人事評価シートとは？無料Excelテンプレート - 書き方と注意点
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※出典：スマートキャンプ「BOXIL SaaS AWARD 2021 Autumn」（2023年6月6日閲覧）
人事評価シートとは
人事評価シートとは、人事評価を実施するにあたって、目標や自己評価、評価者による評価を記入するシートのことです。人事評価シートを活用することで評価基準を整理でき、適切な人材マネジメントにつながります。
人事評価シートは、人事労務管理を進めていくうえで有効性が再認識されています。人事担当者はもちろんのこと、管理職の方もしっかりその必要性を知っておきましょう。
人事評価シートの目的
人事評価シートを作成する目的や意味について解説します。
公平な人事評価のため
人事評価シートの明確な評価基準をもとに人事評価を行うことで、評価の公平性と透明性が保たれます。従業員の昇進や昇給などの処遇に対する不満や不信感が解消され、納得感のある人事評価制度が運用できます。
公平な人事評価は、従業員のエンゲージメントを高め、離職率の低下につながることが期待できます。
人事評価制度についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひ次の記事も参考にしてください。
人材育成のため
人事評価シートによって、従業員は自ら立てた目標に対して自律的に取り組むように促されます。
目標達成のためにどの課題を優先的に解決すべきかという問題解決能力や、目標達成プロセスへのセルフマネジメントする能力が育まれ、自律的な人材育成へとつながっていきます。
リーダーや上司は、1on1ミーティングやフィードバック、適宜なコーチングを通して部下をサポートすることで、従業員のモチベーションを高めながら、組織にとってかけがえのない人材へと育成できます。
人材育成についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事も参考にしてください。
コンプライアンスの重視の組織文化
人事評価シートで、企業理念やビジョンを定期的に共有することで、従業員が組織が大切する価値観にもとづいて行動しているかを評価・確認します。
従業員は人事評価を通して、企業の社会的存在意義であるミッションやパーパスへの理解を深め、コンプライアンスを重視して行動するようになるでしょう。
このようにして組織文化にコンプライアンスが根付いていき、企業価値が高まっていくことが期待できます。
人事評価シートの評価基準
人事評価シートの評価基準は、企業が従業員に期待することを明確にしたものです。人事シートの評価基準は、大きく「業績評価」「能力評価」「情意評価」の3種類に分けられます。
業績評価（成績評価）
業績評価とは、課せられた目標を達成できたかどうか評価するもので、成績評価とも呼ばれます。
「業務目標達成度」の数値目標の達成度や、「課題目標達成度」をもとに評価します。
業績目標達成度は、営業担当者を例に挙げると、売上目標○○○万円に対して何パーセント達成したといった評価です。
課題目標達成度は、課題とした売上増に向けたECサイトのコンバージョン率が何パーセント改善したといった評価です。
能力評価
能力評価とは、自身がもっている能力をどのように発揮したか、新たな能力を開発できたかなどを評価します。能力評価におけるポイントは、能力を有しているかどうかではなく、能力を業務へ生かせているかが重視される点です。
業績に貢献するための資格やスキルの取得も、能力評価に含まれます。
情意評価
情意評価とは、従業員のエンゲージメントや仕事への姿勢を評価します。周囲と協力して業務に取り組んでいるかという「協調性」や、課題を見つけて行動を起こす「積極性」、目標やトラブルに対する「責任性」などが評価の対象となります。
人事評価シートの書き方
人事評価シートは、人事考課表あるいは評価表とも呼ばれ、期末になると従業員が自己評価をするために配られます。賞与にも関係してくる書類なので、人事考課の点数が上がるように次のポイントを意識して記載するとよいでしょう。
- 達成度
- 来期の目標
- 職場の活性化のために行ったこと
- 自己啓発
達成度
目標に対してどれだけの成果を達成できたのかを記入する項目です。
ポイントとしては予算比や前年比を％で表し、そこに達成率を記載します。新規開拓があれば付け加えましょう。あとはそれぞれの月の達成金額や達成率を記載するとわかりやすくなります。
目標を達成できたのであれば、具体的に達成したプロセスから結果まで書いておくとアピールにつながります。達成できなかった場合は反省点と改善点、そのときに自分がとった行動などを記入します。
人事担当者は多くのシートに目を通さなくてはならないので、箇条書きで書くとわかりやすくなります。
来期の目標
次の期に挑戦してみたい、もしくは達成したい目標を記入する項目です。できるだけ具体的に数値化すればわかりやすくなります。
また、立てた目標に対し、どのように実行していくのか、行動や課題、対策などを具体的に書いていきます。予想される変化も考えて書くとより具体度が増すので効果的です。
職場の活性化のために行ったこと
この項目は書いていない人が多いようですが、職場の活性化は企業にとってはとても重要なことです。人事評価シートでも重要なポイントとなるので、必ず書きましょう。
書く内容としては、後輩指導やチームワークへの貢献、職場や仕事上で改善してほしいところを上司に相談したなど、具体的に職場が明るく活性化し、働きやすい職場になるよう貢献したことを記入します。
自己啓発
ほとんどの人事評価シートの最後に出てくる項目に、自己啓発があります。要は、自分を高めるために進んで勉強したことです。自己啓発の項目は自己アピールしやすい項目なのでできるだけ書くようにしましょう。
スキルを上げるためにスキルの取得に励んでいる、知識を増やすために参考書籍を読んでいるなど、会社に貢献できるように自分を高める努力をしていることがあれば記入しましょう。
こちらの記事では、人事評価シートのコメント例文を、営業職・事務職・公務員・保育士・看護師・介護士の職種別に紹介しています。コメントの書き方、ポイント、注意点をぜひ参考にしてください。
人事評価シートを書く時の注意点
人事評価シートを作成する際は次のポイントに注意しましょう。
- 第三者の目線から見る
- 評価の期間を必ず確認する
- 人事評価シートの意味を理解しておく
それぞれの注意点について説明します。
第三者の目線から見る
評価のための成果は大きい方がよいと考えて、できてもいない業績を書いたり、小さな業績を大きく盛ったりすることはやめましょう。その逆の過小評価もよくありません。
人事評価シートに記載する時期に当てはまる行動や成果を、第三者の目線で振り返って客観的に書くことが大切です。
評価の期間を必ず確認する
人事評価シートには必ず期間が書かれています。
〇年度上期、〇年度下期、〇年度のように書かれているので、この期間の行動や実績を振り返って書いていきます。
人事評価シートの意味を理解しておく
人事評価シートは人事考課表とも呼ばれ、このシートから従業員の努力や内容を見て昇給や進級、昇格、昇進などの査定が行われます。
また、賞与査定にも使われるので、それぞれの地域や部署によって賞与が変わる場合は、この人事評価シートが大きな役割を果たしています。
人事評価シートから頑張った人のランクを付け、会社が挙げた利益の分配方法が変わるので、とても重要な書類であることを覚えておきましょう。
人事評価シートの選び方
Excel
Excelはほとんどの企業が導入している表計算ソフトなので、人事評価シートとして使用しやすいのではないでしょうか。ただ、ゼロからフォーマットを作るのは大変なので、既存のテンプレートをうまく活用するのがおすすめです。
本記事でも、SE・営業職・管理職・事務職と職種ごとに使いやすいテンプレートを無料で公開しています。ぜひ活用してみてください。
クラウド型人事評価システム
人事評価システムは、従業員のデータを一元管理したり、分析したりするのに役立つシステムです。さまざまな評価プログラムが搭載されているので、客観的かつ多角的に人事評価が行えます。
とくにクラウド型人事評価システムは、「導入しやすい」「一括で情報が更新される」「費用が比較的安価」と多くのメリットがあります。従業員が多くなり、Excelでは対応しきれなくなった場合、導入を検討してみるとよいでしょう。
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人事評価評価シートを使えるおすすめシステム8選
ボクシルおすすめのクラウド型人事評価システムを紹介します。Excelでの管理に限界を感じたら、システムの導入も前向きに検討してみてください。
使いやすさと機能性を重視するなら「カオナビ」がおすすめ
人事業務を効率化するなら「HRMOS 」がおすすめ
役割や役職で細かい評価シートを設計するなら「HRMOS」がおすすめ
人事評価を簡単かつシンプルに行うなら「HRBrain」がおすすめ
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- 7年※連続「人材管理システム」シェアNo.1
- 運用している人事評価シートをクラウド上にそのまま再現
- 目標管理制度・360度評価・OKRなど、あらゆる人事評価制度に対応
カオナビは、顔写真を用いて直感的に社員情報を把握できる人事評価システムです。運用している人事評価シートを、クラウド上にそのまま再現できるのが特徴です。紙やExcelでの煩雑な評価管理から脱却し、効率的な人事評価運用が可能になります。
目標管理や360度評価、OKRなどさまざまな評価制度に対応したテンプレートが用意されており、人事評価シート項目はドラック＆ドロップで簡単にカスタマイズできます。また評価の進捗管理や評価結果の一覧確認も可能。顔写真を軸に、過去の評価履歴やスキル・能力などの人材情報を一元管理できます。
※出典：カオナビ「カオナビ」（2022年11月閲覧））
料金プラン
| プラン | 料金 |
|---|---|
| データベースプラン | 要問い合わせ |
| パフォーマンスプラン | 要問い合わせ |
| ストラテジープラン | 要問い合わせ |
※人事評価シート機能は、パフォーマンスプランとストラテジープランのみ
HRMOSタレントマネジメント - 株式会社ビズリーチ
- 役割や役職に応じて人事評価シートをカスタマイズ可能
- 評価、考課に必要なさまざまなデータを一元化
- 人事評価に関わる担当者の負担を大幅に削減
HRMOS（ハーモス）タレントマネジメントは、MBO・OKR・コンピテンシー評価など、幅広い評価制度に対応した人事評価システムです。高いカスタマイズ性により役割や役職に応じて細かく人事評価シートを設定可能で、等級や職種、シートの種類が異なってもクラウド上で再現できます。
チームの目標・評価プロセスをサポートするフィードバック機能により、細やかな人事評価制度の運用ができます。過去から現在までの評価データのみに限らず、API連携によりスキル・給与など成長に関わるさまざまなデータを一元化できます。人事評価シートの未入力者へのリマインド、組織改編や人事異動のタイミングでの評価ラインの更新、評価スコアの集約・集計などを自動化し、人事担当者の負担を削減します。
料金プラン
要問い合わせ
あしたのクラウドHR - 株式会社あしたのチーム
- あらゆる人事評価シートに対応できるカスタマイズ性
- 人事データの活用がグッと楽になる充実の集計・分析機能
- 人事評価制度構築・運用サポート体制
あしたのクラウドHRは、全国4,000社以上※の実績に裏打ちされた人事評価制度の構築・運用ノウハウに基づいて、評価業務のフローをすべて一元管理できる人事評価システムです。
目標から査定までの流れをすべて管理できるだけでなく、あらゆる人事評価シートに対応できるように細かなカスタマイズにも対応しています。評価シートの配布、未提出者への注意喚起、「AI目標添削機能」「評価者モニタリング機能」で、人事評価業務を効率化します。
評価軸別・評価者別などさまざまな切り口で分析できる機能や、評価結果から給与査定額を自動算出できる機能など、充実した集計・分析機能も備わっています。豊富なノウハウを持ったコンサルタントやマイスターによるサポートをはじめ、各種サポートプランが揃っているのでシステム運用に不安がある方でも安心です。
※出典：あしたのクラウドHR「あしたのクラウドHR」（2022年11月閲覧））
料金プラン
| 料金 | |
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| 初期費用 | 要問い合わせ |
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評判・口コミ
- BOXIL SaaS AWARD 2021 Autumn「人事・給与部門」人事評価システム受賞※
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定番のMBOやOKR、その他⽬標管理⽅法にあった豊富なテンプレートを搭載しています。⽬標シートとあわせて1on1のフィードバックを残すことで、育成やコミュニケーションを促進します。データは評価者別、スコア別などさまざまな切り口で分析可能。⼀⼈ひとりの評価が“見える化”されるので、納得感のある評価を実現します。
※BOXIL SaaS AWARD 2021 Autumn特設サイトより（2022年1月時点）
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評判・口コミ
Qasee - Qasee株式会社
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評価項目は各社の目的に合わせて設定できるので、あらゆるニーズにしっかりと応えます。また、評価者側・回答者側の双方ともさまざまな観点から、組織および個人の状況を確認・比較できます。データにもとづく人事評価はもちろん、従業員自身が自己の課題を発見し、改善も期待できます。
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- Excelで管理していた人事評価データを一元化
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個人や部門のスキルをグラフとして可視化し、社員同士や部門間での比較や、人事異動のシミュレーションもできます。社内に点在する情報を集約し、人材育成や評価、採用などに活用できるシステムです。
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人事評価を効率化し、人材育成、人材配置、スキルの可視化に役立つ人事評価システムについて知りたい方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。
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BOXILとは
BOXIL（ボクシル）は企業のDXを支援する法人向けプラットフォームです。SaaS比較サイト「BOXIL SaaS」、ビジネスメディア「BOXIL Magazine」、YouTubeチャンネル「BOXIL CHANNEL」を通じて、ビジネスに役立つ情報を発信しています。
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