Slack vs Microsoft Teams比較 | 注目ビジネスチャットツールの機能・価格比較表
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ビジネスチャット導入が進んでいる背景
LINEをはじめとしたチャットツールは、気軽にコミュニケーションを取れる便利なツールとして広く普及しています。ビジネスシーンでも、リアルタイムなコミュニケーションが必要とされるため、チャットツールを導入する企業が増えています。
チャットツールをビジネス向けに改良し、セキュリティやタスク管理などの機能を備えているのがビジネスチャットツールです。
ビジネスチャットツールは、メールや電話に比べて連絡と意思決定がスピーディーなこと、グループごとに情報を共有しやすいこと、ノウハウの蓄積に役立つことなどが特徴です。また、リモートワークやテレワークなど働き方改革につながる情報共有ツールとしても注目されています。
今回はそうしたチャットツールのなかでも、世界で8.5万社以上が有料プランを導入している「Slack」(2019年2月時点)と、50万企業以上で利用されているOffice 365付随のサービス「Microsoft Teams」(2019年3月時点)とを比較しながら紹介していきます。
>>SlackとMicrosoft Teams以外のチャットツールを比較したい方はこちら
>>Slackとチャットワークを比較したい方はこちら
SlackとMicrosoft Teamsの基本情報
種類としては同じチャットツールをリリースする両者ですが、ツールへの考え方は異なっています。それぞれの概要とともに、両者を簡単に比較してみましょう。
Slackとは
本拠地:アメリカ(サンフランシスコ)
Slackは、アメリカサンフランシスコに拠点を置くSlack Technologies, Incが提供しているチャットツールです。2014年のサービスローンチ以降、100か国以上の企業で活用され、週間アクティブユーザー900万人という急成長を遂げています。
創業者は写真共有サービスであるflickr(フリッカー)を創業したButterfield氏です。Slackは後発・新興にも関わらず、使いやすいインターフェースや遊び心の効いた仕様、多様なツールとの連携により、エンジニアを中心に人気があります。今では、SaaSを代表するサービスとなっています。
2017年11月17日には日本語版もローンチされ、国内でも利用企業が増加しています。
Slackの使い方や事例も知りたい方は、次の解説記事をご覧ください。
Microsoft Teamsとは
本拠地:アメリカ(ワシントン州)
マイクロソフトコーポレーションは、世界でもっとも利用されているOS「Windows」の開発を行っているほか、古くからMicrosoft Officeなどのビジネスアプリケーションもリリースしています。近年ではAzureやSkypeとなどのクラウドプラットフォームにも注力しつつ、Office 365による統合的なビジネスソリューション戦略を展開しています。
「Microsoft Teams」は、その戦略を一歩推し進めました。ビジネスコミュニケーションをさらに円滑にするチャットツールとして、2016年11月よりサービスを開始しました。
Skype for Business Onlineを統合した、Microsoft Teamsの豊富なコミュニケーション機能は、すべての法人向けOffice 365ユーザーに無償提供されるほか、 サブスクリプション(定期期間の利用権利を購入する料金形態)での利用も可能です。
SlackとMicrosoft Teamsの比較・違い
SlackとMicrosoft Teamsは、どちらも連携機能に強みがあります。Slackは、コミュニケーションツールに特化しつつ、数多くのアプリと連携して多様な使い方ができます。一方で、Microsoft Teamsも多様なアプリ連携が可能でありながら、Office 365のサービスとも連携でき、Office製品を使う企業と相性が良いのが特徴です。
SlackとMicrosoft Teamsの機能や料金の違いは次のとおりです。
SlackとMicrosoft Teams 機能比較表
タスク機能は、連携すればSlackでも実現できます。しかし、Microsoft Teamsになら始めから搭載されているので、簡単に利用開始できます。
Microsoft Teams | Slack | |
---|---|---|
タスク機能 | ○ | △ |
社外コミュニケーション | △ | × |
メール連携 | ○ | ○ |
ファイル添付 | ○ | ○ |
既読・未読 | × | × |
検索 | ○ | ○ |
メンション | ○ | ○ |
SlackとMicrosoft Teamsの連携サービスについて紹介します。
Slackの連携サービス
Slackは、プロジェクト管理ツールの「Asana」やオンラインストレージの「Dropbox」などと連携できます。
また、上記以外にもWeb会議システムの「Zoom」や勤怠管理システムの「ジョブカン勤怠管理」など、2,200を超える外部サービス・アプリと連携が可能です。
Microsoft Teamsの連携サービス
Microsoft Teamsは、プロジェクト管理ツールの「Asana」や電子契約システムの「Adobe Acrobat Sign」などと連携できます。
SlackとMicrosoft Teams価格比較表
Microsoft Teamsは、540円〜でOneDriveやSkype、Office365の基本機能も併用できます。それに対してSlackは多彩な連携機能を備えており、その連携アプリ数は300種以上を超えているためビジネスチャットだけにとどまらない活用が可能です。そのため、どちらもコストパフォーマンスに優れたツールだといえます。
また、無料トライアルや無料プランを利用することで、どちらが便利か検証していくのも良いでしょう。
Microsoft Teams | Slack | |
---|---|---|
サービス内容 | ビジネスチャット他、オンラインストレージや通話機能つき | ビジネスチャット、300種以上のアプリ連携 |
初期費用 | - | - |
利用料 | - | - |
月額/ユーザー | 540円〜(年間契約時) | 850円/ユーザー(スタンダード) |
無料トライアル | ○ | × |
無料プラン | × | ○ |
SlackとMicrosoft Teamsの詳しい特徴
SlackとMicrosoft Teamsの共通点を含め、もう少し両者の違いを掘り下げてみましょう。
SlackとMicrosoft Teamsに共通する特徴
SlackとMicrosoft Teamsに共通している特徴を挙げると、次のようになります。
- メール連携
- ファイル添付
- 検索
- メンション
ファイル添付に関しては、Microsoft TeamsでSharePointやOneDriveの大容量ワークスペースが活用できるのが魅力です。他方、Slackならスタンダードプランで、ユーザーごとに10GB以上のワークスペースが利用できます。(無料プランはチームで5GB)
Slackは、元々、オンラインゲーム開発時に使うコミュニケーションツールとして作ったものでした。それもあって、エンジニアの多いIT系の企業やスタートアップでは特に人気があります。
アプリでの利用が一般的ですが、ブラウザでの利用も可能です。これにより多くの場所でSlackを確認できます。また、ファイル共有の簡単にできたり、独自の絵文字を作成できたりします。
オリジナルのカスタマイズが豊富
独自の絵文字作成も可能ですが、SlackではオープンAPIを利用することで、独自のbotを開発、カスタマイズするのも可能です。
連携アプリの数は280以上。「Trello」や「@MUST-READ」との連携により、Slackだけでは不可能な「タスク管理」も行えます。
エンジニアライクなこと
IT企業やスタートアップで活用されやすいSlackでは、snippetという「プログラミング言語を投稿できる」機能があります。使いやすいシンプルなインターフェースを備えながら、エンジニア間のコミュニケーションも円滑にできるという特徴を備えています。
こうしたエンジニアライクな特徴はファイル共有の容易さにも表れています。また、Slack内でファイル共有するときは、サムネイル表示されます。
さらにSlackについて知りたい方は、下から資料をDLするとより深く調べられます。ぜひご利用ください。
Microsoft Teams - 日本マイクロソフト株式会社
Microsoft Teamsは、Office 365を利用する企業が、チームワークを向上できるように開発されました。
月額540円からのBusiness Essentialsから利用可能です。Business、Business Puremiumであればデスクトップ版のOfficeも付属され、ローカル環境でも利用できます。これらはMicrosoftのサイトにて購入できます。
Windows PCもしくはMacの5デバイス、スマートフォンの5デバイス、タブレットの5デバイス、1ライセンスで計15台までのデバイスにインストールできます。
Office 365のアカウントで利用可能
デスクトップ版のOffice 365が付属しない、クラウド版のBusiness Essentialsでも「クラウド版Officeが利用」できます。つまり、法人向けのOffice 365を活用している企業は、無料でTeamsを使えます。
プランによっては、Skype for Business Onlineによる「HD画面での大規模会議」や、強固なセキュリティ環境も実現可能です。ただし、家庭版Office 365では「Teams」を利用できません。
タスク管理機能
すでに解説したように、Microsoft Teamsでのタスク管理機能はOutlookやPlanner、Slackでも利用可能なTrelloなどとの連携で実現されています。
しかし、その使い勝手の良さはSlackを上回るでしょう。Microsoft Teamsでは、アプリ内で利用しているような感覚になれるため、メリットは大きいでしょう。
また、Microsoft Teamsにも、ワークスペースを拡張する、開発者用プラットフォームがあります。これにより、独自のボットを組み込んだ業務自動化、200以上のクラウドサービス連携などが可能です。
さらに詳しく知りたい方は下のリンクから、公式サイトへ飛べます。
SlackとMicrosoft Teamsの使い分け
どちらも多機能で利用者の多いSlackとMicrosoft Teamsですが、どちらをどのように使うべきでしょうか。
多人数のビデオ会議利用が多いなら、Microsoft Teams
多人数でのビデオ会議が多いなら、Microsoft Teamsがおすすめです。Slackは最大15人ですが、Microsoft Teamsの場合は250人まで参加可能です。大企業などで多人数でのビデオ会議開催の機会が多いなら、Microsoft Teamsをメインにしておくとよいでしょう。
テキストコミュニケーション重視なら、Slack
文字ベースのコミュニケーションを使うことが多いなら、Slackがおすすめです。Slackはカスタム絵文字をはじめとして、遊び心のあるコミュニケーションツールが揃っています。
とくにテレワークメインの業務なら、ちょっとした絵文字でのコミュニケーションも社員同士の交流につながります。社内SNSとして利用するのもおすすめですよ。
SlackとMicrosoft Teamsの評判・口コミを比較
SlackとMicrosoft Teamsの評判・口コミをそれぞれ紹介します。
Slackの評判・口コミ
Microsoft Teamsの評判・口コミ
ITライクなSlack、ビジネスライクなMicrosoft Teams
どちらもビジネスチャットの基本機能を兼ね備えながら、多数アプリとの連携が可能です。さらに、柔軟なカスタマイズや独自のアプリ開発もできるので、ビジネスコミュニケーションの中核として活用できるでしょう。
ITリテラシーの高いスタートアップやエンジニアに絶大な人気を誇るのがSlack。一般的なビジネスアプリとして、またOffice 365の連携アプリとして、幅広い企業に活用されそうなのがMicrosoft Teamsです。場合によっては使い分けてみるのもおすすめです。
無料プランやトライアルで試して、自社で実現したいコミュニケーションに即したビジネスチャットツールを導入しましょう。
次の記事では、Slack、Microsoft Teamsも含む20以上のチャットツールを紹介しています。
>>【社内用】グループチャット・ビジネスチャットツール比較はこちら
SlackとMicrosoft Teams以外のおすすめツール
SlackやMicrosoft Teamsを含む、おすすめのチャットツールをまとめて比較したい方は次の比較表をご覧ください。さらに詳しく比較したい方は、各サービスの料金や機能、特徴がまとまった一括資料請求がおすすめです。
その他のチャットツールや社内SNS、社内コミュニケーションツールについてはこちらで解説・紹介しています。ぜひご参照ください。
注目のビジネスチャット、サービス資料まとめ
ビジネスチャットの各サービス資料を厳選。無料でダウンロード可能です。効率的な情報共有、タスク管理、リモートワークなどさまざまな目的で導入されるビジネスチャットの比較にお役立てください。
SlackとMicrosoft Teams以外のビジネスチャットツールについてより詳しく知りたい方は、「ビジネスチャット市場のシェアや市場規模」を解説した記事もご覧ください。
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