内定辞退を採用管理システムで防止、新卒採用で対策すべきポイント
株式会社リクルートが発表した「就職プロセス調査(2019年卒)」によると、卒業時点での内定辞退率は67.8%。2017年卒の64.1%、2018年卒の65.0%と比べると増加しています。
またマイナビが約3,000社を対象に実施した調査では、2019年卒の内定辞退率が3割以上という企業は56.0%。2018年卒の55.6%をやや上回りました。とくに上場企業が60.1%と多く、同2018年卒の51.1%と比べて10ポイント近く増えており、大手であっても採用が難しくなってきていることが伺えます。
内定辞退を防止する手段の一つにツールの導入が挙げられます。本記事では、内定辞退を防止するために新卒採用で対策すべきポイントとともに、内定辞退防止に役立つ新卒向けのおすすめ採用管理システムを紹介します。
なぜ学生は内定辞退してしまう?
一体なぜ学生が内定辞退をしてしまうと思いますか?
学生が内定を辞退する理由を知ることで、内定辞退を少なからず防止する策を練られます。本記事では、2つの時期に分けて学生が内定を辞退してしまう理由を紹介します。
内定式前の内定辞退とは
内定式前の内定辞退の理由を箇条書きでいくつか紹介します。
- 会社を詳しく調べ、実態を知った
- 会社の悪い噂を聞いた
- 他社で内定が出た
- 複数の企業の内定をキープしていた
- 大学院に進学
- 公務員試験に合格
以上のように、内定が出たことでその会社について詳しく調べ、知り合いに実態を聞くというケースは少なくありません。また、結果が出るのが遅めの大学院や公務員試験を並行して進めている人にとっては、内定式前の辞退になりやすい傾向があります。
内定式後の内定辞退とは
内定式後の内定辞退の理由を箇条書きでいくつか紹介します。
- 求人情報と実際の条件に相違があった
- 内定後のフォローに対する不信感
- 内定式や内定者懇親会で社員や同期と合わなかった
- 内定者インターンなどで仕事内容にギャップを感じた
- 内定者課題のレベルが高く、やっていけるか不安になった
- 公務員を諦めきれなかった
以上のように内定式後の場合には、実際に交流した同期や社員に対して合わないと感じたり、内定者へのフォローの悪さが理由であったりする場合が多いようです。また、内定者後のインターンや課題内容に違和感を覚えて辞退する人もいます。
内定辞退を防ぐために人事はどうすべきか
内定辞退を減らすためには、情報開示、コミュニケーション、スピードの3つのポイントを意識しましょう。それぞれ具体的に解説します。
わかりやすく正確な情報開示を
求人の内容と内定後に説明された仕事内容に相違があれば、学生側は何が本当かわからず不安になり、内定辞退につながります。そのため、わかりやすく正確な情報開示をすることが効果的であり、情報に相違がないことで、企業への信頼感が損なわれることを防ぎます。
内定者とのコミュニケーションを増やす
内定後のフォローが悪かったり、内定式で社員と合わないと感じたりする際には、ここで働くイメージが悪くなり、内定辞退を招いてしまいます。
そのため、辞退を防ぐためには内定者とのコミュニケーションを増やすことが効果的です。入社までの期間もこまめに連絡を取り、懇親会などでの社員との交流をすることで、学生に「この人たちと一緒に働きたい」と思ってもらうことがポイントです。
選考を明確かつスピーディーに
選考のスピードが遅ければ遅いほど、企業側が吟味していると感じ、不安になったり、キープになったりする確率が高まります。そのため、選考の期日を明確化し、内定連絡を速やかに行うことが効果的です。採用後のミスマッチを防ぐための母集団形成や、採用ブランディングとともに、フローも見直すとよいでしょう。
採用管理システムが効果的
コミュニケーションやスピードの課題は、採用管理システム導入による解決がおすすめです。
採用管理システムの利用をおすすめできる理由の一つに、コミュニケーションコストの削減が挙げられます。たとえば、新卒採用向けでは、LINEと連携した採用管理システムが増えています。LINEは学生が普段使うツールなので、電話に出てくれない、メールだとスルーされる、といった課題を解消できるほか、企業アカウント(LINE@)を利用した積極的な情報発信も実現できます。
さらに採用システムでは、応募者情報を一元管理し、選考ステータスに応じた自動メッセージ送信機能などを利用できます。コア業務以外の行程を効率化できるためスピーディーな選考に結びつくのです。
内定辞退防止に役立つ採用管理システム
新卒採用の場合は、特定の時期に多くの学生に対応しなくてはならないため、より的確な管理が必要。さらに、学生との接点を増やしたり、LINEなどを活用しながら学生にあわせたコミュニケーションを取ったりといった工夫も求められます。
コミュニケーション関連機能が充実したツールの多くは内定者フォローにも長けています。さらに、選考のスピードアップにも寄与。内定辞退を防ぐ手段としておすすめの新卒向け採用管理システムを紹介します。
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ツールを活用し内定辞退防止へ
内定辞退をゼロにするということは、相手側の問題であるケースも少なくないため、仕方がないこともあります。しかし、企業側の問題による内定辞退は、採用管理がきちんと行われていれば、ある程度防止できます。そのため、ぜひこれを機会に採用管理システムを有効活用し、内定辞退の防止に努めましょう。
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新卒以外の採用にも課題を持っている方は、より多くの採用管理システムをまとめて比較した次の記事をご確認ください。
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