名刺管理市場シェア・市場規模を解説 | 注目サービス9選【2023年最新版】
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目次を閉じる
- 名刺管理システムとは
- 名刺管理の仕組み
- 名刺管理が関連する営業領域やシステム
- CRM(顧客管理システム)
- SFA(営業支援システム)
- MA(マーケティングオートメーション)
- OCR(光学文字認識)
- SNS
- 名刺管理サービス市場規模
- SFAやCRMと連携した名刺管理サービスが拡大する予測
- 名刺管理サービス市場シェア
- 注目サービス9選【2023年最新版】
- Sansan
- Eight Team
- 名刺de商売繁盛
- Knowledge Suite
- Sales8
- CAMCARD BUSINESS
- Eight
- myBridge
- UltimaBlue
- おすすめ名刺管理ソフトの比較表
- CRM・SFA・MAと組み合わせた有効活用が課題に
- BOXILとは
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名刺管理システムとは
名刺管理システムとは、紙の名刺をデジタルデータ化することで、従来手動で行っていた整理・保管をコンピューターに置き換え、管理・共有・活用していくシステムです。営業活動における名刺交換は欠かすことのできないことであり、リードのきっかけや商談へつながるための重要な要素となります。
しかし、集まった名刺を手動で整理するにしても限界があり、企業の財産として共有できず、チャンスが埋もれてしまったり、充分な活用ができなかったりということになりかねません。
このような問題点を解決し、営業活動を効率的に行うために登場したのが名刺管理システムであり、活用することでさまざまなメリットを得ることができます。
次の記事では、名刺管理と名刺管理システムについてより詳しく解説しています。
名刺管理の仕組み
名刺管理システムの大前提として紙の名刺をデジタルデータ化する必要があり、どのようなシステムでもデータベースに取り込んで管理・活用するための第一段階となります。
デジタルデータ化にあたっては大きく次の2つの方法があり、両方に対応しているものもあります。
スキャナーで読み込んでデジタルデータ化
フラットベッドスキャナーや複合機のスキャン機能を利用し、名刺をデジタルデータ化する方法です。
読み込んだ名刺はOCR(光学文字認識)によってデジタルデータ化され、データベース化されますが、複数枚を一度に読み込める反面、目視によっての確認と修正が必要になります。
スマートフォンで撮影してデジタルデータ化
スマートフォンで撮影した名刺画像をクラウド経由のOCR機能でデジタルデータ化する方法です。クラウドとモバイルデバイスが一般的になった近年では主流の方法となっており、OCRを経た名刺データを人間がチェックして修正を行う代行サービスが用意されています。
これによって構築されたデータベースはクラウド環境で一元化されるため、全国に拠点がある企業でも全社的な活用が可能となります。
名刺管理が関連する営業領域やシステム
煩雑な名刺管理を簡略化し、効率的な営業活動につなげたいという企業ニーズから、サービスの利用が拡大している名刺管理システムですが、実はこれが関連するビジネスアプリケーションやシステム、営業領域は多岐にわたっています。
CRM(顧客管理システム)
企業活動の基本的要素となるCRM(顧客管理システム)では、詳細で正確な顧客情報が必要となります。特にBtoBの場合は、顧客が所属する部署や肩書きによってアプローチも変化しますが、このような情報は名刺管理システムのデータベースを利用できる可能性が大きいといえるでしょう。
SFA(営業支援システム)
CRMをベースにしながらも、独自の活動を行う営業スタッフを支援するSFA(営業支援システム)では、その活動の過程を詳細に記録していく必要があります。
そのなかで名刺交換が起こることも頻繁に考えられ、これを活かしていく方法も模索されています。SFAと連携の取れる名刺管理サービスも登場していますが、基本的に営業スタッフが手入力するSFAと、どのように整合性をとっていくかが課題となっています。
CRMとSFAの領域については次の記事を参考にご覧ください。
MA(マーケティングオートメーション)
展示会やマーケティングの過程で獲得したリードを分析し、興味を高めたうえで営業スタッフに引き継ぐというMA(マーケティングオートメーション)は、アメリカで広く活用されるようになっていますが、これに顧客管理システムを組み込んでいくことが有望視されています。
MAについて詳しく知りたい方は次の記事をご覧ください。
OCR(光学文字認識)
紙の名刺を自動的に文字データとして認識させるOCR(光学文字認識)は、名刺管理システムに欠かせないテクノロジーです。
現在では人間のチェックによって訂正/入力されている名刺管理システムが多く、この分野での進化や精度向上は、市場に大きな影響を与えると考えられています。
SNS
2017年6月に、名刺管理機能を持つSNS「Eight」のサービスが開始され、転職求人市場への参入が発表されたことにより、SNS分野での名刺管理システムの位置付けが注目されています。
これによってSNS利用者の一部が、個人的に名刺管理システムを活用する可能性が見込まれており、市場拡大に寄与すると予測されています。
名刺管理サービス市場規模
ここまで名刺管理システムの概要や仕組み、取り巻く環境などを解説してきました。以上のことを踏まえ、現状での名刺管理市場規模がどのような状況となっているのか紹介します。
下図は、2013 年から2020年までの名刺管理サービス市場規模の実績、および2023年までの予測をもとに、その金額の伸びをグラフ化したものです。
グラフには明示されていませんが、法人向け名刺管理サービス市場はベンダーの参入があった2007年から開始したとされ、2009年時点では約3.7億円程度の規模でした。
その後、着実に拡大を続けていた市場規模は、2014年にSansanが行ったCMにより急拡大、20億円を超えるに至りました。
2020年における法人向け名刺管理サービス市場は、176.5億円の市場規模となっています。名刺管理サービスの市場規模は、2013年の約14億円から、2015年約33億円、2020年には170億円を超え、2013年から2020年で約13倍に市場が市場拡大しました。最新の調査では2023年に258億円の市場規模になると予測されています。
SFAやCRMと連携した名刺管理サービスが拡大する予測
今後の名刺管理サービスは、名刺交換サービスといった他のソリューションとの連携や新機能搭載により、市場拡大が見込まれます。
デジタルトランスフォーメーション(DX)、テレワークの普及もあり、SFAやCRMと連携した名刺管理サービスが重要になってくるでしょう。2018年ではSFA・CRM対応の名刺管理サービスは52.1%でしたが、2021年にはその割合が64%に上昇しています。
また、オンライン商談やWebセミナーの増加により、オンライン名刺のURLを伝えるだけで名刺交換が完了する、オンライン名刺交換機能が注目されています。2021年12月時点で、法人向け名刺管理サービス事業者25社中で、オンライン名刺交換機能を持つサービスは16社となっています。
名刺管理サービス市場シェア
このような名刺管理サービス市場拡大をけん引しているのは、間違いなく「Sansan」である、ということがいえるでしょう。
下図は、2020年の法人向け名刺管理サービス市場シェアを円グラフ化したものです。
Sansanのシェアが8割を超えており、その圧倒的な強さが伺われます。
Sansanに続くのがハンモック、ナレッジスイートとなり、この3社で市場シェアの9割を占めています。
注目サービス9選【2023年最新版】
このように成長を続ける名刺管理システム市場ですが、ここからは導入するにあたってのヒントとなるよう、注目されるサービスを厳選して紹介していきます。
- SFAやCRMとしても活用可能な名刺管理ツール
- オンラインでの名刺交換にも対応
- 名刺管理ツールの中でも高いシェア
Sansanは、相手と面識のある出会いの記録が名刺であると捉え、共有して企業の資産とすることを目指した、クラウド型法人向け名刺管理サービスを提供しています。スキャンされた名刺データは正確にデータベース化されて管理され、スマートフォンアプリで外出先からのアクセスを可能とするとともに、全社で共有することができます。
社内の人脈を可視化する組織ツリーの作成、メール一括送信機能で顧客との関係を強化するほか、CSVでのデータ出力はもちろん、Salesforceやeセールスマネージャーなどとの連携も可能、強固なセキュリティで企業資産を守ります。
Eight Team - Sansan株式会社
- 共有した名刺を社員同士で検索、閲覧
- 接点のある同僚にその場でメッセージ
- 共有された社内の全名刺を一括でダウンロード
Eight Teamは、名刺情報を正確にデータ化して管理できる「Eight」の企業向け有料プランです。Eightの基本機能に加えて、社内のEightユーザーが保有する名刺情報を本人の承諾のもと、一括管理・共有でき、会社の資産として有効活用できます。
社員が個々に管理していた名刺情報を共有することで、新たな「見込み顧客」の育成につながりです。Eightをすでに利用している社員でもすぐに使うことができ、仕様はそのままなのでスムーズな移行が可能となります。Eightについては記事内で後ほど説明しています。
名刺de商売繁盛 - ヤマトシステム開発株式会社 ソリューション事業本部 ビジネスソリューション部
- 名刺情報に商談記録やコメントを紐づけ管理
- 社員と取引先の人脈をツリー表示し、つながりを可視化
- 指定した日時に予定をお知らせしてくれるアラートメール
名刺de商売繁盛は、スマートフォンカメラやタブレット、複合機で名刺情報を取り込める名刺管理サービスです。登録した名刺情報に商談内容を紐づけ登録でき、時系列で管理可能です。
登録した商談情報をメール共有したり、次の予定を登録した通知日時にメールでお知らせしたりできます。名刺情報をもとに取引先の組織図をツリー表示し、社内の誰とつながりがあるのかを可視化できるため営業活動に役立ちます。
Knowledge Suite - ブルーテック株式会社
- スマートフォンからもスキャナからも取り込み可能
- 文字認識+オペレーター入力による高精度のデータ化
- 高セキュリティ完備
Knowledge Suiteは、SFAやCRMなど営業に必要な機能を標準装備している名刺デジタル化サービスです。会社ではスキャナ、出先ではスマートフォンアプリで簡単に名刺を取り込んですぐにデータ処理ができるため、即座に営業報告が可能です。
高性能の文字認識装置+独自の名刺辞書+オペレーター入力により、日本語に限らず、英語や中国語の名刺情報をほぼ100%の精度でデジタル化できます。
国内法が適用される国内大手データセンターで運用されており、文字認識エラーが出た場合はエラー文字のみをオペレーターが目視補正しているので、極めて安全に管理されています。
- 名刺管理を含む多機能なCRM
- タグ管理・Eメールトラッキング機能で営業効率を向上
- 請求管理などのバックオフィス業務の負担も削減
SALES-8は、個人から中小企業・部門まで使える名刺管理を基本とした、CRM+SFAクラウド型サービスです。ニーズに応じて、営業に役立つ幅広い機能のアップグレードプランが用意されています。
オプション機能には、数十万社の開拓名簿、テレマーケティング、案件管理、Eメールトラッキング機能、提案商品管理などの営業支援の機能だけでなく、見積書、請求書、売掛金といったバックオフィス業務までカバーしています。付属の顧客リストでは新規顧客の開拓や、アプローチしきれていない休眠顧客の掘り起こしも可能です。
CAMCARD BUSINESS - キングソフト株式会社
CAMCARD BUSINESSは、世界最高クラスの精度で5秒でデータ化できるOCR機能を搭載した、法人向けクラウド型名刺管理サービスです。マルチデバイスに対応して時間と場所を問わない名刺管理を可能にするため、取った名刺画像を5秒でデータ化することを実現、最短5分で完了するオペレーター補正の依頼も可能です。
全社で共有するための管理機能はもちろん、簡易SFA機能による顧客管理、SalesforceやMicrosoft Dynamics 365との連携も可能とし、効率的な営業活動を支援します。英語、中国を含めた17か国語への対応も魅力です。
Eight
Eightは、290万人※が利用するSNS型名刺アプリサービスです。スマートフォンで撮影するだけで正確な名刺情報を作成、グルーピングして共有し、ビジネスネットワークを構築できます。
Eightを通じてつながった相手が昇進や移動した場合でも、情報が自動的にアップデートされ、常に正確で最新の状態が保たれるだけでなく、メッセージでの気軽なやり取りも可能です。低価格な有料プランを活用すれば、データをダウンロードして管理するといった、さまざまな特典を享受できます。
※Eight Marketing Solutions2021年1月App Annie調査より
myBridge
myBridgeは、LINEが提供する名刺管理アプリです。名刺をスマートフォンで撮影すると、文字認識技術と人の手作業によって正確にデータ化してくれます。1日あたりの名刺の枚数や入力項目に上限がなく、全機能を無料で利用できるのも魅力的なポイントです。
たとえスマートフォンに連絡先が登録されていない相手でも、名刺を登録していれば情報を表示してくれるため、大事な顧客や取引先からの連絡も見落すことはなくなるでしょう。また、名刺情報を共有したい場合は、LINEやメールなどから手軽に共有可能です。
UltimaBlueは、名刺の共有・活用にあたってコンサルタントの事前ヒアリングを行う、クラウド型名刺管理サービスを提供しています。スキャナー、スマートフォン、複合機に対応した取り込みは、オペレーター補正によるフルモード、自社で補正することによって費用の発生しないゼロモードを用意、ニーズに応じて選択が可能です。
作成されたデータベースは、グルーピングや日経人事ウォッチProとの連携で整理・管理、人脈マップ作成や一斉メール配信で活用できます。また、SalesforceやMicrosoft Dynamics 365との連携も可能なため、名刺資産を最大限に活かせます。
おすすめ名刺管理ソフトの比較表
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※ダウンロード可能な資料数は、BOXILでの掲載状況によって増減する場合があります。
CRM・SFA・MAと組み合わせた有効活用が課題に
名刺の管理・活用に特化した名刺管理システムは、使い勝手の良さや自動化を享受できる反面、営業やマーケティングツールとしての活用はCRMやSFA、MAに一歩譲らざるを得ません。
AIを活用した優先順位付けなど、その機能はますます充実してはいますが、クラウドというプラットフォームを有効活用すべく、あらゆるビジネスアプリケーションと一体となった使い勝手、データベースの一元化が課題になるといっていいでしょう。
そのためにも、業務効率化に欠かせなくなっている名刺管理システムの導入には、将来性も含めた検討が必要だといえます。
BOXILとは
BOXIL(ボクシル)は企業のDXを支援する法人向けプラットフォームです。SaaS比較サイト「BOXIL SaaS」、ビジネスメディア「BOXIL Magazine」、YouTubeチャンネル「BOXIL CHANNEL」を通じて、ビジネスに役立つ情報を発信しています。
BOXIL会員(無料)になると次の特典が受け取れます。
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