスギャップを持つ従業員を自動的に発見できたり、コメントから検出される感情を把握できたりします。
リアルワンの従業員満足度調査 - リアルワン株式会社
リアルワンの従業員満足度調査は、調査・評価を専業で行っており、専門性の高いエンゲージメント調査ができるサービスです。仕事に対する積極性を思考面・情緒面・行動面の3つの側面から算出するサーベイで、回答結果をもとにエンゲージメントスコアを算出して報告されます。
調査結果は、グラフや表を交えて報告されるほか、結果を理解するための考察コメントが添えられており、エンゲージメントの状態や強み、課題の把握、改善策の検討・実施につなげられます。
ラフールサーベイは、組織と個人の状態を可視化して行動変容を促進できる、組織診断サーベイです。1億5,000万の蓄積されたデータからエンゲージメントを可視化できる設問が網羅されています。
ダッシュボード機能により、回答結果や分析データ、他社での事例など、見たい項目をすぐに閲覧可能。エンゲージメントスコアの表示や退職理由の把握、業界内での比較、部署や属性ごとのクロス分析など、さまざまな分析内容を可視化できます。
ミキワメは、従業員サーベイで離職率の低下を実現を目指せるシステムです。従業員の性格や心理状態をもとに、サポートが必要な社員を可視化できます。また、それぞれの社員にとって適切なマネジメントやケアの方法をAIが提示してくれるため、効果的なサポートを実施でき、従業員のエンゲージメント向上に役立ちます。
サーベイは3分で回答可能。調査対応の負担も少なく、定期的にサーベイを実施しやすいため、従業員の状態変化にも気づきやすいでしょう。
モチベーションクラウド - 株式会社リンクアンドモチベーション
モチベーションクラウドは、組織改善のためのエンゲージメントサーベイが実施できるシステムです。網羅的なアンケート調査を実施しやすいことに加えて、国内最大級のデータベースから自社と他社の比較が可能。期待度と満足度の2軸でサーベイを実施し、従業員のエンゲージメントを可視化します。
組織変革がスムーズに行われるよう、随時アドバイスをもらえるのも魅力。サーベイの実施から改善まで伴走してもらえるため、はじめてエンゲージメント改善に取り組む企業でも利用しやすいでしょう。
エンゲージメントスコアの向上に取り組む企業事例3選
エンゲージメントスコアの向上に取り組む企業の実例を紹介します。
東映【Webox活用】
映画をはじめ、さまざまな映像制作などを手掛ける東映株式会社では、従業員の働きがいや働きやすさを求めるため、従業員エンゲージメントの向上に取り組むことにしました。2022年に新任の人事部長による提案で、エンゲージメントサーベイの導入が決まり、競合会社が導入していたWevoxに注目します。
従業員が簡単に回答できることや、チャットツールとの連携ができること、利用企業が多く比較分析がしやすいことなどから、Wevoxを導入しました。
月1回のサーベイを実施すると、経営サイドからのメッセージと従業員の認識との乖離が露見したほか、組織長のマネジメントスキルの不足、中堅社員のエンゲージメントの低下が明確になりました。
そこで、役員と従業員の意見交換やキャリアパス支援、組織長のマネジメントスキル向上のためのクラス受講など、具体的な取り組みを実施。結果として、従業員間でのエンゲージメントの認識が向上したほか、組織長の改善意識に進展が見られたそうです。
※出典:アトラエ「「東映をもっともっと好きになれるように」サーベイから導かれた課題と打ち手を軸にしたエンゲージメント活動による変化」(2024年7月24日閲覧)
SHE【Geppo活用】
自分らしい働き方を叶えるライフ&キャリアスクールやコミュニティブランドを運営するSHE株式会社では、事業の成長と従業員の採用で折り合いがつかずに業務過多となる、リモートワークで従業員の状況が見えにくい、といった課題を抱えていました。
サーベイツールGeppoの導入により、組織の状態を把握しやすくなったほか、マネジメントのあり方について経営陣と従業員の認識のずれを把握し、改善策を実施できるようになったそうです。アラートが発生した従業員には30分の面談を行い、背景をヒアリングをしたうえで解決策を提示しています。
また、新入社員のコンディションチェックにGeppoを活用して、人事側からのフォローを欠かさないよう意識しているそうです。
※出典:リクルート「規模拡大を続けながらGeppo内No.1の高eNPSを獲得した事例」(2024年7月24日閲覧)
未知【ミキワメ活用】
クライアントの課題に合わせてWebマガジンやコーポレートサイト、動画などのコンテンツを制作する事業を展開する未知株式会社。離職率の高さを理由に、組織の状態を定量的に把握する必要を感じており、ミキワメの導入に至ります。
導入後は定期的にサーベイを配信して、組織のスコアに加えて、個人スコアの変動に個別対応を実施したり、上長や人事との1on1ミーティングを実施したりするなど、早期対策を図るようになったそうです。
結果、組織のエンゲージメントが向上し、明るい職場環境の構築を実現できたとのこと。従業員同士のコミュニケーションが活性化したほか、休職者や離職者が減少するなどの効果があったそうです。
※出典:リーディングマーク「サーベイの結果から改善アクションを実施し、エンゲージメントが劇的に改善。体調不良社員が激減した活用方法とは。」(2024年7月24日閲覧)
従業員サーベイでエンゲージメントを数値化しよう
エンゲージメントスコアは、組織やチームの働きやすさや生産性、離職率などを測るために重要な指標です。エンゲージメントサーベイツールを活用すれば、個人や組織のエンゲージメントスコアを可視化でき、組織の改善につながるでしょう。
本記事を参考にエンゲージメントサーベイが実施できるツールを導入し、エンゲージメントを数値化しましょう。
エンゲージメントサーベイツールは次の記事で詳しく紹介しています。
従業員満足度調査やエンゲージメントサーベイ、モチベーション管理・診断が可能なおすすめツールを厳選。各サービスの料金プランや機能、特徴がまとまった資料を無料で資料請求可能です。ぜひ従業員サーベイ・社内アンケートツールを比較する際や稟議を作成する際にご利用ください。