就業管理システム×勤怠管理システムの違いを解説

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就業管理システムと勤怠管理システムはどっちが正しい?
従業員の打刻管理を行うシステムをサービスごとに比較していると、サービスによって「就業管理システム」や「勤怠管理システム」といった異なった表記が目につきます。
サービスを利用する私たちからすれば、どちらが正しいのか?そして2つのシステムに違いはあるのか?気になるところではないでしょうか。
しかし、考えれば考えるほど2つの違いがわからず、かといって完全に一致しているのかもわからないので、導入を検討する際に悩みの種となる可能性もあるでしょう。
そこで、本記事では「就業管理システム」そして「勤怠管理システム」の違いについて紹介します。
こちらの記事では、勤怠管理システムのサービスを紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。

就業と勤怠の語句の違い
それぞれの語句の違いは次のとおりです。
就業の意味
その日の業務に従事すること。仕事に取りかかること。「毎朝定時に―する」
職業につくこと出典:goo辞書
就業は読んで字のごとく「業に就く」、つまり仕事をするという意味のようです。
「就業規則」や「就業率」といった言葉があるように、一般的に仕事に就くことは勤怠ではなく就業を使います。
勤怠の意味
仕事に励むことと怠けること。また、出勤と欠勤。勤惰(きんだ)。
出典:goo辞書
「勤める」という言葉と「怠ける」という言葉が合わさっていることから、仕事に対するメリハリという意味があるようです。
勤怠という言葉をそのままの意味で捉えて「勤怠管理システム」というと、従業員のモチベーション管理のためのシステムとも受け取れます。
就業管理と勤怠管理の違い
企業にとって重要な業務となる、「就業管理」と「勤怠管理」にはどのような違いがあるのかを紹介します。
就業管理とは
就業管理とは、従業員の労働時間や休暇などのルールを法律に則って適切に定め、管理することです。
企業は法律に則って労働時間や休暇を決めなくてはなりません。また、従業員が健康的に働き生産性アップを図るためには、従業員の勤務時間が均衡になるよう休憩時間や勤務開始時間、終業時間を統一することも必要です。
就業管理は、従業員の出退勤や欠勤、有給休暇の取得状況を統一し、法律や就業規則に遵守しているか労働時間を管理するものになります。
勤怠管理とは
勤怠管理は従業員の労働時間を把握し管理することを表します。日々の欠勤や遅刻、早退、有給休暇の取得、始業・就業時間といった労働時間を記録・保管し、詳細に管理するのが勤怠管理です。
就業管理は「労働時間が法令や就業規則といったルールに遵守しているか」を管理するものであることに対し、勤怠管理は「労働時間の管理」を行うという違いがあります。つまり、勤怠管理は就業管理の一部として含まれるものになります。
就業管理システムと勤怠管理システムの違い
就業管理と勤怠管理は異なる目的を持ちますが、サービスの機能を比較すると、各サービスで提供している機能の違いはあれど、機能に差がないケースも多いです。
打刻機能のような出退勤の時間管理や、有給休暇の管理機能、36協定の遵守チェックなどの機能が搭載されており、就労状況を一元的に管理できます。
ただし、勤怠管理システムの中には、打刻や勤務時間の集計機能といったシンプルな機能のみを提供し、法定外残業のチェックやアラート機能、有給休暇の管理機能といった就業管理に役立つ機能が搭載されていないものもあります。
そのため、サービスを選ぶ際には、就業管理システムか勤怠管理システムかどちらを選択するかよりも、自社の利用目的に合った機能があるかどうかを比較して検討するとよいでしょう。

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企業によって使い分ける場合
ベンダーが提供するサービスでは同じ意味で使用されるケースが多くても、自社でシステムを開発している場合使い分けている企業もあるようです。
たとえば就業管理をデジタルシステムで管理、さらに勤怠管理はタイムカードで管理と使い分けています。おそらく、2つの管理を分けることにより、従業員同士が結託して行う不正打刻を防いでいるのではないかと思われますが、真意のほどは定かではありません。
ただこれもごく稀な例なので、各ベンダーが提供するシステムを比較検討する際には、就業管理システムも勤怠管理システムもほぼ同じものと考えてよいでしょう。
おすすめの就業管理システム8選
KING OF TIME - 株式会社ヒューマンテクノロジーズ
- 全機能一律300円
- 豊富な打刻方法
- 380万人超の利用者数
KING OF TIMEは、多様な働き方に対応できる勤怠管理システムです. 残業時間の管理やスケジュール・シフト管理、有休管理といった豊富な機能に加え, PCやモバイル、ICカードや生体認証など、類似製品と比べても豊富な打刻手段を備えています。
このシステムは市場シェアNo.1※であり、あらゆる規模や業種の企業に選ばれています。初期費用はかからず、複雑な就業規則や独自の勤怠ルールにも柔軟に対応できる高い性能とカスタマイズ性が強みです。
※出典:「勤怠管理・人事給与システム市場シェアNo.1「KING OF TIME」」(2025年3月14日閲覧)
- シンプルな操作でスムーズに導入可能
- あらゆる勤務形態に細かく対応可能
- 必要な機能だけを選んで安価に利用
ジョブカン勤怠管理は、初めてでも簡単に使える勤怠管理システムです。出勤管理ではICカードやGPSで打刻でき、シフト管理ではスマホから申請・作成・公開が可能。休暇・申請管理機能も備わっています。
強みは、多様な働き方に対応できる点と機能の柔軟な組み合わせができる点です。変形労働やフレックスなどさまざまな勤務形態に対応し、必要な機能だけを選べるため、コストの無駄なく導入できます。
マネーフォワード クラウド勤怠 - 株式会社マネーフォワード
- 多様な打刻方法に対応
- 残業・有休を自動集計
- 法令遵守を支援
マネーフォワード クラウド勤怠は、企業の勤怠管理を効率化するシステムです。選べる打刻方法や残業管理、有給休暇管理などの機能があり、自動集計で人的ミスを削減します。
このシステムの強みは、業務効率化とコンプライアンス強化です。自動アラートで未打刻や未承認を検知し、時間外労働の上限を可視化することで法令遵守を支援します。
- 多様な打刻方法に対応可能
- 残業や有休を自動集計・管理
- 法改正に対応した運用
ジンジャー勤怠は、さまざまな働き方に対応できるクラウド型の勤怠管理システムです。 打刻データの自動集計や残業・有休の管理、申請・承認、アラート機能などを搭載し、勤怠管理業務を効率化します。
多様な業界や勤務形態に対応できる点が強みです。フレックスタイム制やテレワークなど、従業員ごとの設定が可能で、法令遵守を支援する機能も充実しています。
TimeWorks - 株式会社WorkVision
- 多様な業種・勤務形態に対応
- クラウド/オンプレミス対応
- 豊富な打刻方法を用意
TimeWorksは、多様な働き方と業種に対応できる勤怠管理システムです。就業規則や法令に準拠した時間計算の自動化、フレックスやテレワークなど柔軟な働き方への対応、客観的な始業終業時刻の記録などの機能を備えています。
TimeWorksの強みは、複雑な勤怠管理と法規制への対応力です。企業内の異なる運用や残業時間の上限規制、有給休暇取得義務化など、コンプライアンスを支援します。
Touch On Time - 株式会社デジジャパン
- 多様な打刻方式でさまざまな働き方に対応
- あらゆる就業規則に柔軟な設定が可能
- 充実のサポート体制で導入後も安心
Touch On Timeは、多彩な打刻方法とあらゆる就業ルールに対応できるクラウド型の勤怠管理システムです。タッチオンタイムレコーダーをはじめ、生体認証やICカード、PC、スマホなど多様な打刻方法を備えています。
打刻、休暇管理、勤怠集計、シフト管理などの機能により、日々の勤怠管理業務を効率化し、業種や企業規模を問わず、さまざまな働き方の勤怠管理を支援します。
バクラク勤怠 - 株式会社LayerX
- Slack連携で打刻や申請、承認が簡単に完了
- 多様な勤務形態に対応、残業や有休の把握も容易に
- 打刻漏れの自動リマインド
バクラク勤怠は、Slack連携により、打刻や申請、承認がスムーズに行える、使いやすさを追求した就業管理システムです。多様な勤務形態に対応しており、残業時間や有休取得状況の把握も容易です。
打刻漏れ自動リマインド機能や、Slackでの一斉リマインド機能により、管理者の負担を軽減し、従業員一人ひとりがコア業務に集中できる環境づくりを支援します。わかりやすい出勤簿で、時間外労働の予測や有休取得義務の管理も可能です。
- 多様な打刻に対応し、勤怠データを自動で集計
- 自社の就業規則に合わせ、多様な働き方に対応
- 無料プランや低価格で導入可能、基本機能も豊富
HRMOS勤怠は、多様な打刻方法に対応し、PCやスマホ、ICカードなどで場所を選ばず打刻が可能です。勤務時間や残業時間などの自動集計により、月末の煩雑な作業を削減し、効率的な勤怠管理が可能です。
また、自社の就業規則に合わせた柔軟な設定が可能で、さまざまな勤務形態に対応します。残業、休暇申請ワークフローも搭載されており、ペーパーレス化を促進します。HRMOSシリーズ間での連携やAPI連携により、人事データの一元管理や外部システムとの連携も可能です。
自社に合ったサービスを導入する
就業管理と勤怠管理には、それぞれ異なる目的がありますが、就業管理システムと勤怠管理システムの機能には大きな違いはないことが多いです。
打刻や勤務時刻の集計や36協定のチェックといった、勤務時間の把握から就業管理に役立つ機能まで提供されているサービスが多くあります。
ただし、サービスごとに機能は多様化しており、コストも異なるため、個々のサービスを比較し、自社に合ったものを選ぶとよいでしょう。
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