電子契約はスマートフォンでも利用できる?おすすめスマホ対応ツール
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電子契約はスマートフォンでも利用可能
電子契約はパソコンやタブレットで実行できるほか、スマートフォンでも利用可能です。
スマートフォンで電子契約を行う際は、電子契約システムを導入するのが一般的です。電子契約システムの中にはスマホ対応したものや、モバイルアプリを提供している製品が数多く存在します。
スマートフォン上で電子契約を結ぶには、電子契約システム上で電子契約書を作成し、電子署名したあとに契約相手へと送信します。電子文書を受け取った相手は、スマートフォン上で契約書の承認や押印、却下などの行為が可能です。外出先や出張中でも契約締結をスムーズに行えるため、業務効率化や生産性向上につながります。
電子契約をスマートフォン上で行うメリット
スマートフォンで電子契約を結ぶメリットは次のとおりです。
- オフィス外からでも契約書管理や承認を行える
- 商談後すぐ契約の合意が可能
- 流動性の高い職種に対応しやすい
オフィス外からでも契約書管理や承認を行える
スマートフォンで電子契約システムを利用することで、オフィスの外にいる状態でも契約書の管理や承認を行えます。
たとえば、スマートフォン対応の電子契約システムを導入すると、契約相手から受け取った電子文書に対する電子署名をモバイル端末上で実行可能です。また、サービスによっては、アプリ上で電子契約書の作成や契約状況の確認を行えるものもあります。
上記のようなメリットを活かせば、外出や出張や多い担当者でもスムーズに契約書管理を行えます。また、テレワークをはじめとする柔軟な働き方に対応しやすいのも利点です。
商談後すぐ契約の合意が可能
電子契約をスマートフォン上で行えるようになると、商談後に相手から送付された契約書をすぐに確認し、合意締結が可能です。多くの電子契約システムは、スマホ画面での署名に対応しています、
本来、契約を結ぶ際は契約相手との商談の後に書類を作成し、署名押印や書類発送といったプロセスを経てようやく合意に至ります。しかし、これでは契約締結までの間にタイムタグが発生しやすく、時間や手間がかかるのが難点です。
一方、スマートフォンを活用すると商談の場で契約書の内容を確認し、商談終了後すぐに合意締結できる可能性があります。修正点がある場合でも、電子契約システムにアクセスすれば即座に訂正が可能です。結果として承認プロセスの短縮や業務効率化につながります。
流動性の高い雇用形態に対応しやすい
パソコンを持っていない学生の多いアルバイトのような雇用形態に対応しやすいのもメリットの一つです。流動性が高く、人材の移り変わりが激しい職場では、何度も契約書を締結しなければならず、手間がかかります。また、労働契約書は最低5年間は保管しなければならず、紙の文書の場合は保管スペースが必要なのが難点です。
スマートフォンで契約を結べるようになると、流動性の高い雇用形態の人材でもスムーズに署名や確認の作業を行えます。締結した契約書はシステム上に保管できるため、物理的なスペースも必要ありません。
電子契約をスマートフォンで行う際に便利な機能
スマートフォン対応の電子契約システムを選ぶ際は、SMS送信やプッシュ通知などの機能を搭載した製品を検討すると良いでしょう。このような機能を活用すると、契約書管理の効率性を向上できます。電子契約をスマートフォンで行う際に便利な機能について解説します。
SMS送信機能
電子契約システムのSMS送信機能とは、契約相手の携帯電話番号宛てに署名依頼を送信できる機能です。契約相手の電話番号を登録すると、SMS(ショートメッセージ)が届き、専用のURLから電子契約書の確認ページへとアクセスできます。
電子契約システムやPDFエディタなどで作成した電子契約書は、メールやチャットでも相手方に送信できます。しかし、メールやチャットの場合は、契約相手のメールアドレスやチャットのアカウントなどを取得しなければなりません。一方、SMSは携帯電話番号さえ把握していれば手軽に署名依頼のメッセージをを送信可能です。
プッシュ通知機能
電子契約システムに搭載されているプッシュ通知とは、契約承認依頼や確認事項についてスマートフォンに通知が届く機能です。
たとえば、取引先や顧客と契約を結ぶ際は、契約書の申請内容や署名依頼などの情報を逐次チェックする必要があります。紙の文書で契約を結ぶ場合、確認作業が漏れてしまうケースも珍しくありません。
プッシュ通知の機能を活用すると、書類や契約内容を確認しなければならないたびに通知が届きます。そのため、確認漏れのリスクを最小限に抑えられるのがメリットです。
スマートフォン対応のおすすめ電子契約システム7選
電子契約システムのなかでも、スマートフォンに対応しているかどうかは製品によって異なります。スマートフォン対応のおすすめ電子契約システムを紹介します。
クラウドサインは、250万社以上の導入実績を誇る、国内シェアナンバーワンの電子契約システム※です。クラウドサインは弁護士がサービス内容を監修しており、電子署名法にも準拠しています。また、「ISO27001」や「SOC2 Type1」などの幅広いセキュリティ認証を取得しているのも強みです。サービス全体の安全性に優れることから、官公庁や金融機関といった厳重なセキュリティが求められるケースでも利用されています。
スマートフォンブラウザでは署名のみ可能。フリーテキストやチェックボックスなどにも対応できます。スマートフォンアプリはiOS・Androidのどちらもありますが、マイナンバーカードを用いた署名のみ可能です。
※出典:クラウドサイン「クラウドサイン | 国内シェアNo.1の電子契約サービス」(2025年1月16日閲覧)
Docusign - ドキュサイン・ジャパン株式会社
ドキュサインの電子署名は、モバイルアプリに対応した電子契約システムです。受け取った契約書に電子署名するだけでなく、電子文書の送信やステータス管理まで、さまざまな作業をモバイル端末から実行できます。
標準搭載されている機能が豊富な点も特徴です。電子文書の作成や署名、SMS送信、ワークフローなどの不可欠な機能に加え、アクティビティを分析できるレポートや、締結した契約書を一元管理できる文書管理など、独自性の高い機能も備わっています。
マネーフォワード クラウド契約 - 株式会社マネーフォワード
マネーフォワード クラウド契約は、個人事業主や中小企業、大企業など、企業規模に合わせて柔軟に料金プランを選べる電子契約システムです。プランごとに適切な機能が組み込まれており、カスタマイズ不要で手軽に利用できます。
基本的にはWebブラウザ上で利用するサービスですが、契約相手から受け取った契約書の承認や押印、却下などはスマートフォンでの対応が可能です。そのほか、承認者の追加や契約の委任もスマホブラウザからできます。そのため、外出や出張の多い契約相手でもスムーズに契約書のやり取りを行えるでしょう。
電子印鑑GMOサイン - GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社
電子印鑑GMOサインは、モバイルアプリで気軽に電子契約を締結できるシステムです。iOSとAndroidの両方のモバイルアプリが用意されています。
スマートフォン対応の電子契約システムは、電子文書の受信のみに対応した製品が多いなか、電子印鑑GMOサインは受信と送信の両方に対応しているのが特徴です。また、モバイルアプリのトップ画面には、「要対応」や「依頼中」といったステータスが表示されるため、送信漏れや確認漏れの防止につながります。
freeeサインは、パソコンやスマートフォン、タブレットなど、さまざまな端末での署名に対応可能な電子契約システムです。iOS・Android両方に対応するアプリがあります。電子文書の作成作業はパソコン上で行う必要がありますが、署名や合意に関してはモバイル端末から実行できます。SMSでの締結依頼も送信可能です。
また、フリー株式会社が提供する会計システムや販売管理システムと連携できるのも特徴です。連携範囲が拡大すると機能が増え、幅広い種類の帳票作成や文書管理などを行えるようになります。
Adobe Acrobat Sign - アドビ株式会社
Adobe Acrobat Signは、iOSとAndroidの両方のモバイルアプリに対応した電子契約システムです。Webブラウザにアクセスすることなく、スマートフォンやタブレットの画面上で操作できます。
モバイルアプリにアクセスすると、自身で作成した電子文書への署名が可能です。また、署名済みの電子文書を契約相手に送信し、電子署名を依頼したり、締結や未締結といったステータスを一元管理したりと、さまざまな機能も利用できます。
Shachihata Cloud - シヤチハタ株式会社
Shachihata Cloudは、「コミュニケーション満足セット」や「ワークフロー充実セット」など、さまざまな料金プランを選択できる電子契約システムです。選んだプランに応じて機能が拡張されます。
選択するプランにかかわらず、iOS・Android向けのモバイルアプリを利用可能です。モバイルアプリでは、電子署名や署名依頼、契約状態の確認などをスマートフォンやタブレットから実行できます。
スマートフォンで効率的な電子契約を
電子契約システムは基本的にパソコンのWebブラウザ上で操作するのが一般的です。しかし、外出中や出張中は契約管理や署名などの作業が中断する恐れがあります。このような課題を解消するには、スマートフォン対応の電子契約システムを利用するのがおすすめです。
スマートフォンで電子契約を行うことで、商談の場で契約締結をしたり、流動性の高い雇用形態に対応したりと、活用の幅が広がります。ただし、電子契約システムによってスマートフォンでの対応範囲が異なるため、要件や用途に合わせて選び分けることが重要です。モバイル端末ならではの利便性を活かし、契約書作成や管理業務の効率化を図りましょう。
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