健康経営実現に役立つサービス17選!生産性の向上実現・メリット

健康経営のためのサービスを選ぶには
現在、多くの日本企業で健康経営が注目されていることをご存じでしょうか?
健康経営とは、従業員のフィジカルやメンタルヘルスに着目し、経営的視点で健康維持の施策を打ち出すことによって生産性アップを図る取り組みをいいます。労働力人口の減少などを背景に、既存の労働力を長く確保するための施策として注目されるようになりました。
近年は健康経営に注目する企業が増加したこともあり、健康診断・メンタルヘルスなどはもちろん、栄養バランスの取れた社食を提供するサービスも増えています。年々その市場は大きくなっており、企業がどれだけ社員の健康を注視しているかの表れとも言えるでしょう。
本記事では、健康経営の概要と、それを実現するために有効なサービスを紹介します。
企業価値に貢献できる施策を実践するためには、最適なサービスをしっかりと選択し導入していく必要があります。現在、健康経営に取り組んでいる企業の方は、ぜひお読みください。
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健康経営とは
冒頭でも述べたように、健康経営とは、従業員の健康増進に寄与する施策を打ち出すことにより、企業全体の生産性を向上させるための全社的な活動のことをいいます。
長期にわたって貴重な労働力を確保するとともに、企業の社会的イメージの向上といった狙いもあります。
健康経営が注目される背景
健康経営の考え方そのものは、もともとアメリカの心理学者が1980年代に提唱したものです。それがわが国でも注目されるに至った背景として、主に次の2つの要因があるといわれています。
高齢化社会への対応
日本では急激な少子高齢化によって労働力人口が減少しており、今の時点で人手不足に陥っている業界が多くあります。そのため既存の労働力を長期にわたって確保し、一人ひとりの仕事の生産性を高めることが多くの企業の課題となっています。
そういった状況に対応するために、健康経営によって従業員の健康に配慮し、急な離職や休職を防ぐとともに、職場環境を改善して、社会的なイメージを高める必要があると感じる経営者が増えています。
安倍政権が進める「働き方改革」
企業の生産性の向上に関しては、安倍政権による成長戦略の一環である「働き方改革」によって大々的に推奨されています。
皆が健康であってほしいという願望レベルではなく、健康という状態を維持するために積極的にお金や時間を投資することが提唱されており、官民が一体となって日本企業全体の生産性や活力を向上させることが求められているのです。
健康経営と働き方改革の関係性についてをより詳しく紹介した記事はこちらです。ぜひあわせてご覧ください。

健康経営のメリット
健康経営を実践するメリットをまとめてみますと、この3点が挙げられます。
- 企業全体の生産性の向上
- 職場の活性化
- 企業イメージの向上
心身の健康は従業員のモチベーションにもよい影響を与えるため、組織全体の雰囲気にもプラスとなり、従業員同士のコミュニケーションの円滑化にもつながります。それが結果的に良いチームワークを生み、企業価値への向上の寄与につながります。
また、近年は企業の福利厚生に社会の注目が集まる傾向にあるため、健康経営の実践によって従業員の健康に関心の高い企業であることを社会的にアピールでき、競争力の強化にもつながります。
こちらの記事では「健康経営」をより詳しく解説しています。

健康経営サービスの種類
健康サポートサービスには、実にさまざまな種類があります。
- 健康診断やメンタルチェックで健康状態を可視化するサービス
- 栄養の摂れた社食を提供してくれるサービス
- 在宅勤務をはじめ働き方を整えるサービス
- 音楽やアロマ、レンタル植物などオフィス環境を整えるサービス
- ジムや旅行などの福利厚生サービス
- 産業医の派遣
まずは経営上どのような点でスタッフの健康面をサポートするべきかシミュレーションし、適切なサービスを選ぶとよいでしょう。
健康経営に役立つおすすめのサービス17選
それでは、企業が健康経営を実践するのに役立つサービスについて紹介していきます。
健康経営では、従業員の健康状態をアンケート調査できるサーベイツールや、栄養バランスを考慮した食事の面からサポートするサービスも人気を集めています。
ハピルス健診代行 - 株式会社ベネフィット・ワン
- 提携検診機関数およそ2,800、巡回検診は年5,800回の実績
- 診断結果の"見える化"で健康リテラシー向上
- 健診以外にも充実したサポート
ハピルス健診代行は、健康診断の予約から精算までワンストップで代行、事務負担軽減や健康リテラシー向上を支援する健診代行サービスです。就業時間や休日でも、多様な予約受付方法で受診者の利便性を確保。健診結果はスマートフォンやパソコンからいつでも確認でき、自身の健康状態を把
握することで疾患予防につながります。ストレスチェックに対応しており、心身ともにサポートするメニューを用意しています。
ラフールサーベイ - 株式会社ラフール
- 多角的に現状把握できる2種類の調査
- 直感的なグラフで離職リスクを早期発見
- 詳細な分析結果から組織課題を細かに把握
ラフールサーベイは、ストレスチェックを含む組織課題の調査・分析・対策提示を提供するメンタルヘルスシステムです。141項目のスタンダードサーベイでは包括的な状況把握ができ、ショートサーベイでは組織の状態を定点チェックして課題への対策効果を可視化。部署・男女別のデータ分析や、他部門との比較や経年変化の追跡が可能であることに加え、直感的なグラフで問題箇所を報告されるため、社内の高ストレス部門の早期発見が可能です。メンタル反応・フィジカル反応・エンゲージメント・職場環境といった細かな観点からも数値を算出することで、個人と組織両方の課題を細かに把握できます。
Smart相談室 - 株式会社Smart相談室
- 職場の悩みからプライベートの相談まで幅広く対応
- マインドフルネスやストレスチェックが可能
- 毎月の報告レポートで悩みを把握
Smart相談室は、職業経験が豊富なカウンセラーとのオンラインカウンセリングを通じて、従業員の健康状態をサポートするサービスです。1回30分のカウンセリングを何度も受けられるので、悩みや不安を気の済むまで相談可能。メンタルの不調が原因で離職する従業員が多い企業におすすめです。
Be Health - 株式会社エヌ・エイ・シー
- 簡単な操作で健康データを管理
- 管理項目を柔軟にカスタマイズ
- 操作や活用方法の導入指導あり
Be Healthは、健康に関するデータを一元管理できる健康管理システムです。現場の声を取り入れ、余計なボタンをなくしたシンプルなデザインを採用。また、フォーマットがバラバラな健診データをワンクリックで取り込み、統一した形式にて管理します。健診データだけでなくストレスチェックの結果や面談の記録、残業時間などを紐づけて社員ごとに管理できます。
HELPO - ヘルスケアテクノロジーズ株式会社
- 24時間365日チャットで健康相談可能
- 本人以外の家族の相談にも対応
- オンライン診療可否を条件設定できる病院検索機能
HELPOは、健康上の不安を相談できるチャットサービスです。相談できる医療専門チームは医師、看護師、薬剤師で構成され、症状にあわせた診療科や対処法を案内してくれます。
オンライン診療対応の病院を探したり、緊急性が低いときは一般薬を案内したりしてくれるので、軽度の体調不良や多忙などで受診が難しいときに役立ちます。専用のECサイトで一般薬を購入でき、対象地域であれば最短3時間で受取り可能です。
ストレスチェッカー - 株式会社HRデータラボ
- 導入実績4,200社以上※
- 受験案内メールの送信者名と文言をカスタマイズ可能
- オプションでカウンセリングや専門家相談サービスを利用可能
ストレスチェッカーは、厚生労働省のストレスチェック制度に準拠したストレスチェックツールです。リアルタイムに受験状況を確認でき、未実施者や医師面接希望者などに案内メールを送信できます。
実施事務を委託すれば、個人結果を社内スタッフが自由に閲覧しない環境を整えられ、受験者の素直な回答を促せます。英語に対応可能です。オプションで、チェックデータと人事データをクロス解析したり、24時間365日対応の電話カウンセリングを利用したりできます。
※ストレスチェッカー公式サイトより(2022年6月時点)
ねむりのジム - NTT PARAVITA株式会社
- 日中の活動量と睡眠時間を記録する特定保健指導サービス
- 達成度合いに応じて受け取れるギフトで目標達成を支援
- 目標達成者数に応じた成果報酬型の費用負担
ねむりのジムは、日々の睡眠と活動量に着目したモデル実施プログラムです。専用のアプリケーションと睡眠センサーで、睡眠時間と睡眠の質を上げる日中の活動量を管理します。
睡眠8時間/日、徒歩1万歩/日の設定目標に応じてギフトを受け取れ、ユーザーのモチベーション維持を支援します。目標を達成した人数分のみの費用負担で、特定保健指導のコスト削減を目指せるでしょう。
OFFICE DE YASAI - 株式会社KOMPEITO
特徴 | 働くオフィスワーカーに力と健康を
- コンビニのような200〜300円のサラダやフルーツが100円で提供
- 一切保存料を使用していない産地直送の野菜やフルーツをハンディサイズで
- こだわり素材の惣菜を選べる「オフィスでごはん」とも組み合わせ可能
<料金プラン>
初期費用 | 月額利用料 |
---|---|
50,000円 | 40,000円〜 |
ORIZIN - ピー・シー・エー株式会社
- 官公庁や自治体での導入実績が多数※
- 精神衛生の専門家がきめ細かなサポートを実施
- 高ストレス者への医師の面談もスムーズ
ORIZINは、保健師や臨床心理士などの資格を持つ実施者から、手厚いサポートが受けられるストレスチェックツールです。ストレスチェックの事前準備から、実施後の面談指導の勧奨などストレスチェックに関する大半の業務を実施者が行うため、人事担当者は負担を軽減できます。
また、メールアドレスがなくてもIDとパスワードにてログインできたり、アジア圏を中心に14か国語以上の言語で受検できたり、幅広い従業員に対応できます。
※ボクシル掲載資料参照
ベネワン・プラットフォーム - 株式会社ベネフィット・ワン
- アンケートを毎日配信し体温や健康状態を管理
- 社員の健康データは健康ダッシュボードで可視化
- 残業時間や有給取得状況をグラフ化
ベネワン・プラットフォームは、人事領域のデジタル化を推進し、組織を活性化させるデータ管理ツールです。健康面や業務面から社員のデータを収集し、業務の改善や人事配置に活用できます。
社員一人ひとりの健診結果やストレスチェック結果のほか、新型コロナウイルスワクチンの接種状況やPCR検査の履歴などもデータを収集し管理できます。データから健康や働き方に問題のある社員や健診未受診の社員を抽出。受診の催促や管理者との面談につなげて、組織の生産性向上を目指せるでしょう。
Wearable Connect - 東日本電信電話株式会社
- 脈拍や温度管理、位置情報を把握
- 転倒や転落事故が起こると自動でアラーム通知
- SOS(HELP)送信機能により作業者の安心感が向上
Wearable Connectは、建築業や土木業、製造業などの作業者の安全を管理するサービスです。ウェアラブル端末で脈拍や体温の上昇、低下を検知して、警告ランプを鳴らします。同時に管理者の端末へメールでの通知も可能です。
また、位置情報の取得や動線の確認ができるので、作業の効率化や人員の配置の見直しを行えます。単独の作業者や、危険な場所で作業をすることが多い企業におすすめです。
newbie - 株式会社マイクロウェーブ
- 健診やメンタルチェックで健康状態を可視化
- ストレスチェックは何度やっても追加料金なし
- 健康情報のペーパーレス化により働き方改革を支援
newbie(ニュービー)は、社員の健康管理×ITで、企業の健康状態を可視化する健康管理・ストレスチェックシステムです。ストレスチェックや健康診断の結果などをWeb上で一元管理し、ペーパーレス化や人事・労務の業務効率化につなげます。部署別・年齢別など多角的な視点で分析・比較することで、健康経営サイクル促進や生産性の最大化を支援します。クラウド型のため、人事・労務の健診担当者は、出社せず受診率・有所見者数の確認や労基署への報告書作成などが可能です。また、産業医は、健康情報をオンラインで参照しながら面談でき、テレワーク下でもスムーズで適切な対応ができます。健診結果・ストレスチェックのみ・両方などニーズに合わせた導入で、コストを抑えられます。
バリューHR 健診予約システム - 株式会社バリューHR
- 健康診断の準備からアフターフォローまで
- 従業員の診断結果を一元管理
- 必要サービスを選べるカフェテリアプランも
バリューHR 健診予約システムの健診予約システムは、健康診断、健康管理業務のアウトソーシングサービスです。健康診断の予約から、実施後の事務代行、受診者のアフターフォローまでワンストップでサポート。従業員の診断結果を電子データ化し、クラウド上で一元管理できます。ストレスチェックシステムによって、身体だけでなく心のケアにも対応可能。ポイント制で好きなメニューを選択できるカフェテリアプランもあります。
STRESCOPE - 株式会社こどもみらい
- ストレスの原因をつきとめられる集団分析
- 高ストレス面談までワンストップで提供
- 社員の生活習慣を含めた詳細分析も可能
STRESCOPE(ストレスコープ)は、社員のストレスチェックに加えて、エビデンスに基いた解決策を提案するヘルスケア・サービスです。職務から人間関係までさまざまなストレスを分析・数値化し、原因究明とストレス軽減に効果的なサポートを行います。システム導入から医師による高ストレス面談まで、ワンストップで提供。仕事の要因のみのと、仕事の要因以外も含めむ2種類の分析ができ、ストレス要因をより細かく調査できるオプションもあります。
ヘルス×ライフ - 日通システム株式会社
- 継続的なストレスチェックで課題を解消
- 労働環境改善による従業員満足度向上
- 生活習慣の目標管理・改善も可能
ヘルス×ライフは、心身・働き方・生活データの一元化・分析によって、健康経営を実現する健康管理システムです。健康診断結やストレスチェックの結果、残業時間のデータに限らず、日々の生活習慣や産業医・保健師との面談結果などのデータを一元管理することで、面談や保健指導を効果的に実施できます。従業員一人ひとりのストレス・健康リスクの要因に応じた労務環境の改善・ワークバランスを推進し、良好な職場環境を構築してくれるため、従業員満足度が向上し、離職率の低減につなげられます。日々の生活ログと目標値を健康情報データバンクに登録、スマートフォンを活用することで、いつでもどこでも生活習慣の目標管理・改善が行えます。
オフィスおかん - 株式会社OKAN
特徴 | オフィスの食事を美味しく・健康的に・100円で
- 管理栄養士が監修した惣菜をすべて一律100円で提供
- 冷蔵庫や使い捨ての耐熱皿も含まれており、必要なのは電子レンジのみ
- 従業員3人から1,000人超まで規模を問わずさまざまな業界での導入実績を持つ
<料金プラン>
初期費用 | 月額利用料(1人あたり) |
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お問い合わせ | 54,600円〜 |
KIRIN naturals - キリンビバレッジ株式会社
特徴 | 企業の課題に沿った健康経営をサポート
- 出張健康セミナーとスムージーデリバリーをセットで提供
- 導入しやすい料金設定
- 自社ニーズにマッチした健康経営施策を提案
<料金プラン>
初期費用 | 月額利用料 |
---|---|
0円 | 18,000円〜 |
次の記事では、福利厚生の観点から食事で社員の健康をサポートするサービスを紹介しています。
>オフィスコンビニおすすめサービス | 仕組み・評判・導入メリット
>オフィスにお弁当やお菓子を配達!社食デリバリーサービス
健康経営サービスで従業員を健康に
健康経営の概要と、それを実現するために有用な健康経営サービスについて代表的なものを紹介してきました。
労働人口の減少が著しいわが国では、今後ますます従業員の健康に寄与する企業が注目されるはずです。
健康経営で成果を上げている企業には優秀な人材が集まることが予想されますし、社会的に高い評価も得られるようになるでしょう。
厳しい経済環境のなかで継続的に成長し続けるために、従業員の健康に関して積極的に経営資源を投資することが求められるの時代になっているのです。
BOXILとは
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