スマホアプリ対応の給与計算ソフト9選！選定ポイントと導入時の注意点

給与計算ソフトのアプリとは

給与計算ソフトのアプリとは、スマホやタブレットで使えるアプリが配信されている給与計算ソフトです。従業員は外出先からでも給与明細を確認できるためスキマ時間も無駄なく使えます。スマホアプリに対応しているサービスは多くがクラウド型なため、リモートワークにも適しています。

給与計算ソフトの種類

給与に関連したソフトは機能によっていくつかの種類に分けられます。このうち、給与計算ができるのは給与計算タイプ、人事労務タイプ、ERPタイプの3つです。給与計算とあわせて効率化したい業務をチェックして検討を進めましょう。

	給与計算	勤怠管理、労務管理	会計、販売管理
給与明細タイプ	-	-	-
給与計算タイプ	◯	-	-
人事労務タイプ	◯	◯	-
ERPタイプ	◯	◯	◯

本記事では給与計算タイプを中心に紹介します。より多くの給与計算ソフトを比較したい場合は次の記事にてチェックしてください。

【給与明細タイプ】給与明細のみに特化

給与明細の作成と発行に特化したソフトです。従業員情報や支給控除項目を入力することで、給与明細を作成しPDFやCSVで出力できます。シンプルな機能で手軽に利用できるため、小規模事業者や個人事業主に向いています。

【給与計算タイプ】給与計算から明細表示まで

給与明細の作成に加え、給与計算機能も備えたソフトです。勤怠データや支給控除項目を入力することで、給与計算をして給与明細を作成します。社会保険料や所得税の計算にも対応しており、複雑な給与計算業務を効率化できます。

【人事労務タイプ】人事労務の一環として給与計算

給与計算機能に加え、人事管理や労務管理の機能を搭載したソフトです。勤怠管理と連携することで、打刻データを取り込みそのまま給与計算へ反映できます。

【ERPタイプ】バックオフィス全般をサポート

人事労務のほかに、会計や販売管理の基幹システムも統合したソフトです。ERPとして提供されているケースが多く、バックオフィスを全面的に効率化したい場合におすすめのサービスです。

給与計算ソフトの主な機能

給与計算ソフトの主な機能は次のとおりです。機能によってはオプションだったり他システムとの連携が求められたりするため、システム選定時にサービス提供会社へ確認しましょう。

機能	概要
給与計算	基本給、残業代、各種手当、控除などを計算
給与明細作成	給与計算結果にもとづき、明細書を発行
社会保険料計算	健康保険、厚生年金、雇用保険などの保険料を計算
源泉所得税計算	給与所得控除、扶養控除などを考慮し、源泉所得税額を計算
年末調整	年末調整に必要な書類を作成
勤怠管理との連携	勤怠管理システムと連携し、勤怠データにもとづき給与計算
銀行振込データ作成	給与振込に必要なデータを作成
マイナンバー管理	マイナンバーを安全に管理
各種帳票出力	賃金台帳、労働者名簿、住民税納付書など、法定帳票を出力
労務管理機能	入退社手続き、有給管理、人事評価など、労務管理に関する機能
セキュリティ対策	データの暗号化、アクセス制限など、セキュリティ対策機能
スマホアプリ対応	スマホやタブレットから給与明細の確認、承認

アプリ対応の給与計算ソフトを導入するメリット

アプリ対応の給与計算ソフトを導入して得られるメリットは次のとおりです。

【従業員】スマートフォンから給与明細を確認できる

給与明細の受け取りや保管の手間が省けるだけでなく、いつでもどこでも過去の明細を振り返られます。紛失や破損のリスクもなく、ペーパーレス化にも貢献します。

【従業員】スマートフォンから打刻ができる

勤怠管理に対応したソフトであれば、出退勤や休憩をいつでも打刻できます。打刻忘れや記録ミスを防ぎ、正確な勤怠管理に貢献。また、GPS機能を活用した不正打刻防止機能を備えるアプリもあります。

【管理者】スキマ時間に作業を進められる

場所や時間にとらわれず、給与計算の確認を進められます。急な修正や確認にも迅速に対応でき、業務効率の向上が期待できます。また、承認機能を活用することで、複数人での確認作業もスムーズになるでしょう。

アプリに対応した給与計算ソフトの選定ポイント

アプリ対応の給与計算ソフトを選定する際は、いくつかのポイントがあります。代表的なポイントについて解説します。

どの機能まで使えるタイプか

給与明細タイプ、給与計算タイプ、人事労務タイプ、ERPタイプのいずれに該当するかをみておきましょう。機能が多いとその分だけ費用も発生するので、必要十分なサービスか調査します。

iOSとAndroidのアプリまたはブラウザ対応か

iOSとAndroidのアプリに対応しているか、ブラウザでの操作に対応しているか確認しましょう。スマホでの操作を考えるのであればアプリの方が使いやすい傾向にあります。また、スマホとパソコンでできることの異なるサービスが多いため、どこまでの機能が使えるかはチェックしておきましょう。

どの外部システムと連携するか

すでに利用中の会計ソフトや勤怠管理システムとの連携可能かチェックしましょう。連携することで、データの入力や管理の手間を削減し、業務効率を向上させられます。

従業員規模に適したプランがあるか

従業員数に合った料金プランがあるかを確認しましょう。多くのソフトは、ユーザー数に応じて料金プランが異なります。将来的な従業員数の増加も見据えて、柔軟に対応できるプランを選ぶことが大切です。

セキュリティ

個人情報を取り扱うため、セキュリティ対策が十分なソフトを選びましょう。データの暗号化やアクセス制限といったセキュリティ機能が充実しているかを確認します。

サポート体制

電話、メール、チャットなどどのような方法でサポートを受けられるかを確認しましょう。また、サポート対応時間や対応言語も確認しておくと安心です。

給与計算ソフトの機能・料金比較表

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また、一覧で料金・機能を比較したい方にはBOXILが作成した比較表がおすすめです。各社サービスを一覧で比較したい方は、下のリンクよりダウンロードしてください。

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^{※ダウンロード可能な資料数は、BOXILでの掲載状況によって増減する場合があります。}

アプリ対応の給与計算ソフト9選

アプリ対応の給与計算ソフトを紹介します。

マネーフォワード クラウド給与は連携サービスが充実した給与計算ソフトです。マネーフォワード クラウド給与には次のような特徴があります。

• 勤怠管理や労務管理と連携しバックオフィス全体で効率化
• 前月との差分がすぐにわかる比較機能によりチェック作業を効率化
• ChatGPTの活用にて計算式の生成をサポート

freee人事労務は、給与計算を自動化しミスを防ぐ人事労務ソフトです。freee人事労務は次のような特徴があります。

• 人事労務の機能を幅広く提供
• 給与計算の過程も確認可能
• 勤怠データから自動で給与計算

ジンジャー給与は、簡単操作で給与計算を効率化する給与計算ソフトです。ジンジャー給与は次のような特徴があります。

• 企業ごとの一部手当も自動で反映
• ジンジャーシリーズと連携して人事労務全体を効率化
• システムの導入から運用までサポート

COMPANY 給与計算システムとは、大手企業向けクラウド型人事給与システムです。COMPANY 給与計算システムは次のような特徴があります。

• 複雑な給与計算もボタンひとつで計算
• 給与計算にかかる業務全体をサポート
• e-Tax、eLTAX、e-Gov APIと連携

ジョブカン給与計算は、給与計算の業務コストを削減するクラウド給与計算システムです。ジョブカン給与計算は次のような特徴があります。

• ジョブカンシリーズとの連携で勤怠データを反映して計算
• 給与と賞与をもとに帳票を出力
• 有料プランでも1ユーザーあたり400円と低コスト

給与奉行クラウドは給与計算、年末調整、社会保険手続きなどをデジタル化し、業務時間を削減するクラウド型の給与計算システムです。給与奉行クラウドには、次のような特徴があります。

• 複雑な手当計算にも対応
• 最新の情報に自動更新
• ペーパーレスで各種手続きが可能

Cells給与は、社労士事務所とその顧問先が利用することに特化したクラウド型の給与計算システムです。Cells給与には、次のような特徴があります。

• 豊富なマニュアルや充実したサポート体制
• 事業に合わせた柔軟な計算設定が可能
• 年末調整、社会保険、マイナンバー制度に対応

弥生給与 Nextは、給与計算から年末調整までが簡単になるクラウド型の給与計算ソフトです。弥生給与 Nextには、次のような特徴があります。

• 業務をリスト化してくれるため初心者でもわかりやすい
• 年末調整時の法定調書を自動で作成して効率化
• 給与明細書をWebで配信可能

給料王は、労務管理の諸作業を効率化し、ミスの抑制につながる給与計算ソフトです。給料王には、次のような特徴があります。

• インストール型で動作が軽く、クラウドに対応
• 定額減税や年末調整、マイナンバーにも対応
• 給与計算、年末調整、保険処理などの機能を搭載

アプリ対応の給与計算ソフトを導入するときの注意点

給与計算ソフトを導入する際の注意点について解説します。これらのポイントを押さえておくことで、給与計算ソフトを最大限に活用できるでしょう。

費用対効果を試算する

導入費用や月額利用料だけでなく、給与計算にかかる時間や人件費の削減効果も考慮して、総合的な費用対効果を試算しましょう。無料体験やデモ版を利用して、業務フローに合うか、効率化できるかを確認することも大切です。

なるべく相見積もりを取る

複数のソフトを比較検討し相見積もりすることで、自社に合ったソフトを見つけやすくなります。機能と料金だけでなく、サポート体制やセキュリティ対策なども比較検討のポイントにしましょう。

トライアルで機能や使用感を確認する

多くのソフトは無料トライアル期間を設けているので、実際に使用して機能や使い勝手を確認しましょう。従業員に使ってもらい、意見を聞くことも大切です。サポート体制やレスポンスの速さも確認しておくと、導入後のトラブルにもスムーズに対応できます。

スマホアプリ対応の給与計算ソフトを導入しよう

給与計算ソフトを選ぶ際は、スマホで明細の確認を手軽にできるか、給与計算以外に搭載されている機能はなにか、どのシステムと連携が可能かを重視しましょう。あわせて各サービスの口コミも見ておくとよいです。

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