ICカード対応の経費精算システム5選 - モバイルSuicaやPASMOも効率化

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- 交通費精算の流れ
- ICカードで交通費精算を行う方法4つ
- 方法1:券売機で履歴印字
- 方法2:ICカードリーダーでCSVを出力
- 方法3:モバイルSuica・モバイルPASMOのアプリから履歴を参照
- 方法4:経費精算システムにて読み取り・連携
- 経費精算システムでICカードを読み取るメリット4つ
- メリット1:自宅や出張先から申請・承認しやすい
- メリット2:乗降車駅や運賃の入力が不要になる
- メリット3:転記ミスや控除し忘れが減る
- メリット4:不正を防止しやすい
- ICカードに対応した経費精算システムの選び方
- 経費精算システムの機能比較表
- 【リーダーなしでICカード連携】Concur Expenseなら乗降車だけで履歴送信
- 【モバイルSuica・モバイルPASMO連携】マネフォならコスパも良し
- 【スマホ・PC接続のリーダー】スマホアプリならリモートに対応
- 内部統制を強化したいならハーモス経費も選択肢
- ICカード連携に強いおすすめシステム5選
- Concur Expense
- マネーフォワード クラウド経費
- freee支出管理 経費精算Plus
- TOKIUM経費精算
- ハーモス経費(旧eKeihi)
- 経費精算システムの比較ならBOXIL
>【総まとめ】経費精算システムの選び方とおすすめサービス比較
交通費精算の流れ
交通費精算とは、取引先訪問や出張など業務上の移動にかかった交通費を従業員が申請し、上長や経理担当者が承認、支払いする一連の手続きのことです。交通費精算のおおまかな流れは次のとおりです。
- 従業員が電車やバス、タクシーなどの交通機関を立替払いで利用する
- 従業員が経路や金額を取りまとめて、交通費精算を申請する
- 上長や経理担当者が内容をチェックする
- 会社から交通費分の金額が支払われる
従来の交通費精算は紙の申請書やExcelで行われ、社員は乗車区間ごとの運賃を調べて手入力し、領収書を添付する必要がありました。近年はICカードの普及により領収書がない場合も多く、精算方法としてICカードの利用履歴を活用するケースが増えています。
ICカードで交通費精算を行う方法4つ
ICカードで交通費精算を使う方法は大きく分けて4つあります。おすすめは4つ目の「経費精算システムにて読み取り・連携」です。多少のシステム利用料は発生するものの、申請の工数が減り、正確性が担保されるので、費用対効果に優れます。
方法1:券売機で履歴印字
駅の券売機を利用して、ICカードの利用履歴を紙に印字する方法です。SuicaやPASMOを券売機に挿入すると、直近の利用履歴の明細を印刷できます。明細には利用日、乗車駅、降車駅、残高などが記載されるため、証憑として添付可能です。
- 特別な機器やアプリが不要
- 明細が紙で出力され、証憑として提出しやすい
- 駅まで行って印字する手間がかかる
- 表示が簡略され、乗降駅がわかりにくい場合がある
- 運賃の計算は手作業
方法2:ICカードリーダーでCSVを出力
PaSoRi(パソリ)をはじめとした専用ICカードリーダー機器をPCに接続し、ICカードをかざして履歴データを読み取る方法です。PC上でSuicaやPASMOの利用履歴を一覧表示したりCSVデータで出力したりできます。
- PCで履歴を取得できる
- デジタルで管理しやすい
- データの精度が高く、加工もしやすい
- 一般的なICカードは最新20件程度しか取得できない
- 専用のICカードリーダーが必要
- 出張先や外出先では使いにくい
方法3:モバイルSuica・モバイルPASMOのアプリから履歴を参照
スマホにインストールしたモバイルSuicaやモバイルPASMOのアプリから履歴を取得する方法です。オンラインにてデータが管理されているため、カードリーダーを介さずとも履歴を参照できます。
- アプリから明細を出力できる
- 券売機やカードリーダーが不要
- 出先・在宅勤務中でも対応できる
- プラスチック製のICカードを使っている社員は対応不可
方法4:経費精算システムにて読み取り・連携
経費精算システムの機能を使ってICカードの利用履歴を直接取り込み、交通費データとして利用する方法です。ICカードの場合は、スマホアプリやPC接続のリーダーから読み取ります。モバイルSuica・モバイルPASMOの場合は、システム連携によってリーダーを使わず履歴をオンラインで取得します。
- 乗車データがシステムに自動で取り込まれ、入力不要
- ICカードにもモバイルSuica・モバイルPASMOにも対応
- スマホ・PCでの申請が可能でリモートワークにも対応
- システムに費用がかかる
- 初期設定や社員への周知が必要
経費精算システムでICカードを読み取るメリット4つ
メリット1:自宅や出張先から申請・承認しやすい
クラウド型の経費精算システムなら、インターネット経由で経費の申請や承認が可能です。スマホアプリから履歴を読み取れるシステムや、モバイルSuicaおよびモバイルPASMOと連携するシステムなら、外出先から交通費を申請できます。また、上長も出張中や在宅勤務中に承認処理が行えます。
メリット2:乗降車駅や運賃の入力が不要になる
経費精算システムがICカードから運賃データを取得してくれるため、申請者が経路や料金を一つひとつ手入力する工数が削減されます。また、乗車履歴を駅で印字したりExcelに転記したりする手間も省けます。多くのシステムは、乗換案内アプリと連携した経路検索機能を搭載しており、ICカード履歴に残っていない区間も簡単に補完可能です。
メリット3:転記ミスや控除し忘れが減る
ICカード連携により入力ミスを防止できます。ICカードから読み取った正確なデータがシステムに登録されるため、経路や金額の誤記入が起こりにくくなります。定期券付きICカードなら定期券区間は事前に控除してくれている点も便利です。
メリット4:不正を防止しやすい
ICカードのデータにもとづいて経費精算をするため、架空の経路を申請したり運賃を水増したりする不正を抑止できます。システムによっては、読み取ったデータを編集した場合にはマークが付くので、承認者が注視すべき申請を見分けやすいです。
ICカードに対応した経費精算システムの選び方
ICカード対応の経費精算システムを選ぶ際には大きく3つの軸があります。
- 改札を通るだけで乗車履歴をシステムに反映できるか
- モバイルSuicaやモバイルPASMOとシステムが連携できるか
- スマホアプリのICカードリーダーか、PC接続のICカードリーダーか
なお、1に興味があるならConcur Expense、2が気になるならマネーフォワード クラウド経費がおすすめです。
経費精算システムの機能比較表
ICカードやモバイルSuica、モバイルPASMOの読み取りに強い経費精算システムを下表にまとめました。
なお、経費BANKはスマホアプリにてICカードを読み取れず、リモートワークに対応しにくいので、記事後半のサービス紹介からは除いています。また、駅すぱあと 旅費交通費精算WebはモバイルSuicaが有償の連携であり、マネーフォワード クラウド経費の方が費用対効果に優れるので、同様に説明を割愛します。
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Concur Expense | マネーフォワード クラウド経費 | freee支出管理 経費精算Plus | TOKIUM経費精算 | ハーモス経費 | 経費BANK | 駅すぱあと旅費交通費精算Web | |
リーダーなしでICカード連携 | ● | - | - | - | - | - | - |
モバイルSuica連携 | ● | ● | ● | ● | △ | ● | ● |
モバイルPASMO連携 | ● | ● | △ | △ | △ | ● | △ |
スマホアプリのリーダー | ● | ● | ● | ● | ● | - | ● |
PC接続のリーダー | ● | - | - | - | ● | ● | ● |
※△はICカードリーダーにて読み取れば履歴を取得できることを意味する。ICカードリーダーを使わないとデータを読み込めない点、取得できる件数が少ない点において◯より劣る
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【リーダーなしでICカード連携】Concur Expenseなら乗降車だけで履歴送信
ICカードを利用する従業員が多いのであれば、改札を通過しただけで乗降車データを送信できるConcur Expenseがおすすめです。
Concur Expenseの「ICCI(IC Card Integration)」という機能で、SuicaやPASMOの利用履歴が自動的にConcur Expenseへ連携されます。 電車やバス、タクシーなどの履歴も接続でき汎用性が高いです。
スマホアプリやPC接続のリーダーにかざさなくてよいのが、ICCIの強みです。リーダーを使う場合には、およそ20件を超えた履歴が削除されます。そのため、20回を超える前にはリーダーで読み取りが必要なうえ、上限を超えた場合には手動での入力が必要です。
都度読み込ませる煩わしさをふまえると、ICカードをリーダーなしでデータ取得できるConcur Expenseをおすすめしたいです。ただし、Concur Expenseは多機能がゆえに費用も高めのサービスなので、小規模企業やコストを抑えたい企業は、他サービスを検討するとよいでしょう。
【モバイルSuica・モバイルPASMO連携】マネフォならコスパも良し
モバイルSuicaとモバイルPASMOとの連携を重視するなら、費用と機能のバランスに優れた、マネーフォワード クラウド経費がおすすめです。プラスチック製のICカードはスマホアプリから読み取れるため、双方の従業員にとって使いやすいです。
モバイルSuicaやモバイルPASMOをシステムと連携させると、リーダーを使わずともシステムから履歴を取得できます。また、取得できる履歴の期間や件数も、リーダーで読み込ませるときより多い傾向にあり、履歴が上書きされるのを防ぎやすいです。
※出典:スマートキャンプ「マネーフォワード クラウド経費の料金・機能・導入事例 | BOXIL」2025年3月25日時点に掲載の画像
モバイルSuicaやモバイルPASMOは、システムとの連携以外にリーダーで読み込ませることもできます。しかしリーダーで読み込ませる場合は、モバイルSuicaないしモバイルPASMOをICカードのように扱うので、リーダーに使うデバイスがもう1台必要です。もし追加でデバイスを用意できないなら、会社で共通のICカードリーダーを使うか、乗換案内アプリで経路検索するかといった回避策が求められます。
上記をふまえ、モバイルSuicaやモバイルPASMOを持つ従業員が多い企業なら、マネーフォワード クラウド経費をおすすめします。スマホアプリからICカードを読み取れるほか、小規模企業であれば月額2,980円(税抜)から使えるのも利点です。
なお、モバイルSuicaとモバイルPASMOに連携できる経費BANKは、スマホアプリでは読み取れずPC接続のリーダーにしか対応していないため、ICカード読み取りの文脈においてはあまりおすすめしません。しかし、月額1,500円(税抜)から使える点はかなりのメリットのため、従業員が数人の場合には適しています。
モバイルPASMO非対応でもチェックすべきfreeeとTOKIUM
モバイルSuicaにのみ対応しているシステムにfreee支出管理とTOKIUM経費精算があります。これらはモバイルPASMOに対応していないものの、freee支出管理はfreee会計と連携しやすい点、TOKIUM経費精算は申請と帳票の突合が不要な点において、非対応をカバーするほどのメリットをもちます。
freee支出管理は、freeeシリーズの会計ソフト「freee会計」とシームレスに連携でき、経理担当者の負担を軽減してくれます。経費精算システムの仕訳データは会計ソフトへの反映が必須です。その点、freee支出管理とfreee会計なら、勘定科目や取引先のマスタを簡単に同期できるので、工数削減に貢献してくれます。
TOKIUM経費精算は、領収書を撮影して社内のポストに投函するだけで申請が完了する画期的なサービスです。申請者がOCRのデータと画像の文字を突合したり、承認者が申請内容と証憑を照合したりする時間までもが削減されます。経理担当者としても他システム以上に精度の高い精算がなされため、会計処理が楽です。
【スマホ・PC接続のリーダー】スマホアプリならリモートに対応
ICカードの読み取り方法として、スマホアプリからNFC機能を使うものとPC用カードリーダーを使うものがあります。おすすめの方法は、リモートワークへ対応しやすい点を考慮して、スマホアプリから履歴を読み取る形式です。
オフィス出社が中心であれば、PCにUSB接続したカードリーダーで読み取る方法でも問題ないです。なお、スマホアプリ対応の場合は、社内でスマホアプリから読み取る運用もできるので、この点でスマホアプリは引けを取りません。
近年はスマホアプリでICカードを読み取れるシステムが増えており、経費精算システムを選定する際のポイントになりにくいです。そのため、スマホアプリで読み取れることを確認できたら、その他の選び方からシステム比較を進めるとよいでしょう。
>経費精算システムの基本の選び方とおすすめ比較
一点、注意点としては低価格帯の経費精算システムでは、スマホアプリでの読み取りないし、ICカードでの読み取り自体に対応していない可能性があります。具体的には経費の獅子、rakumoケイヒ、invox経費精算は対応していません。これらサービスは費用が安いので、予算超過の際に導入を検討してみましょう。
>経費精算システムの費用相場と価格を抑えるコツ
まとめると、ICカードを読み取るならスマホアプリがおすすめではあるものの、多くのサービスが対応しており選定基準にはなりにくいのが実情です。そのため、会計ソフト連携や価格帯などの別観点から選定を進めるのが望ましいです。
内部統制を強化したいならハーモス経費も選択肢
もし、内部統制を厚く対策したいなら、ハーモス経費が選択肢に入ります。ハーモス経費には、二重での取り込みを防止する機能と読み取るICカードを限定する機能があるので、不正申請を防ぎやすいです。
スマホアプリだけでなく、PC接続のリーダーや読み取り専用のデバイスにも対応。出社したときのみ読み取ってもらい、不正を防ぐ運用も可能です。
ただし、モバイルSuicaとモバイルPASMOとの連携はないため、利便性では前述のシステムに劣ります。よって、ハーモス経費は利便性を多少損なってでも、内部統制を重視したい企業が検討するとよいサービスといえます。
ICカード連携に強いおすすめシステム5選
Concur Expense - 株式会社コンカー
- 改札を出入りするだけでICカードから履歴を取得
- 海外拠点でも使いやすく、国内外でのシステム統一におすすめ
- Concur Travelとの併用で出張管理の煩わしさから解放
- 月額費用が3万円台〜なため従業員数が少ないとコストが高めに
- OCRや出張予約サイトとの連携は最安プランではできない
初期費用 | 0円〜 | 月額費用 | 3万円台(税抜)〜 |
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無料トライアル | ◯ | ||
導入実績 | AI inside株式会社/エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社/KDDI株式会社/Peach Aviation株式会社/わかもと製薬株式会社/キリンホールディングス株式会社/キーコーヒー株式会社/コニカミノルタ株式会社/シロカ株式会社 など |
Concur Expenseは、ドイツに本社をおき、世界的にERPを開発・販売しているSAPのグループ会社が提供している経費精算システムです。日本では株式会社コンカーが運営しており、出張や経費の管理をサポートすべくサービス展開しています。
ICカードの文脈においては、SuicaやPASMOを使って改札を通るだけでシステムに自動で履歴が送信される「ICCI」という機能が特徴的です。他の経費精算システムとは異なり、ICカードリーダーにかざす必要がないので、データを残す前に履歴が上書きされません。プラスチック製のICカードを多く使っている企業なら特におすすめのサービスです。
ICカード以外ではクレジットカードやPayPayと連携が可能なため、電子決済を多用する企業なら、特に工数削減を実感しやすいでしょう。出張管理に強いConcur Travelと組み合わせれば、チケット手配から旅程管理、経費申請、承認までの流れもスムーズになります。
会計ソフトとの連携においては、SAPのERPや会計ソフトであればシームレスにつなげられます。
月額費用は3万円台からで、小規模な企業では費用対効果が合いにくいです。経費精算システムのなかでも比較的高めな値段設定ではあるものの、申請や承認の簡易化を考えれば納得の価格です。
マネーフォワード クラウド経費 - 株式会社マネーフォワード
- モバイルSuicaとモバイルPASMOの連携で簡単に精算
- マネーフォワード クラウド会計との相性◎
- 2,500サービスとの連携※で明細データ取得に強い
- 紙の領収書が中心の会社だと強みを活かしにくい
初期費用 | 0円〜 | 月額費用 | 2,980円(税抜)〜 |
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無料トライアル | ◯(1か月間) | ||
導入実績 | 株式会社Speee/日本ケロッグ合同会社/Wolt Japan株式会社/株式会社トライグループ/ 株式会社ユーザベース/株式会社文響社/株式会社TVer/Chatwork株式会社/ 株式会社b-ex など |
マネーフォワード クラウド経費は、個人向けの家計簿アプリ「マネーフォワード ME」をはじめ、フィンテック領域を中心に事業を展開している株式会社マネーフォワードの経費精算システムです。同社は東証マザーズ市場、そして第一部市場を経た後、2022年4月4日にプライム市場へ移行しています。
モバイルSuicaとモバイルPASMOと連携できる数少ないサービスです。また、スマホアプリでのICカード読み取りにも対応しており、多くの従業員が効率化の恩恵を受けられます。ICカードを使って交通費精算を効率化したい企業であれば、対応力が高いマネーフォワード クラウド経費はおすすめできます。
交通系ICカード以外にも、2,500以上のサービス※と連携しています。電子決済を多用している企業であれば、効率化の恩恵を受けやすいでしょう。
マネーフォワード クラウド経費はクラウド会計とシームレスに連携するため、マネーフォワード クラウド会計を使っているならぜひ導入の候補に入れるとよいでしょう。他社の経費精算システムと会計ソフトの連携に比べて設定が簡単で、運用しやすいのが強みです。
料金プランは、小規模企業で使いやすいプランから上場企業向けのプランまで幅広くラインナップされています。また、課金対象は経費申請や承認に携わったアクティブユーザーのみです。変化の激しい企業においても、プラン変更や柔軟な課金体系によって費用を抑えながら利用できるでしょう。
※ マネーフォワード「マネーフォワード クラウド経費 公式サイト」2025年3月24日閲覧
freee支出管理 経費精算Plus - フリー株式会社
- モバイルSuicaの連携に対応
- freee会計と組み合わせてさらに便利に
- 個人事業主や中小企業が導入しやすい料金体系
- モバイルPASMOの連携には対応していない
- 大企業や上場企業がメインのターゲットではない
初期費用 | ー | 月額費用 | 7,500円+1人あたり650円(税抜)〜 |
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無料トライアル | ー | ||
導入実績 | 野村ホールディングス株式会社/ソウルドアウト株式会社/ラクスル株式会社/株式会社GA technologies/ポート株式会社/GMOペパボ株式会社/スマートニュース株式会社/株式会社Loco Partners/サークレイス株式会社 など |
freee支出管理 経費精算Plusは、中小企業や個人事業主の会計を中心にバックオフィス向けのSaaSを開発、販売しているフリー株式会社の経費精算システムです。同社は東証グロース市場に上場しています。
モバイルSuicaと連携しており、スマホアプリからもICカードの読み取りが可能な点は高評価。他方、モバイルPASMOとは連携できません。そのため、モバイルPASMOのユーザーが少ない環境で導入検討するのが好ましいです。
フリー株式会社が開発しているfreee会計とのシステム連携に強く、freee会計を導入している場合はぜひ導入の候補としたいです。BOXILが実施した前述のアンケートからも、freee支出管理とfreee会計の組み合わせは人気があるとわかっています。
AI-OCRでの入力省略以上に工数削減をしたい場合は、freee支出管理 受取請求書アシストでオペレーターの入力代行を利用するのも良いでしょう。freeeのシリーズに慣れた担当者が代行してくれるため、他の経理代行サービスよりも安心して任せられます。
経費精算(ワークフロー機能付き)のプランが7,500円+1人あたり650円、支出管理(ワークフロー機能付き)のプランが月額19,800円+1人あたり650円のため、100人未満の企業でも導入しやすい料金体系です。また、1人あたり650円の従量課金は、人数に応じて600円、550円とボリュームディスカウントがあります。申請や承認をしたアカウントのみが課金対象なのもうれしいポイントです。
TOKIUM経費精算 - 株式会社TOKIUM
- モバイルSuicaの連携とスマホアプリのリーダーで効率化
- 専任オペレーター2人が突合したうえで登録するのでデータが正確
- マスタメンテナンスやマニュアル更新、明細入力の代行でさらに工数削減
- モバイルPASMOには対応していない
- 従業員が少なく領収書の件数は多い企業で割高になりやすい
初期費用 | ー | 月額費用 | 1万円(税抜)〜 |
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無料トライアル | ◯ | ||
導入実績 | エクシオグループ株式会社/株式会社アルペン/JKホールディングス株式会社/株式会社シャトレーゼ/たんぽぽ薬局株式会社/東映アニメーション株式会社/株式会社力の源ホールディングス/株式会社土屋鞄製造所/株式会社トリドールホールディングス など |
TOKIUM経費精算は、経費精算や請求書受領といった帳票関連の業務に役立つSaaSを提供している株式会社TOKIUMの経費精算システムです。
モバイルSuicaと連携しているうえ、スマホアプリでICカードを読み取れるのは強みです。しかし、モバイルPASMOとの連携には適さないため、モバイルPASMOが社内で広く使われていないことを確認してから導入するとよいでしょう。
経費申請者は領収書の撮影やポストへの領収書投函だけでよく、データ化はTOKIUM経費精算の専任オペレーター2人が実施します。2人のオペレーターが入力した内容を照合してデータ化するため、OCRに比べて精度が高く、申請ミスが多い企業にぜひ試してほしいシステムです。
さらに、明細入力の代行や従業員マスタの更新といった業務もアウトソーシング可能なので、コストをかけても工数削減したい、申請や承認の精度を向上させたい企業へおすすめです。
API連携が可能なシステムにはSAPやOBIC、ZAC、COMPANY、GLOVIAなどがあります。この連携により、入退職に伴うユーザー管理がしやすく、経費精算に関わる煩雑な業務をさらに減らせます。なお、会計ソフトとはCSV連携がメインです。
月額料金は、基本利用料と領収書の件数に応じた従量課金制です。従業員数が多い企業でも、領収書の件数によっては費用を抑えやすいのが強みです。
ハーモス経費(旧eKeihi) - イージーソフト株式会社
- ICカードからの二重取り込みを防止
- 使うICカードを指定することで架空の精算を予防
- 基本料金にAI-OCRや電子帳簿保存法対応が含まれていて、追加費用が発生しにくい
- モバイルSuicaやモバイルPASMOの連携には未対応
- 月額29,000円〜なので50人未満だと費用対効果が低くなる可能性あり
初期費用 | 0円〜 | 月額費用 | 29,000円(税抜)〜 |
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無料トライアル | ◯ | ||
導入実績 | 日本政策投資銀行/新明和工業株式会社/中央労働金庫/沢井製薬株式会社/日通商事株式会社/一般社団法人日本貨物検数協会/学校法人産業能率大学/アルソア本社株式会社/株式会社イオンフォレスト など |
ハーモス経費(旧eKeihi)は、株式会社ビズリーチの子会社であるイージーソフト株式会社が提供する経費精算システムです。
ハーモス経費ではICカードを使った交通費精算における内部統制が強みです。履歴の二重取り込みを防いだり、読み取りに使うICカードを制限したりできます。不正防止に重点をおいている企業はぜひ検討してみましょう。なお、モバイルSuicaやモバイルPASMOにおいても、リーダーでの読み取りにしか対応していない点は注意しましょう。
月額費用は29,000円(税抜)〜なため、数十人規模の企業ではやや割高になることがあります。基本プランにAI-OCRや電子帳簿保存法対応、シングルサインオン、ICカード連携などが含まれているので、従業員数が一定以上の企業であれば、オプション料金をかけず費用対効果よく利用できるでしょう。
60種類以上※の会計ソフトとの連携実績があります。利用している会計ソフトが一般的でなくてもCSV連携が容易である点はメリットです。
※出典:イージーソフト「ハーモス経費 公式サイト」2025年3月24日閲覧
経費精算システムの比較ならBOXIL
交通費精算の流れとICカード連携の方法、それを支える経費精算システムのメリットや選び方について解説しました。従来の手作業による交通費精算は頻度が高く煩雑なため、ICカードの利用履歴を活用したデータ連携により大幅な効率化が期待できます。経費精算システムとICカードを組み合わせれば、入力を省力化したりミスを防止したりできます。
おすすめのサービスは、リーダー不要で大きく効率化できるConcur Expenseと、価格を抑えつつもモバイルSuicaやモバイルPASMO、ICカードのいずれにも対応するマネーフォワード クラウド経費です。ICカードでの工数削減を考えるなら、まずはConcur Expenseとマネーフォワード クラウド経費を検討してみましょう。
BOXILでは、経費精算システムのサービス資料をマイページにて閲覧したりダウンロードしたりできます。請求した資料を使って、チームメンバーや上長へ共有するのもおすすめです。また、マイページでカスタマイズできる比較表を使えば、料金や機能を軸にサービスを見比べられて、稟議の準備に役立つでしょう。

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