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部下が上司を評価する人事評価制度はある?評価時のポイントや項目

公開日時: 2021-03-30 11:07
記事公開時点での情報です。
すでに数多くの企業で導入されている360度評価。上司が部下を一方的に評価するのではなく、部下も上司を評価する制度の導入が進んでおり、さまざまな業種の企業が一定の成果を上げています。部下が上司を評価するメリットや評価のポイントを解説します。

部下が上司を評価する人事評価制度

一般的な人事評価では各部門の管理者にあたる人物が部下を評価しますが、近年は部下が上司を評価することもある360度評価の導入によって、部下が上司である管理職を評価する方法も広がりをみせています。

Amazonなど有名企業でも取り入れられており、上司が部下を評価する一方的な人事評価制度ではなく、上司・部下・同僚が広く人材を評価することにより、より客観的で公正な評価が可能になります。いまや部下が上司を評価するのは当たり前の時代と言えるでしょう。

360度評価とは何か、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

部下が上司を評価する際に注意すべきポイント

360度評価を実際に取り入れた際も含め、部下が上司を評価するときのポイントを紹介します。

評価者への研修を行う

評価を行う社員への研修を実施して、客観的な評価方法を説明することが大事です。

一般的な人事評価の場合、可能な限りデータに基づいた客観的な評価が求められますが、部下が上司を評価する際にも同様に客観的な評価をしなければいけません。人材評価に慣れていない社員が管理職を評価する場合、次のような問題が出てくる可能性があります。

  • 主観的な評価に終始しないように注意する
  • 単純な好き嫌いなどの情緒的な観点から評価してしまう可能性がある
  • 評価者ごとに違いが出てしまう可能性もある

また、360度評価は多くの人数への評価を考えなければならず工数がかかるため、効率も重視する必要があります。そのためにも、あらかじめ研修を実施しておけばスムーズな評価が実現できるでしょう。

評価内容をあらかじめ決めておく

360度評価をスムーズに行うには、あらかじめ評価項目を設定しておくことも重要です。「どの部分をどのように評価すべきか?」を、あらかじめ決めておくことで、部下の主観による評価を排除し、ある程度客観的な評価が可能になります

  • 問いに答える形式
  • コメントをもらう形式
  • 選択式

など、具体的な評価項目に関しては、人事部門が中心となって自社に適した方法を決めておきましょう。

評価による上司と部下の関係性への影響

部下が管理職を評価する場合、上司・部下の関係性への影響も考えなければいけません

部下は管理職からの評価もあるため、本音で話せなかったり関係の悪化を恐れて正しく評価しなかったりする可能性があります。そのため、人間関係の問題が起こらないように、匿名性にするといった工夫が必要になるでしょう。

人間関係に配慮した360度評価を実現したことで、実際に企業全体の離職率が低下したケースも中にはあり、問題のある管理職によるパワハラやセクハラ防止になるでしょう。

評価内容をそのまま開示しない

部下による評価の中に、誹謗中傷や単なる悪口が含まれていたりする場合や、悪い評価をもらった際の報復人事が起こらないようにするために、評価内容をそのまま開示することは避けた方がよいでしょう。上記のように、上司と部下の間の人間関係が悪くなってしまう可能性があります。

たとえ部下の方が公正な評価をしたと思っていても、上司側は納得がいかず、部下の人事評価が恣意的なものになることもあるでしょう。

したがって、部下による評価は人事部門のみ閲覧できるというように、内容を確認できる人を決めておく必要があります。内容をそのまま伝えることをせず、まとめたコメントを伝えるようにし、当評価内容は人事部の部外秘にしなければいけません。

報酬を決定する評価には直結させない

人事評価は報酬を決定することだと考えている人は少なくありませんが、それは人事評価の一面に過ぎません。さまざまな利害関係を持つ人からの評価を軸に報酬を決定するのはリスクが高く、本人の能力に整合しない可能性があります。

そのため、360度評価を直接的な報酬を決定する評価に使用すべきではありません。管理職の報酬に直結する評価は基本的にマネジメント部門が行い、360度評価の内容は、人材配置や人材育成の方針やプランの参考として活用すべきでしょう。


報酬の決定に利用すべき評価を効率化する人事評価システムは、こちらの記事で紹介しています。

部下が上司を評価するのを手助けする360度評価システム

それでは、部下が上司を評価する360度評価をサポートしてくれるシステムをいくつか紹介します。

カオナビ - 株式会社カオナビ

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カオナビは企業の生産性向上や人材不足への対応、テレワークなど、さまざまな人事課題に対応できる人材情報管理システムです。人材情報を自社の環境に合わせたかたちでデータベース化でき、それぞれの社員の特性をデータで把握できるのが特徴です。

各々の社員が所属する部署はもちろん、他部署の社員の目標を確認できるため、部下が上司を評価する360度評価を行う際にも、登録されたデータを確認しながら評価可能です。すでに1,900社以上の企業に導入されています。

クアルトリクス 従業員エクスペリエンス(EX)|Qualtrics - クアルトリクス合同会社

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クアルトリクスは世界11,000以上の組織やブランドで採用されている360度フィードバックを実施するためのプラットフォームです。複数の評価者による評価を自動化でき、管理者は360度評価のデータの傾向と分析に基づいて、改善を促す対話が可能になります。

機密保持機能によって、評価者の匿名性を担保しつつ、レポートを各社員に送付可能。次のアクションにつながる能力開発評価を実現できます。

360度評価支援システム - 株式会社Fusic

360度評価支援システム
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360度評価支援システムは、社員が自らの立ち位置を確認し、次の行動につなげていくためのシステムです。どのデバイスからでも簡単に評価の入力が可能で、評価のグラフをワンクリックでExcelデータとして出力でき、フィードバック資料としても活用できます。

360度評価を行う場合にのみ利用料金が発生し、通常の管理画面は評価以外でも自由に使えるので、コストパフォーマンスの高い360度評価を実現できるでしょう。

スマレビ

スマレビは360度評価をはじめとする、さまざまな場面で利用できる社内アンケートツールです。システム上で回答者を選定でき、自動リマインド機能もあるので、管理職が部下を評価する場合はもちろん、部下の方が上司を評価する360度評価を実施する際にも活用できます。

収集したアンケートは自動レポート作成機能で簡単にまとめられるので、人事部門の業務の効率化につながるでしょう。評価制度に合わせた柔軟な質問設計が可能です。

MOA

MOAはリクルートマネジメントソリューションズが提供している360度評価システムです。社員の職務行動を上司のみならず、同僚や部下を含めた複数名が多面的に評価するための機能を実装しており、部下が上司を評価する際にも活用できます。

カスタマイズなしでも十分な活用が可能で、中堅社員層(S)・管理職層(M)・経営職層(E)の3種類を評価の対象にできることから、すでに170社以上に導入されています。


その他の360度評価システムについてはこちらの記事で紹介しています。

360度評価で多面的な評価を

管理職が部下を評価するだけではなく、部下の方が上司を評価する360度評価を実現すれば、現場の風通しがよくなり、社員の離職率の低下も期待できます。管理側も自らが評価されるため、緊張感をもって仕事をするようになるでしょう。

ただし、人間関係に問題が生じる可能性もあるため、評価は匿名で行い、人事部門が評価情報を管理するといった工夫が必要になります。360度評価に適したシステムを導入するなどして、公正かつスムーズな人事評価制度を構築しましょう。

なお、人事評価制度の作成やフィードバックの方法に悩んでいる方には、こちらの記事もおすすめです。

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