ビジネスチャットの機能を徹底解説!必要な機能や失敗しない選び方


ビジネスチャットの各サービス資料を厳選。無料でダウンロード可能です。効率的な情報共有、タスク管理、リモートワークなどさまざまな目的で導入されるビジネスチャットの比較にお役立てください。
目次を閉じる
- ビジネスチャットツールとは
- 社内SNSやグループウェアとの違い
- ビジネスチャットツールの機能
- 主要機能
- その他の機能
- ビジネスチャットツールを利用するメリット
- 意思決定がスピーディーになる
- 公私混同を防げる
- アイデアやイノベーションが生まれやすくなる
- ナレッジが蓄積される
- 離職率の低下が期待できる
- ビジネスチャットツールを利用する際の注意点
- メッセージが流れやすい
- 導入や運用にコストがかかる
- 利用にあたっての社内教育が必要
- 対面コミュニケーションの不足
- 【実績豊富】ビジネスチャットツールのおすすめ3選
- Slack
- Chatwork
- Microsoft Teams
- 【シンプルな操作】ビジネスチャットツールのおすすめ4選
- LINE WORKS
- TAGS
- elgana(エルガナ)
- Talknote
- 【セキュリティが強固】ビジネスチャットツールのおすすめ3選
- ChatLuck
- TENWA
- WowTalk
- 【無料】ビジネスチャットツールのおすすめ5選
- Chat&Messenger
- direct
- JANDI
- 現場クラウド Conne
- SONR
- ビジネスチャットツールの失敗しない選び方
- 導入目的に合ったツールか見極める
- ITツールに慣れていないメンバーでも使いやすいか
- 本当に費用対効果があるのか
- セキュリティ対策は十分か
- 外部システムとの連携はできるか
- 必要な機能を明確にして自社に合ったビジネスチャットを選ぼう
ビジネスチャットツールとは
ビジネスチャットツールとは、ビジネスの場面でコミュニケーションを効率化し、業務の進行をスムーズにするためのツールです。リアルタイムチャットに加え、タスク管理、ファイル共有、ワークフロー管理、音声・ビデオ通話、外部ツールとの連携など、業務効率化のための機能が豊富に搭載されています。
社内SNSやグループウェアとの違い
ビジネスの現場においては、コミュニケーションツールとして「社内SNS」や「グループウェア」も用いられます。これらとビジネスチャットツールの違いは次のとおりです。
ツールの種類 | 特徴 |
---|---|
社内SNS | チャットでのコミュニケーションも可能だが、情報共有とナレッジマネジメントに関する機能がメイン。従業員のプロフィールページの充実や掲示板機能などが搭載されている。 |
グループウェア | チャット機能も有しているが、ワークフローや情報共有に関する機能がメイン。申請・承認やカレンダー、ファイル共有、掲示板といった機能が搭載されている。 |
社内SNSやグループウェアは、情報共有やナレッジマネジメントに重点を置いたツールで、掲示板やプロフィール機能、ワークフロー管理が特徴です。一方、ビジネスチャットツールは、リアルタイムでのコミュニケーションを重視し、タスク管理やファイル共有、外部ツール連携など、業務遂行を支援する機能を搭載しています。
ビジネスチャットツールの機能
ビジネスチャットツールにはどういった機能が備わっているのか、「主要機能」と「その他の機能」に分けて詳しく解説します。
主要機能
ビジネスチャットツールの主要機能として、次のものがあげられます。
- チャットによるメッセージ送信
- 音声・ビデオ通話
- ファイルの共有・管理
- タスク管理
チャットによるメッセージ送信
チャットを介して、メンバー間でメッセージを送信できる機能です。テキストだけでなく絵文字やスタンプも利用できます。
1対1での個人チャットはもちろん、複数名でのグループチャットも可能です。グループチャットでは、管理者の1人が管理画面から「グループ」を作成し、メンバーを招待します。
招待を受けたメンバーは、招待を「承認」することで、グループに参加可能です。部署や部門、チームごとにグループを作成すれば、円滑なコミュニケーション・情報共有を実現できます。
音声・ビデオ通話
ビジネスチャットツールの多くは、音声通話やビデオ通話にも対応しています。ツールによって仕様は若干異なりますが、チャット画面の「通話ボタン」「ビデオ通話ボタン」をクリックすることで通話を始められる場合が多いです。
「通話」と聞くとスマートフォンをイメージしますが、ビジネスチャットツールではパソコンやタブレットからでも簡単に通話ができます。複数人でのオンライン会議も容易です。
ファイルの共有・管理
ビジネスチャットツールでは、業務で利用するファイルの共有や管理が可能です。チャット画面の「ファイル共有ボタン」を押すことで、デバイスに保存されたファイルの選択画面が表示され、文書や画像、動画、音声などのファイルを共有できます。グループチャットにファイルを共有して共同編集する、といった使い方も可能です。
なお、ファイルのアップロードには、一定のストレージ(データの保管場所)容量を必要とします。容量が小さいとアップロードできるファイルサイズに制限がかかる場合もあるため注意が必要です。
タスク管理
チャット画面を介してタスクを登録、管理できる機能です。ツールによって仕様は異なりますが、タスクの内容や期限、担当者などを入力し、保存できます。
完了したタスクはチェックを付けることで消化されます。グループチャット内で各メンバーがタスクを登録し、消化すれば、誰が何のタスクを完了させたのか全員が把握可能です。
また、ビジネスチャットツールでタスク管理を行えば、別途タスク管理ツールを導入せずに済みます。経費削減や従業員の負担軽減につながるでしょう。
その他の機能
ビジネスチャットツールには、主要機能に加えて、次のような機能が備わっていることが多いです。
機能 | 内容 |
---|---|
アンケート | ツール内でアンケートを実施できる機能。フォーマットに従って質問を作成し、チャット上で簡単に共有できる。メンバーもチャット上で気軽に回答できるため、紙やExcelでのアンケートと比べて負担が少ない。 |
ブックマーク | メッセージをブックマークできる機能。たとえば、重要なメッセージやタスクを忘れないためにブックマークするといった使い方ができる。ブックマークは「一覧」として登録が可能。 |
メンション | メッセージを送信する際、「メンション」によって特定のユーザーを指定できる機能。大人数のグループチャットで、主要メンバーにメンションを付けて業務連絡をするといった使い方ができる。 |
位置情報共有 | チャットツールを利用する各メンバーの位置情報を確認できる機能。誰がどこにいるのかをマップから把握可能。Googleマップと連携できるツールもある。 |
多言語対応 | チャットのメッセージを、日本語以外の言語に翻訳できる機能。たとえば、アメリカ発祥の「Slack」や「Microsoft Teams」では、多言語への自動翻訳機能が搭載されています(有料)。 |
安否確認 | ツール上で従業員の安否確認ができる機能。全従業員に安否確認のチャットを一斉送信される機能、震度5以上のエリアに住むメンバーに対して、地震発生時にメッセージが自動送信される機能などがある。 |
ビジネスチャットツールを利用するメリット
ビジネスチャットツールを利用するメリットとして、次の5つがあげられます。
- 意思決定がスピーディーになる
- 公私混同を防げる
- アイデアやイノベーションが生まれやすくなる
- ナレッジが蓄積される
- 離職率の低下が期待できる
意思決定がスピーディーになる
ビジネスチャットツールでは、コミュニケーションの円滑化はもちろん、ファイル共有やタスク管理による業務効率化が可能です。短期間でPDCAサイクルを回せるため、組織としての意思決定がスピーディーになります。また、社内のコミュニケーションが可視化されることで、風通しのよい経営にもつながります。
公私混同を防げる
プライベートなやり取りはLINE、業務はビジネスチャットツールと使い分けることで、従業員の公私混同を防げます。ただ、公私混同を防止するには社内ルールの設定が必要です。
「ビジネスチャットではプライベートな話をしない」「雑談をする場合は専用ルームを作る」といった工夫をしましょう。
アイデアやイノベーションが生まれやすくなる
ビジネスチャットツールでは、従業員間のオープンなコミュニケーションが可能です。アイデアを思い付いたら、すぐにグループチャット内に投稿できます。会話のテンポも速いため、次々とアイデアや意見が生まれるでしょう。
チーム内で議論が深まれば、これまでにない新たなイノベーションが生まれる可能性があります。
ナレッジが蓄積される
ビジネスチャットツール内で交わされた会話はシステム上に保存され、ナレッジとして蓄積可能です。「検索機能」を活用すれば、特定のキーワードから過去のメッセージをたどれます。履歴を参照することで、業務やプロジェクトもスムーズに進むでしょう。
また、ビジネスチャットツールは会話のテンポが速いため、チャットやタスクが流れる場合があります。その際、担当者に「メンション」を付けてのリマインドも可能です。
離職率の低下が期待できる
ビジネスチャットツールによって社内コミュニケーションが活性化されれば、従業員同士でわからないことを聞き合ったり、互いに仕事を振ったりできます。そうすれば、やがて「助け合う文化」が醸成されるでしょう。
結果、従業員に「この組織やチームでもっと働きたい」といった帰属意識が芽生え、離職率低下につながります。
ビジネスチャットツールを利用する際の注意点
ビジネスチャットツールには多くのメリットがあります。しかし、導入や運用にあたって注意しなければならない点もあります。とくに次の4つには注意しましょう。
- メッセージが流れやすい
- 導入や運用にコストがかかる
- 利用にあたっての社内教育が必要
- 対面コミュニケーションの不足
メッセージが流れやすい
ビジネスチャットツールでは、1対1あるいはグループで、チャットを介してテンポよく会話ができます。ただ、スピード感をもってビジネスを進められる反面、メッセージが流れやすいので注意が必要です。
チャットが活発に動くほど、会話が次々と後ろに流れてしまいます。そのため、重要なメッセージにはブックマークを付けたり、定期的にタスク化したりするのがおすすめです。
導入や運用にコストがかかる
基本的にビジネスチャットツールの導入・運用にはコストがかかります。クラウド型ツールの場合、「1ユーザーあたり1か月〇〇円」といった月額のサブスクリプション制であることが多いです。ツール定着のための教育コストもかかるでしょう。
従業員数が増えるとツールの導入規模も大きくなるため、それだけコストは膨らみます。費用対効果を慎重に考えたうえでツールを選ぶことが大切です。
利用にあたっての社内教育が必要
ビジネスチャットツールを導入しただけでは、社内には定着しません。なかにはITツールに慣れていない従業員や、不信感を抱いている従業員もいます。そのため、ツールの利用に関する社内教育が必要です。
なぜビジネスチャットツールを導入するかの経緯を説明し、ツールの使い方に関する研修を実施する必要があります。最初から全社で導入するのはコストや負担が大きいため、まずはスモールスタートがおすすめです。
特定の部門だけでツールを導入し、各メンバーが利用のコツを掴めてきたら、少しずつ導入の幅を広げていくとよいでしょう。
対面コミュニケーションの不足
ビジネスチャットツールは、スマートフォンから簡単にコミュニケーションや情報共有ができます。しかし、ツールに依存すると、対面コミュニケーションが不足するため注意が必要です。
テキストだけでのやり取りでは、感情や細かなニュアンスまで伝えきれません。認識にズレが生まれた結果、社内の人間関係やプロジェクト進行に問題が生じる可能性があります。
こうした問題を防ぐためにも、対面のミーティングとチャットのバランスを考えることが大切です。
【実績豊富】ビジネスチャットツールのおすすめ3選
まずは、実績豊富なビジネスチャットツールのおすすめを3つ紹介します。
Slack - 株式会社セールスフォース・ジャパン
- 「チャンネル」と呼ばれる会議室で円滑なコミュニケーションが可能
- チャット画面から簡単にファイル共有やハドルミーティングができる
- GoogleカレンダーやTrello、NAVITIMEなどと連携
Slack(スラック)は、アメリカはサンフランシスコに本社を構える「Slack Technology社」が提供するビジネスチャットツールです。Slackでは「チャンネル」と呼ばれる会議室を作ることで、その中にいるメンバー内で円滑なコミュニケーションができます。
ただ単にテキストを入力するだけでなく、太字や斜体といったデザイン変更も可能です。チャット画面からファイル共有やハドルミーティング(音声やビデオでの簡単な会議)もすぐに立ち上げられます。GoogleカレンダーやTrello(タスク管理ツール)、NAVITIME(ナビゲーションサービス)など外部システムとの連携機能も豊富です。
Slack(スラック)の料金
プラン | 月額費用 | 特徴 |
---|---|---|
フリー | 無料 | ・90日間のメッセージ履歴 ・1対1の音声通話・ビデオ通話 ・ワークスペースは1つのみ ・アプリは10個まで連携可能 ・社外メンバー1人までメッセージ可能 |
プロ | 525円(4か月後からは1,050円)/1ユーザー | ・フリープランの全機能 ・無制限メッセージ ・無制限のアプリ連携 ・グループでの音声通話とビデオ通話 ・無制限のワークフローなど |
ビジネスプラス | 1,800円/1ユーザー | ・プロプランの全機能 ・リストやドキュメントを活用したコラボレーション機能 ・全メッセージのデータエクスポートなど |
Enterprise Grid | 要問い合わせ | ・ビジネスプラスプランの全機能 ・データ損失防止 ・オフラインバックアッププロバイダー対応 ・メンバー種別の詳細設定など |
※税込価格・税抜価格かどうかは要問い合わせ
Chatwork - 株式会社kubell
- 620,000社以上※が導入するシンプルな操作が特徴のビジネスチャットツール
- メッセージの内容をワンステップで登録するだけでタスクを追加可能
- ユーザー数100名まで、ストレージ10GBまでは無料で利用できる
Chatwork(チャットワーク)は、株式会社kubellが提供する、実績豊富なビジネスチャットツールです。620,000社以上※の企業が導入しており、チャットやタスク管理、ファイル共有、音声・ビデオ通話など主要機能をシンプルな操作で利用できます。タスクはメッセージの内容をワンステップで登録するだけです。タスクは一覧で表示され、誰が何のタスクを抱えているのか一目で把握できます。
お役立ち資料やセミナー、コラムなどサポートコンテンツも豊富です。導入後の「使いこなせない」といった悩みも解消できるでしょう。Chatworkは無料でも利用可能です。メッセージ閲覧が40日以内までの制限はあるものの、ユーザー数は100名まで、ストレージは組織あたり10GBまで利用できます。
※出典:kubell「Chatwork - 中小企業向けビジネスチャット 国内利用者数No.1」(2025年1月26日閲覧)
Chatwork(チャットワーク)の料金
プラン | 月額費用(税抜) | 特徴 |
---|---|---|
フリー | 無料 | ・メッセージ閲覧40日以内 ・ユーザー数100名 ・ストレージ10GB/組織 ・コンタクト数20名/1ユーザー |
ビジネス | 840円(年払いの場合:700円)/1ユーザー | ・メッセージ閲覧無制限 ・ユーザー数無制限 ・ストレージ10GB/1ユーザー |
エンタープライズ | 1,440円(年払いの場合:1,200円)/1ユーザー | ・ビジネスプランの全機能 ・セキュリティやリスク管理機能 ・管理者向けのチャットサポート |
Microsoft Teams - 日本マイクロソフト株式会社
- 主要機能をはじめ、ノートやカレンダーまで充実したビジネスチャットツール
- Microsoft社が提供する「Office 365」とシームレスに接続できる
- チャットの多言語翻訳や外部クラウドストレージとの連携も可能
Microsoft Teamsは、チャットやビデオ通話、ファイル共有といった主要機能をはじめ、ノートやカレンダーまで幅広い機能が揃うビジネスチャットツールです。Microsoft Teamsは、「Office 365」とシームレスに接続できます。たとえば、Teams上でWordやExcelを共同編集する、Outlookの予定を連携させるといった使い方が可能です。
ほかにも、チャットの多言語翻訳機能やクラウドストレージ「Box」「Dropbox」との連携など、便利な機能が豊富に揃っています。Microsoft社のデバイスやサービスを利用している企業にとっては、親和性の高いビジネスチャットツールといえるでしょう。
Microsoft Teamsの料金
プラン | 月額費用(税抜) | 特徴 |
---|---|---|
Microsoft Teams Essentials | 599円/1ユーザー | ・ストレージ10GB/1ユーザー ・ビデオ通話のレコーディング ・標準セキュリティ ・Microsoft 365 Copilotのアドオン利用 |
Microsoft 365 Business Basic | 899円/1ユーザー | ・Essentialsの全機能 ・最大300名のユーザー管理 ・法人メールアドレスの利用 ・ストレージ1TB/1ユーザー ・スパムやマルウェアの自動フィルタリングなど |
Microsoft 365 Business Standard | 1,873円/1ユーザー | ・Business Basicの全機能 ・デスクトップ版のWordやExcel、PowerPointの利用 ・動画編集アプリ「Clipchamp」の利用など |
【シンプルな操作】ビジネスチャットツールのおすすめ4選
続いて、シンプルな操作に強みをもつビジネスチャットツールのおすすめを4つ紹介します。
LINE WORKS - LINE WORKS株式会社
- コミュニケーションアプリ「LINE」に基づいたビジネスチャットツール
- テンポの速いチャットやファイル共有によってスピーディーな意思決定を支援
- アンケートではイベントの出欠調査や安否確認などが可能
LINE WORKSは、コミュニケーションアプリ「LINE」をベースとしたビジネスチャットツールです。いわば「LINEのビジネス版」であり、親しみのあるインターフェースのまま、ビジネスシーンにおけるコミュニケーションや情報共有に役立ちます。
LINE WORKSの最大の魅力といえるのが「スピード感」です。テンポよくチャットやファイル共有ができるうえ、グループノートやスケジュール管理、アンケートなどもツール上で実施できます。アンケートは「イベントの出欠調査」や「安否確認」などさまざまな目的で利用可能です。管理者画面もシンプルでわかりやすく、役職や業務範囲などを一元管理できます。
LINE WORKSの料金
プラン | 月額費用(税抜) | 特徴 |
---|---|---|
フリー | 無料 | ・ユーザー数30名 ・ストレージ5GB ・音声やビデオ通話は最大60分(4名まで)など |
スタンダード | 540円(年払いの場合:450円)/1ユーザー | ・ユーザー数無制限 ・ストレージ1TB ・音声やビデオ通話は無制限(200名まで) ・管理者機能 ・カスタマーサポートなど |
アドバンスト | 960円(年払いの場合:800円)/1ユーザー | ・スタンダードの全機能 ・ストレージ100TB ・Drive ・メールなど |
- 法人利用かつ「チャット」に特化したビジネスチャットツール
- ユーザーの登録や削除、ポリシーなどを自由に設定できる
- スマートフォンを含めたマルチデバイス、利用環境に対応
TAGS(タッグス)は、法人利用に特化したビジネスチャットツールです。主要機能の中でも「チャット」に特化しているため、スピーディーかつ低コストでの利用を実現できます。
シンプルな操作と専用の管理システムも魅力で、簡単な設定だけですぐに利用を始められます。管理システムでは、ユーザーの登録や削除、ポリシーなどをクラウド上で自由に設定可能です。CSVによる一括登録にも対応しています。
ブラウザ利用をはじめ、スマートフォンやタブレットのアプリ、Windows用アプリなど利用手段も豊富です。さまざまなデバイスからアクセス可能なので、従業員のストレスが減り、社内コミュニケーションのロスも削減されるでしょう。
TAGS(タッグス)の料金
プラン | 月額費用 | 特徴 |
---|---|---|
- | 180円/1ユーザー〜 | 要問い合わせ |
※税込価格・税抜価格かどうかは要問い合わせ
elgana(エルガナ) - 西日本電信電話株式会社
- NTT西日本が提供する「みんなにやさしい」が特徴のビジネスチャットツール
- 既読機能では「誰がメッセージを読んだか」まで確認できる
- 相手の連絡先を知らなくても組織や名前を検索可能
elgana(エルガナ)は、西日本電信電話株式会社(NTT西日本)が運営する、「みんなにやさしい」が特徴のビジネスチャットツールです。ITツールに慣れていない方でも親しみをもてるデザインで、ファイル共有やタスク管理なども容易に行えます。
既読機能では、「何人が読んだか」だけでなく、「誰がメッセージを読んだか」まで確認可能です。たとえば、読んでいないメンバーに対してメンションを付けて既読を促す、といった使い方ができます。
連絡先機能では、相手の連絡先を知らなくても組織や名前を検索可能です。別部署にいる「知っているけど会ったことがない」といったメンバーとのコミュニケーション円滑化にもつながります。
elgana(エルガナ)の料金
プラン | 月額費用(税込) | 特徴 |
---|---|---|
おためしプラン | 無料 | ・ユーザー数100名 ・トークルーム10個/1ユーザー ・ストレージ5GB/1ユーザー ・ボイスチャット40分 ・チャットボットによるサポートなど |
ベースプラン | 330円(年払いの場合:275円)/1ユーザー | ・ユーザー数無制限 ・トークルーム無制限 ・ストレージ10GB/1ユーザー ・ボイスチャット120分 ・チャットボットや有人サポートなど |
アドバンストプラン | 880円(年払いの場合:734円)/1ユーザー | ・ユーザー数とトークルーム無制限 ・ストレージ20GB/1ユーザー ・ボイスチャット無制限 ・チャットボットや有人サポートなど |
Talknote - Talknote株式会社
- 「ノート」によって伝えたい情報をリアルタイムなフィード形式で投稿できる
- 個人やグループでのチャット、ファイル共有など主要機能も搭載
- 組織コンディションのスコア化や従業員のオーバーワーク検知も可能
Talknote(トークノート)は、「組織のチカラを最大化する、情報共有プラットフォーム。」をコンセプトとするビジネスチャットツールです。フィード形式の「ノート機能」が特徴で、伝えたい情報を、画像を入れた長文で投稿できます。
ノートには「コメント」の入力も可能です。「見やすい掲示板」として、社内の情報共有に役立てられるでしょう。もちろん、個人やグループでのチャット、ファイル共有といったビジネスチャットツールの主要機能も備わっています。
ほかにも、ツールの利用状況から従業員のメンタルや体調などをスコア化できる機能や、オーバーワークを防止する機能なども搭載されています。
Talknote(トークノート)の料金
要問い合わせ(14日間の無料トライアルあり)
【セキュリティが強固】ビジネスチャットツールのおすすめ3選
次に、セキュリティに強みをもつビジネスチャットツールのおすすめを3つ紹介します。
ChatLuck - 株式会社ネオジャパン
- 自治体や金融機関でも導入される、大規模法人向けのビジネスチャットツール
- アクセス権限やポリシーの柔軟な設定、セキュアカメラなど強固なセキュリティ
- 自社専用の利用環境を構築できる「オンプレミス型」も提供している
ChatLuck(チャットラック)は、「大規模法人向け」のビジネスチャットツールです。自治体や金融機関、社会インフラ関連企業などの実績が豊富で、強固なセキュリティ、柔軟な管理、オンプレミス対応などの強みがあります。
セキュリティでは、細かなアクセス権限設定やポリシー設定をはじめ、端末認証、セキュアカメラなど、多種多様な対策が行われています。メッセージやファイルのログ管理も可能です。また、社内外すべてのユーザーを自社管理できるため、不正アクセスのリスクも最小限に抑えられます。
クラウド型だけでなく「オンプレミス型」も提供しており、自社専用の利用環境を構築可能です。ほかにも、VPNやネットワーク分離など、さまざまな導入要件に対応できます。
ChatLuck(チャットラック)の料金
プラン | 月額費用(税抜) | 特徴 |
---|---|---|
クラウド版 | 300円/1ユーザー | ・ディスク容量は契約ユーザー数×1GB ・最低契約ユーザー5名 ・SSL暗号化、BASIC認証、IPアドレス制限など |
パッケージ版 | 買い切りプランのみ ・360,000円/100ユーザー 720,000円/200ユーザーなど |
要問い合わせ |
TENWA
- 優れたユーザビリティと高いセキュリティが魅力のビジネスチャットツール
- ビジネスユース向けに開発された「エモーションスタンプ」を利用できる
- サーバーやデータベースを占有できる「シングルテナント」のサービスも提供(オプション)
TENWA(テンワ)は、優れたユーザビリティと高いセキュリティ性を強みとするビジネスチャットツールです。操作画面がシンプルなので、ITリテラシーに関係なく、初めての方でも直感的に利用できます。ビジネスユース向けに開発された「エモーションスタンプ」も利用可能です。
セキュリティでは、SSL暗号化やIDS(トラフィックやログの監視)、第三者機関によるセキュリティ診断などが標準搭載されています。オプションとして、シングルテナント(契約企業がサーバーやデータベースを占有できる仕組み)による提供も可能です。
システムはすべて自社開発されていることから、サポート体制も充実しています。30日間の無料トライアルも提供しているので、興味のある方は一度お試し利用してみるのがおすすめです。
TENWA(テンワ)の料金
プラン | 月額費用 | 特徴 |
---|---|---|
- | 273円×契約ユーザー数(最低25ユーザー) | ディスク容量10GB |
WowTalk - キングソフト株式会社
- チャットやファイル共有、掲示板、サンクスカードなど多種多様な機能を搭載
- 生成AIを用いたチャットで業務効率化を図れる
- セキュリティでは各機能のオンオフを個人単位で設定できる
WowTalk(ワウトーク)は、チャットやファイル共有といった主要機能のほか、掲示板やサンクスカード、安否確認なども利用できるビジネスチャットツールです。チャットでは、スタンプやリアクション、予約投稿、既読・未読機能が搭載されています。
さらに、「生成AI」を用いたチャットも利用可能です。日常の業務で思い浮かんだ疑問を投げかけたり、資料を要約したりといった使い方ができます。
セキュリティでは、自社のポリシーに合わせて、各機能のオンオフを個人単位で設定可能です。たとえば、「セキュリティの観点から、個人によるグループ作成を禁止にする」といった設定ができます。ほかにも、IP認証制限やデバイス制限、画像や動画の保存制限など、さまざまな制限を設定可能です。
WowTalk(ワウトーク)の料金
プラン | 月額費用(税抜) | 特徴 |
---|---|---|
シンプル | 360円/1ID | ・ファイルアップロード月間30GB ・音声通話とビデオ通話(ビデオ通話は最大5名まで) ・電話やメールでのサポートなど |
スタンダード | 500円/1ID | ・ファイルアップロード月間50GB ・音声通話とビデオ通話(ビデオ通話は最大15名まで) ・クラウド電話帳との連携 ・電話やメールでのサポートなど |
カスタマイズ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
【無料】ビジネスチャットツールのおすすめ5選
続いて、無料で利用できるビジネスチャットツールのおすすめを5つ紹介します。
Chat&Messenger - 株式会社 Chat&Messenger
- チャットやWeb会議、スケジュール、ワークフローなどを統合管理
- ワークフローではチャット内で申請から承認までを完了できる
- クラウド型とオンプレミス型の両方に対応している
Chat&Messengerは、ビジネスチャットやWeb会議、スケジュール、ワークフローなどを統合管理できるツールです。基本無料で利用できるうえ、アカウント登録や難しい設定なしで始められます(有料プランもあり)。
チャットをベースに複数の機能が統合されているため、大幅な業務効率化が可能です。たとえば、チャット画面からWeb会議を始めたり、スケジュール予約をしたりといった使い方ができます。ToDoの登録も容易です。
ワークフロー機能も搭載されており、チャットの中で申請から承認までを完了できます。ノーコードで申請フォームの作成や申請経路の設定が可能です。導入形態はクラウド型とオンプレミス型から選択できます。
無料で利用できる機能
- ビジネスチャット
- Web会議・ビデオ通話
- スケジュール・タスク管理
- 文書・ワークフロー・勤怠管理
- 施設予約
direct - 株式会社 L is B(エルイズビー)
- 5,500社以上※が利用する「現場特化型」のビジネスチャットツール
- pdfやtxt、docxなどさまざまな形式のファイルを共有できる
- 帳票作成や図面共有、気象予測解析配信システムなどとも連携可能
direct(ダイレクト)は、5,500社以上※の導入実績をもつ、「現場特化型」のビジネスチャットツールです。未読を確認できるチャット機能をはじめ、すぐにつながれる通話機能、社外メンバーと安全につながれるゲストモードなど、現場の使いやすさを意識した機能が充実しています。
ファイル共有では、pdfやtxt、docx、pptxなど、さまざまな形式を共有可能です。アンケートやToDo、セキュリティポリシーに合わせた柔軟な管理設定もできます。帳票作成や図面共有、気象予測解析配信システムなど、さまざまな外部システムと連携可能です。フリープランでは、ユーザー10名、ストレージ上限5GBまで無料で利用できます。
※出典:L is B(エルイズビー)「【公式】現場のDXにビジネスチャット『direct(ダイレクト)』」(2025年1月26日閲覧)
無料で利用できる機能
- ビジネスチャット
- 音声通話・ビデオ通話(1対1のみ)
- タスク管理(1名あたり1個まで)
- スケジュール管理(前後1か月の閲覧)
- 掲示板(話題は5つまで)
- 日程調整(1人あたり1個までのイベント作成)
- ユーザーは10名まで
- ストレージは5GBまで(組織単位)
JANDI
- プロジェクトごとにメッセージを重ねられるボードビュー機能を搭載
- ファイルのダウンロード履歴、ダウンロード制限を柔軟な設定できる
- デバイスやOSごとに専用アプリが用意されている
JANDI(ジャンディ)は、企業のスピーディーな意思決定を支援するビジネスチャットツールです。チャットでは、既読・未読機能をはじめ、プロジェクトごとにメッセージを重ねられるボードビュー機能、アンケートや多数決を取れる投票機能などが揃っています。
ファイル共有では、ファイルのダウンロードの記録・制限が可能です。メンバーや期間ごとにダウンロード履歴を見られたり、スマートフォンからのダウンロード制限をかけられたりします。
同ツールは、パソコンはもちろん、スマートフォンやタブレットなどマルチデバイスに対応可能です。iOSやAndroid、MacなどデバイスやOSごとに専用アプリが用意されています。
無料で利用できる機能
- ビジネスチャット
- ボードビュー
- ユーザーは500名まで
- ストレージは5GBまで(組織単位)
現場クラウド Conne
- 無料で始められる「建設業向け」のビジネスチャットツール
- メッセージや写真、図面ファイルなどを、その場ですぐに送信できる
- メンバーの現場予定や重機の利用予定も共有できる
現場クラウド Conne(コンネ)は、無料で始められる「建設業向け」のビジネスチャットツールです。機能の多さよりも「使い心地」を意識して開発されており、メッセージや写真、図面ファイルなどを、その場ですぐに送信できます。
図面ファイルや書類は、フォルダにわかりやすく整理可能です。「古い図面を見ていて認識にズレが生まれていた」といった、建設現場で起こりがちなコミュニケーションロスも解消できます。
メンバーの現場予定、重機や機材の利用予定もツール上で共有可能です。誰がどの現場に行っているのか、どこの現場で何の機材が使われているのかを一目で把握できます。
無料で利用できる機能
- ビジネスチャット
- スケジュール管理
- タスク管理
- 案件管理
- ポスト機能
- ドライブ機能
- ユーザーは5名まで
- ストレージは5GBまで(組織単位)
SONR
- 「ディスカッションボード」をベースにファイル共有やカレンダー管理ができる
- アカウントを作成していれば社外メンバーとのコミュニケーションも可能
- 1組織あたり3ユーザーまで無料で利用できる
SONR(ソナー)は、「みんなが使える。チームがつながる」をコンセプトとするビジネスチャットツールです。「ディスカッションボード」をベースに、ファイル共有やカレンダー管理、ToDoメモといった機能を利用できます。
ディスカッションボードでは、テーマごとにボードを作成し、メンバーを振り分けてディスカッションを行います。SONRのアカウントを作成していれば、社外メンバーとのコミュニケーションや情報共有も可能です。また同ツールでは、1組織あたり3ユーザーまで「無料」で利用できます。
無料で利用できる機能
- ディスカッションボード
- カレンダー管理
- ファイル管理
- ToDoメモ
- アドレス帳
- ユーザーは3名まで
- ストレージは100MBまで(組織単位)
ビジネスチャットツールの失敗しない選び方
ビジネスチャットツールを選ぶ際に意識すべきポイントを紹介します。
- 導入目的に合ったツールか見極める
- ITツールに慣れていないメンバーでも使いやすいか
- 本当に費用対効果があるのか
- セキュリティ対策は十分か
- 外部システムとの連携はできるか
導入目的に合ったツールか見極める
ビジネスチャットツールを導入する目的は、企業によって異なります。目的とおすすめのツール例を紹介します。
導入目的 | 詳細 |
---|---|
社内コミュニケーションを活性化させたい | 絵文字やスタンプが充実したビジネスチャットツールがおすすめ |
プロジェクト管理をスムーズに行いたい | タスク管理を円滑に行えるツール、ファイル共有のストレージ容量の大きなツールがおすすめ |
営業やマーケティング部門の業務効率化を図りたい | SFAやCRMと連携できるビジネスチャットツールがおすすめ |
ビジネスチャットツールに通知を集約したい | メールの受信や来訪者のチェックイン、カレンダーの予定などを通知してくれるツールがおすすめ |
ビジネスチャットツールによって特徴は異なるため、自社の導入目的に合ったツールかどうか、しっかりと見極めましょう。
ITツールに慣れていないメンバーでも使いやすいか
ビジネスチャットツールは、コミュニケーションや情報共有を円滑にしてくれる画期的なツールです。しかし、なかには、「自分に使えるか不安」「信頼できない」と考える従業員も一定数います。ITツールに慣れていないメンバーでも扱いやすいツールかどうか見極めてください。ポイントは次のとおりです。
- 誰(どのグループと)チャットしているのか直感的にわかる
- 簡単な操作でファイルの共有やタスクの登録ができる
- メニューがわかりやすく整理されている
- ワンクリックで音声通話やビデオ通話を始められる
使いやすさを判断するためにも、無料プランや無料トライアルでツールの使用感をチェックするのがおすすめです。
本当に費用対効果があるのか
個人や数名程度であれば、無料で利用できるビジネスチャットツールも多いです。ただし、数十名や数百名単位で利用する場合は有料プランが必須であり、コストも膨らみます。相場としては、ユーザー1人あたり月額500〜1,000円程度です。
たとえば、従業員数50名の企業がユーザー1人あたり月額500円のツールを導入する場合、月間25,000円のコストが発生します。年間ベースでは300,000円です。けっして安くはない金額なので、本当に費用対効果があるのか考えたうえで導入しましょう。

セキュリティ対策は十分か
ビジネスチャットツールは、インターネットを経由で利用する「クラウド型」が多く、セキュリティ対策はベンダーに依存します。セキュリティ環境の自社開発ができないため、ベンダーがどのような対策を行っているのか入念にチェックしましょう。セキュリティ対策の例は次のとおりです。
- 通信やデータの暗号化
- IPアドレス制限
- 2段階認証・多要素認証
- 誤送信メッセージの削除
- SSO(シングルサインオン)
- 国際認証規格の取得
クラウド型=安全性が怖い、といったイメージがありますが、実際、ほとんどのツールでは厳重なセキュリティ対策が行われています。
ただし、リスクがゼロになるわけではないため、クラウド型に不安が残る場合は、「オンプレミス型」のツールがおすすめです。インターネット接続に依存せず、セキュリティ環境も自前で構築できます。
外部システムとの連携はできるか
ビジネスチャットツールによって、さらなる業務効率化を図りたい場合は、外部システムとの連携性もチェックしましょう。連携できるシステムの例をいくつか紹介します。
外部システム | 連携例 |
---|---|
SFAやCRM | SFAやCRM上に入力された商談・顧客情報をチャットで共有できる。 |
経費精算システム | チャット上で経費の申請通知ができる。 |
カレンダーツール | ビジネスチャットツール内でスケジュールを共有できる。 |
ナビゲーションアプリ | ビジネスチャット上でリアルタイムな運行状況や乗り換え検索、電車混雑予測などを確認できる。 |
ツールによって外部システムとの連携機能は異なるため、公式ページや直接の問い合わせで確認しましょう。
次の記事ではおすすめのビジネスチャットや、料金・機能、口コミ評判を比較した比較表を掲載しています。ビジネスチャットの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

必要な機能を明確にして自社に合ったビジネスチャットを選ぼう
ビジネスチャットツールは、チャットや通話、ファイル共有、タスク管理など、社内コミュニケーションや情報共有を円滑にするための機能が豊富です。ツールを導入することで、スピーディーな意思決定ができたり、アイデアやイノベーションが生まれやすくなったりと、多くのメリットを得られます。なお、ビジネスチャットツールを選ぶ際は、次のポイントを意識しましょう。
- 導入目的に合ったツールか見極める
- ITツールに慣れていないメンバーでも使いやすいか
- 本当に費用対効果があるのか
- セキュリティ対策は十分か
- 外部システムとの連携はできるか
無料プランや無料トライアルを提供しているツールも多いため、お試し利用するのがおすすめです。複数ツールを比較検討し、自社に合ったビジネスチャットツールを選びましょう。